« 【旅打ち日記GW編】血湧き肉躍る!ばんえい旭川競馬 | トップページ | 【NHKマイルC】天候と枠順が2強の明暗を分ける? »

2006/05/06

【赤レンガ記念回顧】あの大物が北の大地で復活の狼煙!

Gene_crisis_at_akarenga_kinen_06_wホッカイドウ競馬・札幌GWシリーズの最終日を飾る伝統の古馬重賞・赤レンガ記念(ダート千七)。今年の主役として注目を集めていたのが、道営移籍後・ここから始動する元・JRA所属馬ジンクライシスだ。一昨年のJCダート3着という輝かしい実績を引っ提げ道営入りしてきたが、まだ5歳と現役バリバリ。功なり名をとげたベテランが、ご苦労さん的ニュアンスで移籍してきたのとは、わけが違う。立て直せば、G1戦線の上位も狙える大駒の登場に、ファンや関係者の熱い視線が注がれていた。
中央から大物がやってきた」「私が噂のジンクライシス」・・・・・手にした競馬新聞のトップにも、そんな大袈裟な見出しが踊っている。バンケーティングスローンフォルなど道営の古豪たちとは、今回が初手合わせとなるが、普通に走ってくれば勝って当たり前というのが大方の評価であった。単勝オッズは当然のように1倍台・・・・初戦から圧倒的人気を集めてきたが、すべての馬券がこの馬を中心に売れていたといってよい。

だが、噂の大物にも、不安がなかったわけではない。
道営移籍を決断する直前のJRA競馬出走時に、ことごとく凡走。3走前の雅ステークスで手綱を取った武豊騎手が「4角で急に手応えがなくなってしまった・・・・よくわからないね」とコメントを残したことにも象徴されるように、この半年ほど原因不明のスランプに陥っていたのだ。その雅Sでは、トモの張りに物足りなさが残るなど、体調で問題もあったわけだが、立て直しをはかったその後2戦の敗因がまったく不可解だった。
そもそも順調なら、JRA所属のままやっていくこともできたはずで、この若さでの移籍自体が、何やらわけありであることを匂わせる。デビュー以来、常に高い素質を評価され続けてきたエリートにとって、はじめてぶつかった壁は、思いのほか深刻なのでは?とも考えられた。

Gene_crisis_at_akarenga_kinen_06_pこのような事情から、復帰後初戦の今回も果たして能力を発揮できるだけの仕上がりにあるのか否かが注目されたわけだが、札幌のパドックに姿を現したジンクライシスは、やはりパッとしない様子であった。馬体の姿・形や歩様にこれと言った問題はない。でも、どこか覇気が感じられない。物憂げにトボトボと歩いていく姿だけをみると、これがJRAのG1・3着馬か?という風情さえ感じられた。場内実況のパドック解説者も、どうやら同じ印象を受けてしまったようで「オーラが感じられませんねえ」と、歯切れの悪いコメントを繰り返すばかり。大本命馬に対する不安と期待が相半ばするなか、レースは発走時刻を迎える。

だが、いざレースにいくと、やはりモノが違う。
ポンと好スタートを決めると、道中は好位にひかえ、直線、山口竜一騎手が軽く追い出すと楽な手応えのまま1着でゴール。2着馬タイギャラント(こちらも道営移籍後初戦だった)との着差は1馬身半とわずかだったが、終始余裕をもってレースを運べており、終わってみれば呆気ないほどの楽勝だった。
よくよく考えてみれと、同コース・同距離のエルムSで1分44秒台の時計を残している元・JRAの現役トップクラスが、1分47~48秒台で争われるレースで負ける道理はない。今回の走破時計1分48秒0は、スローペースや馬場状態の影響を割り引いても、かなり平凡な水準だが、強い相手と本気で戦えば、大幅に短縮することも可能だろう。

Akarenga_kinen_06_race

紆余曲折を経て、道営所属馬としての第一歩を勝利で飾ったジンクライシス。
完全復活にはまだ時間が必要だろうが、今回の勝利が馬にとっても、関係者にとっても、大きな自信に繋がったことは、想像に難くない。
噂の大物があげた復活の狼煙は、ホッカイドウ競馬にとっても、新たなスター誕生を予感させる明るい話題を提供してくれた。今シーズンの道営古馬戦線の主役として、さらには交流重賞でJRA勢に対抗する地方の雄として、これからの活躍を大いに期待したい。

5月 6, 2006 旅打ちコラム, 競馬予想・回顧アーカイブ |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/33923/9920371

この記事へのトラックバック一覧です: 【赤レンガ記念回顧】あの大物が北の大地で復活の狼煙!:

» やっぱり違うわ@記念 トラックバック 気の向く馬馬
今日のホッカイドウ競馬の赤レンガ記念、中央から転厩してきたジンクライシスが勝った。 メジロダンダークがハナに立って2番手追走、4角手前では同じ中央から転厩してきたタイギャントが先頭に立ち、直線ではこの2... 続きを読む

受信: 2006/05/06 8:30:16

» まだまだ主役 トラックバック RACING BOOK
いつも楽しいコラムを書かれている山城守さんのところで『そのまま、そのままっ!!:... 続きを読む

受信: 2006/05/06 11:59:08

コメント

コメントを書く