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2005/02/09

【共同通信杯回顧】クラシック勢力図が見えてきた?

stormy_cafe0206既に多くの競馬系ブログの回顧記事で語り尽くされた感はあるけれど、ストーミーカフェは強かった。この時期の若駒にとっては異例ともいうべき酷量58キロを克服して、他馬とのスケールの違いをまざまざと見せつける完勝劇。これには脱帽するばかりである。
レース内容そのものも大きな進境をみせており、ややもすれば一本調子で淡白な印象があった前走までとは、ラップの刻み方からして違っていた

 札幌2歳S 12.2-11.4-11.8-12.1-12.9-12.1-12.1-12.4-12.9
 朝日杯FS 12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2
 共同通信杯 12.9-11.4-11.4-12.0-12.3-12.4-11.9-11.3-12.2

3~4角あたりでしっかりと息が入り、直線に入ってからも手綱を抑えつつ後続の追撃を待つ余裕。追われ出すと、ラスト2ハロンを11秒3-12秒2の速い上がりでまとめ、2着以下を2馬身半突き放す脚を見せた。もし他馬との斤量差がなければ、ラストの瞬発力はさらに威力を増していたはずで、着差も5馬身程度まで広がっていた可能性がある。

これでクラシック戦線の主役候補に名乗りを上げたストーミーカフェ
こうなると、今年の3歳牡馬路線の他馬との力関係がどうなのか、俄然気になってくる。

ハッキリしているのは、昨年の朝日杯FS組がやはりハイレベルのメンバー構成であったと言う事実である。当時の2着(ストーミーカフェ)・3着馬(ペールギュント)が重い斤量を背負わされながら正月明けの重賞を快勝。さらには、4着馬(マイネルハーティー)・9着馬(マルカジーク)・12着馬(コパノフウジン)・14着馬(エイシンサリヴァン)も、年明け以降それぞれの路線で堅実に活躍している。あらためて思い起こしても、粒ぞろいの強豪が顔を揃えており、2歳王者決定戦にふさわしい一戦だったと評価できると思う。
そのレースにおいて、強い強いストーミーカフェを正攻法で下しているのが、現王者マイネルレコルト。どうも世評では、完成度の高さというアドバンテージばかりが強調され、早熟のマイラー?というイメージで捉えるムキも多いようだが、例年になく速い時計と強い勝ち方で2歳王者の栄冠を手にした有力馬であることに間違いはない。成長力・距離適性に未知なる部分を残しているとはいえ、打倒ストーミーカフェの最右翼には、やはりこの馬の名前をあげるべきだと思う。

問題は、他の路線から参戦する組との力の比較だ。まずは衝撃のディープインパクトの評価を、どう位置づけるべきか?

比較上「物差し」にできる可能性のあったケイアイヘネシー(若駒S2着馬)は、共同通信杯でレース前のイレコミが目立ち、直線アッサリと失速。今回は不完全燃焼といえる内容だったことから、ストーミーカフェとの着差(1.2秒差)をそのまま比較材料に用いることはできないだろう。これにかわる間接的な「物差し馬」として、ロードマジェスティ・インプレッションなどを対象に考えてみると、一応こんな比較・推測は成り立つかも知れない。

 ストーミーカフェ>ロードマジェスティ 共同通信杯1.0秒差
 ディープインパクト>インプレッション 若駒S  1.2秒差
 インプレッション≧ロードマジェスティ 500万下0.2秒差

共同通信杯のストーミーカフェは、他馬との比較で2キロのハンデを課されていたことまで考慮すると、ストーミーカフェとロードマジェスティの着差は実質1.3~1.4秒程度まで広がる。こう考えていくと、若駒Sのディープインパクト・共同通信杯のストーミーカフェは、ほぼ互角の評価という結論に落ち着くだろうか。
ただし、かたや安定した先行型、かたや後方一気の追込型という脚質の違いや、輸送競馬の経験、大舞台でのキャリアの差まで考慮にいれると、現時点ではやはりストーミーカフェに一日の長があるという評価が、適切なのではないかと思う。

