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2006/11/05

【AR共和国杯】ハンデについて知るべき二、三の事柄

Tokyo_race_course_new_turf_vision過去の戦績一覧を遡り、アルゼンチン共和国杯(G2)好走馬の傾向を探ってみると、東京コース改修の前後を問わず、連対馬の組み合わせに共通する一定のパターンがあることがわかる。それはすなわち、重ハンデ・軽ハンデによるワンツーが殆どであるということ。連対馬の1頭が比較的重めのハンデを課せられた実績馬なら、相手は軽ハンデの上がり馬。そんなパターンの決着が、ほぼ毎年のように繰り返されている。僅かな例外として、軽ハンデの伏兵2頭による決着の例が99年にあるものの、56キロ以上を背負う実績馬同士による上位独占という結果は、過去10年のデータを遡ってみても一度も見られなかった。
このレースと同じ東京・芝二五のG2ハンデ戦という条件で春シーズンに施行される目黒記念では、実績馬同士のワンツーという組み合わせが何度か出現しているが、同じ条件でも秋競馬となると、少々勝手が違うようである。ひと夏を越して急速に力をつけた上がり馬が軽ハンデの恩恵を受けて激走・・・・G2とはいえ、いかにもハンデ戦らしいそんなサプライズが用意されているのが、アルゼンチン共和国杯ならではの特徴と言えそうだ。
それでは、重ハンデと軽ハンデ、それぞれどんな馬を狙っていけばよいのだろう?

まず重ハンデ組についてみていくと、ひとつの傾向として注目できるのが、ハンデ頭の不振傾向である。トップハンデを課された実績馬は、これまで5年連続して、馬券の圏外に沈むという不本意な結果が続いている。ただし、敗れ去ったトップハンデ組の敗因を仔細に確認してみると、長期休養明けでの出走だったり(05年デルタブルース)、前走が先頭から1秒近くも離された完敗だったり(04年ダイタクバートラム、03年ホットシークレット)と、結果的にハンデが過大評価だったという事情が窺え、情状酌量の余地もありそうだ。要は、ハンデに見合った実力が発揮できる状態にあるかどうか?をじっくりと見極めること。それが、重ハンデ組の取捨を判断するポイントといえるだろう。

一方、軽ハンデ組では、やはり勢いのある馬がG2のここでもしっかり結果を残している。過去10年、ハンデ55キロ以下でこのレースを連対した馬は延べ13頭いるが、その前走成績を通算してみると、「6-3-1-3」(連対率69%)。このうち前走で4着以下に敗れていた3頭(05年マーブルチーフ、01年ハッピールック、96年エルウェーウイン)は、いずれもオープン特別か重賞の条件に出走し、しかも首位との着差が1秒以内だった例に限られる。つまり、前走条件戦を凡走していた馬がAR共和国杯で突然好走という例は皆無だったわけだが、この事実を裏から見ると、格下でも前走を好走した勢いに乗って参戦してくる馬なら、G2のここでも通用の素地は十分と解釈することもできそうだ(前走下級条件1着馬のAR共和国杯・連対率31%、下級条件2着の場合は連対率80%)

たたし、斤量(ハンデ)に関していうと、もう一つ注意を要するポイントがある。それは、このレースで、前走から斤量が減った馬が圧倒的に好成績を収めているということ(過去10年で9勝・2着7回)。重ハンデ・軽ハンデ組のいずれにも共通してあてはまるこの傾向は、意外とAR共和国杯の勝馬を探すための最重要ポイントと言えるのかもしれない。そんな視点から今年の出走メンバーを見渡してみると、ハンデ56キロ以上を課された実績馬(アイポッパー、トウカイトリック、トウショウナイト、ウインジェネラーレ)で、1頭も斤量減の恩恵を受けた馬が見あたらないことが気になる。重ハンデ対軽ハンデの比較なら、どちらかといえば重ハンデの実勢馬優勢の傾向があるこのレース。だか、今年は、ハンデ55キロ以下の上がり馬に、勝利の女神が微笑む結果が用意されているのでは?という予感がしだいに強くなってくる。

<結論>
◎チェストウイング
○ウインジェネラーレ
▲トウショウナイト
△アイポッパー
注トウカイトリック

ハンデ56キロ以上を課された実績馬は、どの馬も前走との比較で斤量の恩典がない。ならば、今年は軽ハンデ組の出番とみて、最も勢いが感じられるチェストウイングを本命に抜擢してみる。冷静に考えてみると、勝つためにはハンデ差を考慮してもあと0.5秒ほど時計を詰めておきたいところだが、東京5勝のコース相性でそこを何とかしてほしい。
相手は、重ハンデ組のうち、斤量面の不利が少ない順番に評価。右目の視力を失ったウインジェネラーレにとって、左回りの東京コース替わりは、間違いなく条件好転といえるだろう。この枠順でも巧くラチ沿いを立ち回る形に持ち込めれば、チャンスはある。

キルトクールは、メジロトンキニーズ。東京得意の長距離走者も、笹針休養明け初戦にこの鞍上とのコンビでは、静観が無難だろう。

11月 5, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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