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2005/06/28

【宝塚記念回顧】波乱を生み出した極限の持久力勝負

タップダンスシチーを筆頭に、コスモバルク、シルクフェイマス、ビッグゴールドと先行勢が総崩れ。好位から押し上げたゼンノロブロイもひと押しを欠いて、差し馬同士による波乱のワンツー決着となった今年の宝塚記念。
各馬の着順を眺めるかぎり、典型的なハイペースによる前崩れ?とも思えるが、前半1000メートルの通過タイムは59秒9。これならオープンクラスでは平均ペースといえる水準だし、むしろ昨年より1秒以上も遅くなっている。それにもかかわらずこの結果とは・・・・。正直、レース直後にはキツネにつままれたような心境であった。だが、疑問を解く鍵は、やはり各ハロンのラップ推移のなかにある。昨年と今年のレース展開を比較するために、再び折れ線グラフを作成し、検討を加えてみよう。

takarazuka_kinen_laps4


















予想の時点に想定していたとおり、今年も発馬から概ね6ハロン目の地点でペースアップが始まっている。「持久力勝負型」の展開という意味で昨年との違いはない。だが、注目すべきは6ハロン目と8ハロン目のポイントだ。この2箇所でやや流れが緩んだ昨年と対照的に、今年はグンとペースが上がっている。このため先行勢にとっては、後半1200メートルまったく息を入れる余地のない、シビアな流れになっていたことがわかる。まさに極限の持久力比べ。これが、ゴール前の波乱を生み出す大きな伏線となった。

ビデオ映像と照らし合わせ確認してみると、6ハロン目は向正面でタップダンスコスモバルクを追いかけている箇所だ。楽に追いつくかに見えたタップダンスだが、コスモバルクもペースを上げ先行争いの帰趨は3角以降に持ち込まれる。さらに、8ハロン目(3角過ぎ)。両者は遂に馬体を併せ併走していくが、外から被され気味のバルクもまだ先頭を譲ろうとしない。結局、タップダンスがバルクを交わし先頭に浮上したのは、残り600のハロン棒付近になっていた。3コーナー付近で早々と先頭を奪って悠々とコーナーを通過できた昨年に比べれば、王者にとってもちょっと勝手の違う展開だったと言えるかもしれない。見方を変えれば、あっさり白旗を揚げた昨年のローエングリンと比較し、コスモバルクが抵抗勢力としてそれなりに渋太い存在だったと評価することもできるだろう。ただし、それがゆえに自身も自滅の道を選ばざるを得なかったわけだが・・・・。

一方、ゼンノロブロイは、手応えを失ったコスモバルクの斜行に進路を塞がれ、不本意なブレーキを踏む形に。それでも直線に入って体勢を立て直してきたが、この馬のセールス・ポイントというべき爆発的な瞬発力を発揮するには至らなかった。
神戸新聞杯や有馬記念のラップから、持久力勝負の展開でも速い上がりを駆使して対応できるとみていたが、さすがにここまで速いラップが連続する緊密な流れになると、減速状態から一気にトップスピードにまでギアを上げるのは難しい。結局、中団から勢いをつけて息の長い末脚を駆使してきた上位2頭の後塵を拝する不本意な結果に終わってしまった。
競馬に「たら・れば」は禁物ではあるが、残り3ハロン目の地点で先行勢のペースはやや落ち着いていただけに、そこで一気に最内から抜け出す戦法を取っていたなら、結果もまた違っていた可能性はある。

sweep_tosho_at_yasuda勝ったスイープトウショウ
前が崩れる展開が有利に働いたのも事実だが、安田記念の激走を再現するかのように、牡馬最強クラスを力でねじ伏せてみせた。この強さをもはやフロック視することはできず、4歳春にして、ようやく本格化を迎えたという評価こそが適切だろう。


ちなみに写真は、安田記念出走時のパドックで撮影したもの。こうしてポートレートを眺めてみても、胸前あたりの筋肉の隆起、トモの張りの素晴らしさが目を引く。当時はかの精鋭大師の直前を周回していたせいで目立たなかったが、ここにきての馬体の充実は著しいものがある。気性面の成長も大きく、ゲートで大暴れしていた3歳の頃が嘘のようだ。

牝馬としては39年ぶりの優勝とのことだが、本当に力のある馬なら性別のハンデなど無きに等しいことは、エアグルーヴやヒシアマゾン、ファビラスラフインといった歴代の女傑たちが既に証明している。今やこの馬も、それら先輩たちと肩を並べる域にまで到達したということなのかもしれない。

6月 28, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (12)

2005/06/26

【宝塚記念】持久力比べになっても、強いのはあの馬

宝塚記念のレース内容を検証してみると、その展開には、大きく分けて2種類のパターンが存在することに気がつく。すなわち、前半は比較的ゆったりと流れ、ラスト3ハロンでの上がり勝負で着順が決まる第1のパターン。あるいは、先行馬が早めにスパートしてゴールまで約1000メートルの持続力勝負が展開される第2のパターンである。
ダンツフレームツルマルボーイのワンツー決着となった02年が前者、そしてメイショウドトウタップダンスシチー怒濤のロングスパートを繰り出した01年・04年を、後者の代表例とみることができるだろう。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

過去5年分のレースを対象に、各パターンのラップの波形を確認してみるため、折れ線グラフを作成し展開を視覚化してみた。細線の年は第1パターンの「上がり決着型」、太線の年は第2パターンの「持久力決着型」を表してる。

takarazuka_kinen_laps



















両者の違いが表れているのは、ペースアップのポイントだ。「上がり勝負型」ではゴール前3~4ハロンの地点(3~4角中間の偽直線)になって漸く12秒を切るラップが出現するのに対し、「持久力決着型」では、スタートから6ハロン目地点(バックストレッチの中間を過ぎたあたり)で早くもペースアップが始まっている。
ちなみに、昨年のラップをみると、その他の「持久力決着型」と比較してペースアップの開始が遅いように見受けられるが、これは後続を離して逃げていたローエングリンが6ハロン目でペースダウンをしていたため。映像で確認してみると、2角地点で3番手に位置していたタップダンスシチーは、6ハロン目あたりからロングスパートを開始しており、結局この馬がゴールまで脚を持続させ押し切ってしまうのだから、紛れもなく「持久力決着型」の展開だったといえるだろう。

そのタップダンスシチー。前哨戦の金鯱賞G2では、スローペースの「上がり決着型」にも対応できる柔軟性を示してみせたが、本質的には他馬をなぎ倒すようなロングスパートによる持久力勝負こそ望むところだ。となると、ビッグゴールドなど他馬にハナは譲っても、結局レースの動き出すポイントは、佐藤哲三騎手がどこでスパートを仕掛けるかにかかっているとみてよい。今年の宝塚記念の展開も昨年同様の「持久力決着型」のラップで推移する・・・・そのように想定し、予想を組み立てていくのが正解といえるのではないか。

そこで注目すべきは、もう一方の雄=ゼンノロブロイの出方である。

当ブログの有馬記念回顧記事で、「もはやサンデー産駒ではない」という評価まで与えたこの馬。馬体の造りから受ける印象でも、本来ならスローペースの瞬発力比べでこそベストパフォーマンスを発揮するタイプだと思うのだが、持久力比べになっても崩れない自在性を兼備したことが、昨秋以降の快進撃につながっている。
半年ぶりの実戦となる今回は、久々にケント・デザーモ騎手がその手綱をとるが、このコンビで思い出すのが、3歳秋の神戸新聞杯だ。鬼のような瞬発力を発揮して、ネオユニヴァースサクラプレジデントを問題にしなかったあの快勝劇・・・・鞍上も当時の戦法をもう一度イメージアップしながら、この大一番を迎えていることは間違いないだろう。

そこで、ゼンノロブロイの神戸新聞杯と昨年の有馬記念のラップ、さらには「持久力決着型」の代表例として昨年の宝塚記念のラップを、グラフで比較してみた。

takarazuka_kinen_laps2
















レース前半こそ昨年の宝塚記念が厳しいラップを刻んでいるようにみえるが、これは前述したとおり、ローエングリンが前半から後続を引き離して逃げたことに起因するもの。注目すべきは、レース後半の「持久力比べ」の局面において、神戸新聞杯と有馬記念のほうがより厳しいラップを刻んでいる事実だ。もちろん、馬場状態や距離の違いもあるので単純比較はできないが、これならタップダンスシチーが得意のロングスパートを仕掛けても、ゼンノロブロイは悠々とそれに対応することができそうだ。
さらにレースの上がり3ハロンに目を転じてみると、昨年の宝塚記念では36.1秒を要しているのに対し、神戸新聞杯は34.8秒、有馬記念は35.3秒が記録されている。そもそもタップダンスシチーの場合、上がり34秒を切る速い末脚を繰り出せるのは前半1000メートル60秒以上の緩い流れになったときに限られるのに対し、ゼンノノブロイは、どんな展開になっても安定して34~35秒台の脚を使える強みがある。
このように改めて両者を比較してみると、仮にタップダンスシチーが得意の展開に持ち込んだ場合でも、ゼンノロブロイに軍配が上がる可能性が高いのではないか・・・・
そんな予感が強くなってくる。

