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2006/01/31

なぜかウインズ新白河

wins_shinshirakawa1冬の東京開催・初日を迎えた先週の週末。普段の自分なら、土曜日からわがホームグラウンドというべき府中の馬場に足を運んでいるところなのだが、あいにく今年は仕事の都合が折り合わない。金曜日から東北方面に泊まりがけの出張が入って、どうしてもナマ観戦がままならなくなってしまったのだ。とはいえ、土曜日に馬券を買う時間そのものは許されている。そこで行ってみたのが、東北最南端・福島県は西白河郡西郷村(にしごうむら)に位置するJRAの場外馬券発売所・ウインズ新白河である。

新白河といえば、関東在住の人ばかりか、福島競馬場を主戦場にしている福島北部・宮城県あたりの競馬ファンにとっても、案外と馴染みの薄い場所である。白河ラーメンは確かによく知られているけれど、周辺にこれといった名所旧跡や観光地があるわけでもなく、特別な用件でもないかぎり、わざわざこの地に向かう人は少ないだろう。実際に新幹線の駅舎に降り立ってみると、人通りも少なくがらんとした感じで、駅周辺には数件のビジネスホテルが点在するだけ。ハッキリ言って、殺風景な場所という印象を禁じ得なかった。

だが、その殺風景な西口駅前に降りたって左手を向くと、すぐにウインズに向かうゲートと歩道が用意されているのが素晴らしい。開放的なアプローチを歩いて3分も行けば、もう玄関前に到着である。
府中や中山の場合、最寄駅(府中本町・船橋法典)に到着してからも、延々と長い歩道を行軍することを強いられることを思えば、このアクセスの良さは特筆ものだ。仮に大宮駅を起点にするなら、徒歩時間を含めてもわずか1時間強でウインズに入場できることになる。これは府中・中山に行くのと時間的にもほとんど変わらない計算なのだから、あらためて日本も狭くなったものだと感慨を覚えてしまう。

館内に足を踏み入れてみる。「白河の白を基調としたモダンな建物」という触れ込みの館内は、すでにオープンから約7年の月日を経たものの、いまだ真新しく清潔そのものだ。発売所フロアは1階部分と、ロフト形式の2階だけなのだが、建物自体、地上5階建のビルと同じくらいの高さがあるので、天井がとても高く開放感いっぱいである。
壁面には大型スクリーンが配され、その前には十分な数の椅子も用意されている。全体的には、ウインズ石和などのJRAの郊外型発売所と共通する造りなのだが、土曜日で人出が少なかったせいか、場内にはよりゆったりとした雰囲気が漂っていた。自分が入場したのは、ちょうど第4レースが行われている頃。つまり午前中も後半という時間帯だったのだが、その時点になっても、まだ余裕をもって座席を確保することができたのは嬉しい。椅子はちょっとしたソファ風のつくりになっており、座り心地も上々である。

ただし、そんなまったりムードが館内を支配しているせいか、あるいは、来場している福島県南部の人々が、概ねおっとりとした気性の持ち主であるためなのか?ここは、いわゆる鉄火場のイメージとは無縁という感である。とにかく、ファンがおとなしいのだ。入場者もまばらな午前中、しかも小倉のレースを実況中のスクリーンに向かって、「藤岡、藤岡っ!差せっ!」などと叫んでいると、完全に周囲から浮き上がってしまう危険がある。メインレースが近づくと、そこそこ血中馬券濃度の高い人々もやって来るようで、周りから声援らしき声も聞こえてくるが、如何せん、怒号渦巻く首都圏の場外馬券売場とは、ほど遠いレベルである。旅打ち者の心得として、ここはあくまでも上品に競馬を楽しむためのスペースと割り切っておくべきだろう。
そういえば、場内を散歩しているうちに、ふと気がついたことがある。ウインズ新白河では、飲食コーナーも含め、一滴もアルコール類の販売をしていなかったのだ。これが、物静かな観客気質を生んでいる一番の原因かも?と一瞬いぶかったが、よく考えれば、来場者の大半は自動車のハンドルを握ってここにやって来ている。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」を主催者自ら顧客に推奨している以上、それもやむを得ない仕儀といえるのかもしれない。

さて、肝心の馬券成績はというと、小倉5レースに出走していたわが出資馬モダンアーティストの複勝馬券があと一歩届かなかったり(4着)、東京9レースでステキシンスケクンをキルトクールしたり、東京新聞杯ではヨシトミ大先生の勝負弱さに泣かされたりと、苦しい展開が続いた。けれど、京都メインで空気の読めない本田騎手を頭に固定した3連単的中(222倍)をやっと引っかけることができ、終わってみればほぼチャラパー。不慣れな環境で、ほぼ半日打ち続けたことを思えば、我ながら悪くない結果を残すことができ、幸いだった。

wins_shinshirakawa_newsちなみに、最終レースも終わってウインズを後にするとき、インフォメーション近くのカウンターでこんなものを発見。タイトルは「新白河ニュース」・・・・パッと見では、お役所が発行する市政だよりのような紙面なのだが、よくみるとウインズ新白河オリジナルによるPR紙だった。メイン記事は原良馬氏が寄稿している根岸Sの前宣伝予想である。見出し横のリード部分には「ひと波乱、ふた波乱ありそうなムードです」とファンの射幸心を煽るうたい文句が・・・・(笑) こんなささやかな企業努力、自分は嫌いじゃありません。これからもガンバって、ひとりでも多くの馬券オヤジたちをウインズ新白河に引きずり込んでもらたいものである。

1月 31, 2006 旅打ちコラム, 日記・コラム・つぶやき |

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コメント

山梨の石和ウィンズも似たような雰囲気ですね。

投稿: ボルジャノン | 2006/02/01 2:26:08

>ボルジャノンさん

私も石和に行った経験がありますが、場内に漂うマッタリ感は、確かに共通したものを感じますね。
あえて両者の違いを探れば、施設の新旧もありますが、やはり県民性ということになるのかな?新白河では、場内警備のおじさんが常連らしきオヤジと、レース後に馬券談義を交わしている光景も目撃しました。制服のポケットには出馬表が・・・さすがは福島県です(笑)
私は、そんな福島の人たちが大好きです。

投稿: 山城守 | 2006/02/05 1:20:54

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