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2006/08/27

【新潟記念】末脚のポテンシャル比較から浮上する馬

Super_gene_2006去年の予想記事でも書いたことだが、新潟記念を予想するうえで欠かすことのできなかったのが、「前走・芝千八からの距離延長組が狙い目」というセオリーである。千八の忙しい流れでは力を出し切れず不完全燃焼に終わってしまうタイプでも、舞台が新潟・外回りに条件が変わって、しかも1ハロンの距離延長を味方につければ、意外と巻き返しが効く。特に小倉の北九州記念(当時の距離は千八)を叩いてここに参戦してくる馬が、変わり目を見せ激走!というのが、このレースにおけるひとつの好走パターンを形づくっていた感があった。
ところが、夏季競馬番組の見直しが行われた今シーズンに入り、オープン・重賞クラスの距離体系をとりまく状況が激変。有力馬の出走履歴は「二千」と「スプリント」の条件で争われるサマーシリーズに集中し、北九州記念の距離もスプリント戦へと模様替えされてしまった。これではさすがに、前走・距離千八から新潟記念へというローテーションを重視する馬券作戦は成立しない。実際、今年の出走馬たちのローテーションに着目してみても、前走で距離二千のレースを走っていた馬が最多(12頭)を占めるメンバー構成となっている。
必勝法というべきセオリーが使えなければ、ここはオーソドックスに攻めるしかない。注目してみる必要があるのは、やはり新潟・外回りコースへの適性の有無だろう。

(※)写真の馬は、一昨年の新潟記念優勝馬スーパージーン
現在は、新潟競馬場の誘導馬として活躍中です。

新潟記念に限らず、新潟芝・外回りの距離二千といえば、相当なスローペースにならないかぎり、「差し・追込有利」が基本だ。4コーナーを回りきってからゴールまでの直線距離が600メートルもある特異な条件だけに、上がり3ハロンで最速を記録した馬が特に強い。
01年のリニューアル以降、この条件で争われた全レースを対象にデータを確認してみると、推定上がり3ハロン1位馬の勝率は42.9%、連対率は66.4%。この数字そのものは、東京や中山の距離二千におけるデータと比べ特筆すべきものではないけれど、今シーズンの新潟の場合、例年以上に外回りコースで差し・追込馬の台頭する場面が目立ってきている。実際、今年の夏開催に限っていうなら、上がり3ハロン1位馬の勝率は57.1%、連対率に至っては85.7%という驚異的な数字だ。

こんな傾向が出ている以上、出走各馬がいったいどれだけの脚を直線で使えるのか、改めて数値で確認しておく作業が必要になる。上がり3ハロンで記録された速い時計を重視するのは当然だが、上がりそのものの水準は道中のペースにも左右される。したがって各馬がレースの上がりをどれだけ上回る脚を使っているかにも、注意を払っておきたい。すなわち、他馬とは全く異なる速い脚を使えるかどうかが、重要というわけだ。
このような視点から注目できるのは、各馬が近走で記録した以下の上がりタイムである。( )内には、レースの上がりと比べ、どれくらい速い脚を使っているのかを表示してみた。

ニシノナースコール 06年五頭連峰特別 33秒8(2秒6差)
スウィフトカレント   05年信濃川特別  32秒7(2秒1差)
エイシンニーザン  06年信濃川特別  33秒1(1秒5差)
オースミグラスワン 06年新潟大賞典  33秒9(1秒1差)
ヴィータローザ    05年新潟記念   33秒2(0秒8差)
サンレイジャスパー 06年北野特別   33秒7(0秒8差)
ヤマニンアラバスタ 05年新潟記念   33秒3(0秒7差)
ヤマニンアラバスタ 05年府中牝馬S  33秒2(0秒7差)

やはりというべきか、重賞・条件戦を問わず、新潟・外回り・二千で記録された時計がずらりと並ぶ結果になった。このうち、ニシノナースコールが条件戦でマークした時計はレースの上がり自体が36秒4と低調な水準だったので評価が難しいけれど、これ以外のデータについては、各馬が直線で叩き出せる末脚のポテンシャルを知るうえで、重視しておく必要がある数字といえそうだ。

<結論>
◎スウィフトカレント
○エイシンニーザン
▲オースミグラスワン
△ヤマニンアラバスタ
注ヴィータローザ
注サンレイジャスパー
注ニシノナースコール

サマーシリーズ優勝をかけ、小倉記念から勇躍参戦してくるスウィフトカレント。3歳当時は末脚の持続力に課題を残している印象も受けたものだが、古馬になって以降、昨夏の新潟シリーズなどではタメれば息の長い末脚を使えることを証明している。大外枠で福永騎手がどう折り合いをつけるかが見物だが、57キロのハンデ相当の評価は当然というべきだろう。
エイシンニーザンも、前走で、これまでの詰めの甘さを払拭するような決め手を披露。時計的にも評価は上々で、格上挑戦でも相手なりに通用しておかしくない雰囲気がある。逆転の可能性も秘めた対抗馬として扱ってみたい。
決め手の威力ならオースミグラスワンの末脚にも魅力を感じるが、今回は休み明けだけに、最終評価は直前の気配をパドックで確認してから。もしも、キリリと仕上がっているようなら、単の可能性も含めて検討してみたいところだ。以下では、昨年の覇者・ヤマニンアラバスタの巻き返しにも注意を。何より新潟滞在の効果で、馬体減の不安が少ないのが好材料といえる。

キルトクールは、トップガンジョー
左回り巧者で新潟・外回りにも、それなりの実績を残しているが、この距離での末脚に関しては裏付けが不足している。母父にゴールデンフェザントを配した血統はステイヤーの雰囲気でも、本馬自身の距離適性は千八あたりがベストと思え、新潟・外回り二千で果たしてどこまでやれるか?半信半疑以上の評価は、ちょっと与えづらいところだ。

8月 27, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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