結論
◎ゼンノロブロイ
○タップダンスシチー
▲コスモバルク
△シルクフェイマス
△リンカーン
△サンライズペガサス

東西両横綱による2強対決の構図になるとは思うが、もうひとつの可能性として想定しておきたいのが、コスモバルクの復活劇である。
距離2200といえば、コスモバルクが最も強い競馬を披露してみせた昨秋のセントライト記念と同距離、・・・・実際にこのレースラップを、昨年の宝塚記念や有馬記念と比較してみても、その優秀さがあらためて浮き彫りになる。

takarazuka_kinen_laps3


















問題は、精彩を欠く近走の敗因としてクローズアップされる、気性面の課題に尽きるだろう。3戦連続して手綱を取る千葉騎手が、果たして折り合いをつけられるかどうか?
幸いにして、人気が落ちる今回は、オーナーサイドからの位置取りに関する「指令」も緩くなって、鞍上の裁量幅は拡大しそう。アドレナリンさんのエントリも指摘しているように、たとえば思い切った先行策で馬の気分を損ねないように運べるならば、勝ちきるまではともかく、上位進出の可能性は十分あるものと考えておきたい。

キルトクールは、前日発売オッズで3番人気の支持を集めるハーツクライ
こんなタイプが漁夫の利を得て浮上する可能性も否定できないが、所詮は他力本願。阪神2200はそもそも追込馬に不利なコースであり、このオッズは過剰人気とジャッジしたい。

6月 26, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (6) | トラックバック (61)

2005/06/25

そのまま、ミュージカルバトン!(後編)

ミュージカルバトンの続きである。
今、自分のところに来ているこのバトンは、四号館(防備録)さんのエントリによるなら、REVERY_L_ELEKTRAさん→殿下執務室さん→異端血統最前線さん→うまさいとさん→四号館(防備録)さん→役に立たない?競馬分析blogさんと、「濃い目」のラインを通過しながら手渡されてきたようだ。キルトクール社内などでも、別系統のラインが発展しているようなので、競馬ブログ界全体のバトンの流通経路を整理し、サイアーラインとして一望してみるのも面白いかもしれない(笑)

4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me
(よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

普通に書いても面白くないので、ちょっと趣向を変えてみよう。「mean a lot to me」?それなら、カラオケで思い入れを込めて歌う5曲ということでどうか(^^;
ちょっと前に、完全にフリーな選曲が許されるカラオケの機会があったので、そのとき実際ににチョイスした5曲を紹介します。
それにしても、かなり嗜好が偏向している選曲だな・・・・

「ダイナマイトに火をつけろ」(ボ・ガンボス)
B00005G4TJ
 (♪歌い出し)虫のように殺された100万人の魂たちよ、俺の話をどうか聴いておくれ・・・・
ニューオリンズ繋がりというわけではないけれど、まずはボ・ガンボスのデビューアルバムに収録されていたこの名曲で景気づけ。
解散からはや10年。こんな曲がリストに載っているんだから、良い時代になりました。
個人的にはスタジオ録音盤よりも、どんとのMCがガンガン観衆を盛り上げていくライブバージョンのほうが好み。この春再発された「ずいきの涙」の1曲目にも収録されている。

「たどりついたらいつも雨ふり」(ザ・モップス)
 (♪歌い出し)疲れ果てていることは、誰にも隠せはしないだろう・・・・
世間的には吉田拓郎による作品のほうが有名だが、カラオケで歌うなら断然モップス盤のほうがよい。拓郎は所詮フォーク。でも、こちらは筋金入りのロックンロールなのだから。骨太のギターサウンドに、ボーカルが生々しい歌詞をのせて、どんどんドライブしていく感覚を楽しみたい。
もうほとんど忘れられた存在と化しているが、ザ・モップスは昭和40年代にデビューしたバンド。当時興隆を極めていたグループサウンズとは明らかに一線を画す、日本のロックバンドの草分け的存在だ。

「ラッパとおじさん」(サザンオールスターズ)
B00005GXM0
 (♪歌い出し)
I believe, I believe, I believe in Mr.Yagi
・・・・
サザン4枚目のアルバム「ステレオ太陽族B面(死語)の1曲目に収録されていたご機嫌なナンバー。バンド名の由来ともいえるサザンロック風のアレンジに乗せ、桑田佳祐が全編英語で当時のアレンジャー八木正生氏をリスペクトする気持ちを歌い上げている。サビの部分で繰り返される「I don't cry anymore!」の掛け合いが気持ちよい。
これくらい長いキャリアを重ねているバンドになると、リスナーの世代によって、選ばれる代表曲が違ってくるのも面白い。「希望の轍」や「Tunami」なんかをちょっと若い奴らが選曲すると、おじさんはこんな曲で対抗したくなるのだ。

「タイガー&ドラゴン」(クレイジーケンバンド)
B0009J8HIO
 (♪サビ)俺の、俺の、俺の話を聞けっ!
2分だけでもいい
・・・・・
最近のはやり歌なら、断然これがイイネ!
今だに和田アキ子の新曲と勘違いをしている人がいるけれど(笑)、歌っているのは横山剣さん。とても21世紀の流行歌とは思えないケレン味というか、ギミックの固まりのような1曲なのだが、一度聴いただけで耳から離れなくなってしまう。ここは情感たっぷりに歌い込んでみよう。7月に発売されるクレイジーケンバンド7枚目のアルバム「ソウル・パンチ」(なんというタイトル!)にも収録されるみたいです。

「裸足の季節」(松田聖子)
B00005G3DL
 (♪サビ)えくぼの秘密あげたいわ~、
もぎたての青い風
・・・・・
カラオケも5曲目あたりになると、だんだん酔いが回ってくる。この選曲からもそんな状況がうかがえるわけだ(笑)
最近ではすっかり死滅したジャンルとなってしまったアイドル歌謡だが、どうせ歌うなら、照れたりせず、堂々と高らかに歌いあげよう。今では繁殖に上がって、あまりパッとしない産駒もデビューした3冠牝馬の新馬戦を思い出すような気分で・・・・
それにしても、このジャケット写真。時代の流れというものを痛いほど感じさせてくれる1枚だな。

前述したエントリのとおり、5番目の質問Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)はここで封印。これにより、ここまで伸びてきたサイアーラインは、ひとまず途絶してしまうわけだが、誰かがバトンを拾ってこの系統を再び発展させてくれるなら、それもまたよし。そんな酔狂な方、ご遠慮なくお申し出ください。

と思っていたら、今度はkeiba batonなるものが、タイガーさんのところから回ってきた。続きは、また次回に・・・・

6月 25, 2005 日記・コラム・つぶやき, 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (2)

そのまま、ミュージカルバトン!(前編)

気がついてみたら、ブログ界隈で急速に増殖していた不思議なバトン。「役に立たない?競馬分析blog」の桂馬さんから、無事バトンを手渡された?というか、半ば強奪してしまったので、責任上今夜はこのネタで記事を書きます。

さて、このミュージカルバトンとは、いったい何か?はてなダイアリーの定義記事によると、「海外のブログに端を発する、音楽に関する企画」「音楽に関するいくつかの質問がバトンとして回ってきたら、自分のブログ上でこれらの質問に答え、次の5人を選びその人にバトンを渡す、というルール」とある。このルール、1人が5人にバトンを渡していくというのがポイントだろう。1日1回転と考えても、1週間後には78125倍に増殖していく計算になる。考えようによっては、電子媒体の威力をフルに活用して伝搬していく不幸の手紙と言えなくもないし、このままではあと1週間もしないうちに、世のブログというブログからバトンが溢れかえる事態に立ち至ってしまうことは必至だ。
おとなしく自分の音楽的嗜好を語る分に害はないけれど、それを人様に押しつけてもいけない。そんなわけで当ブログでは、バトンの5つめの質問「Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)」を敢えて封印して、残り4つの質問に答えるスタイルで、以後の話をすすめることにします。

1.Total volume of music files on my computer
コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量。デジタルオーディオプレーヤーを所有していない割に、意外なモノがハードディスク内のスペースを占拠してたりする。
たとえば、競馬場のファンファーレ各種(笑)スタジオ録音バージョンと実況録音を合わせて26.4 MB。いつの間にかダウンロードされていた映画「Lightning In A Bottle」の演奏曲サンプル 67.2 MB。とりあえず、そんなところだろうか。基本的にPCによる音楽再生というのは、音質的にアナログオーディオの足もとにも及ばないと考えているので、今後大幅に増えることはないはずだ。

2.Song playing right now (今聞いている曲)
3.The last CD I bought (最後に買ったCD)
B0007VLW4K
レコード屋から足が遠ざかるのは老化現象の現れと自戒していたのだが、気が付いてみたらもう3か月もCDを買っていなかった(笑) で、そのときに買ったのがベートーヴェンの「大公トリオ」しかも廉価版である。当時読んでいた村上春樹の「海辺のカフカ」にモロにかぶれたようなお買い物で、ちょっと恥ずかしい。そんなわけで、久々にCDを物色してきた。
アン・サリーの新譜「Brand-NewOrleans」。
これが、自分のThe last CD I boughtです。

これまでの作品では、ジャンルわけが難しいヒーリング音楽?といった風情を漂わせ、しっとりと聞きやすかった反面、ちょっと薄味に過ぎるかなという印象も感じられたアン・サリー。そんな彼女が泥臭いニューオリンズのジャズ・R&Bを歌う?一見ミスマッチというべき組み合わせだが、これがまた良いのだ。彼の地における豊穣な音楽文化とガップリよつに組んだ、なかなかの意欲作。生命感あふれるバンドの演奏にインスパイアされ、歌声からも今までにないエモーショナルな味わいが滲みだしてきた。3曲目のトランペッターなんてClifford Brownみたい吹きまくっているのだが、歌声のほうもけっして負けていない。西岡恭蔵とか服部良一による日本語楽曲も選曲されているが、これをニューオリンズ調に味付けしてみると、意外に美味しかったりするのも新たな発見である。
ということで、Song playing right nowは、アルバム4曲目に収録された「アフリカの月

長くなりそうなので、続きは次のエントリで~

6月 25, 2005 日記・コラム・つぶやき, 音楽 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/06/23

【岩手競馬】タイムチャレンジ&賞金ハンデレースとは?

