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2005/01/30

【東京新聞杯回顧】次期王者候補に名乗りを上げたハットトリック

tokyoshinbun_race460

戦前の予測どおり重賞マイルにしては、かなり緩めの流れ。結局、ラストの決め手の優劣が着順を左右する競馬になった。とはいえ、決して低レベルのレースではない。
先手を奪いながらもうまく脚をためていたグレートジャーニーが、34秒台前半の末脚を繰り出して粘り込むなかで、優勝したハットトリックが記録した上がり3ハロンタイムは、なんと32秒9という水準。4コーナーの地点では、まだ後続馬群の外という位置取りだったが慌てず騒がず。追い出されると大外から一気に坂を駆け上がり、先行各馬をまとめて差しきってしまった。
騎乗していた武豊騎手も、「強かったですね。乗っていて本当にそう思いました」とコメントしているが、観ていた側の印象もまさしくその通り。2着キネティクスとの差は1馬身未満でも、着差以上に強い勝ち方という評価を与えて良いと思う。

11R第55回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)[指定]芝1600m 
馬名性齢騎手タイム位置3F
13ハットトリック  牡4武豊  1.33.78-832.9
12キネティクス   牡6池添1.33.87-733.2
6グレイトジャーニー牡4蛯名1.34.21-134.4
2アサクサデンエン 牡6横山典1.34.311-833.6
1アルビレオ    牡5勝浦1.34.510-1133.4
8オーゴンサンデー 牝6江田照1.34.513-1133.3
3メテオバースト  牡4内田博1.34.63-334.5
7ウインラディウス 牡7岡部幸1.34.62-234.7
14ボールドブライアンセ6北村宏1.34.611-1133.5
109ミッドタウン   牡6柴田善1.34.73-434.4
114ニューベリー   牡7後藤1.34.85-434.5
125ダイワバンディット牡4ペリエ 1.34.88-834.0
1311トレジャー    牡7バルジュ1.35.05-434.7

LAP  12.8-11.1-12.0-12.0-11.9-11.0-11.2-11.7
前半5F 59.8  上がり3F 33.9

以下、出走各馬の次走に向けてのメモなどを、写真付きで少々。

■次走へのメモ

1着 ハットトリック(武豊)
hat_trickこの馬の姿を間近でみたのは、昨夏の福島・ラジオたんぱ賞(G3)以来なのだが、当時の率直な印象は「まだまだ完成途上の馬だな・・・・」といったところ。豊かな将来性を感じさせる馬体のスケール感など、確かに非凡なものを感じたが、一方で気合い乗りの乏しさなど課題も多く、いかにも「良血のお坊ちゃん」といった頼りない雰囲気を漂わせていた。
それがどうだろう。約半年が経過し、目の前にあらわれたハットトリックは、当時の頼りなさを完全に払拭しており、重賞の主役を張るに相応しい堂々たる姿に変貌を遂げていた。黒光りする馬体、圧倒的なトモの張り、パドックの外目をグイグイ周回していく様子など、その姿からは貫禄のようなものすら、感じられる。
重賞2連覇とはいえ、デュランダルなどマイル戦線の王者クラスとは、これからの手合わせとなるこの馬。武豊騎手によれば「まだまだ課題は多く、細部を手直ししないと通用しない」とのことだが、注文が多いのも、大きな期待を担う存在であればこそだろう。安田記念に間に合うかどうかはともかく、距離伸びても十分通用しそうな器なので、天皇賞(秋)などの有力候補として、さらなる成長を期待してみたい。

3着 グレイトジャーニー(蛯名)
great_journeyハットトリックを別にすれば、最も優れた決め手を発揮できる素地があるとみて、自分の予想上、対抗に指名していた。正直、この馬が逃げるとはあまり想定していなかったので、好スタートを決めてしまった時はまずい!と思ったが(笑)、うまく脚をためながらのらりくらりと先行。直線に入ると後続を引き離すという、味な競馬をみせてくれた。
3歳当時はクラシック戦線を意識していたためか、どこに適性があるのかハッキリしない印象もあったが、やはり芝のマイル~中距離がベスト。兄貴ほどの活躍を期待するのは荷が重いけれど、能力はG3連対圏に食い込むだけのレベルには達している。

10着 ミッドタウン(柴田善)
mid_townパドックに登場するや、この馬1頭だけ他馬と印象が違う。巨大なトモに雄大な馬格。ハッキリ言えば牛のような印象を与えてしまうタイプである。
近走同様、好位に控え差す競馬を試みていたが、やはり決め手という点で他に見劣ることは否定できない。府中の坂で他の差し馬がグイッと加速していくのに対し、この馬だけギアが変わらずワンペースで走っている。
そんな感じを受けるのだ。
能力自体は高いレベルにある馬なので、直線の短い他コースに変われば軽視はできないと思うが、高次元の決め手を問われるマイル重賞では辛い。馬体をみるかぎり桁外れのパワーを秘めている感じはするので、ダート路線などに矛先を転じれば、意外な適性が開花しそうな気もする。

1月 30, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

東京に越してこられて、早速東京競馬場に出動ですね(^0^)
パドックはなんだか私と至近距離におられたようで・・・・
私は馬道の直ぐ脇のスチールカメラマンの席の直ぐ後ろにいたのですが。

Blogを読むだけで、滅多にコメントも交わしませんが、急に隣人に親しい人が増えたような、うれしい気分です。頑張って下さい。

投稿: BIRD | 2005/02/03 16:35:33

BIRDさん、コメントありがとうございます。
私は、パドック西側のちょっと小高くなっているあたりに陣取っておりました。レースのほうは残り200のハロン棒周辺で観戦。今週末も府中に出かける予定ですが、デジカメ片手に「蛯名、控えろ。バカヤロウ!」などと、汚いヤジを飛ばしているオヤジがいたら、それはたぶん私です(^^;

投稿: 山城守 | 2005/02/04 1:57:44

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