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2006/09/19

【ダービーGP回顧】夢の続きはまだ終わらない

Ohshu_crown_at_derby_grandprix_2006期待が大きかった分、その見返りとしての落胆も小さくはなかった。JRA2頭が激しい叩きあいを演じながらゴール板を通過した瞬間、オーロパークの各所から、思わずため息や嘆きの声が漏れ出した。第21回ダービーグランプリ(交流G1)・・・・JRA2騎を懸命に追撃したサイレントエクセルは「板垣、板垣っ!」の声援も空しく、3着まで食い込むのが精一杯。一方、単勝2番人気で挑んだオウシュウクラウンは、直線に入ると早々と力尽きて7着と不本意な結果に終わった。JRA勢の壁は今年も厚く、岩手県勢にとっては苦難と屈辱の歴史が、またも繰り返されてしまった。

スタートのタイミングが今ひとつだったこと。それがために終始コーナーで外・外を回される不利な形になってしまったこと。楽に先行していたバンブーエールに鈴をつける馬が現れず、前が止まらない展開に泣かされたことなどなど。地元の期待を一身に背負ったオウシュウクラウンにとって、敗因を探せばそんな材料をいくらでも拾い上げることができる。とはいえ、所詮それも言い訳や泣き言に過ぎない。敢えて言わせてもらえば、完膚無きまでの力負け。今回の敗戦に関しては、何ら弁解の余地はないと評さざるを得ないだろう。1着でゴールを駆け抜けたマンオブパーサーの3馬身半先には、休養中のあの白い怪物が控えている。名実ともにダート界の頂点に立つために、乗り越えなければならない壁はまだまだ高い。

だが、その一方でこの評判馬が、奥州王冠の名に恥じぬほど素晴らしい素質を秘めた大器であると感じたのもまた事実だ。いかにも見栄えする漆黒の馬体が、パドックの外周を一杯に使いながら悠然と歩を進めるその姿からは、昨年のカネヒキリに優るとも劣らないスケール感が漂っていたし、父ジェイドロバリーという血統背景から、まだまだ良くなる余地も大きそう。ひとことで言うなら、他の岩手所属馬とは競走馬としてのグレードが違っている。今回の敗戦を糧に、まだひと皮もふた皮も剥けてきそうなムードは確かにあって、来年・再来年あたりに大仕事をやってのけそうな予感がした。オウシュウクラウンは、けしてこのままで終わる馬ではない

思い起こせば、あのメイセイオペラでさえ、破竹の9連勝で臨んだダービーGPで2番人気の10着と、全国区の強豪に一度は屈した屈辱の過去がある(97年)。その後、同年の桐花賞制覇を振り出しに再び復活の狼煙を上げ、川崎記念4着・帝王賞3着・南部杯優勝とG1でのキャリアを重ねながら、クライマックスというべき冬の府中で持てる素質が大きく開花した。オウシュウクラウンには、そんな大先輩の足跡をなぞるような息の長い活躍を、是非とも期待したいもの。小林俊彦騎手ともども、ぜひぜひ捲土重来を期待したい。

9月 19, 2006 岩手競馬, 旅打ちコラム, 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

昨日はどうもありがとうございました^^
おかげで、とても楽しかったです。

オウシュウクラウンへの期待と評価、表立って行っていたのは地元専門紙ではなく全国専門紙のほうだったり、地元のファンの方のほうが、むしろ冷静だったり。

岩手に行って「勝負」である競馬の楽しみ方を改めて教えられた思いがします。

あと、最終レースのパドックでおっしゃっていた
「心の傷は埋められなくても馬券の傷は埋めなければならない」
って名言^^、交流レースの後の最終レースでこれから何度も思い出しそうです^^

投稿: landslider@地方競馬に行こう! | 2006/09/19 21:31:11

>landslider@地方競馬に行こう!さん

ダービーGPのオーロパークでは、ご一緒できて、思わず嬉しかったです。残念会の勘定、あれで足りましたか?不足があれば、もちろん次の機会に精算いたします。(盛岡・南部杯か?あるいは川崎JBCの2連チャンか?!)

>「心の傷は埋められなくても馬券の傷は埋めなければならない」

我ながら、良いひと言だったと思いますが、現実はさらに馬券の傷を広げてしまったような・・・・この日は、最終レースのゲンキデタマチャンといい、あるいは第6レースのスウィートデザイアといい、パドックでけっこう筋の良い穴馬を拾えていたんですけど、それが馬券に直結しない。我ながら、勝負弱さを深く反省した1日でした。

投稿: 山城守 | 2006/09/20 2:54:38

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