iwate_mizusawa_race_0619ミスターピンクこと内田利雄騎手の電撃参戦が注目を集める岩手競馬だが、話題はそれだけではない。公式ホームページによると、今週末6月25日(土)の水沢競馬から、2つの「新設レース」をスタートすることが報じられている。
新設といっても、新しい重賞や特別競走が番組表に追加されるわけではなく、これまでなかったレースの区分・カテゴリーが新たに設けられるということ。「タイムチャレンジ」「賞金ハンデ」の2種類の競走が、それぞれ1日1レースを原則に第6レース以降の一般競走で実施されるという。

このうち「賞金ハンデレース」はわかりやすい。JRA風に表現するなら、賞金による負担重量別定戦と理解すればよいだろう。
従来、岩手競馬の一般競走(3歳以上)は、牡馬55キロ・牝馬53キロの馬齢定量戦で争われてきた。もちろん、これを基準に減量騎手騎乗時のマイナスの斤量調整(3~1キロ)は行われるが、これまではプラス方向の調整というのが実は無かったのである。つまり、一般戦に出走するかぎりにおいては、連戦連勝を重ねる強い馬であっても、55キロを超える重量を課される心配がなかった。そんな馬には当然人気も集中するので、馬券的にはちょっと手が出しづらい、そんな例が散見されたのも事実である。
そうした現状に対し、「賞金ハンデレース」では、当該クラス内で得た年度内収得賞金を目安に負担重量の「加算」を行うことにより、より白熱したレースをめざすことが標榜されている。具体的には、最大で牡馬57キロまでの斤量加算が行われるようだ。これによって、理論上は減量騎手の騎乗する牝馬50キロ~強豪牡馬57キロまで、上下最大7キロの「ハンデ差」が設定されることになる。
俗に負担重量増加の影響は「1キロ1馬身」といわれる。これをタイム差に換算すると、1馬身=約0.16秒ということになるが、57キロを背負わされた馬は、55キロで走った前走との比較で、約0.3秒のハンデを課されることになる(参考URL)もちろん、走破タイムは、馬場状態や展開、それに競走馬の体調にも左右されるので、机上の計算どおり決着するとは限らないけれど、エイカン紙盛岡タイムスなどで公表されているスピード指数に、負担重量も加味して予想を組み立てていけば、意外に面白い穴馬を発見することができるかもしれない。

一方「タイムチャレンジレース」というのは、自分の知るかぎり中央・地方を通じても、初めての試みではないかと思われる。「岩手競馬が別に定めたチャレンジタイムをクリアすることを目標にした競走」「チャレンジタイムを達成した場合、馬主等関係者に達成手当が支給されます」「チャレンジタイムは、当日の競走番組表でお知らせします」というのが、このレースの要項にあたる内容である。こちらは、「競馬のスピード感や迫力を身近に感じていただくため」に実施されるレースとのことで、主催者が目の前に人参をぶら下げたハイペース奨励競走(?)と解釈できないこともない。

よくわからないのは、馬場状態の影響を「チャンレンジタイム」の設定にどう反映させるのか?ということ。チャレンジタイムがクリアされた場合には、そのクリアタイム(複数の場合は最高タイム)が次回のチャレンジタイムとなるというが、脚抜きの良い高速ダートでマークされたタイムを、パサパサの砂場馬でクリアしてみろ!と言われても、ちょっとどうだろう?という気がしてくる。特に冬場の水沢などでは、パワー優先の馬場が降雪の影響で一夜にして超高速リンクに変貌してしもう例もある(参考URL)。そんなことまで想定するなら、「チャレンジタイム」もせめて良馬場と重・不良馬場の2種類を設定するなど、きめ細かい工夫が必要になるのではないかと思う。

いずれにせよ、より白熱した競馬を演出するために、出走馬や騎手の顔ぶれ以外に、レースの施行条件そのものに工夫を加えてみようという主催者の意欲は買える。ミスターピンクと地元の名手の腕比べともども、2つの「新設レース」にも注目して今週末からの岩手競馬を楽しんでみたい。

6月 23, 2005 岩手競馬 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2005/06/20

特別ゲストにあの人が!「全国競馬実況アナウンサーサミットin岩手」レポート

mrがんばろう地方競馬・第1回全国競馬実況アナウンサーサミットin岩手』が開催された日曜日の水沢競馬場。全国から馳せ参じた名物アナの実況放送やトークショーで、場内は大いに盛りあがりましたが、なかでもひときわ注目を集めていたのが、特別ゲストとして登場したこの方。元宇都宮競馬所属の3000勝ジョッキー、「ミスターピンク」こと内田利雄騎手です。
その内田騎手、既に各方面でも表明しているように、25日から始まる第5回水沢競馬から単騎免許による岩手競馬参戦が決定しています。北関東の顔ともいうべき名手による岩手参戦・・・・これで、菅原勲騎手小林俊彦騎手とのレベルの高い対決が早くも来週から実現するわけです。
それにしても、そんな絶妙のタイミングに、自ら水沢に足を運びファンの前に姿を現わすとは!大物レスラー並の大胆不敵な行動力には驚かされるばかりですが、そんなところがファンから愛され続けるミスターピンクの真骨頂なのでしょう。

「岩手の騎手で良い感じの方はいましたか」
「・・・・皆さん、良い感じです」(場内爆笑)

インタビューの受け答えひとつとってみても、とぼけた味わいで場内をどっと沸かせてしまう。さすがは千両役者です。歌手として活動でも知られる内田騎手。本人の弁によると、水沢では本業の騎乗だけでなく、ライブ開催まで予定しているようですね。岩手競馬の楽しみがまた増えました。

mr肝心のアナウンサーサミットも、盛況でした。
実況編のヒーローは、元・上山の名物アナ・与那覇豊和氏(写真右の人物です)
おしりもこの日は、元上山で現在は岩手競馬に移籍している板垣騎手が、あと1勝で1000勝を達成というタイミング。記念すべきメモリアルに花を添えるべく、与那覇氏が後半3レースの実況マイクを握ります。上山競馬の廃止以来、実際に実況放送をするのは1年半ぶりとのことで、多少緊張されていたせいでしょうか?最初のうちは、慎重で物静かなアナウンスをすすめつつ、ベテランの味を発揮していました。
ところが、肝心の板垣騎手がこの日は不発・・・・これで鬱憤がたまってしまったのか?迎えた最終レース、元上山の関本淳騎手の騎乗するマツリダカレーが直線差してきたのをきっかけに、溜めに溜めたエネルギーを発散するかのような、伝説の与那覇節が大爆発しました。

マツリダカレー!マツリダカレー!関本マジックっ!やりました!・・・・元上山の関本兄!マジック関本兄のニックネーム。今日はカレーどころではなくステーキになりそうです」(笑)

ううむ、これを現場で聞けただけで、水沢まで足を運んだ価値があったというもの。
フリー免許で全国参戦も期待される内田騎手のように、与那覇氏も、全国各地のイベントでこの名調子をどんどん披露してほしいものですね。

shoji_san_at_mizusawaそれから注目といえば、やはりこの方。日曜日から登場したグリーンチャンネルの荘司典子キャスターです。
パドック中継では、応援する馬の枠番と同色の衣装で登場することが知られていますが、この日は鮮やかなブルーを基調にしたファッションでした。これは、メインレースの姫神賞で4枠に入っていたトキオパーフェクトの応援か?はたまた、Dr.コパ氏の推奨するラッキーカラー「水」沢の青をイメージしたものでしょうか?
イベントでは、本馬場入場時の各馬紹介と、トークショーで提供された賞品のプレゼンターとして活躍されていました。賞品はイベントを見物していたお客さんほぼ全員が何かもらえるという前代未聞の大盤振る舞い。なぜか控え室に置いてきてしまった賞品を取りに行くため、荘司さんが自ら走っていく一幕もあって、微笑ましかったです(笑)
岩手の競馬場を訪れるのは今回が初めてとのことでしたが、水沢の楽しさを満喫されたご様子。次回は、盛岡競馬場への登場も期待しましょう。

6月 20, 2005 岩手競馬, 旅打ちコラム | | コメント (2) | トラックバック (3)

2005/06/18

【お知らせ】日曜重賞予想はお休みします

ただいま、『がんばろう地方競馬・第1回全国競馬実況アナウンサーサミットin岩手』が開催される水沢市内に乗り込んでいます。
そんなわけで、今週は日曜日のJRA重賞予想をお休みいたします m( _ _ )m

6月 18, 2005 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/06/17

福島競馬場 「ダート1150メートル」の研究

fukushima_dc2昨年の秋開催から突如、福島競馬場に新設された「ダート1150m」 JRAの全競馬場・全コースのなかでも、「50m」という中途半端な距離が設定されているのはここだけであり、他場とのタイム比較が難しい。また、これまでは未勝利戦・500万下で使われ、逃げ・先行有利の傾向が現れていたようだが、今春フルゲート頭数が変更(14頭→15頭)されてからは、その決着パターンにも若干変化が生じているように思える。
今週末から開催される福島・夏開催では、下級条件ばかりでなく準メインの1000万下特別(6日目・鶴ヶ城特別)も予定されているこのコース。そこで今回は夏開催対策としてデータを洗い直し、ダート1150の攻略に繋がる傾向・対策のようなものを研究してみようと思う。ちょっと「コースの鬼」風の味付けで(笑)

