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2005/12/16

掟破りもまた楽し rain book ラ・フェット多摩に登場

lafete_tama雨の休日に読書を楽しむ」というグループ名の由来のせいだろうか?rain bookレインブック山本容子前澤ヒデノリによる音楽ユニット)が野外で演奏するときには、あいにくの空模様の下でのライブになることが多いように思える。
11月に聴いた名古屋のライブも、今にも泣き出しそうな曇り空のもとでの演奏だったが、それから1か月、再び彼らの演奏と相まみえたのは、小雪が舞い散る多摩丘陵のショッピングモールのステージであった。12月11日(日)ラ・フェット多摩(東京都八王子市)。この日のrain bookは計3回のライブ演奏を行っているが、自分が観に行ったのは17時からの第3部である。

どんよりとした冬の曇り空から、お日様が顔をのぞかせることもなく、冬の日没を迎えてしまうと、気温のほうもグングン低下していく。吹き付ける風はまさしく真冬のそれ。年々亜熱帯化が進行する東京都内といえど、内陸部・多摩エリアの冷え込みはやはり格別だ。府中競馬場新スタンドの内装を彷彿とさせる(?)南欧風のデザイン・コンセプトが、かえって場内の寒々しさを強調しているようにも思えてきた。
こんな場所で野外ライブとはちょっと酔狂に過ぎたかも?と少々後悔しはじめたころ、おもむろにrain bookのお二人が、イベントステージに登場してくる。

1曲目・・・・ボーカルの山本容子さんが、無伴奏のまま、高らかに第一声をあげる。

Silent night, holy night
All is calm, all is bright

アカペラによる「聖しこの夜」に続いて、リズミカルな伴奏が始まると曲調は一変する。「アメージング・グレイス」へと連なる英語版のクリスマス・メドレーだ。真冬の夜空の下、澄み切った空気にのって、山本さんの声量豊かなボーカルが、どこまでもどこまでも伸びていく。

Amazing grace, how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost, but now am found
Was blind, but now I see・・・・

Aretha Franklinのように年輪を刻んだソウルフルな唱法とはかなり趣が違うけれど、山本さんの歌声も、揺るぎない確信とストレートな透明感に満ちた力強い響きだ。
凄い。たった一声で、場内のムードをrain bookの世界に変えてしまう説得力は、やはり健在だった。気がつくと、その歌声が買い物客の足を止めさせ、ライブを取り巻く観衆の数も増えてきている。

MCに続いて、2曲目には「見上げてごらん夜の星を」、3曲目「風をあつめて」とカヴァー曲が披露された。

風をあつめて」は、いまや伝説となった和製ロックバンドの草分け・はっぴいえんどの手による隠れた名曲である。若き日の細野春臣氏が抑揚のない声でボソボソとシュールな歌詞(松本隆作詞)を歌い、それがかえって叙情的な趣を強調するというヘンな名曲であった。その後、矢野顕子MY LITTLE LOVERのカバーが発表されて、今やそちらのほうが定番化してしまった感があるけれど、最近、新発田のライブでも演奏されたというこの曲を山本・前澤コンビがどう料理してくれるのか?自分にとって、今回、最も注目していたライブのハイライトがこの場面である。

街のはずれの背伸びした路地を散歩してたら
しみだらけの靄ごしに起きぬけの路面電車が
海を渡るのが見えたんです
それでぼくも、風をあつめて・・・・・

寒いので元気の良い曲をやります」「手拍子をして体を暖めましょう」と山本さんが紹介し始まった曲は何と、アコースティックな原曲のイメージを覆すような、ハンドクラップ入りのアップテンポ・バージョンであった。山本さんもスタンドマイクを前に両手を打ち鳴らしながら、リズムに乗ってどんどん歌っていく。スローミュージックを標榜するrain bookにしては掟破りの戦法(笑) ともいえるが、これがまた良いのだ。聴く側もさすがにスタンディング・オベーションというわけにはいかなかったけれど、これで随分と、身も心も温まってきた気がする。

4曲目・5曲目には、新譜にも収録されているオリジナル2曲「千本桜」と「心の力」が演奏される。ファンにとってはどちらもお馴染みで安心して聴ける作品だが、初めて彼らの演奏に接した聴衆には強い印象を残したらしく、ライブ後の即売会で、かなりの人々がCDを買い求めていたようだ。あるいは、前日に彼らが出演したNHK・FMのオンエアを耳にして、会場に駆けつけた人も少なからず含まれていたのかもしれない。こうしてrain bookを知る人が着実に増えてくれるのは、やはり嬉しいものである。

この日もう一つの収穫は、ライブの合間に、お話する機会を得た前澤ヒデノリさんが、実は府中の出身であると判明したこと。新潟出身のボーカルと府中出身の作曲者によるユニットですか・・・・馬券オヤジの自分がrain bookに惹きつけられるのも、案外そんなところに理由があったりして(笑)

rain bookは年内この後、12月21日(水)新宿ワシントンホテル・ラブリースクエアB1特設会場でクリスマスライブを、25日(日)CBC55周年記念イベントとして三重県桑名市でのライブを予定している。
新宿のライブには、時間をみつけて再び足を運んでくるつもりである。

12月 16, 2005 府中日記, 音楽 |

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コメント

山城守様、どうもです!ありがとうございます。「風をあつめて」のノリ、最高ですよね。自分も昔から大好きな曲です。容子さんは寒さには強いとは思いますが、ノドが心配?です。倶楽部で年末のキャンペーンを始めました。よろしくお願いします。

投稿: taylar | 2005/12/16 1:47:58

ラ・フェット多摩!!
実家のすぐ近くですよ。
いやぁ、懐かしい風景だなぁ。

投稿: るいこすた | 2005/12/16 19:02:09

ラ・フェット多摩がある南大沢は、我が家から車で40~50分の距離ですが、到着してみると駐車場がどこも満杯だったことには閉口しました。
場内のテナントも、衣服のアウトレットが中心で、メイセイオペラのキャップを被った馬券オヤジにとっては、ちょっと身の置き場のない感じ・・・・せめて本屋と、もう少しましなコーヒーショップでもあれば、時間つぶしに困らないのですが。
結局、近くのイトーヨーカドーにエスケイプしたりする羽目に。
日没後のクリスマスイルミネーションはさすがに綺麗でしたね。

投稿: 山城守 | 2005/12/17 11:11:55

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