« 【シアンモア記念】次々と勝者が入れ替わる岩手・4強に注目 | トップページ | 【写真レポ】旭川ばんえい競馬の1日 »

2006/05/08

【NHKマイルC回顧】東京・芝コース、雨の日のマジック

Logic_at_nhk_mile_cup豊マジックには確かに舌を巻いたけれど、それ以上に府中の芝コースの状態に驚かされた今年のNHKマイルカップ。内ラチ沿いが渋った道悪を前提に予想を組み立てていた自分の想定などは、木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。馬場管理技術の進歩のせいか?あるいは府中に棲むという魔物の為せる技か?とにかく東京競馬場の芝は、少々の雨でもへこたれない。今さらながらそんな教訓を体得するために、ちょっと高い授業料を払ってきたようなものだ。

問題の雨は午後から再び降り始め、パドックの周辺ではレース毎に傘の花が開いていた。JRAによる公式記録でも、5~7レースが「小雨」8レース以降は「雨」と、時刻が進むにつれ雨量が増えてきた事実がうかがえる。スタンドから見下ろした芝コースの状態はといえば、内ラチ沿いから4~5メートルの幅ではっきりとデコボコが視認され、毛脚の長い洋芝も見た目にかなり渋っている。常識的には、そろそろインを通る馬たちが湿った芝に手を焼く頃合いだが、それでも馬場発表は、芝・ダートともに終日「良」のまま。実際、8レースと9レースに組まれた芝の競走では、内ラチ沿いを先行した馬がゴール手前まで踏ん張り、それとは対照的に「馬場の良い(はずの)」外から勢いよく進出してきた差し馬が、伸びきれないという光景が繰り返されていた。
これと同じような場面を最近どこかで見た気がしたが、皐月賞当日の中山・芝がちょうど今回と同じ馬場状態だった。あのときも、1~2着馬は好位から比較的内目のコース取りを選択した馬たち。外を回した人気の差し馬たちは、あとひと押しがきかない結果に終わったわけだが、それと同様の競馬が、今回も再現されたわけだ。

内からスルスルと抜け出し、1着でゴール板を駆け抜けたロジックのマークした上がり3ハロンは35秒フラット。これだけ雨が降ると、さすがに馬場の含水量そのものは増え、芝も滑りやすい状態になるので、極端に速い上がりタイムは出ないようだ。けれど、地下に敷設された配水管システムがラチ沿いから優先して効率的に水分を除去していくせいか、内も外もほぼ均等に「渋り気味」の馬場状態になる。結果的に、ロス無くラチ沿いを回った馬に対して、より長く渋化した馬場を走らされる外の差し馬が、ゴールまで待たずにガス欠になってしまう
ゴール前、約200メートルほどの地点で観戦していた自分の目には外から豪快に伸びてきたキンシャサノキセキが勝つのか?とも思えたが、結局、そこからひと伸び欠いてしまったのは、こうした事情も影響したせいかもしれない。
雨上がりの府中コースでは、イン有利のトラックバイアスが生じやすいという傾向は知っていたけれど、どうやらこの傾向、当日にシトシト雨が降り続く場面においても、有効といえそうだ。

いずれにせよ、刻々と変化する馬場状態を読み切って、100%の確信をもって馬券勝負を決断することなど、一介のファンの立場からは難しすぎる。そんなときにこそ、コースを知り尽くしており、クレバーな戦略力でレースの組み立てができる一流騎手を信頼すべきなのだろう。1着武豊・2着横山典・3着安藤勝。これで3連単20万馬券が取れるなら、騎手馬券という選択も悪くない。

5月 8, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33923/9954239

この記事へのトラックバック一覧です: 【NHKマイルC回顧】東京・芝コース、雨の日のマジック:

» けいばごと 46 トラックバック ボルジャノン厩舎
NHKマイルC 今日のNHKの中継のゲスト、そしてプレゼンターでもあったのが三原じゅんこでした(大河ドラマに出演中)その三原じゅんこは中継の中でNHKマイルCで印象に残る馬はイーグルカフェと言っていました。そして、1着はイーグルカフェを管理していた小島....... 続きを読む

受信: 2006/05/08 1:49:28

» やったね!ロジック&ファイン「NHKマイルC」結果 トラックバック めかりんだいありぃ
イヤー(ノ゜?゜)ノびっくり!!です。 実は買い目を公開する前に、POG馬だからと、ロジック軸で3連複流しをしていました・・・ パドックを見たときにテンション高く、いらんかったなあと思っていたのですが・・・。 リシャールの+4キロ、太く見えたけど成長分かなと。 スタート、スケルツィが出遅れたところでだめかも。 レース中、シックスセンス面子(社台メンコなのかな)ばかり見ていて ロジックにまったく気づかず。 ゴールで唖然。 まさかゴール前POG馬2頭で叩き合いになると... 続きを読む

受信: 2006/05/09 23:42:13

コメント

ご無沙汰しております。

「ガラスの競馬場」の治郎丸敬之です。

この考察は本当に素晴らしいですね。

まさにおっしゃる通りだと思います。

とても勉強になりました。

ありがとうございます!

投稿: 治郎丸敬之 | 2006/05/09 1:13:42

>治郎丸敬之さん

こちらこそ、「ガラスの競馬場」の深~いコラムでいつも勉強させてもらっています。
フサイチリシャールの敗因は、もともとビュッと切れる脚を使えない馬ですから、決め手自慢のキンシャサノキセキの格好の目標にされたことが痛かったのでは?と邪推しています。

投稿: 山城守 | 2006/05/11 3:11:53

コメントを書く