(1)コース形態・展開
2コーナー奥・芝ポケットからのスタート。従来から存在したダート1000コースに、100メートルちょっとの芝コースを付け足したような形態で、中山ダート千二によく似ている。ポケット部分の幅員はかなり狭く、フルゲートだと特に外側が窮屈な印象。ダートの2角を横断して本コースには直線的に進入していくが、先手を取りたい各馬が内ラチをめがけ殺到する。このため内枠の馬は外から被されるのを嫌って、発馬直後からかなり脚を使わされる感じだ。
バックストレッチが長くなった分、1000mと比較しテンの3ハロンは掛かっているが、先行争いそのものは依然としてかなり激しい。進入角度が緩い3角に入っても極端なペースダウンはなく、4角どの位置まで押し上げられるかで着順が決まる。逃げ馬が行ききって単騎で3~4角を回れれば、直線はセフティーリード。だが、番手以下が外からこれに並びかける展開になれば、マークするほうが俄然有利に。

(2)枠順
テンから脚を使わされる内枠に対し、ポンと出られる中目の偶数枠が有利。3、5、6、8、10、12番枠の連対率が高い。13番より外ははっきりと不利で、特に外枠の差し馬に出番はない。

(3)脚質
逃げ馬絶対有利の印象があったが、マークがきつくなったせいか?今春以降、傾向が変わってきている。2~3番手から逃げ馬をマークする先行馬が狙い目だろう。先行激化で直線前が止まる展開になると、ゴール前でギリギリ差し馬が届いて波乱になることも。逃げ・先行同士のワンツー決着なら3着差し馬狙いの3連複に妙味がありそう。

■福島ダート1150 脚質別連対率の変化

脚質04年05年総合計単回値複回値
逃げ71.4%33.3%53.8%120125
先行25.9%34.1%29.5%112142
差し5.3%8.5%6.8%9961
後方0.0%0.0%0.0%00

(4)血統
サクラバクシンオーが強いのは、ほぼイメージ通り。以下ではメジロライアン、ミスプロ系。軽快なスピードを欠く底力型種牡馬(ニジンスキー系、ロベルト系)は不振傾向で、マンノォー系による力任せの押切りも通用していない。

(5)騎手・厩舎
連対数では中舘だが、人気集中気味で妙味が薄い。馬券的には、大西・江田照・橋本美・木幡・難波あたりに注目。調教師では、ここに狙いを定めた栗東・石坂厩舎が怖い。

そんなわけで、実は今、福島に来ております(^^;
開幕初日から勝負だあ!

6月 17, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (8) | トラックバック (3)

2005/06/14

競馬実況界のJBC?「アナウンサーサミットin岩手」開催!

みちのくレース岩手競馬では、6月18日(土)~20日(月)の3日間にわたり『がんばろう地方競馬・第1回全国競馬実況アナウンサーサミットin岩手』を水沢競馬場で実施する。
この企画は、全国の競馬実況アナウンサーが一堂に会し、低迷を続ける地方競馬に元気を与え、併せて地域の活性化を図るためのアピールを岩手から全国に向けて発信したい! と声をあげたアナウンサーの方々による協力で実現に至ったもの。  開催期間中は、全国から集結した競馬アナウンサー総勢24名が織り成すオリジナリティーに溢れるレース実況を楽しめるほか、場内特設会場においてトークショーなども催される予定で、華やかな3日間になることは間違いなし!

NARホームページ TOPICS2005 2005/6/7より引用~

mizusawa_race_05005今週末は、水沢競馬のこのイベントに注目です。
これまでも全国各地の地方競馬(上山、高知、ばんえい帯広)では、アナウンサー有志による「フェスティバル」が開催されたことはありましたが、これだけ多彩な顔ぶれが勢揃いするのは、おそらく初めての出来事ではないでしょうか?全国各地の地方競馬専属アナのみならず、テレビ(地上波・GC)ラジオ各局から豪華メンバーが続々と水沢に参戦。まさに、競馬実況界のJBC?といった華々しいイベントになりそうです。
ここに出走を予定しているアナウンサーの一覧は、勝ちそーblogさんの記事などを参照するとよいでしょう。

グリーンチャンネルの「全国競馬便り」などを見ていると、地方競馬の実況アナには随分と個性的な人がいるなあと感心することがたびたびあります。たとえば、「カシノオウサマ、九州競馬王国を築いてちょうだい!」の名文句であるとか、「栄光まであと○○m!」と1メートル刻みで残り距離を実況し続ける独特な語り口が楽しい佐賀競馬の中島アナ。あそこまでいってしまうと、もう完全に名物の域でしょう。テシオに掲載されていた岩手・長田アナのエッセイによると、あの語り口は「とにかくお客さんに競馬を楽しんで帰ってもらいたい」という純粋な動機から生み出されたものとのこと。地方競馬に元気を与えようという熱い想いが伝わってくる、いい話です。
今回は残念ながら、中島アナの参戦はありませんが、上山最後の競走となった樹氷賞での名実況「無念の想いと、そして勝利への執念を胸にラストラン・・・・」が心に残る与那覇・元アナや、女性ながら攻撃的?実況スタイルで道営競馬には欠かせない存在となった小枝アナなど、個性派の登場が予定されています。果たして、みちのくレースをどう料理してくれるのか?ワクワクしてきますね。

もうひとつの見所は、GCの荘司典子アナ、東京MXテレビの高橋華代子アナなど綺麗どころの参戦。馬券オヤジとしては、やはりこれも見逃せません(^^; 
荘司さんのHPによれば、今回は実況ではなく馬場入場のアナウンスを担当するとのことですが、トークショーのイベントも含め、地方競馬への熱い想いを大いに語ってほしいと期待しています。

そんなわけで、今週は約1か月ぶりに水沢遠征を敢行してくる予定。
土曜日の福島からハシゴしながら、ローカル競馬を満喫してきます。

6月 14, 2005 岩手競馬 | | コメント (0) | トラックバック (4)

2005/06/13

【エプソムC回顧】終わってみれば、サンデー無用

典型的な逃げ馬不在でスローペースになるか?と思いきや、グランリーオが先導する先行集団はテンポ良くラップを刻み、これに3角手前から加速したブラックカフェが絡んでいく。結局、一昨年までと同様の「ミドル~ハイペース寄りの淀みないラップ」が再現され、上がり3ハロンも35秒台を記録する我慢の競馬になった。
スローペースの決め手比べとは、明らかに様相を異にするこんなレースになってしまえば、決め手に優るサンデーサイレンス産駒が他系統に比べ優位を発揮しづらくなるのは、周知の傾向。予想記事で指摘したサンデー産駒の不振傾向は、今年も繰り返されることになった。それでも、3~5着の掲示板下位(6着も)はサンデーが独占していたので、例年よりも気を吐いていたと言えなくもないのだが・・・・・。

また、開催最終週の芝コースでは、トラックバイアスこそなかったものの、内外まんべんなく馬場が荒れていただけに、距離ロスなくインを立ち回れる馬が有利だったともいえる。1・2着馬は、ともに内枠からスンナリ先行できた利を最大限生かし切っていた。

suzuno_march_at_epsom勝ったスズノマーチ
新潟大賞典では、今回と逆に外枠に泣かされた格好だけに、ともに手綱をとった北村騎手にしてみれば、してやったりの騎乗だろう。オープン昇級後、着順こそ凸凹が見られるが、常に首位とは差のない安定した競馬を続けており、着実に力をつけてきたということか。
プリプリとした弾力ある筋肉
に包まれた馬体からも、目下の好調がうかがわれ、コース・展開にも左右されないタイプ。これ以降も、G3なら常に上位候補としてマークが必要だと思う。

gran_rio_at_epsom2着グランリーオも、充実一途の近走が伊達ではなかったことを証明してみせた。最近ではマイル前後の距離を主戦場にしていただけに、距離延長がどうか?と思っていたが、松岡騎手はあえて前走までの戦法を崩さず、気分良く行かせることを重視した乗り方。3角すぎの外からの奇襲にも動じることなく、マイペースを堅持したのが、直線の持続力につながった。
人馬ともに、進境の著しさには目を見張るものがある。
その松岡騎手、今まではどちらかというと短距離で穴を出すジョッキーという印象があったが、中距離戦でもこんな騎乗ができることを証明できたのは収穫だった。これなら、強い馬の騎乗依頼もどんどん増えてくるだろう。来週以降の北海道シリーズでは、「馬券になる騎手」として是非注目してみたい。

silent_deal_at_epsom1番人気に支持されたサイレントディールは、勝ちパターンに持ち込みながら、直線伸びを欠いて4着。この馬の場合、前走・オーストラリアTも淀みない流れを自力で動いて押し切っているのだから、スローでなければ好走できないというタイプではない。それだけに不可解な敗戦といわざるをえないが、武豊騎手の談話によると、今回は「落鉄と荒れ馬が応えた」とのこと。なるほど、そう言われてみれば、ラストは馬自身が「流す」ような感じでゴールインしている。
ただし、この敗戦は落鉄そのものに原因があるというよりも、気性的な問題に起因した結果といえるのかもしれない。もともと担当厩務員さんが「人間の考えを読むほど賢い」と評するこの馬のこと。ひさしぶりの遠征競馬で、レース途中にご機嫌を損ねるようなアクシデントが生じたせいで、嫌になっちゃった・・・・それがこの結果と解釈したほうが、より納得できる感じがする。だが、その分次走以降も評価を落としづらく、馬券的にはつきあい方が難しい馬になってしまった。やれやれ、競馬は難しい。

6月 13, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (11)

2005/06/12

【サウスニア】オフィサー、明日があるさ!

officer_0612_tokyo■オフィサー(牡3)
JRA栗東・森秀行厩舎
サウスニアRH所属
父Fusaichi Pegasus
母父Irish River
6月12日 東京第4R出走4着




高レベルの前走2着が評価され、通算2度目となる「番組推奨馬」の看板を背負い、日曜日の東京競馬場に勇躍遠征してきた愛馬オフィサー。鞍上には、これまた2度目のコンビ結成となる武豊騎手が配され、常識的には必勝態勢での参戦である。東京ダート千六は初めて経験する条件だが、過去に同じ府中の芝マイルを好走している実績もあり、コース替わりに不安はない。

