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2005/02/11

深大寺温泉 多摩で「黒湯」を楽しもう

jindaiji_spa東京の温泉といえば「黒湯」・・・・その名のとおり、まるで醤油やコーヒーを混ぜたように真っ黒けの色をした湯をたたえる「黒湯温泉」は、23区内や川崎・横浜といった地域に、数多く分布しているらしい。地層中に沈殿した太古の植物に由来する有機物のはたらきで、このような真っ黒いお湯が生まれるとのことだが、いわゆるモール泉(やはり植物由来の有機物を含む温泉、独特の香りがある)を別にすれば、他の地方でこのような黒い温泉にお目にかかれる機会はあまりない。隠れた東京名物といってもいいのではないか。

そんな「黒湯」に浸かりたくなって、試しに訪れてみたのが、調布市内の深大寺温泉である。深大寺界隈といえば、蕎麦屋が軒を連ねる門前町とか植物園のイメージがあって、いったいどこに温泉がわいているのか?といぶかしく思っていたけれど、カーナビを頼りにたどりついたその場所は、深大寺境内からかなり町中に下った中央高速高架沿いの住宅地であった。こんな狭いところに!というのが正直な第一印象。建物の造りも、住宅街に佇む料理屋風の趣である(実際、料理屋さんが経営母体になっているようだ)入浴料金は1時間制限付きでジャスト1,000円。スーパー銭湯と比べると割高感は免れないが、まあ都市部の天然温泉なのだから、このあたりが相場なのだろう。

さて肝心の風呂場に足を運んでみると、狭いスペースを有効に利用し、内湯と露天、サウナなど各種浴槽がバランス良く配置されている。なんでも浴室の設計に風水思想を取り入れたとかいう触れ込みで、ヒーリング効果の高い「風水温泉」を自称しているようだが、そんなオカルト的付加価値は、自分にとってどうでもよいお話である。温泉ファンの価値判断はシンプル・イズ・ベスト。要するに、泉質や風呂の雰囲気が気に入るかどうか、それがすべでなのだ。
で、ここのお湯はどうなの?といえば、これが意外に良かった・・・・

内風呂として設けられた木造の浴槽には、真っ黒い「黒湯」がなみなみと満たされている。みかけのインパクトはかなり強烈だが、浸かってみればいい湯加減。けっこう柔らかい感じにするお湯である。アルカリ泉らしいツルツル・ヌルヌルとした浴感も悪くない。
湯口からは少量の黒湯源泉?が投入されているものの、浴槽の縁からお湯がオーバーフローしていく様子はなかったので、おそらく循環湯だろう。が、鮮度の落ちたお湯を使い回しているという印象はなく、公的経営のセンター系温泉に多い完全循環・無色透明無個性湯に比べれば、こちらのほうが温泉に入った!という充足感は高い。泉質レベルを競走馬に例えてみると、重賞レベルの本格派とまでは評価できなくても、準オープン常連くらいにはランク付けされるお湯ではないかと感じた。

何でもこの温泉、オープン当初は黒いお湯をわざわざ濾過して、透明度をあげてから浴槽に注ぐことを予定していたらしい。実際、濾過したお湯を利用していた時期もあったのかもしれないが、今では結局「黒湯」をそのまま使っている。ひょっとしたら、「真っ黒いお湯がいい!」というお客の声が、経営方針を転換させたという逆転のドラマがあったのかもしれない。ともあれ、本来の姿に近い状態でお湯を使ってくれること自体、大いに歓迎である。
休日になると混雑は免れない都市型温泉ではあるが、我が家から最も近い温泉なのだし、すいている時期を見計らって再訪してみようかと思う。

2月 11, 2005 みちのく温泉, 府中日記 |

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コメント

黒湯、いいですねぇ。深大寺にあるとは知りませんでした。
東京の黒湯で有名なのは、麻布十番あたりでしょうか。
私がたまに行くのは、京浜東北線の蒲田から六郷にかけて散在する黒湯の銭湯。
川崎競馬場からの帰りに寄ります。大抵、やられているので、貴重な癒しスポットです(笑)。
お湯に色が着いてると、何か得した気分になるのですが、ここのお湯も、本当に、コーラみたいに真っ黒です。

投稿: chic | 2005/02/11 2:45:36

chicさん、こんにちは。東京の黒湯と一口にいっても様々なタイプがあるようです。色合いひとつ取ってみても、褐色でやや透明なお湯から、湯船の中が見えない真っ黒けのお湯まで。深大寺は、後者のタイプでした。
ところで、東京の温泉といえば、北区のメタンガス事故が世間を騒がせていますね(^^; 黒湯の成分のもとになっている有機物も、メタンガスも、元はと言えば地層中の植物が微生物のはたらきで分解されてできるものらしいです。メタンはメタンで使いようもあると思うのですが、さすがに今回の様な事故になると怖いですね。ではでは。

投稿: 山城守 | 2005/02/11 13:17:21

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