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2006/08/14

【クラスターC】スピードの絶対値を比較してみる

Tosho_gear_at_tokyo_musashino_s盛岡・ダート千二を舞台に争われる交流G3戦。過去の戦績では、ほぼ毎年のようにJRA勢が地方馬を圧倒して上位を独占する結果に終わっているが、それもコース適性や騎手の技量以前に、何よりもスピードの絶対値が問われるスプリント戦であればこそ。今年の出走メンバーを見渡しもJRA組の優位は不動と言わざるを得ず、実質的に5頭立てのレースというべきか?いずれにせよ、地方所属馬に対する過度な期待は危険だろう。

さて、今年参戦してきたJRA勢のなかでも最有力視されているのが、森厩舎の大将格アグネスジェダイである。距離千四以下の交流重賞では「4-0-0-1」と抜群の戦績を残しており、盛岡コースも経験済み。さらに、このレースとも関連の深い北海道SCを制しての参戦となれば、1番人気も必至だろう。ただし、その北海道SC優勝時の走破タイムが59秒4と、中央古馬500万下レベルの低調な水準だったことには注意を要する。いくら時計のかかる春先の札幌コースといっても、稍重馬場でこの時計しか出せないようでは、レースのレベル自体に疑問符がついてしまう。
ちなみにアグネスジェダイがダート千二条件で記録しているベストタイムは、ドバイゴールデンシャヒーン遠征時の1分10秒6(6着)。これが最高なのだが、世界トップクラスのスプリンターがガンガン飛ばす展開に助けられた感もあって、けっして自力で叩きだした時計ではない。また、海外競馬場の馬場差を正確に知る手だてはないものの、同日のドバイワールドカップ(ダート二千)エレクトロキューショニストが2分1秒3の走破時計をマークしていることから、この日のドバイのダートは、それなりに時計の出やすい状態であったとも考えられる。
勝負強いけれど、スピードの絶対値に関しては時計の裏付けがない・・・・それが、この大本命馬の泣き所と言えないだろうか。

それでは、今年出走するJRA勢他の4頭に関して、持ち時計を比較してみるとどうだろう?過去1年半のデータを対象に検索してみると、結果は次のとおりだった。

オフィサー       1分10秒1 京都・1000万下(重)
トウショウギア    1分10秒5 新潟・越後S・OP(良)
ディバインシルバー 1分10秒9 盛岡・05年クラスターC(重)
キーンランドスワン  1分11秒9 京都・栗東S・OP(稍重)

このうち、オフィサーの京都戦(1着)は、4角最後方から直線だけで全馬をゴボウ抜きという見た目にも派手な勝ちっぷりだったが、異様に時計の出る高速馬場のアシストを受けていたのも事実。純粋に時計的価値を比較するなら、トウショウギアの昨夏新潟戦(1着)のほうが、ベストの評価に値するというべきだろう。
ちなみに、このレースには、ディバインシルバーも出走していたが、勝ったトウショウギアから1秒も離されての2着に終わっている。当時の斤量差2.5キロを考慮しても完敗というべき着差であり、両者の勝負付けはもう済んでいると解してよい。また、今シーズンからダート路線に参入してきたキーンランドスワンも、未だ高速決着に対応できた実績を欠いている。

以上の時計比較から、焦点はトウショウギアとオフィサーの力関係の比較ということになる。参考になるのは、両者が直接対決した5月の東京・欅Sだ(ダート千四)。このレース、逃げるトウショウギア(1着)を、好位勢2頭(シルヴァーゼットとサクラビジェイ)と中団からだた1頭伸びてきたオフィサー(4着)が追いつめるという内容だったが、ゴール時点の上位4頭の体勢は、ほぼ横一線。この結果からも、力を出し切れば、両者の能力はほぼ互角といってよい。
ただし、今回は当時1キロあった負担重量差がなくなり、ともに56キロを背負うわけだから、机上の計算ではトウショウギアが1馬身有利となる。差し一辺倒のオフィサーに対して、前の位置で競馬ができるトウショウギア。両者の脚質を考えても、現時点では、どうやらトウショウギアに1日の長がありそうだ。

【結論】
◎トウショウギア
○オフィサー
▲アグネスジェダイ
注ディバインシルバー
注キーンランドスワン

盛岡初参戦となるフレッシュな2頭によるワンツー決着を想定してみた。
上記分析のとおり時計的な裏付けがあるとはいえ、この2頭、ともにテンションが高くなりがちな気性の悪さがネック。極端なイレコミや発汗がないか?最終判断はパドックの状態を確認して慎重にジャッジする必要があるけれど、盛岡コースは地下馬道を通ることなく直接パドックから返し馬に迎えるのがよい。平常心でレースに望めるようなら、結果は自ずとついてくるだろう。

8月 14, 2006 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

もうオフィサーの出脚の悪さは何とかならないですかね。もう出資者として、悲しくなってしまいます。何か先行力をつけるトレーニングって無いんですかね?

次走は新潟かな?

投稿: suganokun | 2006/08/14 23:11:25

> suganokun さん

オフィサー、悩ましい現状ですね。
クラスターCのレースぶりだと、仮に新潟の北陸Sに出走していたとしても、シベリアンメドウとの4着争いが精一杯だったとおもいます。リンガスローレルのように、展開に応じて器用に立ち回れるといいのですが・・・・

今後の進路に関しては、とりあえず、ダート千二路線には拘らず、千四~マイルを主戦場にしたほうがいいかと思います。となると、秋の東京開催まで適鞍はないし、準オープン卒業もだいぶ先のことになるのかもしれません。でも、現状ではまだまだ人気先行と言わざるを得ないので、それも仕方がありませんね。
個人的には、来年の南部杯で今一度、この馬がオーロパークに勇姿を現すことを期待しているのですが・・・

投稿: 山城守 | 2006/08/16 2:24:12

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