だが、ひとくち馬主の「直感」からすると、今回はなぜか嫌な予感がしていた。
たとえば、相手関係ひとつとってみても、除外された先週のレースに比べると格段にメンバーが強化されている。各種指数を比較してみても、オフィサーを含む上位5~6頭が高いレベルで拮抗しているような勢力図だ。さらには3枠6番という枠順。スンナリ先手を奪えても終始外からマークされ、長い直線で後続馬の格好の目標にされてしまう心配もあった。

パドックに登場してきた愛馬の姿をみて、嫌な予感はさらに強まってきた。
馬体重プラス6キロ。その数字自体、さして問題とは思わないが、どう見ても、腰回りからトモにかけての肉付きに幾分の余裕がある。さらに気になったのは、テンションの高さだ。のんびりと物見をするように周回を重ねていた川崎出走時とはだいぶ様子が違い、チャカチャカと落ち着きない仕草ばかりが目に付いてしまう。お昼近い時間帯で気温が上昇していたせいもあろうが、栗毛の馬体には発汗の跡もぐっしょりと滲んでいた。

そんな状態でも、鞍上のご威光が効いているのか?電光掲示板は、わが愛馬が単勝1番人気の支持を集めている事実を告げている。さすがに、こうなると「単勝は買えないな・・・・」 そう判断せざるを得なかった。

買った馬券は、実績上位のチョウカイフレンチ(2番人気)と組み合わせた3連複2頭軸流し。これに、パドックで最も馬体が良く見えたピサノヨシツネ(3番人気)を加えた馬連ボックスも念のため押さえておく。

午前中のレース間隔は短い。そうこうしているうち、あっという間にファンファーレである。
発馬そのものは悪くなかった。すかさずハナをうかがう愛馬をなだめ、鞍上が2番手で折り合いをつける。すると、後方からスルスルとピンクの勝負服が愛馬を交わして先頭に上がっていく。小島太一騎手のサクラビジェイだ。まあ、減量騎手の馬なら、惑わされることもあるまい。直後にチョウカイ・ピサノの2強を引き連れて2番手で4角を回ったが、さすが名手・武豊だけあって、コーナーワークで後続との間に1~2馬身の差が開いた。あとは、サクラを目標にしてキッチリ抜け出せばよい・・・・
ところが、そこから先がいけなかった。好位勢の追撃は振り切ったものの、愛馬はジリジリとしか伸びない。前を行くサクラとの差は詰まらず、むしろ内からスルスル浮上してきたベルモントボージーの粘りにも手を焼いている始末だ。気が付いてみれば残り1ハロンの棒。後続から追込勢も、併せ馬の格好で迫ってきた。「まずい」と思った瞬間、もう愛馬はレースを投げ出してしまっていた

「走り方が短距離馬のようなピッチ走法ですから、マイルでもちょっと距離が長かったのかもしれませんね。助手曰く『まだ完成途上の体型であり、体にも余裕があった。今日の競馬を見る限り、先週のダート1300mで除外されたのが痛かった』とのこと。『早めにもう1つ勝たせておきたい』の声に応えたかったんですけどねぇ…。短いところであればすぐに巻き返せると思いますし、先々は上に行ってもやれるのでは。前回乗った時よりも体調は良く、少なからず成長も感じましたよ」
サウスニアHP~武豊騎手の談話より)

ううむ、どうもわが愛馬は、武豊騎手との相性にも問題があるのだろうか?
かつて騎乗した時のコメントからも、武騎手自身、この馬を短距離馬とみているフシがあるけれど、マイルならけっして距離が長いとも思えない。追って味があるタイプではないけれど、力任せに先行してねじ伏せる戦法なら、この距離でももっと強い競馬ができると思うのだ。とはいえ、今日の状態ではどのみち誰が乗っても、この着順が精一杯だったのかもしれない。

いずれにせよ、今回も決着時計はかなり速く、オフィサー自身の走破時計もけして悪くない水準である。次走以降は古馬との混合戦になるので楽観は許されないが、余裕残しだった馬体を引き締め、体調を十分整えたうえで、万全のレースをみせてもらいたい。
福島だろうと新潟だろうと北海道だろうと、「明日があるさ!

6月 12, 2005 ひとくち馬主日記 | | コメント (2) | トラックバック (1)

【エプソムC】サンデー産駒の鬼門なのだが

エプソムカップに出走しているサンデーサイレンス産駒の成績を、過去5年分のデータで検証してみた。すると、その着順は「0-0-0-14」・・・・なんと連対どころか、馬券に絡むことすら叶わないという、ちょっと意外な事実を発見してしまった。ここまでサンデー産駒が苦手としている重賞は、ほかにちょっと心当たりがない。
過去5年間、5頭以上のサンデーが出走している重賞競走で、まだ連対馬が出ていないレースというなら、宝塚記念や関屋記念などを指摘することができる。だが、これらの苦手レースでも、サンデーは3着までに食い込んでおり、エプソムカップほど苦手にしてるわけではない。JRAのあらゆる重賞のうちでも、サンデー産駒にとって最も忌むべき鬼門と指摘すべきレース、それがエプソムカップなのだ。
Photo:(C)Horses.JP (この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

■サンデーサイレンス産駒が未連対のJRA重賞
 (過去5年、5頭以上の産駒が出走している競走)

レース名場所条件着順分布
宝塚記念G1阪神芝22000-0-2-14
CBC賞G2中京芝12000-0-2- 5
関屋記念G3新潟芝16000-0-1-12
スワンSG2京都芝14000-0-0- 9
エプソムCG3東京芝18000-0-0-14

展開による紛れが少なく、勝ちきるための決め手を要求される府中千八コースで争われる別定重賞。普通に考えるなら、サンデー産駒にとって大歓迎というべき条件設定のはずだ。だが、なぜか毎年上位にやってくるのは、ペンタイアキングマンボレインボークエストなど日頃サンデーの後塵を拝すことが多い種牡馬の産駒たちである。果たして、こんな結果を生み出している原因としては、どのようなファクターを考えることができるだろうか?

たとえば、出走馬のレベルという問題がある。古馬G1競走の狭間に行われるG3戦だけに、例年、一線級の出走はほとんどみられない。サンデー産駒にしても、昨年出走してきたのは、ハレルヤサンデー、ヴィータローザ、ハスラー、ミスキャストといったあたり。失礼ながら、いささが小粒という印象は免れず、この程度の馬たちなら、他系統のオープン馬との比較し、能力的に優位とみるわけにはいかないだろう。
とはいえ、過去10年まで記録を遡ってみると、96年マーベラスサンデーがこのレースで重賞初制覇を飾っているように、後にG1で通用するほどの器ならば、サンデー産駒といえど、エプソムの鬼門を突破している例はある。ひとしくオープン馬といっても、能力的にもう頭打ちの馬なのか?それとも、一皮むけてさらに伸びる余地を残した大器なのか、出走馬のレベルを慎重に見極めていくことが重要と言えそうだ。

さらには、毎年のレース展開・ペースというファクターも、サンデー産駒の成績に影響を及ぼしている可能性がある。過去5年のうち、前半5ハロンの通過ラップが60秒以上のスローペースになったのは、昨年1回のみ。どちらかといえば、道中はミドル~ハイペース寄りの淀みないラップで流れ、極端な上がりの競馬にはならない。それが、このレースのデフォルトというべき展開のようだ。

ならば、スローペースになって上がり34秒台の決め手が要求された昨年のレースで、サンデー産駒が上位に来れなかった理由は何か?それは、当ブログによる昨年の回顧記事でも言及しているように、馬場状態の影響が大きかったとみることができるだろう。該当部分を、自分で引用してみる。

日曜日の東京・芝コースは前夜の雨の影響がかなり残って、先週以前との比較で2秒近く時計を要するタフなコンディションであった。稍重といっても限りなく「重」に近い状態であることを裏づけるように、決着時計が「1.47.9」。これは、先週土曜日の3歳未勝利戦(牝馬限定)さえ、下回るタイムである。 (・・・・中略・・・・)結局のところ、勝負の明暗を分けたファクターは「道悪適性」と「上がり決着への対応力」であり、往々にして両立したがい、これら2つの長所を兼ね備えた馬たちが上位を独占する結果になったと言える。
 そのまま、そのままっ!! June 13, 2004 
 重賞回顧 エプソムカップ 実質「重」馬場での上がり決着より

要するに、昨年出走してきたサンデー産駒は、レベル的に一枚足りなかったのと同時に、道悪適性という面でも、上位馬に対し分が悪かったということなのだろう。
ちなみに雨の影響を受けたのは、なにも昨年に限った現象ではない。過去5年のうち良馬場発表で争われたのは、01年・02年の2回だけ。6月に施行される重賞だけに、道悪の可能性には、常に留意しておく必要があるのだ。

まとめてみよう。
サンデー産駒がエプソムカップを苦手としてきた理由としては、次の3つの要素を考えることができる。

①出走馬のレベル
②速い上がりを要求されない展開
③雨による馬場渋化

ならば、今年のレースを占ううえで、これらのファクターをどう考えていくべきだろうか。
①出走馬のレベル判定はひとまず置くとしても、②③のファクターについては、例年とちょっと異なるパターンを想定しておく必要がありそうだ。

