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2006/10/13

【サウスニア】ダービー馬の全弟が福島へ?

Hyde_park_at_miho_trecen_06秋競馬シーズンも佳境に近づくなか、各地の競馬場でサウスニアRH所属馬の活躍がめざましい。特にこの数週間は、中京新馬戦を快勝した評判のマル外アルシラート、札幌シリーズ終盤で怒濤の2連勝を達成したメテオグローリー、さらには遅れてきた府中のデビュー戦で秘めた素質をアピールした良血ジークエンブレムなど、ほぼ毎週コンスタントに勝馬を輩出という勢いである。いまだ重賞勝ちとは縁がないものの、毎年の募集頭数が10頭ソコソコという小規模クラブであることを考えれば、大健闘と言うべき成績だろう。
勝利の味が出資者の気持ちを明るくしているせいか、ここにきてクラブを取り巻く雰囲気も、にわかに活気づいてきた感がある。そんな上げ潮ムードに乗って、今週の東西土曜メインには、同クラブ所属の代表格というべき大駒(オフィサー、アルシラート)が登場。あわよくばダブル優勝の可能性もあるだけに、是非とも健闘を期待したい。

だが、このクラブにとって、秋競馬最大のハイライトはまだ別に用意されている。昨年の募集時にも話題を呼んだ日本ダービー馬タニノギムレットの全弟・ハイドパーク(美浦・藤澤厩舎所属、当ブログひとくち出資馬)のデビューが近づいているのだ。
実績に裏づけられた血統背景や、垢抜けた馬体の良さからPOG戦線でもソコソコ人気を集めていた同馬は、9月の声を聞くやいなや早々とトレセンに入厩。以降、順調に乗り込み本数を消化しており、そろそろ正式デビューのお呼びがかかるか?という段階に到達している。だが、今週になってちょっと気になるニュースが飛び込んできた。藤澤厩舎陣営は、なんとこの評判馬を府中ではなく、福島・裏開催でデビューさせるという仰天プランを検討しているというのだ。

クラブの会員向け情報や、netkeiba.comの掲示板によると、ハイドパークのデビュー戦として有力視されているのは、10月28日(土)福島5Rの2歳新馬戦(芝1800m)。第3回福島開催でわずか4鞍のみ組まれた新馬戦のうち、唯一芝の中距離条件にあたる一戦である。
常識的に考えれば、クラシック戦線を睨むほどの有力新馬なら、府中か京都の表開催をデビュー戦の舞台に選択する。だが、そんな常識を蹴飛ばして、敢えて福島から使い出そうというのだから、この評判馬、少なくとも現時点では「わけあり」なのだと考えたほうがよさそうだ。といっても、クラブからの情報による限り、脚部不安とかゲート難などの致命的問題があるわけでもない。調整過程そのものは、至って順調である。

どうやら馬自身がまだ「覚醒」していない・・・・諸情報を総合してみると、そんな事情がこの異色のローテーションの背景にあると考えられそうだ。
確かに入厩から1か月以上を経過しながら、今だに格上のパートナー(ミレニアムウイングやマチカネゲンジなど)と併せると、大きく手応えが見劣る動きしかできていないし、陣営のコメントからも良化度合いの遅さを意識した発言が目立っている。

藤澤調教師
「体力的にへこたれるようなところはありませんが、まだ走ることに対して気持ちが集中しきれていない様子。」(9月21日)
「あまり稽古ばかりを重ねていても単調になってきますので、一時は短期放牧を挟んで11~12月のデビューに仕切り直すことも考えましたが・・・・レースを叩きながら目覚めてくるタイプのようですから、初戦は比較的相手関係が楽とされる福島開催も視野に」(10月12日)
津曲助手
「若さゆえ、まだハミの銜え方がぎこちない感じ。物見はそれほどしませんが、走り方を知らないというか、いかにも幼いといった印象ですよね。」(9月28日)
サウスニアRH公式サイト 会員向け近況報告から引用

もう一つ、ハイドパークの調子についてヒントになるのが、TARGET frontier JVで知ることができる坂路調教の時間帯である。入厩後まもない時期には、早朝まだかなり早い時間のうちに坂路入りして、ダンスインザムードを筆頭とする「強い馬たち」と坂路を駆け上がっていたハイドパークだが、今週に入ってからはお日様が高く昇った8~9時台になって、やっと坂路に向かうことが多くなった。同じ時間帯に調教されているのは、未出走や下級条件馬など、さほど期待されているとは思えない馬たち・・・・有り体に言えば、入団当初は期待のルーキーだったドラフト上位指名選手が、「1軍」から「2軍」へと格落ちの烙印を押されてしまったというのが、この馬の現状なのだろう。とはいえ、体調に何か問題があるわけでもなく、どこかで競馬に使う以上、凡走は許されない。とりあえず一度叩いてからの良化を待ってみる。初戦は与しやすい相手の待つ福島から・・・・というのが陣営の思惑なのではないか?

そんなわけで、クラシック候補の一角から、早くも一歩後退し「2軍落ち」の烙印を押されてしまった感のあるハイドパークだが、現時点では、まだそれほど悲観する必要もないだろう。そもそも兄のタニノギムレットにしても、本格的に頭角を現したのは、2歳の暮れに阪神の未勝利戦を勝ち上がって以降だったし、叩きつつ本領を発揮してくるのが父ブライアンズタイムの血の特性でもある。仮に芝でダメだったとしても、血統からダートでも楽しめそうなタイプでもあり、ここは長い目で成長を見守っていきたい。POG的にはクラシックの舞台に上れなければ意味がないけれど、ひとくち馬主にはそんな気長な楽しみ方も許されているのだ。
でも、一度「覚醒モード」に突入すれば、爆発力はハンパでないはず・・・・そんな期待をちょっとだけ胸に秘め、福島のデビュー戦を現地観戦するプランを検討してみようかとも、現在思案中である。

10月 13, 2006 ひとくち馬主日記 |

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受信: 2006/10/14 20:06:07

コメント

オフィサー、おめでとうございます。
相変わらず惚れ惚れする末脚ですね。

投稿: 古木33 | 2006/10/14 15:45:57

初めまして。いつも拝見させていただいております。
今日の神無月Sでのオフィサーの豪脚、感動致しました。
400m地点ではまだ馬群の中。
300mでも先頭までは到底届かないだろうという距離。
200m、100mとゴールまでの距離が縮まるにつれて、先頭との距離も縮まっていく・・・
ゴール直前で交わした時には誰もが歓声を挙げていたと思います!
本当に、スゴイ馬ですね☆おめでとうございました!

投稿: skyli | 2006/10/14 17:51:25

オフィサーおめでとうございます。ギリギリ届かないのではと一瞬心配になりましたが…すごい!!人馬(?)とも好調ということで、山城守さんの秋華賞決断も楽しみにしています!

投稿: ダンスパートナー | 2006/10/14 18:51:13

神無月Sのオフィサー。お祝いコメントありがとうございます。
確勝を期しての出走でしたが、単勝1番人気の期待に応え見事にやってくれました!今日のパドックでは、気難しさも見せることなくフックラとした好気配でしたね。
次走、霜月S(?)では、トウショウギアやエニフS組との再戦が待ちかまえていますが、来年の南部杯制覇(?)を目標に頑張って欲しいモノです。

投稿: 山城守 | 2006/10/15 3:18:14

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