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2005/05/09

スタジオ演劇「そのまま!」をみた

大きく時代が変わろうとする中でも、地方競馬は規模が小さい分だけ独特の人間臭さに溢れ、根強いファンが支え続けている。  平成17年度のスタジオ演劇では、今や地方競馬場にしかいない「予想屋」としがない中年男の出会いの物語を描く。馬と人が一体となって、「勝つ」夢を追う世界。それは、動物が関わる分だけ、人間の思いが純粋に表現される。  テーマは、親父たちが臨む「人生の敗者復活戦」である。
地方競馬情報サイト keiba.go.jpの紹介から引用~  

放映前からすでに各所で話題になっていた、NHK教育テレビが放つスタジオ演劇「そのまま!」 おりしもNHKの名を冠した華やかなJRA・G1が行われた日曜の夜に、ひっそりと地方競馬を舞台にしたドラマを放送しているとは・・・・
ううむ、NHKもなかなか味なことをやってくれます。当ブログのタイトルからしても、とても他人とは思えないテーマを扱った作品ですし、思わず受信料払ってもいいかな?という気分になりました(笑)

kawasaki_nightドラマの舞台は、川崎競馬場がモデル。この道30年のベテラン予想屋さんを主人公に、競馬場に集う人々の人間模様をコメディタッチで描いた作品です。ドラマの内容・あらすじは明るく・楽しく、おまけに少々しんみりという「男はつらいよ」的なベタな世界で、肩のこらない作風でした。
競馬を題材にしたドラマや小説といえば、騎手や調教師・馬主など競馬サークル内部を描いたものが多いけれど、このドラマでは、あくまで競馬場という磁場に吸い寄せられたファンや予想屋が主役。倒産寸前に陥った会社の社運を賭けて馬券勝負に挑む素人社長や、競馬場売却を目的にしたマーケット調査をすすめるうちに競馬の魅力にはまってしまう予想屋の娘の姿が、生き生きと表現されます。

といいつつ、馬券オヤジの視点からみてより重要なのは、劇中の「競馬」がどれだけリアルに描かれているという点。その意味でこの作品は良かった。予想屋さんの口上やレース実況など、演出のディーテイルがしっかりとしています。エンドロールをみると、有名な「佐々木の予想」なども、この作品の製作に協力していた模様。なるほど、それなら納得です。
石崎騎手や内田博騎手と思われるジョッキーの名前がちらりと出てくる点もいいし、実際のレース映像に乗って実況がテンポ良くアナウンスされるところもいい。劇中ラストで「勝負」の舞台となった「京浜チャンピオンシップ」、G3・左回り千八・中央交流戦・賞金4000万円などと、かなり細かく条件が設定されているのも嬉しいですね。1年以上のブランク明けで勝利した勝馬の名前が「○○テイオー」なのは、ご愛敬ですが。

それにしても、「そのまま!」というタイトルは、なかなか意味深長ですね。
時代に翻弄される地方競馬の姿を描きつつも、そんな世界だからこそ濃密に感じられる「勝負の機微や奥深さ」に、人それぞれの生き方を重ね合わせてみる・・・・基本的にはそんなノスタルジックな視点から、競馬の現状を肯定しようというのが、ドラマの主題でしょう。
こんな作品が起爆剤になって、地方競馬に足を運んでみようという人が増えればいいけど、ちょっと楽観的に過ぎるかな?惜しむらくはこのドラマを連休開始前に放映してくれれば、GW中の観客動員・馬券売上げにも多少の好影響はあったかもしれないのですが。

5月 9, 2005 日記・コラム・つぶやき |

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