まずは、レース展開。
出走表を見渡して、すぐに気が付くことだが、今年は典型的な逃げ馬が1頭も見あたらない。距離延長に一抹の不安を残すグランリーオは前半慎重に構えていくと思われるし、トーセンダンディにしても、鮮やかな逃げ切りを決めたオールカマーでは前半5ハロン61秒台のスローペースで運べたのが幸いした。となると、一昨年までのミドル~ハイペース寄りのラップが再現されるとは、ちょっと考えづらくなる。前半5ハロンは速くても60秒フラット、勝負は直線に持ち越され、上がり34秒台の決め手勝負が展開されるとみておくほうが無難ではないだろうか。

また、馬場状態にしても、当初雨による渋化が心配されていたが、結局、降雨の恐れはなくなり、日差しものぞく天候に恵まれそうである。もちろん良馬場とはいっても、8週間を通じ使い込まれてきた芝コースは、それなりに荒れてきているはずだが、ヘンなトラックバイアスを考える必要がない分、内・外の有利不利がないフェアなコンディションになりそうだ。

少なくともサンデー産駒が、展開や馬場のせいで持ち味を殺される心配はない。それが今年のエプソムカップの前提条件になりそうな雰囲気である。ならば、無理にサンデーを消して穴を狙うより、実績重視の素直な予想を組み立てていくことが、馬券的中の近道といえそうだ。

結論
◎サイレントディール
○エリモマキシム
▲カンファーベスト
△スズノマーチ
△グランリーオ
△タカラシャーディー
注ロードフラッグ
注ダイワレイダース
注シャイニンルビー

サンデー鬼門の重賞でも、中心はサイレントディール
芝・ダートを問わず、一連の重賞における実績はメンバー中最上位。そのこと自体、あらためて強調するまでもないが、コーナー2回の東京コースでは武蔵野S・フェブラリーSと好走実績を残している。また、パンパンの高速馬場より、開催後半の荒れ気味の芝のほうが力を出せるタイプで、エプソムカップの舞台はうってつけの条件だろう。ここを踏み台に、さらに一皮むけてくれることを期待し本命に指名する。

相手選びが難しいが、とりあえず新潟大賞典上位組を重視するのが、やはり定石か。ただし、カンファーベストはその大賞典で、いち早く馬群を抜け出し勝ちパターンに持ち込みながら、フラつく仕草をみせていたのが少々気がかり。柴山騎手も府中コースでの経験がまだ浅く、人気ほどの信頼は置けないのかもしれない。そこで、昨年このレースを制している大西騎手が手綱を取るエリマモキシムの評価を上げ、相手最上位の評価を与えてみた。
以下では、東京コースに実績を残している馬たちにはとりあえず注意。

キルトクールは、ボーンキング
なんと163週間ぶりとなる奇蹟の復帰戦を迎えるこの馬。かつてはアグネスタキオンジャングルポケットとも渡り合っていた歴戦の古豪に対し、カムバックを祝したい気持ちはもちろんあるが、それと馬券は別の話。ひとまず無事にゴールしてくれることだけを期待している。

6月 12, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (30)

2005/06/11

【サウスニア】角居厩舎に大物現る?

lets_escape高価な良血の割に、調整のピッチが遅く、なかなかデビューしてくれない」そんな悪しきイメージがひとくちクラブ会員の間に定着してしまった感のあるサウスニアだが、今年の2歳募集馬は、昨年までとちょっと違う動向を示しているようだ。現時点で夏~秋デビューを期待できそうな複数の素質馬が、順調に調整を消化し、早くも体制を整えつつあるのだ。

内国産勢では、オフィサーの弟にあたるラウンドアイズ(父デザートキング)が6月早々に美浦トレセンに入厩を果たしている。兄貴も順調に秋デビューを飾れたクチだったが、この馬はさらに調整の進度が早い。正直、パンフレットの写真ではあまり見栄えはしなかったせいで、自分は出資を見送ったのだが、最近になっての馬体の成長は著しいものがある。大柄でゆったりした身のこなしなど、まさに兄そっくりなムードを漂わせてきたのだ。入厩にともない出資受付は終了になってしまったが、今になって一口いってればよかったか、と少々後悔している。

また、現在は北海道で育成中のアグネスタキオン産駒・ルクシオン(私の出資馬です)も、ここまでうまく調整が進んでいるようだ。6月下旬には、第2回産地馬体検査の受検が予定されており、函館直接入厩という道筋が早々と見えてきた。「あの父」の初子であることや、柔らかみのある筋肉に包まれた好馬体から、会員からの人気も高い。結局、募集馬のなかでは唯一満口の支持を集めたわけが、そんな評価もなるほどと頷けるものがある。

もともと少数精鋭のクラブなので、マイネル軍団のような早期大量デビューをハナから期待してはいけない。といいながら、昨年のサウスニア募集馬で2歳デビューを飾れたのはわずかに1頭だけ(笑) そんな体たらくだったのだから、夏競馬に向けスタンバイしつつある若駒が2頭も登場しただけでも、それはちょっとした異変といえるだろう。
だが、それだけではない。このクラブの本命と目されるマルガイのなかにも、来日早々、早くも頭角を現しつつある逸材が登場しているのだ。
角居厩舎入厩が予定されるレッツエスケープ’03である。

まずは、ホームページの動画(PHOTO&MOVIE)で最近の様子をみてほしい。一目でその雄大なスケールに目を奪われることだろう。こいつはなかなかの大物である。
5月5日に計測した馬体重538kg。かなりの巨漢だが、全身のバランスや身のこなしがよいので、鈍重な印象はまるで感じられない。現時点でキ甲が抜けていないようだが、ここまで馬体ができあがっていれば、これからの仕上げに時間を要することもないだろう。脚部不安など突発的なトラブルがなければ、ズバリ、秋競馬デビューということになるのではないか。

また、この馬にはもうひとつの美点がある。クラブから届くメールマガジンによると、立ち写真のポーズを決めたまま微動だにしない、従順な気性の持ち主であるともいうのだ。そんなキャラクターを反映しているせいか?冒頭の写真(サウスニアHPより転載)でもおわかりいただけるように、表情ひとつとってみても、なかなか愛嬌を感じさせてくれる。
サウスニア勢には、素質に恵まれながら、激しい気性が妨げとなって出世がすすまない所属馬も少なくないが(特に関東F厩舎)、そんななかでこの穏やかな性格は得難いものがあるだろう。鞍上の指示を忠実に理解し、実行にうつせること、それが実戦において大きなアドバンテージであることは言うまでもない。

父テイルオブザキャットは、ストームキャットの直子にあたる。これまで日本では、ストームキャット系があまり活躍できなかったこともあり、正直、なじみの薄い種牡馬という印象を受けてしまうが、ここにきて世界的評価がメキメキと急上昇していることを見逃してはいけない。3月の米2歳セールでは、産駒がなんと約5億4千万円で落札されているのだ。どうやらこの種牡馬、ストームキャット後継の本命と目されるところまで、その地位を上げてきているらしい。母系に目を転じても、母父オジジアン、母母父がマンノォー系のリローンチ。なにやら異系の活力を感じさせる配合だが、それでいてボールドルーラーのクロスが成立しているのも、スピード補強という意味で心強い。

そんなわけで、自分のなかでの評価は急上昇しているこの馬。
2歳募集馬の受付締切は、7月31日(日)とまだ時間に余裕があるので、もう少し検討してみるが、おそらく出資を追加する羽目になってしまいそうである。POGの隠し玉にも、もちろん推奨します。

6月 11, 2005 ひとくち馬主日記 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/06/09

【書評】「将棋の子」 勝負の世界の気高さ・美しさ

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だいぶ前に文庫化されていたのだが、最近読んで印象に残った1冊。プロ棋士をめざす候補生たちが凌ぎを削る「奨励会」という熾烈な競争社会の敗者にスポットライトをあてた、ノンフィクションの快作である。
ノンフィクションといっても、物語の展開を追う作風は小説的で、敗れ去っていった者たちへの共感をストレートに描き出しているせいか、少々センチメンタルな印象も受けてしまう。だが、この作品の核心をなしているのは、むしろ随所に紹介されるエピソードで描かれる勝負の機微のようなものだ。

ほんのわずかな偶然と必然が、勝者と敗者を冷酷に分かつ。何10手先をも読み合うと言われる棋士同士の対局でも、秒読みに追われながら偶然に発見した一手が、勝負の帰趨を左右し、ひいては勝者と敗者のその後の人生の進路まで変えることになってしまう。そんなことが現実に起こっているというのだ。無情とも思える勝負の世界は、ある意味、ギャンブルとも通じるものが感じられ、将棋にはまったく門外漢の自分も、おもわず引き込まれるように頁をめくり続けることになった。

奨励会はプロ棋士の登竜門といわれるが、同時に棋士たちの既得権益を守るため過剰な新規参入を抑制する「産児制限的な」意味合いもあるのだという。競馬ファンの目から眺めると、競走馬の選別のしくみに酷似していると感じるが、そんなことにも興味も覚えた。たとえば、登場人物たちの人生の前に立ち塞がる「年齢制限」のシステム。基本的に26歳までに4段に昇格していないと、以後対局が許されず奨励会を去っていかなければならないというルールなのだが、まるで3歳秋の未勝利戦のようだなと感じてしまう。
運も味方せず勝ち上がることが叶わなかった競走馬たちの多くは、4歳の春を待つこともなく華やかなJRA競馬から退場を迫られることになる。地方競馬への転出か、用途変更か。はたまた経済的理由から淘汰されてしまう者も少なからずいるだろう。
これと似たような運命が、「年齢制限」の壁を破れなかったかつてのプロ候補生たちにも待ち受けている。

将棋以外に何もやってこなかった、そんな若者たちが、突然よちよち歩きの赤ん坊のような状態で世間の中に放り出されてしまうのだ。プロをめざしてきた努力は、実社会において何ら評価されるものではなく、一方で、喪失感だけは途方もなく大きい。それを埋め合わせようと、ある者はたった2週間で300万円をポーカーゲームに投じてみたり、ストリートファイトを繰り返したり、世界放浪の旅に出ていく。勝負の世界は厳しい・・・・そんな一言ではとても片づけられない現実に翻弄される若者達の、その後の人生行路を筆者はこの本の中で丹念に追いかけていく。

