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2005/11/26

NHK・BSで楽しむジャズ界の最強牝馬

yamanaka_bstv土曜夕方、NHK・BS1で放映されている「BS週刊シティー情報」。膳場貴子アナがキャスターをつとめるなかなか品の良い情報バラエティーなのだが、様々なジャンルのミュージシャンがスタジオで生演奏を披露するというのが、この番組のもうひとつ見所でもある。本日ゲストに登場してきたのは、ジャズピアニストの山中千尋。当ブログが大の贔屓にしているミュージシャンだ。

CD録音では時として端正な印象を漂わせる山中さんの演奏だが、その本領は、ライブでの野性味あふれるパフォーマンスにある。鍛えあげられた筋肉の躍動とほとばしる汗の熱気、それと渾然一体になって進むダイナミックな演奏のスピード感が、果たしてテレビスタジオでどこまで再現されるか?とにかく貴重なライブ映像になることは間違いなく、これを見逃すわけにはいかない。今日は早々と競馬場から帰宅し、テレビのスイッチを入れた。

番組開始からおよそ20分が経過した頃に、ゲストとして紹介された山中さんのトリオが画面に登場する。メンバー紹介はなかったが、kenyama's blogのエントリを参考にすると、今日の相方は、最近国内でトリオを組むことが多いTommy Cambel(お茶目な黒人ドラマー)とMark Tourian(スキンヘッドの白人ベーシスト)の2人ではなかったかと思う。演奏はいきなり彼女のテーマソングというべき「八木節」から始まった。
今日の山中さんは、白のノースリーブの上着にパンツルックという出で立ち。ライブのときと同様、背中の部分が大きく開いた服なので、腕・肩から背筋にかけての筋肉の動きが画面を通してダイレクトに伝わってくるのが嬉しい。鍵盤に向かってやや前傾姿勢をとりながら、演奏にスピードが乗ってくると、椅子から腰をうかせスタンディング気味に移行する独特のフォームも健在で、視ているこちらもノリノリになってしまうような熱演だった。1曲終わった後、膳場アナのインタビュー答えるとき、さすがの山中さんも思わず息が上がっていたようだが、本人もここまで「速い」演奏になるとは思っていなかったとのこと。

このインタビューがまた秀逸だった。たとえば、視聴者から寄せられた「あの逞しい筋肉を維持するためにどれくらいトレーニングしているのか?」という質問に対する山中さんの回答は「ほとんど運動していません」という意外のもの。要するに、先天的にピアノを弾くための筋肉がついてしまう体質らしい。高校生の頃に「西東京大会で優勝できる」と、ボディービルの道にスカウトされかかったエピソードまで披露していたが、まさにジャズ界の最強牝馬(?)の名にふさわしく、サラブレッドさながらの、しなやかで逞しい身体能力の持ち主なのだ。

山中トリオは番組の最後に、もう1曲「リビング・ウィズアウト・フライデー」のショートバージョンを披露。こちらもスタートからガンガン飛ばしていくスピードが魅力の「電撃の6ハロン的」名曲だが、デビューアルバムの頃からしっかりと弾きこんでいるだけに、安定した手応えのようなものを感じさせてくれる好演奏だった。

山中千尋トリオが登場する「BS週刊シティー情報」は、日曜・午前10時10分からも再放送のオンエアが予定されている。ジャパンカップ・デイに気合いをつけてから参戦したいという方にも、是非お薦めします。

11月 26, 2005 音楽 |

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