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2006/09/17

【セントライト記念】前走ダービー組は「着差」が肝心

Fusaichi_junk_at_satsukisho_gate_maeダービー組を筆頭とした春の実績馬に、夏競馬の条件戦を使われてきた上がり馬が挑戦。それがセントライト記念の基本構図なのだが、本来ならここで主役を張るべきダービー組の戦績が、案外とパッとしない。過去10年分のレースデータ(他場代替開催だった02年を除く)を振り返ってみると、前走でダービーに出走していた延べ19頭が、秋初戦をここから始動しているが、着順は「2-3-3-11」(連対率26%) 2走前にダービーに出走していた馬(97年エアガッツ3着・04年コスモバルク1着)の記録まで加算すると、確かに連対率は多少良くなるけれど、不動の中心というには些か心許ない水準である。
そもそも菊花賞で上位を狙うほどの有力馬は、関西圏で施行される神戸新聞杯からの始動を選択するのが通例。となると、同じG2トライアルとはいえ、わざわざ関東のセントライト記念に矛先を向けるダービー組のレベル自体、それほど高くはないのでは?という推論も成り立つだろう。実際、過去10年この前哨戦に登場した前走ダービー組のうち、ダービーでも掲示板に乗っていた実績上位馬が5頭ほどいたが、昨年はアドマイヤフジ(ダービー4着→セントライト4着)・マイネルレコルト(ダービー5着→セントライト9着)が揃いも揃って条件馬の後塵を拝するという凡走を演じている。これではダービー入着の看板も、すっかりメッキがはげてしまったと言わざるを得ない。
とはいえ、着順はともかくダービーで優勝馬から1秒以内の着差に食い込み健闘していた馬たちに限っていうなら、セントライト記念でも優勝1回・2~4着がそれぞれ2回・着外ゼロと、一応の面目を保った成績を残している。これに対しダービーで首位から1秒を超える決定的着差をつけられた馬たちは、ここでも「1-1-1-9」(連対率17%)と苦しい成績に終わっているわけで、そこから前走ダービー組のレベル判定は着順よりも着差が重要という仮説を立てることもできるだろう。

そう思いついてみると、なるほど、前述のアドマイヤフジ・マイネルレコルトも、ダービーでは先頭から1秒3~4遅れで入着していたという事実に突き当たる。相手はあのディープインパクトだったのだから、情状酌量の余地もあるだろうが、結果は結果である。「ダービーで大きく離されていた実績馬は、秋初戦のセントライトで過信禁物」 
ひとまずはこの教訓を念頭に置いて、次の分析に進んでいこう。

過去10年のレースデータを眺めてもう一つ気がつくのは、前走・条件戦の上がり馬が、昔ほど活躍できなくなっている傾向だ。条件戦からの格上挑戦でこのレースに優勝したのは、00年のアドマイヤボス(前走・知床特別500万下1着)が最後。以降、昨年のフサイチアウステルなど2着のケースはあっても、首位には手が届いていない。こんな傾向が出てきた背景には、00年以降、菊花賞の施行時期が繰り上げられたのに対応し、春の実績馬が従来以上に臨戦態勢を整え秋初戦に参戦するようになった事情などが影響しているのかもしれない。
いずれにせよ、道悪などの紛れがないかぎり、上がり馬が上位に食い込むためには、少なくとも前走・1000万下以上のクラスで連対という実績が要求されるようになった。前述したアドマイヤボスのケースは500万下からの3階級特進だったが、その前走・知床特別が超のつくハイレベルな競馬だった(1着は次走で神戸新聞杯勝ちのフサイチソニック)。夏の上がり馬とはいえ、昇級とともに徐々に勢いを失いつつあるタイプでは、さすがに通用しないものと心得ておきたい。

<結論>
◎キストゥヘヴン
○ミレニアムウイング
▲フサイチジャンク
△インテレット
注マツリダゴッホ
注トウショウシロッコ

前走・ダービー組の出走は2頭。このうち注目株は、やはりフサイチジャンクになるが、皐月賞2着の実績はともかく、ダービーでメイショウサムソンにつけられた着差1秒5というのが、やはり気がかりだ。確かに春のG1に比べ相手は大幅に弱化するけれど、デビュー以降4戦のレースぶりを思い起こしてみても、この馬自身、悪い意味で相手なりの競馬につき合ってしまう可能性も高い。はたまた、外を回す差し脚質で、年間を通じ最も高速化している今の中山の時計勝負にどこまで対応できるのか?考えてみればみるほど不安材料だらけの復帰戦とあっては、1番人気でも過信禁物と評さざるを得ない。少なくとも今回に限っては、▲の印が精一杯という評価になる。

前走ダービー組が評価できなければ、発走を少々転換してオークス組に注目という手もあるだろう。キストゥヘヴンは、府中の芝2400で最後ガス欠気味になってしまったが、それでも当時の走破時計2分26秒9は、フサイチジャンクが翌週に記録したタイムを2秒5も上回る水準である。カワカミプリンセスから付けられた着差は0秒7。馬場状態に差もあるので単純比較は禁物だが、オークスをダービーと読替えるなら、牡馬相手のここでも意外と面白い狙い目になる。そもそもフラワーカップ勝ち・桜花賞勝ちの勲章まで加味すれば、ここでは実績最上位と見立てることもできるだろう。

上がり馬勢の代表格なら、今年はやはりサドラーズ産駒の超良血ミレニアムウイングに期待したいところ。先行馬が踏ん張って連対圏に残ることが多い近年の傾向からも要注目だが、この大外枠がどうか?ダッシュを効かせるニシノアンサーを前半戦で深追いしすぎると、ゴール前で詰めの甘さをのぞかせる恐れもありとみて、対抗評価どまりとした。
以下では、春の実績上位馬と前走・1000万下クラスで連対実績を残している馬たちにも目配りしておきたい。

キルトクールは人気薄指名で恐縮だが、森厩舎のトロフィーディール。新潟夏開催の馬券でお世話になった1頭だが、前走でやや状態が下降線に入ったようにも感じられたので無印評価とした。

9月 17, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

おお我が本命馬をキルトクールに・・・
小生は、森厩舎だけに無様な仕上げはしてこないとみましたが、どうなることやら。
今年は神戸新聞杯が中京開催というのが少し状況を異にさせているような気がします。

投稿: もくに | 2006/09/17 2:36:12

>もくにさん

同じ森厩舎でも、もう1頭のほうでしたね・・・・
前走500万下2着の馬に激走されては、さすがに打つ手がありません。手が出ない馬券でした。
さて、まだ最終レースがありますが、そろそろ明日の盛岡遠征に向け旅支度を始めなければ。

投稿: 山城守 | 2006/09/17 15:57:22

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