そして、それでも筆者は最後にこう言ってみせるのだ。

挫折した者にも、今立ち向かっている者にも心から拍手を送りたい。勇気を持って壁に挑む若者たちがいるからこそ、聳え立つ山は気高く美しいのだ 大崎善生「将棋の子」エピローグより

聳え立つ山とは、奨励会や、そのはるか先にある将棋界の頂点=名人のことである。
山の頂を見上げながら、そこに立つことは叶わず去っていった者たちの挫折と転落をメインテーマに据えておいて、最後の最後にそんな感想はないだろう?冷静に考えるとそんな気もするが・・・・(^^; それでも直感的にいわせてもらえば、この結論は正しい。自分のような馬券オヤジが、競馬の世界に魅せられてしまう心情と非常に近いものを感じるからだ。

筆者の大崎善生氏は、元日本将棋連盟で「将棋世界」など専門誌の編集に携わっていた人。将棋ものの作品では、夭折した天才棋士を主人公にした「聖の青春」が有名。などと紹介すると、かなりオッサンくさいキャラを連想してしまうが(笑)「パイロットフィッシュ」など若い女性に支持された青春小説の傑作を世に送り出している。奥様は、元女流棋士の高橋和さん。いいなあ、うらやましいなあ(笑)そんなオヤジに、私も憧れます。

6月 9, 2005 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/06/06

【安田記念回顧】久しぶりに実感した直線の長さ

asakusa_denen_with_otoko_fujita0605鞍上の叱咤にこたえ、ここ一番で乾坤一擲の決め手を発揮したアサクサデンエン。外から長く良い脚を使ってこれに迫ったスイープトウショウ香港チャンピオンマイルを再現するかのように驚異的な粘りを示したサイレントウィットネス
これら上位馬だけでなく、出走各馬がそれぞれに持ち味をアピールし、長い直線をフルに使った見応えある攻防が展開された。

前夜からの雨の影響が心配されたが、朝からの好天が幸いし、芝コースは良馬場まで回復。各騎手のコメントによれば、午後になっても水分含量はちょっと多めの状態だったらしく、パンパンの良とまではいかなかったが、それでも決着時計に影響を及ぼすほどではなかったと思う。それより何より、結果そのものを左右してしまうほどの露骨なトラックバイアスが出なかったことが、レースにとっては幸いした。おかげで、内をつく馬も外から差す馬も、位置取りによる有利・不利を気にすることなく、自分の競馬に徹することができたのだから。

それにしても、東京の直線は長い。久しぶりにそんなことを実感させてくれた熱戦だった。最大の貢献者は、サイレントウィットネスとコーツィー騎手の頑張りだ。

silent_witnessマイルG1らしく淀みないペースの2番手から自力で動いて、襲いかかってきた各馬を次々と撃破。約500メートルもの間、そんなキツイ競馬を強いられながら、ゴール前まで脚を持続させてしまうのだから、香港の国民的英雄の称号はやはり伊達ではない。
この馬を目標にするかのように、次から次へとめまぐるしくやって来た後続馬のせめぎ合いも見所十分だった。いったんは先頭に躍り出たバランスオブゲーム、内からスルスルと忍び寄ってきたダイワメジャー。このあたりの脚が止まってしまうと、次に視界に飛び込んできたのがスイープトウショウテレグノシスの併せ馬。大外からはブリッシュラックも豪快なアクションで追い込んできている・・・・

残り1ハロンあたりまでは、これらの影に隠れていた感のあったアサクサデンエンが最後の最後に浮上することができたのは、藤田騎手が直線の長さをしっかりと考慮し、我慢の競馬に徹していたからこそだろう。早くから素質の高さを注目されながら、他馬の後塵を拝して条件クラスで足踏みを続けていたこの馬。それがオープンに昇格してから僅か半年でG1の栄冠を手にしてみせた。まるで自身の競走馬としての足跡を、長い長い東京の直線に投影しているかのようなレースぶりが心に残った。
サイレントウィットネスを軸にした馬券はハズしてしまったが、こんな競馬もたまには悪くない。

6月 6, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (9)

2005/06/05

【日曜日の注目馬】天才か?狂気か?これぞ怪物トウショウギア

tosho_gia■東京10R 麦秋S
 4歳上1600万下・ハンデ・ダ千六
 16トウショウギア(牡5)田中勝57
 単勝オッズ4.5倍

強い馬が強いレースをする。
そんな競馬で、自分が今年最も衝撃を受けたのは、ディープインパクトでもカネヒキリでもなく、トウショウギアの前走だった。4月23日東京最終レース、ダート千四。鞍上は何もせず馬なりでコースを駆け抜けてきただけなのに、後続が豆粒に見えてしまうほどの大差勝ち。衝撃と言うよりも、あまりの強さに笑っちゃったというほうが正解かもしれない。競走馬に天才というものがあるなら、まさしくこの馬こそ、その名にふさわしい。

しかし、天才と狂気は紙一重ともいう。爆発的なスピードと表裏一体をなす、脆い気性が災いしてか?この馬の成績もイマイチ安定してこない。近走の着順だけチェックしてみても、14着→1着→5着→1着と好走・凡走を1走ごとに繰り返している。この順番からすると、今回は凡走する順番。しかも昇級戦で57キロのハンデ、距離延長と不利な材料はてんこ盛りである。タイキヴァンベールワキノカイザーなど、強い相手も揃っている。
しかし、あの前走を目の前で目撃した者なら、それでもこの馬から馬券を買わざるを得ないだろう。幸いにして、単勝人気も4倍台と妙味たっぷり。
全馬が上位に来る可能性を残し展望がみえない安田記念よりも、馬券的にはこっちに力を入れてみたい。

6月 5, 2005 今週の注目馬 | | コメント (7) | トラックバック (1)

【安田記念】未曾有の混戦も、結果は馬場状態次第?

tokyo_a_course過去5年で馬連万馬券決着が3回。JRA・G1のなかでも、最も予想が難解な一戦といえる安田記念だが、今年はまさに空前絶後の大混戦。出馬表を内から外まで眺め回しても、安心して消せそうな出走馬が1頭もいない。ハイレベルで各馬の実力が拮抗している日本勢に加え、香港勢3頭もそれぞれに「本気」ムードを漂わせている。目移りしてしまうようなメンバーが顔を揃えるなかで、本命馬選びも一筋縄ではいかない。

レース展望をさらに難しくしているのが、馬場状態をどうみるべきかという問題である。たとえば、最近2年間の第3回東京競馬の芝コースは、オークス・ダービーの施行される前半2週にCコース、安田記念以降の後半2週にAコースが使われている。このコース変更にともない、3週目から再び開放される内ラチ沿いのコースに、グリーンベルトが発生するとも言われているが、これをどうみるべきか?なるほど、土曜日の芝のレースでは、ラチ沿いのコース取りを選択した馬が、先行してそのまま粘り込んだり、馬群を捌いて浮上したりするケースが散見され、大外からの差しがバンバン効いていた先週までとは、いささか様相を異にする印象を受ける。が、4角で大外を回すようなロスさえなければ、ラチから5~6頭目の位置からでも抜け出すことができ、一概にラチ沿いばかりが有利ともいえない感じである。グリーンベルト発生といっても、つい3週間前までは普通に使われていた場所でもあり、それなりに馬場の傷みも、内外均等に進んでいる可能性があるのではないか。

しかし、東京の芝コースでは、もうひとつ考慮しておくべき現象がある。よく知られていることだが、「前日・前夜に雨、レース当日は曇りまたは晴れ」という条件のもとでは、ラチ沿い有利・外不利のトラックバイアスがきわめて高い確率で発生する傾向があるのだ。この現象は、芝コースの地中に埋設された配水管がコースの内側に設置されており、その部分の水分を優先的に排出することに起因して生じるものと思われる。当ブログではこれを名付けて「タップダンスシチーの法則」と呼称しているが、03年JCで、タップダンスが雨上がりのラチ沿いコースを通って圧勝したことを、その典型例として指摘することができるだろう。
天気予報によれば、土曜日の夕方から降り出した小雨は、日曜朝には上がって、日中は曇り空になるらしい。ときおり晴れ間ものぞきそうな空模様とのことだが、ならば、安田記念をはじめとする日曜日の芝レースにおいても、「法則」が出現し、各馬の順位を左右している可能性は小さくないと思う。
ただし、昨年のように、レース前の激しい降雨に排水が追いつかず?むしろ馬場の真ん中~外を通るコース取りが有利になったり、逆に好天で馬場の乾燥が思いのほか早く進んでしまい外差し有利の馬場になっているケースも、当然想定される。「内有利」のトラックバイアスを想定し予想を組み立てても、それがまったく通用しなくなる恐れもあるということだが、そのときはそのとき。割り切って判断するしかない。とりあえず、現時点では稍重~良馬場へ回復しつつある馬場を基準に、各馬の適性を点検し、上位進出の可能性を占うこととしたい。

一般に「タップダンスシチーの法則」が出現しているとき、狙ってみる価値があるのは、以下の適性を有するタイプ(出走馬・騎手)である。

(1)疑似グリーンベルトを通れる逃げ・先行馬
(2)瞬発力で一気に馬群を捌ける差し馬
(3)インをこじ開ける根性と技術のある外人騎手や地方騎手
(4)馬場状態に応じて自在な戦術を駆使できるクレバーな騎手

