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2006/10/08

【毎日王冠】大胆な戦略力が要求されそう

Osumi_grass_one_at_nigata_kinen_06秋の府中開催オープニングを飾る名物G2。今年もメンバー中6頭がG1ホース、さらには春のクラシック戦線を賑わせた3歳勢の参戦もあって、なかなか豪華な顔ぶれが揃った。とはいえ、単勝1番人気が4倍台という前売りオッズが象徴するように、抜けた存在までは見あたらず、混戦ムードがいっぱいだ。展開次第で着順も大きく変わりそうに思えるが、レースの舞台は「展開要らず」の格言で知られる府中の千八。そもそも事前に展開を想定すること自体が難題である。

とりあえず、予想の取っかかりになればと考え、府中コース・リニューアル前後の毎日王冠について、ラップタイムの出方を比較してみることにした。東京・千八といえば、マイルと中距離戦を足して2で割ったような平均ペースから直線上がりの勝負。そんなイメージが強いけれど、実際のところどうなのか?まずは、コース改修前3年分(99年~01年)のラップから折れ線グラフを作成し、各年の展開を視覚化してみよう。

Mainichi_okan_before

ほぼ毎年、同じような波形が繰り返されている。ラップの出方に凸凹が少ないのが特徴で、道中のペースは概ね11.5~12秒の範囲内と、いわゆる「淀みない」流れでレースが進んでいたことがわかる。直線に入って8ハロン目の地点(坂の上り)でペースアップしているのも各年共通の傾向で、いずれにせよ先行勢にとっては厳しい展開である。レース結果を振り返ってみても、連対馬の脚質は差し馬が優勢。どうやら、この時期の毎日王冠に関していうなら、展開や決着の傾向はある程度「型」にはまって、パターン化されていたと言えそうだ。
ところが、コース改修によるリニューアルオープン(03年)以降、レースの「型」はいったんリセットされてしまう。

Mainichi_okan_after

ラップ波形は各年で大きく異なっているが、コース改修前と比較すると、道中でのペースの緩急差が大きくなったのが特徴だろう。
このうち、ファインモーションがテンから暴走気味に飛ばしハイペースになった03年をひとまず例外扱いすると、残る近2年は向正面で12秒台半ばまでラップが緩むスロー。その分、ペースアップも早く、3角入口からラスト2ハロン目までグラフは右肩上がりの波形を描いていく。いわゆるヨーイドンの決め手勝負というよりも、スピードを小出しにしながら脚を持続させていくタイプにとって、有利な流れといえそうだ。

コース改修前後のラップの出方にこのような差が生じているのは、改修前に比べ延長された府中コースの直線の長さを各騎手が意識し、道中でタメを効かせるようになったのが原因だろう。短い直線の中山からの開催替わり1週目というのも、そんな騎手心理に微妙な影響を与えているはずだ。また、今年の出走馬の顔ぶれを見渡しても、内枠のメジロマントルがハナに立てば、隊列は比較的すんなり決まりそうなムード。となると、今年も近2年と似たような「前半は緩め、3角あたりから徐々にペースアップ」という展開が繰り返される公算は高いのではないだろうか?TARGET frontier JVで確認できるPCI(ペースチェンジ指数)を目安にするなら、概ね50~60前後の流れを想定しておきたい。

また、上位候補の脚質についていうなら、過去2年、前半の緩いペースを読み切って、流れを味方に立ち回って4角でリードを広げた先行馬(ローエングリン、サンライズペガサス)と、後方からレースの上がりを1秒以上も上回る脚で追い上げた差し馬(テレグノシス)によるワンツー決着が続いている。いずれにせよ、先行チョイ差しの無難な戦法より、思い切った策で勝負に出る大胆さが功を奏している感がある。上位候補を絞り込むためには、そんな騎手の戦略力にも注目が必要といえそうだ。

<結論>
◎オースミグラスワン
○ダイワメジャー
▲ダンスインザムード
△アサクサデンエン
△カンパニー
注サクラメガワンダー
注マルカシェンク
注ローエングリン
注テレグノシス

流れを読んで早め抜け出しの策を試みてきそうなのが、外のダイワメジャー内のダンスインザムード。実績上位のこの2頭が勝ちきっても不思議ではないが、前者は東京コースでの脚の持続性に課題を残し、後者にも馬群を捌ききれないという一抹の不安がある。
そこで、先行するにせよ追いこむにせよ、ここは「思い切った策」に打って出る可能性が高い四位騎手オースミグラスワンに注目してみる。もとよりPCI50~60前後の競馬で最も好走例が多く(新潟大賞典優勝時のPCIが59.6)、脚の持続力を要求される流れへの適性は高い。太め残りだった前走からの上積みを加味すれば、この相手を向こうに回しても互角以上にやれる素地は十分とみた。
以下では、ゴール前もつれて混戦になった場合の決め手に魅力を感じるアサクサデンエンカンパニーサクラメガワンダーマルカシェンクの3歳勢は、古馬との初対決となるここが試金石といえそうだが、仕上がり次第でマークが必要だろう。

キルトクールは、NHKマイルの勝者ロジック。G1勝ちの勲章のおかげで、負担重量57キロを背負わされる羽目になったが、古馬初挑戦の3歳馬にとって、これはいかにも不利な条件。大柄な馬体で叩きつつ調子を上げるタイプかもしれず、今回に限ってはとりあえず様子見に徹するのが得策だろう。

10月 8, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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