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2005/01/02

【岩手・桐花賞展望】内外の位置取りが2強の明暗をわけるかも

utsumi_jordanファン投票によって出走馬が選出される岩手競馬版・有馬記念=桐花賞。歴代優勝馬には、トウケイニセイメイセイオペラトウホウエンペラーなど、岩手を代表する歴史的名馬たちがズラリと顔を揃える。最近2年では、トニージェントが2連覇とひと頃に比べややメンバーが小粒になった感はまぬがれないが、岩手競馬の王者を決める注目の一戦であることに変わりはない。
さて、今年の出走メンバーはというと、タイキシェンロンデンゲキヒーロー、さらには最近移籍してきたマンボツイストなど強豪が回避してしまったため、事実上、トニージェント(村上忍)とウツミジョーダン(小林俊彦)による2強一騎打ちムードである。
この2頭、直接対決した11月の北上川大賞典(盛岡・ダート2500m)では、先に抜け出したトニージェントを直線ウツミジョーダンが猛追、ゴールではウツミが際どくアタマ差で先着という実績を残している。その後、トニージェントは水沢・トウケイニセイ記念でタイキシェンロンを退け1着、一方のウツミジョーダンも遠征した川崎・報知オールスターカップで見事優勝を飾るなど順調なステップを踏んできており、再度の頂上決戦に向け、ともに体制は万全とみてよいだろう。

■桐花賞出走馬 1月4日・水沢ダート2000

馬名性齢斤量騎手主な戦績(04年重賞・特別)
ウツミジョーダン牡557小林俊報知ASC1着・南部杯5着
マツリダブロッコ牡456南郷家阿久利黒賞1着
エアウィード牡557葛山晃OROカップ(芝)8着
シルクディヴァイン牡857村松学早池峰賞2着
スズランロード牝655関本浩ビューチフルドリーマーC3着
グローリサンディ牝454沢田盛ビューチフルドリーマーC2着
ツルギセンタン牝655草地保駒ヶ岳賞 オープン1着
ジョウノブラボー牡957阿部英桐花賞(03年)3着
トニージェント牡857村上忍トウケイニセイ記念1着
10サイレントグリーン牡557板垣吉せきれい賞(芝)1着

さて、レースを占ううえで、最近の水沢競馬の傾向についてチェックをしておきたい。
まず、指摘しておきたいのは、パワー優先と言われる水沢ダートの馬場状態が、最近になっていっそうその傾向を強めていることである。通常ダート競馬では、含水量の多い「重」「不良」発表だと、いわゆる「脚抜きの良い」馬場状態になり時計が速くなる傾向があるが、現在の水沢は、それとはまったく逆のコンディション。すなわち、降雪の影響を受け「不良」馬場になっても、時計がかかってしまう
実際に、A1クラス・ダート1800の条件を基準に、最近の決着時計を比較してみると、以下のとおり。1月2日の正月開催初日も不良となったが、12月初旬の不良馬場と比較してみると明らかに時計の出方が異なり、1秒以上時計を要する結果になっている。

■水沢・ダート1800(A1クラス) 最近の決着時計

開催日決着時計馬場勝馬
 1月 2日1.57.3不良ダミスターエース
12月25日1.56.4マンボツイスト
12月 6日1.55.7不良グローリサンディ
11月22日1.56.3稍重デンゲキヒーロー

もちろん、各レースの出走馬のレベルや展開の違いも決着時計に影響しているとは思うが、1月2日勝利したダミスターエース自身の走破時計を確認してみると、12月6日は1.56.0(5着)なのに対して、1月2日が1.57.3(1着)・・・・なんと1秒以上も遅いタイムでの優勝となっている。どうやら、12月初旬と現時点では、明らかに馬場状態の質に差異が生じていると判断してもよさそうだ。
JRAの中山・京都開催などでも、冬場のダート競馬になると、凍結防止剤を散布することで、時計の出方が変化する傾向がよくみられるが、氷点下の気温・10センチ以上の積雪とさらに条件の厳しい水沢では、12月以降、おそらくダートの凍結防止対策を何らかの形で講じていることだろう。そうしたことが、馬場状態の変化に影響を与えているのではないか?もともと盛岡との比較で、よりパワーが要求される水沢ダートではあるが、厳冬期の今、その傾向はさらに強くなっている・・・・このことを予想の大前提として頭に入れておくことは重要だろう。

