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2006/01/29

【根岸S】府中千四、止まらぬ逃げ馬・苦しい先行馬

tosho_gear_at_musashino_s東京千四を舞台に争われるダート重賞・根岸ステークス。コース改修後、過去2年の結果を脚質という切り口から振り返ってみると、昨年は逃げ・先行勢によるワンツーフィニッシュ、一昨年は道中後方に位置していた組が台頭する差し競馬と、まったく対照的な決着パターンが示されている。いずれにせよ、わずか2戦しか蓄積のないデータで、レースの傾向を断じることはできないだろう。そこで今回は、コース改修後に行われたダート千四の全レースを対象に、脚質からその傾向を占ってみることにした。

府中コースといえば、ゴール前500メートルもの直線が待ち受けるコース形態から、一般に「差しが届く」という印象があるけれど、すべてのクラスを対象に脚質別成績分布(03年改修以降)を調べてみると、その結果は下表のとおり。実は、千三と同様に千四でも、逃げ・先行有利の傾向が出ていることが、ハッキリと示されている。

tokyo_d1400_type_all

こんな傾向が生まれる背景を、的確に分析しているのが、坂井千明元騎手の著作「コースの達人」だ。坂井氏によるなら、東京ダート千四は、スタートから最初のコーナーまで400メートルもほぼ平坦なバックストレッチを走るため、前半からレースはハイラップで動く。だが、それでいて逃げ・先行馬だけが苦しいわけでもない。直線に入ると上がりのかかるバテ合戦になって、結局、差し馬のキレも殺される・・・・こんなレースがたびたび繰り返される結果、先行力とスタミナにまさる馬同士の前残り決着が、どうしても多くなるというのだ。

だが、クラスが変われば、当然レースの流れも違ってくる。上級条件下級条件では、脚質による決着パターンに何らかの変化が出てくる可能性もあるだろう。そこで次に、それぞれの脚質についてクラス別の成績を検証していくことにした。
すると、確かに特徴的な傾向が浮かび上がってくる。上級条件になればなるほど、道中好位に位置している「先行馬」が苦戦を強いられるケースが増えてくるのである。準オープン以上にクラスが上がると、先行馬の連対率は1000万下以下との比較で、ほぼ半減してしまう・・・・この事実には、注意を払っておく必要がありそうだ。

■東京ダ千四 道中「先行馬」のクラス別成績(03年~)
tokyo_d1400_type_senkou







一方、これとは対照的に、先手を取った「逃げ馬」の場合はクラスが上がっても、ほとんどその成績に変動がないという興味深い傾向が示されている。直後を追走する先行勢が苦しくなり、差し馬もキレを殺される反面、先頭を走る逃げ馬は意外と止まらない・・・・それが府中千四・上級条件における基本的な決着パターンになっているらしい。クラスを問わずこのコースは「行ったもん勝ち」の舞台だったのだ。レース数が限られるとはいえ、準オープン以上でも逃げ馬の連対率は下級条件を超える50%台の水準を記録しているのだから、恐れ入る。

■東京ダ千四 道中「逃げ馬」のクラス別成績(03年~)
tokyo_d1400_type_nige







では、差し・追込馬はどうか?先行勢が苦しくなれば、当然それに替わって台頭するのは道中「中団」「後方」に位置する馬たちという構図が想定されるわけだが、これらのタイプを積極的に狙えるか?といえば、案外そうでもない。「中団」「後方」の脚質が、上級条件で記録している連対率は、ともに20%を下回る水準だ。正確に表現するなら、先行馬と差し馬が拮抗するというべきで、どちらにしても逃げ馬の優位を脅かすほどの勢いは感じられない。また、「中団」「後方」組の単回値・複回値の水準が100%を下回る低位の数字であることにも注目しておきたい。このことは、実績の裏づけがなければ差しが届く可能性は小さく、人気薄の突っ込みはありえないという傾向を示唆している。

■東京ダ千四 道中「中団馬」のクラス別成績(03年~)
tokyo_d1400_type_chudan_sashi

■東京ダ千四 道中「後方馬」のクラス別成績(03年~)
tokyo_d1400_type_oikomi







結局のところ、データから狙えるという結論が得られるのは「逃げ馬」のみ・・・・こんなタイプは、重賞・オープンクラスになると往々にして、人気の盲点になりがちである。となれば、相手選びは少々手広くいっても十分馬券になりうるだろう。逃げ・先行馬同士の行った行った。あるいは頭1騎を残して好位グループが壊滅した後の差し・追込馬の台頭・・・・多様な可能性を考慮しながら、予想を楽しんでみるのも一興だろう。

<結論>
◎トウショウギア
○リミットレスビット
▲タイキエニグマ
△サンライズバッカス
△メイショウボーラー
△マイティスプリング
△テイエムアクション

ダート路線に転向してから2戦連続で逃げているシルヴァーゼットのハナもあるか?と考えたが、府中の長い直線に一抹の不安を残す今回は無理をしないと判断。となれば、逃げを主張するのは、このコースと抜群の相性を誇るトウショウギアだろう。なにせこの馬、タイム比較だけなら、条件級在籍当時から何度もオープンレベルに匹敵する時計を叩き出していた怪物である。普通に走ってくれば、たとえこの相手でも大きく突き放してしまうほどのポテンシャルを秘めた存在というべきだろう。

これに続くのは、レベルが高いといわれる明け4歳・ダート勢でカネヒキリに次ぐ実績を残してきたサンライズバッカス。だが、強い他馬のマークに徹してこそ、100%以上の能力を発揮できるこの馬にとって、目標不在の今回は展開が鬼門になるかもしれない。そこで、ここは同じ差しタイプから、ガーネットSで鋭い決め手を発揮したリミットレスビット、同コースのブラジルCで鬼神の如き追込をみせているタイキエニグマを、上位にとってみた。

実績ナンバーワンのメイショウボーラーは、59キロの酷量との戦いがやはり課題だろう。これだけの斤量を課されると、冬場の重いダートでスタミナを消耗する可能性が高く、楽観は許されない。以下では、連勝の勢いに乗るマイティスプリングと、腰は甘いが直線の坂が終わってからのひと伸びを期待できるテイエムアクションあたりへ。

キルトクールは、アグネスジェダイ
この枠順では、発馬直後直後から揉まれこむ展開が必至で、府中千四・上級条件「先行馬」不利のセオリーにはまってしまいそうだ。

1月 29, 2006 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

夜分遅く失礼します^^

なんだか見解がかなり似てますね!
本命馬ももちろん同じで!
選んだ馬は若干違いますが。。
お互い的中といきたいものですね^^

投稿: Jr. | 2006/01/29 2:55:15

>jr.さん

本命はスンナリ決まったものの、相手がなかなか絞り切れません。哲三を切れたら、少しは楽になるのですが・・・・
コース巧者のニホンピロサートも念のため押さえるつもりです。現時点で3連単は72点買いの予定です(汗)

投稿: 山城守 | 2006/01/29 3:13:44

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