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2006/07/23

【函館記念】意外と楽に絞れる上位候補

Erimo_harrier_at_kyoto_05函館記念といえば、例年、前哨戦の巴賞からの参戦組が主力を形成するが、過去5年、実際にこのローテーションで出走した馬たちの戦績は「2-4-1-21」(連対率21%)。可もなく不可もなしといったところで、必ずしも巴賞組が有利と言い切れない印象がある。荒れる年になると、巴賞好走組が本番で凡走、逆に前哨戦で掲示板圏外だった馬が巻き返して波乱というパターンがたびたび繰り返され、前走の着順などはまったくアテにできない。昨年こそ、巴賞上位馬がそのまま本番でもワンツーを決める決着になったが、そんなケースはむしろ例外と考えた方が無難だろう。
また、このレースのもう一つのポイントは、北国仕様の重い重い洋芝への適性が問われる一戦であるということ。ただでさえ力を要する芝コースの状態は、雨の多い季節をひと開催使い込まれて、ますますパワーを要求する傾向を強めているはずだ。レースを読み解くカギは、やはり函館独特の芝のコンディションに、各馬がどれだけ対応できるかの見極めに尽きるだろう。
この点に焦点をあて、01年~05年の函館記念出走馬に関するデータを紐解いてみると、興味深い傾向が表れてくる。函館・芝コースでの出走経験がない馬や、函館で連対実績を残していないタイプ苦戦必至という事実が、数値のうえからもハッキリ裏づけられる結果となったのである。

■函館芝コース 未経験馬の戦績
「1-0-0-13」連対率7% (函館記念:01年~05年)
 
■函館芝コース 未連対馬の戦績
「0-0-1-18」連対率0% (函館記念:01年~05年)
 (上記未経験馬を除いて集計)

函館未経験馬のべ14頭のなかには、タップダンスシチー(02年8着)やイーグルカフェ(01年9着)などG1級のビッグネームも含まれている。中央場所でどれほど実績を残していようと、函館の特殊な芝コンディションに対する適性を備えていなければ、掲示板を確保することすら覚束ないということなのだろう。ちなみに、唯一函館未経験の時点でこのレースを制したクラフトワークには、函館記念優勝馬・クラフトマンシップの弟という血統背景があった。そんな裏づけをもたない未経験馬に「やってみなければわからない」と未知の可能性を期待するのは、ちょっと酷といえるのかもしれない。
また、既に函館芝への出走経験がありながら、いまだ連対実績を残せないタイプは、このコースでの底が割れているだけに、当然、苦戦必至という結論になる。今年の出走馬では、トウショウナイトシェイクマイハートマチカネメニモミヨユキノサンロイヤルといったところが該当するが、函館コースが舞台である以上、大幅に評価を割り引いて考える必要がありそうだ。

上位候補は、函館・芝コースで少なくとも1回以上の連対実績をもつタイプに絞り込みたい。そこで問題になるのが、これら各馬の取捨選択である。
その際、是非参考にしておきたいのが、函館記念に2年連続で参戦した馬たちの2年目成績だ。過去5年で、なんと連対例がわずか1回だけ。こんな数字は、名うての函館巧者たちにとっても、ちょっと嫌なデータといえるのかもしれない。

■函館記念・連続出走馬の2年目成績
「0-0-1-19」連対率0% (函館記念:01年~05年)

たとえば、昨年のレースでは、前年3着が評価され穴人気していたワイルドスナイパーが11着と大敗。同様に04年のヒマラヤンブルー(前年2着→13着)、01年のクラフトマンシップ(前年1着→2着)、オースミタイカン(前年2着→5着)などが、2年目のレースでいずれも前年より着順を下げるという不本意な結果に泣いている。これら各馬に共通していたのが、前年よりも重いハンデを課されていたという事実。前年の好走などに起因してハンデを重くされながら、函館巧者という評判で人気を集めるタイプは、馬券のうえで過信禁物と心得ておきたい。

これ以外にも、高齢馬は不振7歳以上の出走馬成績0-0-0-17)、大外16番枠不利(過去5年の函館・芝二千の全レースで連対率3.6%)など、ちょっと気になるデータはまだまだある。こんな視点から上位候補をどんどん絞り込んでいくと、混迷のハンデ戦にみえても、馬券作戦は案外と楽。意外と簡単に、美味しい馬券を手にすることができるかもしれない。

<結論>
◎マヤノライジン
○ストーミーカフェ
△エリモハリアー
注ブルートルネード
注ニシノデュー
注アスクジュビリー

2年連続参戦となるエリモハリアー・ブルートルネードは、ともにハンデ増量が割引材料。前年の着順を維持するのは困難とみて、首位候補は他の馬たちから選択することにした。函館・芝コースでの連対実績を重視するなら、ストーミーカフェ・ニシノデュー・セフティーエンペラらが一考に値するが、過去10年、逃げ馬の優勝例がないことと、大外枠不利を考慮し、もう1頭残った函館芝コースの実績馬・マヤノライジンを本命に抜擢してみる。条件戦を連勝中とはいえ、ハンデ55キロは一見ちょっと見込まれた感じがするけれど、過去5年の函館記念で55キロを背負った出走馬の戦績が「3-1-2-9」。単回値197・複回値140と、意外に狙いの立つゾーンである。単勝7倍台で3番人気というのも、馬券を買いやすいオッズだ。
そんなわけで、馬券のほうはマヤノを頭固定、印各馬を2・3着指定にした3連単フォーメーションで勝負したい。念のため、タガノデンジャラス・エアシェイディあたりまでを3着指定で押さえておけば、一応安心だろう。

キルトクールは、マチカネメニモミヨ。昨年の巴賞・函館記念の上位馬で、けっして函館が苦手とも思えないが、未だにこのコースでの連対実績がない。7歳以上の不振という傾向からも、掲示板までが精一杯のタイプとみるが、どうか?

7月 23, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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投稿: kurofune | 2006/07/24 5:21:22

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投稿: 山城守 | 2006/07/30 2:20:13

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