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2006/05/05

【旅打ち日記GW編】血湧き肉躍る!ばんえい旭川競馬

Asahikawa005月4日、旅打ち2日目。朝一番の開門から最終レースまで、旭川競馬場でばんえい競馬を楽しんだ後、市内へ移動し映画「雪に願うこと」を鑑賞と、まさに輓馬漬けの1日を満喫してきた。
ばんえい」といえば、体重1トンにもなる巨漢の重種馬が鉄製の橇を引きながら、コースに設置された障害(坂)を乗り越えていく特殊な競技。世界でも唯一北海道にのみ残る競馬遺産として、郷愁や牧歌的イメージやとともに語られることも多い。反面、サラブレッドの競馬と比べてしまうと、どうしてもスピード感に欠ける分、映像では、まるでスロー再生されたビデオのようにも感じられてしまう。
だが、実際に現地でレースを観戦してみると、なかなかどうして、これが血湧き肉躍るエキサイティングな競技なのだ。高さ1.6メートルの障害を乗り越える輓馬の迫力はもちろん、ベテラン騎手同士の駆け引きや、ゴール前の攻防が実に熱い!スリルもあれば、興奮もあり。レースの着順が僅差の写真判定に持ち込まれることもしばしばで、馬券を買う側からすると、まさに手に汗握る迫力のレースが繰り返されていく。

なるほど、こんなに面白い競馬なら、あの巨乳ビジネス概論の野田社長までが、ばんえいに魅了され、インターネット中継の企画を思わず立ち上げてしまったのも、頷ける。化石としての競馬遺産ではなく、現代に生きる熱いギャンブル。それこそが、ばんえい競馬の本質だ。

以下、5月4日の旭川競馬場の1日を写真でレポートしたい。
この日、当ブログ管理人も参加したバックヤードツアーの模様などは、後日、別のエントリとしてアップします。

Asahikawa1スタンドから観た旭川競馬場のばんえいコース。
夏には道営ナイターが開催される平地ダートの内側に設けられたコースは全長200メートルで、途中に2つの障害が設定されている。「砂の粒子が粗く、しまりにくいため全体的に重く力を要するコース。障害からゴールまでの距離が最も長く、馬のスタミナが勝敗を左右する」とのこと(ばんえいポケットブックより引用)。
バックヤードツアーの際に、コース状態を確かめてみると、まかれているのは砂というよりも、小石状の砂利といったほうがよい感じ。なるほど、これなら確かに「しまりにくく」、橇を曳くにはかなりのパワーが必要だろう。砂(砂利)は、路盤の上に40センチも敷き詰められているので、乾燥すると砂塵がもうもうと舞い上がってくる。

Asahikawa2サラブレッドを見慣れた目からすると、やはり巨大に感じられる輓馬たち。
体重およそ1トン。体高も高く、パドックで騎手が馬上にまたがる際には、ベリーロールのような格好でアクロバティックな動作が必要になる。
平地競走に比べると、各馬がパドックを周回している時間は短く、7~8周もすると、そそくさとコースへ出て行ってしまうから、短時間のうちに各馬の特徴を把握するのが大変だった。とはいえ、馬の見方は基本的にサラブレッドと変わらない。腹目やトモのつくりが太いか細いか、イレこんでいないか、しっかりと踏み込んで歩けているか。少なくともこれだけチェックしておけば、ピントはずれな馬券を買ってしまう心配はありません。

Asahikawa3前日に、ばんえい女性騎手では史上初となる通算100勝の快挙を達成した佐藤希世子騎手。ごらんの通り、体格そのものは華奢な感じで平地の女性騎手とけっして変わらない。減量特典があるとはいえ、巨大な輓馬を操るうえで腕力の不利は否めないはずだ。しかし、いざレースにいくと、そんなハンデは全く感じさせず、クレバーな手綱さばきで、騎乗馬をどんどん上位に持ってくる。この日は勝ち鞍こそなかったものの、午後のレースで2着2回と、馬券的にも十分信頼できる技量の持ち主だ。
前日のインタビューでは、「名古屋の宮下瞳騎手を目標にがんばります」とのコメントを残していたとのこと。佐藤騎手なら、200勝・300勝を達成し、全国の女性騎手の代表格として名乗りをあげるのも、夢ではないだろう。

Asahikawa4スタンド内の展示コーナーでは、映画「雪に願うこと」関連の展示が行われている。写真は、根岸監督のディレクターズチェア。キャストが映画のなかで着用していた衣装(吹石一恵の勝負服など)の実物も展示されています。
映画のほうはレース終了後、旭川市内で鑑賞してきた。登場人物や設定が原作から少々変更されていたが、小説「輓馬」のハートウォーミングな味わいは、フィルムの中でもしっかりと再現されていたのが、嬉しかった。私が好きな謎の馬券オヤジ・丹波老人(山崎努)の意外な正体も、劇中で明らかにされます。
東京都内でも5月20日から上映が始まる「雪に願うこと」。東京国際映画祭グランプリを受賞したこの名作が、ひとりでも多くの人に、ばんえい競馬の魅力を伝えてくれると嬉しい。

5月 5, 2006 旅打ちコラム |

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コメント

こんにちは(*^_^*)

「雪に願うこと」見てきました★
予告編を見てかなり期待していたので、内容はちょっと残念でした。
でも、兄弟愛は温かったですね♪

投稿: りな | 2006/06/26 15:57:26

>りなさん

映画「雪に願うこと」。
ストーリーそのものは、わりと凡庸なお話ですが、動く輓馬の迫力をスクリーンで体感するというのが、やはり見どころでしょう。
血湧き肉躍るレースシーンは、やはり白眉だったと思います。

投稿: 山城守 | 2006/07/02 2:12:51

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