ここからさらに踏み込んで検討し、安田記念というレースの特性を考えるなら、厳しいペースで他馬の目標とされる逃げ馬はちょっと狙いづらい。むしろこれをマークして馬場の良いところからいつでも抜け出せる位置取りを確保できる先行タイプがいいだろう。アグネスデジタルのように、自在の位置取りから瞬時の加速で勝負を決めることができる差し馬もよい。一方、馬場状態が微妙なだけに、好走条件がパンパンの良馬場に限定されるタイプは、ちょっと敬遠すべきだと思う。
さらに重視しておくべきは騎手の技量である。インコースに馬群が密集する展開が想定されるだけに、鞍上の一瞬の判断で勝負の明暗が左右される可能性は、通常のG1レース以上に大きいと思われるからだ。

結論
◎サイレントウィットネス
○ダンスインザムード
▲テレグノシス
△ブリッシュラック
△ボウマンズクロッシング
△アドマイヤマックス
△スイープトウショウ
△アサクサデンエン

生粋のスプリンターと評価されるサイレントウィットネス(精英大師)
平坦なシャティン短距離コースを主戦場とするこの馬が、スタミナ寄りの特性を要求される府中千六でどこまでやれるか?と半信半疑の見方をされているようだが、もし距離に壁のあるタイプなら、強豪ぞろいの香港CMであれだけの強い競馬はできないはず。世界的な連勝記録を誇る香港の国民的英雄が単勝オッズ10倍台?実績最上位の外国馬が勝てない伝統のある安田記念だが、ここまで評価が下がっているのなら、さすがに買わざるを得ないだろう。
レース前にわざわざ水を散布するような馬場で連勝を重ねているように道悪適性に不安はないし、逃げて淡白なローエングリンを外から目標にできるこの枠順にも恵まれた感がある。「ハナにこだわらず、芝の状態などを判断してレースをしたい」と発言するコーツィー騎手の発言は心強いかぎりだ。

格で判断するなら、対抗もブリッシュラック(牛精福星)でよいかな?と一瞬考えたが、香港賽馬会HPが公にしている馬匹實力分析表によると、草地濕地(道悪適性?)にやや不安がありそう。ならば、鞍上の手腕を評価し、日本代表のダンスインザムード(隨心起舞)を上位にとってみる。依然として気性に課題を残しているが、叩き2戦目で一変の可能性は昨秋の天皇賞で既に証明しているところ。

テレグノシス(千里通)勝浦騎手は、不利な馬場状態で強引に大外一気を試み不発に終わった天皇賞を反省してか?京王杯では馬群に潜り込む競馬を試していた。うまく捌けるかどうかは神のみぞ知るといったところだが、得意の府中で道が開けば一気に前を捉えるだけの爆発力はあるはず。

キルトクールは・・・・難しい。3連単・3連複のヒモという意味なら、純粋に切れる馬は1頭もいないと思う。敢えて指定するなら、逃げても淡白と思われるローエングリン。だだし、この馬とて馬場状態とペース次第では、1着の目も含めて否定できない気がするのだ。

6月 5, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (43)

2005/06/04

【みちのく大賞典】岩手の番長はまだまだ健在

6月5日(日)盛岡10R
一條記念みちのく大賞典オープン ダート2000m 16:05発走
tony_1 ◎トニージェント   村上忍
 ○エアウィード    菅原勲
 ▲マンボツイスト   村松学
 △ハヤブサ      小林俊
 △シルクディヴァイン 関本淳


 
日曜日、安田記念の後でも、まだ馬券が買える岩手競馬の名物重賞レース。
主役を務めるのは、前走・シアンモア記念(水沢千六)では、船橋に移籍した天敵タイキシェンロンに思わぬ苦杯を喫した王者トニージェントだ。
数え年で8歳になった現在でも、調子落ちや衰えは全く見られず、相手関係が弱化したここなら大丈夫だろう。前半じっくり構える脚質からも、盛岡替わりで距離延長はプラス材料。もともと交流重賞などで自分より格上を相手にするとだらしないけれど、格下相手なら滅法強いところをみせるこの馬。何だか「上に弱いくせに下には強くあたる」いやな上司のようで好きになれないのだが、パドックで周囲を威圧するかのように堂々と歩く姿は、まさに岩手の番長! ウツミジョーダン、タイキシェンロンもいないここは独壇場になる公算が強く、素直にこの馬を軸に点数を絞った馬単を買うしかない。

相手選びは、上位騎手が騎乗する地元の有力どころからピックアップしたい。距離二千の重賞・桐花賞で2着の実績をもち、ここに来て再度上昇ムードがみえる菅原勲エアウィードとの組み合わせが本線。以下では、馬体が絞れることを前提に村松マンボツイスト、先行力があり血統的に距離延長を苦にしない小林のハヤブサ、昨年の2着馬シルクディヴァインあたりまでがねらい所となる。
二匹目のドジョウを狙ってか?船橋から元岩手所属の遠征馬(フルグラトル)も出走してくるが、所詮は格下なのでキルトクール。南関東B3クラスが通用するほど、岩手の重賞は甘くない。

6月 4, 2005 岩手競馬 | | コメント (2) | トラックバック (4)

安田記念 中国語表記の謎?!

三匹出爭今屆安田紀念賽的香港馬「牛精福星」「精英大師」和「祝福」!
香港軍団の参戦により、俄然国際競走ムードが盛り上がってきた今年の安田記念。
香港賽馬会ホームページや、トニー便さんのところを参考に、私もこんなものをこしらえてみました。「大宇宙」の参戦がないのはやはり残念ですけど。

第五十五屆安田紀念賽(千六米一級賽)
將於六月五日在日本東京競馬場上演

馬匹日本名
11
天鵝星
アルビレオ
12
富士寧靜
フジサイレンス
23
大和主將
ダイワメジャー
24
我情可待
オレハマッテルゼ
35
隨心起舞
ダンスインザムード
36
天鵝騎士
ローエングリン
47
淺草田園
アサクサデンエン
48
各有千秋
バランスオブゲーム
59
結伴行
カンパニー
510祝福ボウマンズクロッシング
611
東商變革
スイープトウショウ
612精英大師サイレントウィットネス
713
大賞識
アドマイヤマックス
714
烏托邦
ユートピア
715
響尾蛇
サイドワインダー
816牛精福星ブリッシュラック
817
千里通
テレグノシス
818
三連冠
ハットトリック

それにしても中国語表記の馬名というのは、いったいどういう基準でつけているのかな?正直、よくわからないですねえ(^^;
既に香港遠征時の命名でお馴染みの「千里通」や「隨心起舞」はともかく、なぜ「藤正」じゃなくて「東商」なのか?とか、カンパニーは「会社」や「公司」じゃないの?とか、「淺草田園」じゃいかにもストレートにすぎるとか(笑)
個人的には、「我情可待」など、命名者のセンスの良さが出ていて、気に入っていますが。フェイ・ウォンのアルバムなどに入っていても違和感がありません(笑)

なお、香港賽馬会ホームページには、「馬匹實力分析表」とか、日本の予想家による予想一覧とか、興味深い資料がいろいろ掲載されています。中国語がわからなくても、彼の地の盛り上がりが想像できて、なかなか楽しいですね。

6月 4, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (3) | トラックバック (1)

2005/06/03

【サウスニア】鞍上・菅原勲でデビュー!

今週の土曜日。ひとくち愛馬オフィサーの出走(7Rダート千三)をお目当てに、東京競馬場までネクタイ着用で観戦に出かけるつもりだったが、抽選で除外の憂き目に。武豊騎乗で必勝態勢だったんだけどなあ・・・・。がっかりしていたら、思いも寄らぬ幸運が東北の方位から舞い込んできた。盛岡・櫻田勝厩舎に転籍中の出資馬ゴールデンウィル(牡4)のデビュー決定である。しかも、鞍上には菅原勲

6月4日(土) 盛岡1R C3ダート1200m(左)10:45発走

11バデレール牡 5関本浩
22サンダームービー牝 5菊地康
33エイシンサンスリー牝 5山本聡
44タカオテイオー牡 6小野純
55ゲイリーハニー牝 4葛山晃
66ゴールデンウィル牡 4菅原勲
77アニベルセル牝 4坂口裕

黄金」の競馬場(オーロパーク)に黄金の名をもつ馬。毛色は「茶色」。鞍上の勝負服は「」・・・・岩手競馬のキャンペーンキャラクラー・Drコパ氏の推奨する風水ラッキーカラーそろい踏みでのデビュー戦となった。

最下級条件とはいえ、4歳春でまだ1戦もレースを経験していないわが愛馬。常識的に不利は免れないが、出走メンバーをみるかぎりここは相手もかなり弱そう(笑)盛岡タイムスのスピードインデックスで出走馬の指数を確認してみても、4頭中ビリケツだった能力検定の時計で、十分上位争いに互していけそうなムードだ。

ちなみに、櫻田勝厩舎には、Drコパ氏の持ち馬でチャアオキンボーイ(牡2)という、ラッキーカラー三色を並べた名をもつ馬も入厩している。「見るだけでも運気が高まる若駒」と主催者もプッシュを忘れない(笑)この馬、同日のフューチャー競走(新馬戦)でデビューを飾る予定だったが、競争除外?でデビューを見送られたようだ。ここはそんな僚馬の運気まで、わが愛馬に集中しそうな感じがする。
レース当日午前中は北海道からの出張の帰路にあるため、リアルタイムでレースを観戦するのは難しそうだが、コパ氏によれば「旅行」も今年のキーワードらしい。これで自分の出資口数500分の1程度の運気もさらに加わるはず(笑)名手の手綱さばきに導かれる愛馬の好結果を期待しよう。

6月 3, 2005 ひとくち馬主日記, 岩手競馬 | | コメント (4) | トラックバック (0)