【追記・重要】
桐花賞前日の1月3日(月)水沢競馬場に足を運んだところ、ダートコースの馬場が、昨日この記事を書いた時点に想定していた状態から劇的に変化していることに気がつきました。詳しくは後のエントリで整理しますが、一言で言うなら「極度に脚抜きの良い高速馬場」これが、現時点の水沢ダートの状態です。ご注意ください。(1月3日夜 管理人)

もうひとつ、現在の水沢ダートの傾向を指摘するなら、インを通った馬が有利であるということ。といっても、単純に先行有利というわけではない。3コーナーあたりから強気に外をマクってきた馬の伸びがゴール前で鈍ったところを、内ラチ沿いから差し馬が強襲するという決着パターンが、妙に目につくのだ。
水沢の場合、小回りのコース形態だけに、もともと外を回る距離損は小さくないのだが、最近ではどうも内有利のトラックバイアスが働いているという印象が強い。前述のパワー優先の馬場状態が、さらに、その傾向に拍車をかけている感じもする。

さて、馬場に関するそんなポイントを考慮しながら、ウツミジョーダン・トニージェントの2強のレースぶりを思い起こしてみると、どうも今回は、はっきり明暗が分かれてしまう結果になるのではないか?そんな予感がしてならない。

トニージェントの本領は、外から強気にまくって力でねじ伏せる横綱相撲。今回も枠順や他馬の脚質を考慮すると、一気に4角で先頭を奪い勝負を決めてしまう戦法をとりたいところだろう。しかし、そんな競馬でVを決めた前走トウケイニセイ記念は良馬場。不良馬場が予想される現在の馬場状態とは異なるコンディションであったこと、さらには最内にカラ馬がいて、他の有力どころがインを突けない展開だったことに注意を払う必要がある。もちろん力上位であることを否定するつもりはないが、今回、インから差す他馬に足もとをすくわれてしまう危険性は小さくないと考えられないか?

一方のウツミジョーダンは、前走・報知オールスターCで、道中馬込みのなかで揉まれる展開を我慢、直線インから鋭く抜け出すという味な競馬をみせた。もちろん、名手=小林俊彦騎手のアシストも大きかったが、そんなレースをできるようになったこの馬自身が、ここに至って心身とも大きく成長している事実は見逃せない。
今回の枠順は最内の1枠、再び前走同様の競馬を試す絶好の条件に恵まれた。おそらく道中はトニージェントに前後する中団の位置取り、終始ラチ沿いで我慢する競馬になると思うが、ロス無く運べれば、北上川大賞典でトニージェントにつけたアタマ差の着差はさらに大きくなるとみたい。

2強以外で注目しておきたいのは、シルクディヴァイン。今秋シーズンには、タイキシェンロン・デンゲキヒーローなどに先着する実績を残しており、内側寄りの枠順と村松騎手乗り替わりで一発を期待できるかもしれない。タイキシェンロンとの力関係の比較から、トニージェントを逆転できる可能性を残した伏兵として、評価を上げてみたい。
以下では、先行できれば3着あたりに踏ん張れる目を残したグローリサンディジョウノブラボー。これらと力差のないエアウィードまでが、馬券の押さえには必要だろう。

結論
◎ウツミジョーダン  小林俊彦
○シルクディヴァイン 村松 学
▲トニージェント   村上 忍
注グローリサンディ  沢田盛夫利
注ジョウノブラボー  阿部英俊
注エアウィード    葛山晃平

1月 2, 2005 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

あけましておめでとうございます。シルクディヴァインは中央の時は私の一口馬だったんですよ。頑張って欲しいなぁ。

投稿: がとー@馬耳東風 | 2005/01/03 2:01:52

シルクディヴァイン。JRA在籍当時も馬券で何度かお世話になった馬です(笑)脚抜きの良い馬場ならフォーティナイナー産駒は断然有利!村松騎手も好調なので、2強対決の構図に一石を投じる好走を期待したいですね。

投稿: 山城守 | 2005/01/03 21:52:28

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