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2005/10/18

京都・芝G1と横山典の微妙な関係

秋華賞の回顧記事でも・・・・と思って、キーボードを叩いてはみたものの、馬券をはずしたレースを振り返るというのは、やはり力が入らない。ひとことで言うなら、意外にアッサリと隊列が落ち着き各馬が折り合いに専念した結果、例年よりユッタリ流れたペースと武豊の圧倒的技術が、福永には誤算だったということか。ラスト1ハロン、抜け出したラインクラフトの脚が12秒台に鈍化したところを、計ったように差しきってみせたエアメサイア。まったくもって、文句のつけようがない勝利といえるだろう。

上位2頭のレースぶりについては、既に多く競馬系ブログで優れた回顧エントリが公にされているので、あらためて付け加えることはない。
むしろ、明日の馬券につながる材料という意味で注目しておきたいのは、3着に食い込んだニシノナースコールに騎乗した横山典弘騎手の手綱捌きである。
道中は後方で死んだふりを決め込み、直線にはいるといつの間にやら最内からスルスルと脚を伸ばしてくる。結果、優勝を争う2頭を脅かすには至らなかったが、騎乗馬の能力を100%以上発揮させ、しっかり馬券に絡んでいる。思い起こせば、かつてのローズバドといい、昨年の菊花賞のホウキパウェーブといい、京都競馬場のG1レースで横山典がこんな戦法を決め込むときは確かに怖い。イチかバチかの後方待機策・・・・一見リスキーな乗り方にも思えるが、これが意外なほど高い確率でハマっているのだから、侮れないと思う。

実際に過去5年、京都競馬場を舞台に争われた芝・G1レースで、10回以上の騎乗機会があった騎手たちを対象に成績を調べていくと、あらためて横山典とこのコースの相性の良さが浮き彫りになってくる。

■京都・芝G1 騎手別成績(01年~05年)

kyoto_g1_jocky_rank












※騎乗回数10回以上の騎手に限定

優勝回数では、さすがに武豊には敵わないけれど、連対率だけをみればほぼ互角である。関東所属騎手としては、異例の好成績といえるだろう。また、特定少数のお手馬に依存気味の池添(デュランダル・スイープトウショウ)福永(エイシンプレストン)らとは異なり、様々なタイプの馬の手綱を取っては上位に導いているのは、まさしく一流騎手としての手腕の確かさを示すものだ。

ただし、好走時のパターンには、けっこうクセがある。
セイウンスカイイングランディーレによる逃げというイメージが強い割に、実際に上位に来ているときの戦法は差し・追込がほとんど。しかも、その場合は常に勝ちきれず、あと一歩で2~3着という結果ばかりなのだ。長距離戦では内をすくい、マイル戦になると外から差してくるケースが多いが、結果はどちらにしても同じようなもの。見た目が派手な戦法を採用しているわりに、その戦績から読み取れるのは、2~5人気の馬を確実に掲示板に導くという職人的な手堅さである。
裏を返せば、まったくの人気薄を腕だけで上位に持ってくるほどの怖さはない。このコースの王者・武豊の視点に立つなら、自らの牙城をけして脅かす心配のない忠実なナンバー2(=アンパイ)と映っているのかもしれない。

その横山典弘騎手。今週の菊花賞では、アドマイヤジャパンとのコンビによる出走を予定しているようだ。馬の能力については、春の実績から2番手候補の一角という評価が妥当だろう。人馬とも何となくキャラが被るこのコンビ。おそらくディープインパクトを負かしにいくような無茶な競馬を仕掛けてくるとは考えづらいが、馬券を買う立場からはマークを欠かせない存在である。1着・3着固定の3連単でも、買ってみようか・・・・

ちなみに、横山典弘騎手の競馬場別・芝G1騎乗成績は、以下のとおり。
京都・阪神・東京コースの2~3着候補としてなら軽視は禁物だが、舞台が中山になると、からっきしダメという傾向は、是非覚えておきたいところだ。

■横山典弘騎手 芝G1場別成績(01年~05年)

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10月 18, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

おもしろいデータですね?!
なんとなく感覚で理解してましたがデータに起こして見ると
ちゃんと典さんの特徴が出るんですね??
2・3着確かに多いですよ!!
勝てないけどいいジョッキーには間違いないですね(^^;)
中山が苦手なのは理解してなかったので勉強になりました。
坊主の頭の中にしっかり入れときます。。。

投稿: 坊主 | 2005/10/18 2:03:17

こうしてデータで見ると面白いですね。
嵌るとキョウエイタップのエリ女になるんですよねぇ。
こんなこというと、年がばれますな。

投稿: ガトー@馬耳東風 | 2005/10/18 2:21:07

トラックバックありがとうございます。
横山とは個人的に馬券的に相性がよくて、
何度も2着にきて万券とらしてもらって
好きな騎手です。
こうしてデータで見ると面白いですね!
中山ではこないというのは参考になります。
でも、これだけ2着が多いと
いつかあだ名が「シルバーコレクター」
にならないか不安ですね(笑)

投稿: barbon | 2005/10/18 2:30:07

この情報、確かに・・・と思わせる騎乗に多々思い当たりますね。
もしイチかバチかの騎乗をするならば逃げ馬のときという図式にも取れますが。
まぁ、アドマイヤジャパンは侮れない、って事ですね。

投稿: るいこすた | 2005/10/18 15:43:22

いつも漁夫の利的な騎乗で狙ったように2着するノリにもこんな傾向が・・・!
これを見ると秋天のホオキパウェーブはありかも。

投稿: kemkem | 2005/10/18 20:02:39

横山典弘・・・・個人的には相性の悪かった騎手だったんです。
京都G1では根拠もなく軽視して痛い目にあったことも、一度や二度ではありません。
とりあえず傾向と対策を確認し視覚化しておけば、以降安心かと思い、お守り替わりでこんな記事を書いてみました。
さて菊花賞です。個人的に横典には、ローゼンクロイツなどに騎乗してもらったほうが面白かったと思うのですが、アドマイヤジャパンは一応押さえるつもり。

投稿: 山城守 | 2005/10/19 0:53:00

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