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2006/08/06

【関屋記念】ナタの切れ味が生きる特異なマイル戦

Telegnosis_at_tokyo_yasuda_kinen新潟競馬場のリニューアル後、過去5年のレースを対象として、関屋記念のラップタイムをグラフ化してみよう。すると、その波形には、きわだった特徴が表れてくる。
このグラフでは、1ハロン12秒を基準として、基準より速いときはマイナス・遅いときはプラスの値で折れ線グラフを描画している。また、速いラップになるほど、折れ線が上のほうに表示されるようY軸の目盛りを設定してみたが、すると、ほぼ毎年のようにアルファベットの「W」を逆さにしたような形状が描き出される。つまり、レース中に最速ラップが記録されるポイントが2箇所あるのだ。ペースの緩急が少なく、淀みない流れになることが多いマイル戦にしては、前・後半で妙に凸凹が多いラップ。そんな傾向に、関屋記念という重賞レースを読み解くためのヒントが見え隠れしている。

Sekiya_kinen_lap_graph

スタート直後の激しい先行争いを反映して、発馬から2ハロン目のラップが最も速くなるのは当然としても、ゴール前2ハロン地点でもう一度、最速のラップが記録されるていること、さらにはラスト1ハロンでペースがガタンと落ち、折れ線が一気に降下してしまう所には、注目が必要だ。このことは、ゴール前400メートルから200メートルの勝負どころでは、各馬が目一杯の追い出しをはかって速いラップが出るけれど、それがゴールまで持続せず、最後の200メートルになると特に先行勢の脚が止まっていることを意味していると思われる。
こんな特徴的なラップが毎年のように出現する背景には、他に例を見ない新潟競馬場・外回りコースの特異なコース設計がある。スタートしてから500メートル以上も続くバックストレッチ、曲がりは急でも下り勾配が続いて意外とスピードの落ちないコーナー、さらにはラスト3ハロンがすべて直線部分に含まれるというのが、新潟外回りマイルのポイント。すなわち、逃げ・先行勢にとっては、どこかで息を入れようにも、ブレーキをかけるポイントを探すのが難しく、いったんペースが緩んだようにみえても、ゴール前まで余力を温存しづらい条件設定になっている。
その一方で差し・追込勢にとっては、コーナー部分でタメを効かせ、長い直線のラストまで脚を温存することができれば、逆転を期待できる条件といえるだろう。ただし、600メートル以上もある直線が舞台となるだけに、一瞬のキレだけで勝負するタイプでは心許ない。ゴールまでジワジワと長く良い脚を持続し、先行勢がタレてくるところで、一気に台頭できるタイプ・・・・すなわち、カミソリの切れ味というよりも、ナタの切れ味で勝負する差し馬こそが狙い目だ。

上位候補として狙ってみたいのは、新潟同様、直線の長い府中あるいは京都・外回りの速い流れで上がり3ハロン33秒台以上を記録した実績をもつ馬たち。そんな視点から今年の出走馬の戦歴をチェックしてみたが、とりあえず注目できるのは、以下の好走例だろう。

サイドワインダー 05年関屋記念  1着 前半5F58.5・上がり32.6
テレグノシス   06年ダービー卿CT 5着 前半5F58.1・上がり33.1
ワディラム    05年五頭連峰特別5着 前半5F60.0・上がり33.5
ウインディグニティ05年甲斐駒特別 1着 前半5F59.0・上がり33.6
ニューベリー   05年関屋記念  3着 前半5F58.5・上がり33.7
ペールギュント  05年NHKマイルC 4着 前半5F59.4・上がり33.7
アルビレオ    05年岡部引退記念1着 前半5F59.2・上がり33.8
フジサイレンス  06年東京新聞杯 1着 前半5F59.1・上がり33.9


【結論】
◎テレグノシス
○ニューベリー
▲ワディラム
△サイドワインダー
△ウインディグニティ
注アルビレオ
注フジサイレンス
注ヤマニンアラバスタ

昨年は、サイドワインダーが持ち前の豪脚を発揮。まさにナタの切れ味全開で他馬をなぎ倒してみせたが、8歳の夏を迎えた今シーズンはさすがに復調に手間取っている感じ。そこで今年は、そのサイドワインダーと同タイプの差し馬・テレグノシスに期待してみたい。年齢を増すごとに脚質がどんどん不器用になって、もう中央場所のG1クラスでは大きな期待は難しそうな現状だが、ローカルG3戦で負担重量が58キロなら、横綱相撲を期待してもよいだろう。相手は、好位から良い脚を持続できそうなニューベリーワディラム。以下では、格下ながら新潟マイルがいかにも向いていそうなウインディグニティの末脚にも、ちょっと注目してみたいところ。

キルトクールは、ペールギュント。前走・米子Sで久々に馬券圏内に食い込む好走をみせたとはいえ、まだまだ完全復活とはほど遠い現状。前日売りオッズで単勝1番人気は、いかにも過剰評価と思えるが、どうだろう?

8月 6, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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