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2006/11/12

【エリザベス女王杯】天皇賞(秋)のパドックで感じた違和感

天皇賞(秋)からエリザベス女王杯へ。2年連続して、王道ローテーションで秋のG1ロードを歩み続けるスイープトウショウの動向が気になる。昨年は、秋天で0秒3差の5着した後、3歳勢の挑戦を退け女王杯に優勝と、古馬牝馬最強にふさわしい堂々たる勝利をモノにしているが、同じく天皇賞5着から駒を進める今年は、いったいどんな結果が待っているだろう?
連覇に向けて気がかりな材料といえるのは、前走・天皇賞でマイナス12キロと大きく馬体を減らしていたことだ。それでも差して掲示板圏内に届いているのだから、実際のレースで馬体減の影響は軽微だったのかもしれない。だが、パドックで間近に馬体を確認した自分の印象からすると、この日のスイープトウショウの気配からは、「ちょっとどうかな?」と違和感を感じてしまったのも事実である。

Sweep_tosho_05_tennohsho例えば、右の写真。ゼッケン14番が昨年、7番が今年の天皇賞出走時のスイープトウショウのお腹からトモにかけての様子をアップにして比較したものである。牝馬らしからぬモリモリとしたトモの盛り上がりなどは今年も健在だが、お腹のあたりのラインが昨年と今年とでは微妙に異なっているのが、わかるだろうか?Sweep_tosho_06_tennohshoどっしりと腹袋に実が入った様子だった昨年と比べると、今年はちょっとスッキリしすぎてしまった感じ。「腹が巻き上がった」とまでは言えなくとも、よりスリムなイメージが強調されているのが一目瞭然だろう。見方によっては、休み明けの前々走から馬体が絞れたせいと言えなくもないが、実物を目の前にすると、やや心許ない印象を受けてしまう。スケール豊かな筋肉量を誇る最強牝馬としては、少々物足りない状態・・・・実際のレースでも「差せる展開」を生かし切れなかったあたりに、この日の体調面での不安が何らかの影響を及ぼしたとも考えられる。

馬体減と気配落ちの理由は、休み明け初戦の京都大賞典を激走した反動か?あるいは栗東からの長距離輸送が影響したせいだろうか?いずれにせよ、天皇賞から中2週という僅かな期間に、この馬が体調をどこまで立て直してくるかが、今年の女王杯の行方を占う最大の焦点になる。最終結論は、パドック映像を確認してからということになるが、現時点で女王の連覇には黄信号が灯っていると言えるのかもしれない。

【結論】
◎カワカミプリンセス
○アサヒライジング
▲ディアデラノビア
△サンレイジャスパー
△スイープトウショウ
注フサイチパンドラ

ユッタリとしたスローペースで、道中は縦長の隊列。直線を向いて早めのスパートから粘り込みをはかる先行馬を、強い差し馬が上がり33秒台の末脚で差しきるというのが、近年の女王杯でよく見られる決着パターン。本来ならスイープトウショウが最も得意とするのがこんなレースなのだが、今年は前述の事情があって、不動の本命にまでは推しがたいのが辛い。

これに対し、3歳勢の代表格カワカミプリンセスは弾力に富む馬体と、自分から動いていける自在性が魅力。一見、スローペースの決め手勝負歓迎というタイプには見えないけれど、仮に経験の乏しい展開になったとしても、対応できる素地はありそうだ。秋華賞の走破タイム1分58秒2というのはやはり優秀で、過去の優勝馬と比較すれば、3歳時のファインモーションやテイエムオーシャンと同等以上の能力を秘めている可能性もある。
問題は大外枠。過去5年、このコースで16番枠を引いた出走馬の戦績は「0-1-1-12」と、いまだ未勝利なのが確かに気になる。けれど、縦長の隊列になれば、本来、枠順の有利不利はあまり気にする必要がないはずで、ここは能力を素直に信頼してみたい。

一方、横山典不在の2着争いは、意外と難しい。叩いての上積みと展開利の大きそうなアサヒライジング、決め手の強烈さならスイープと同等以上のポテンシャルを備えるディアデラノビア、充実一途の近況を評価すべきサンレイジャスパーらは、ほぼ互角の評価を与えるべきで、馬券的にはカワカミからこれら各馬への馬単が本線。

キルトクールには、アドマイヤキッス。決め手比べの展開は望むところだが、前走の内容が案外。血統的にも、いかにもトライアルホース的風情が漂っており、過信は禁物か?

11月 12, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

説得力のある写真ですね!
先行馬に有力馬がいるメンバー相手ですので
ちょっとした体調の下降が致命的になるかも
しれません。
今回スイープはあっても3着までじゃないかと

投稿: けん♂ | 2006/11/12 5:34:03

鋭い切り口でのレース検討、いつも楽しみに拝見しています。
スイープに関する評価については全く同感です。天皇賞前のフォトパドックで見た馬体は、それはそれは素晴らしいものに映りましたが、天皇賞当日のパドックでの姿は馬体がしぼんだように見えてしまいました。(単に見る目がないだけかもしれませんが・・・)
そうです、私も「違和感」を感じました。
能力では間違いなくNO.1だと思うので今回も印は入れましたが、一度調子を落とした牝馬の中2週というのはかなり厳しい条件ではないかと危惧しています。

投稿: hide0704 | 2006/11/12 9:29:08

終わってみれば、オークス時点と同じくらいの好気配だったカワカミプリンセスが、スウィープトウショウの末脚を完封。牝馬最強の力を証明して見せたわけですが、まさかあんな結果が待ち受けているとは・・・・。
当ブログ管理人の馬券(カワカミ頭の馬単・馬連)も、天国から地獄へ突き落とされました。もう、テンション下がりっぱなしです。ほんとうに勘弁してほしいです。

投稿: 山城守 | 2006/11/12 16:20:29

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