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2005/12/30

【東京大賞典回顧】これぞ、ノーガッツ・ノーグローリー!

no_guts_no_glory闘志のないところに栄光はない!!
NO GUTS,NO GLORY)。リスクを負いながらも、自分から動いていかなければ成功はつかめない・・・・まさしく、今年のTCKスローガンを地でいくような内田博幸騎手のガッツ溢れる先行策が、アジュディミツオーを復活に導いた。
ユートピア、さらにはナイキアディライトと強力な同型が揃って、専門誌の想定でも先行勢に厳しい展開が予測されていた今年の東京大賞典。特にナイキアディライト陣営は、JBC「わんこ座り事件」の汚名をそそぐべく、「ハナが絶対条件」と外枠からの逃げを公言し、戦前から他の先行勢を牽制していた。
こうした状況のもと、内枠とはいえ好位からの競馬もできるミツオーの手綱を取る内田騎手にとって、無理な競り合いを避けるという常識的戦法を選択する手もあったはずだ。事実、川島調教師は、「外から逃げる馬がいたら2~3番手に控えるように」と指示していたらしい。

no_guts_no_glory_by_mitsuwoところが、発馬直後のダッシュに成功したとみるや、アジュディミツオーは強気に先手を主張していく。「位置取りはスタート次第でと考えていました」・・・・レース後、内田騎手はそうコメントを残しているが、まさに機に臨んで変に応ず。あらかじめ指示された戦法に固執することなく、果断に状況に応じた策を選択できるところが、名手の名手たる所以だろう。
結局、内田騎手のこの判断が勝負を分けた。はやばやとマイポジションを確保したミツオーは、1~2コーナーでちょっと行きたがる仕草をみせたとはいえ、向正面から完全なマイペースに持ち込んでしまう。直線に入ると、まるで昨年のレースのビデオ再生をみるかのように、独走状態で先頭を駆け抜けていった。後続からミツオーに競りかけていくような馬は現れず、唯一、3角で動いた同厩の後輩シーチャリオットも、ミツオーの牙城を脅かすには至らなかった。

クールな内田騎手も、この勝利はよほど嬉しかったとみえて、ウイニングランでは左手を高々と掲げたガッツポーズを繰り返す。武蔵野ステークス、JCダートとJRA重賞戦線に果敢に挑みながら、思うような結果を残せなかったお手馬を、見事にホームグラウンドで蘇らせたその手腕は、確かに賞賛に値するだろう。大井の良馬場で記録した2分3秒1の勝ち時計も価値が高い。今日の競馬なら、仮にカネヒキリが参戦していたとしても、ミツオーを捉えるまでには至らなかったのではないだろうか?

これに対し、JRA勢は概して見所のない結果に終わってしまった。

seeking_the_daia_at_tokyo_daishoten2着シーキングザダイヤ・3着タイムパラドックス・・・・現時点の能力比較からは順当な着順といえそうだが、その敗因を「展開のアヤ」の一言で片づけてしまうのはどうだろう?勝負所で一歩仕掛けを遅らせるのが奏功したとはいっても、正直なところ、アジュディミツオーを負かすほどの意欲と勢いは最後まで感じられなかった。また、両馬ともパドックの状態をみるかぎり、前走のJCダートのほうが明らかに仕上がりは良好。要するに、このレースに賭ける意気込み・ガッツという点で、勝者に遠く及ばなかったということだ。

utopia_at_tokyo_daishoten5着のユートピアに至っては、とうとう自分の形に持ち込めず終い。「どうも大井に来ると、走りがおかしい。嫌がって走る面があるね」という安藤騎手のコメントが象徴するように、水を得た魚のように躍動していた盛岡での姿とは、まったく別馬のように感じられた。これならいっそ、岩手に移籍してみてはどうだろう。
彼の地の重賞レースを総なめにできれば、低額賞金でも年収1億以上の稼ぎをあげることはできるはずだが・・・・

sea_chariot_at_tokyo_daishoten南関ファンの期待を一身に背負ったシーチャリオットは、勝負所で自ら動いて仕掛けるも直線失速し、8着と不本意な結果に終わった。だが、走破時計として記録された2分5秒ゼロは、自らが東京ダービーでマークした持ち時計を更新している。この事実をふまえるなら、今回の敗因は、骨折明け2戦目での復調途上よりも、現時点の力量差がそのまま出てしまった結果と評せざるを得ないだろう。
とはいえ、さすがに評判馬である。良血らしく洗練された馬体を誇示しながら、パドックを周回する姿からは非凡な資質がうかがわれた。カネヒキリが豪快な馬体で周囲を威圧する野武士なら、こちらは貴公子とでも評すべきだろうか?
シーチャリオットが、かつての好敵手と再び相見えるためには、もうひと皮もふた皮もむける必要はあるが、新世代のダート王にストップをかける可能性を秘めた、高い素質には引き続き注目が必要だ。

(文中のコメントは、ラジオNIKKEI 競馬実況HPから引用)

12月 30, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ |

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オフィサーなんとかガーネットSに出走してくれませんかね~

投稿: ボルジャノン | 2005/12/30 2:37:33

ガーネットS。
オフィサーの出走決定順は20番目ですから、上位4頭が遠慮してくれたら、出走できますね。
週刊競馬ブックの想定出馬表では△の印が目立っていました。現状でも時計比較なら掲示板を狙える力量はあると思うので、妥当な評価でしょう (おそらく、コパノフウジンなどには負けない・・・・)。
仮に京都の羅生門Sに回るとジョイフルハートという難敵(コイツにはたぶん勝てない)が待ち受けています。ならば、中山の重賞でブルーコンコルドの2着狙いに徹するという手もありでしょう。いずれの道をとるにせよ、前走から2週間、しっかり立て直し出てきてほしいものです。

投稿: 山城守 | 2005/12/30 10:27:45

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