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2006/02/12

【ダイヤモンドS】騎手で買ってみたい長丁場のハンデ戦

diamond_s_winner_of__the_last_year冬の府中名物・ダイヤモンドS。大回り3400メートル、合計4度の坂越え・・・・そんなタフなコースを舞台に、名うてのステイヤーたちが覇を競う超長距離といえば聞こえは良いが、実際のところ、レースの重厚味は薄い。昨年なども、前走・条件組があっさり上位を独占したりと、どちらかといえば、典型的ハンデ重賞の趣が色濃く漂う一戦である。今年の出走メンバーを見渡しても、いかにも「帯に短し、たすきに流し」といった顔ぶれが揃ってしまった感がある。
微に入り細を穿つハンデ調整のおかげで、出走馬の力関係が平準化されるとなると、上位争いを占うには、各馬の実績・能力比較以外のファクターの重みづけまで、考慮しておく必要がありそうだ。

たとえば騎手・・・・昔から「長距離戦は騎手で買え」という格言があるけれど、長丁場・しかもハンデ戦となれば、屋根の技量の重要性は、格別にモノをいってくるだろう。超長距離独特のスローペースが想定されるなかで、位置取りや折り合いはもちろん、仕掛けのタイミングひとつとってみても、鞍上の技量・判断が、着順を大きく左右するのは必至だ。東京コースの場合、4つ以上のコーナーを回ってくる距離2300以上の条件を「長距離戦」とみなすことができるが、そんな条件下での各騎手の成績はどうなっているのだろうか?コース改修後となる03年以降の競馬を対象に、データを検索してみた。

■ダイヤモンドS出走騎手 東京芝2300以上の成績(03年~)

騎手着別度数連対率単回値複回値
佐藤哲三4-2-2-838%224168
ペリエ2-3-2-833%7277
藤田伸二3-5-1-1830%365211
柴田善臣9-8-3-4427%10564
後藤浩輝6-7-6-3624%47101
バルジュー2-0-2-620%66106
田中勝春5-4-1-4317%15655
内田博幸2-2-2-1515%2453
小林淳一2-1-1-2112%3644
吉田豊4-1-0-3712%6031
松岡正海1-1-1-209%15593
北村宏司2-0-1-316%7726
勝浦正樹0-1-3-323%089
松永幹夫0-0-1-70%035

基本的には、連対率上位の騎手を信頼すべきだが、ここで少し注意を要することがある。騎乗馬の人気によって、騎手の成績に変化の傾向が現れるケースがあるのだ。上位人気の支持を集めそれなりのプレッシャーを受けながら手綱を握るときと、人気薄の気楽な立場で乗れるとき。そんな状況に応じて、騎手の心境や乗り方が変わってくるのは当然と思うが、それがレース結果にも少なからぬ影響を及ぼすとなると、馬券を買う側からしても、ちょっと無関心ではいられない。

たとえば、今回上位人気を集めると想定される前走・アメリカJCC上位組ハイアーゲームフサイチアウステルの手綱をとる内田博幸騎手ペリエ騎手。この名手2人が上位人気の支持を集め、府中の長丁場に臨むとき、その結果は意外なほど対照的な傾向を示している。

■東京・芝2300以上 1~3番での成績(03年~)

騎手着別度数連対率単回値複回値
内田博幸2-0-1-150%122117
ペリエ1-2-1-533%3053

ペリエ騎手連対率33%。この数値自体、けっして悪いものではないが、気になるのは勝利数の少なさである。一昨年の秋・ゼンノロブロイのJCで記録したのが唯一の勝ち鞍・・・・集計の対象とした9戦中、実に7戦で1番人気の支持を受けていたことを思えば、名手にしては意外なほど取りこぼしが多いという印象を禁じ得ない。
これに対し、内田博騎手のほうは、この条件の該当する騎乗数こそ少ないが、確実に人気に応え、手堅い仕事を残している感がある。JRA競馬の準レギュラーとして定着化した03年以降、中央競馬のすべての条件で記録した成績が連対率19%・単勝回収値65・複勝回収値76。これに対し、府中・長丁場で人気馬に騎乗するときの成績は、平常時と比べ明らかに向上していることがわかる。
与えられた馬の着順をひとつでも上位に押し上げようと、常に全力を尽くす騎乗が評価され、JRA関係者のみならず、ファンからの信頼も厚い内田騎手。府中の長丁場・人気馬に騎乗している条件でこそ、狙い目といえるのかもしれない。

<結論>
◎ハイアーゲーム
○オペラシチー
▲フサイチアウステル
△ルーベンスメモリー
△ブリットレーン
△ハイフレンドトライ

昨年このレースの予想エントリでも指摘したとおり、本質的なステイヤー適性に疑問を感じるハイアーゲームだが、左回りコースがプラス材料であることは周知の事実。成長力はひと息でも、昨秋のカシオペアSを契機に少しづつ復調軌道に乗ってきたのは確かで、ハンデ56キロ・内田博幸騎手なら連軸程度の評価は必要だろう。
対するフサイチアウステルは長距離適性そのものに問題はなくても、スパッと切れる脚が使えないあたりがやはり気がかりな材料となる。府中コース初経験もプラス材料とはいえず、ハンデに恵まれても惜しい2着が精一杯か?という気がする。ならば、ここは府中の長丁場で抜群の好成績を記録している佐藤哲三騎手・オペラシチーのほうを上位に抜擢してみたい。

キルトクール指名馬は、メジロトンキニーズ
前走時の気配は確かに抜群。今回も軽ハンデが買われ、意外に上位人気を集める可能性があるけれど、如何せん吉田豊騎手の東京・長丁場実績がひと息。差し・追込脚質となると、さらに信頼度が低下してくるあたりが、泣きどころになりそう。

2月 12, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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