これ以外では、ラジオたんぱ杯、京成杯組ヴァーミリアン、ローゼンクロイツ、アドマイヤジャパン、シックスセンスらとの比較も興味深い。
これら4頭は、どちらかといえばスローペースの決め手比べになって本領を発揮する「サンデー産駒」というイメージ。エルコンドルパサー産駒ヴァーミリアンも、母の父はしっかりサンデーサイレンスだ。したがって、こんなタイプはストーミーカフェが先導する淀みないペースにどこまで対応できるか、現時点では未知数と言わざるを得ないだろう。ただし、不良馬場の京成杯を勝利しているアドマイヤジャパンは、わずか3戦のキャリアながら1戦ごと競馬が上手になっている印象で、みずから動いていける自在性を身につけてきた。良馬場でマイネルレコルトと同じような競馬ができるなら、案外面白い存在に成長していく可能性を残していると思う。

nishino_dokomademo以下では、あくまで穴馬という評価になるが、共同通信杯で力を出し切れなかったニシノドコマデモも、まだ見限れない存在。今回、パドックで間近にその姿を目にしたが、トモの張りの素晴らしさなどストーミーカフェと比較してもまったく遜色はなく、まさしく一流馬の馬体であった。出遅れがなくても、エンジンの掛かりが遅いタイプなので中山では苦しいが、府中コースが舞台になる青葉賞・ダービーなどでは十分巻き返しを期待できる1頭ではないかと感じている。

2月 9, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

私見ですが、今のところレコルト、ストーミー、ディープの3頭が抜けています
弥生賞でレコルトとディープが激突します
ここでディープが勝ったらダービーまで走るでしょう
レコルトは皐月賞→マイルCと出てマイルC確勝を狙い、ダービーは回避するかもしません
レコルトが勝ったら皐月賞はレコルトでほぼイケルでしょう
ダービーはディープがボロ負けしていない限り、ディープの逆転があるかもしれません
ストーミーがどの路線をとるかですが、スプリング→皐月賞→ダービーと思われます、皐月賞で負けたらマイルCも考えられますが、このローテだとダービー回避になりますネ
3頭とも故障なく無事に行って欲しいと願うばかりです

投稿: マルセル | 2005/02/09 15:52:28

ご指摘の通り、競馬系ブログはストーミーカフェの快走に言及したものが多いですね。それだけファンに「ディープインパクト」を与えたのかも・・・

投稿: 雲國 齊 | 2005/02/09 20:33:17

マルセルさん、雲國齊さん。コメントありがとうございます。
まとめレスにて失礼します。
レコルト、ストーミー、ディープ。今年のクラシック戦線がこの3強対決の構図で動いていくことは、ほぼ間違いないでしょう。このうちレコルトの実力はまだ底を見せておらず、現時点でトップというのが私の評価です。大物感あふれるストーミー・ディープとの比較で、過小評価されている感があるので、馬券的にも妙味があります(^^;
とりあえず、今週のきさらぎ賞。コンゴウリキシオーが圧勝するようだと、世間的にはまたディープの株が上がりそうですね。ではでは。


投稿: 山城守 | 2005/02/11 13:10:27

山城守様

日刊スポーツによると、ストーミーはぶっつけで皐月賞に行くようです
http://www.nikkansports.co.jp/ns/horseracing/p-hr-tp0-050209-0001.html
十二分に休養させて皐月賞→マイルC→ダービーの厳しいローテをとるのかもしれません、勝ち負けはともかく無事に行って欲しいですね

投稿: マルセル | 2005/02/11 14:59:11

マルセルさん、こんにちは。
共同通信杯から皐月賞に直行するローテを歩んだ馬の本番成績は「0-0-1-9」(86年以降)。唯一3着に食い込んだのはジャングルポケット1頭だけという、厳しいローテーションですね。ストーミーカフェ自身、鉄砲の効くタイプだと思いますが、果たしてこのジンクスを打ち破ることができるか?要注目です。

投稿: 山城守 | 2005/02/11 17:34:13

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