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2005/01/31

「ジョッキー」待ち焦がれた本格競馬小説の登場

4087477770.09.LZZZZZZZ「崖っぷちジョッキー」小説版といえば、一番わかりやすいだろうか?腕は良いのだけれど、営業が嫌いで騎乗機会に恵まれない不遇の中堅騎手を主人公に据えた競馬小説である。
文庫版解説を書いているのは、かの藤代三郎氏。この人は、ジャンルに応じて様々な筆名を使い分けることで有名なのだが、小説好きの読者にとって馴染みが深い「北上次郎」(文学評論家)とか「目黒孝二」(本の雑誌社)ではなく、あくまで競馬評論家=馬券オヤジ代表「藤代三郎」の立場から、この本の論評を試みているのが興味深い。

その藤代氏いわく、これまでも競馬小説の傑作は数々あったが、どうしても競馬以外のファクターが物語の中心になってしまう。競馬ファンの願いとしては、レースや騎手に関係する「もっと瑣末な話を読みたい」「レースの迫力そのものを物語の核にする小説が読みたい」と常々、思ってきたという。
なるほど、宮本輝の傑作長編「優駿」や、昨年話題になった「シービスケット」などでは、小説中に描写されるレースシーンの迫力もなかなか素晴らしかったが、物語の核にあるのは、あくまで競走馬をめぐる人間たちの成長や運命のドラマである。最近映画化された高村薫の「レディジョーカー」にも、物語の重要な舞台として競馬場が登場するが、競馬そのものはあくまで添え物という印象を免れなかった。藤代氏のいう「瑣末な話」を前面に押し出した傑作エッセイなら、谷中公一元騎手の手による「崖っぷちジョッキー」もあるけれど、あれはあくまでノンフィクション・・・・。競馬ファンの読者としては、競走馬や騎手・調教師といった競馬サークルの人々、はたまたレースそのものを物語の主役として描いた本格的小説を渇望していたといってもいい。

で、小説「ジョッキー」(松樹剛史著・集英社文庫版)の登場である。
まずは、物語前半に描き出されたレースシーンから、小説の雰囲気を感じとってもらいたい。ちなみに、この場面の舞台となっているのは、ダート千八の未勝利戦(中山競馬場かな?)です。

不意にドロップコスモがハミを嚼んだ。手綱を通し、溢れる力が伝わってくる。-来た! 痺れる感覚だった。絶望的な位置に来て、ドロップコスモの闘志にようやく火が点いた。 「遅いよ、お前!」 外に持ち出す暇はなかった。ひしめく前方の馬群に向け、八弥は猛然と馬を追った。渾身のステッキを一発入れると、肘と脛をくっつけた姿勢から、手綱をとった腕を思い切り前に突き出した。そして、伸び切ったところで手首を返す。黒い巨漢馬の首が低く沈み、四本の脚が砂の地面を強烈に蹴り上げた。怒濤の勢いで集団に迫る。 ~ジョッキー(松樹剛史著)集英社文庫版から引用 

おお、思わず読みながら文庫本の握りしめ、「差せーっ!」と一声かけたくなるような迫真の描写ではないか。競馬ファンなら誰でも、後方から怒濤の追い込みを開始して今にも馬群のど真ん中に突っ込む勢いの真っ黒な巨漢馬の姿が、目の前に浮かぶことだろう。

こんなシーンが随所に登場するこの小説。騎手はもちろん、調教師や助手・厩務員、さらには馬主など美浦トレセンをめぐる競馬サークルの人々の動きがリアルに(ちょっとコミカルな味付けで)描き出されるのだが、もう一方の主役、物語に登場するサラブレッドたちの個性も秀逸である。
天真爛漫な気性と卓越した身体能力を持ちながら、馬主の好みで不本意な追込脚質に仕向けられ、能力を全開できない天才競走馬オウショウサンデー。古馬になって行く気に任せレースを進めることが許されると、天皇賞(春)・安田記念をいきなり連覇してしまうあたりが凄い。同馬主の快足逃げ馬オウショウエスケプ。朝日杯の覇者だが、臆病な気性ゆえに、逃げて逃げて逃げまくるしか競走馬としての道はない。そのエスケプに対し、主人公を鞍上に新潟記念で挑戦状を叩きつけてきたのは、何と500万下の高齢牝馬リエラブリー。レースシーンに引用した巨漢馬ドロップコスモは、東大卒の女性厩務員が手塩にかけ最後はオープンにまで出世していく。鞍上のお坊ちゃん騎手ともどもどこか憎めない印象の重賞常連・善戦マン・カッツバルゲルなどなど、どの馬もどこか実在馬に似ているようで、実はまったく似ていない。多士彩々の個性的顔ぶれが物語に彩りを添えているのが、また良い。

なるほど重厚な人間ドラマとは無縁のストーリーだし、主人公と美人女子アナの淡い恋とか(笑)いかにもご都合主義的な展開もあるにはある。これを読んで、読者の人間性が大きく成長するとか、人生が変わるとか、もっと言えば何かの役に立つ種類の小説でもない。しかし、藤代氏も、私も、競馬を愛する人間なら誰でも、こんな小説を待っていた!と断言できる、そんな傑作がここにある。週末を待ちきれない競馬中毒者の皆さまには、自信を持ってお薦めできる1冊と言えるだろう。

■参考リンク 「ジョッキー」公式ホームページ

1月 31, 2005 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (8) | トラックバック (9)

2005/01/30

【東京新聞杯回顧】次期王者候補に名乗りを上げたハットトリック

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戦前の予測どおり重賞マイルにしては、かなり緩めの流れ。結局、ラストの決め手の優劣が着順を左右する競馬になった。とはいえ、決して低レベルのレースではない。
先手を奪いながらもうまく脚をためていたグレートジャーニーが、34秒台前半の末脚を繰り出して粘り込むなかで、優勝したハットトリックが記録した上がり3ハロンタイムは、なんと32秒9という水準。4コーナーの地点では、まだ後続馬群の外という位置取りだったが慌てず騒がず。追い出されると大外から一気に坂を駆け上がり、先行各馬をまとめて差しきってしまった。
騎乗していた武豊騎手も、「強かったですね。乗っていて本当にそう思いました」とコメントしているが、観ていた側の印象もまさしくその通り。2着キネティクスとの差は1馬身未満でも、着差以上に強い勝ち方という評価を与えて良いと思う。

11R第55回東京新聞杯
4歳以上・オープン・G3(別定) (国際)[指定]芝1600m 
馬名性齢騎手タイム位置3F
13ハットトリック  牡4武豊  1.33.78-832.9
12キネティクス   牡6池添1.33.87-733.2
6グレイトジャーニー牡4蛯名1.34.21-134.4
2アサクサデンエン 牡6横山典1.34.311-833.6
1アルビレオ    牡5勝浦1.34.510-1133.4
8オーゴンサンデー 牝6江田照1.34.513-1133.3
3メテオバースト  牡4内田博1.34.63-334.5
7ウインラディウス 牡7岡部幸1.34.62-234.7
14ボールドブライアンセ6北村宏1.34.611-1133.5
109ミッドタウン   牡6柴田善1.34.73-434.4
114ニューベリー   牡7後藤1.34.85-434.5
125ダイワバンディット牡4ペリエ 1.34.88-834.0
1311トレジャー    牡7バルジュ1.35.05-434.7

LAP  12.8-11.1-12.0-12.0-11.9-11.0-11.2-11.7
前半5F 59.8  上がり3F 33.9

以下、出走各馬の次走に向けてのメモなどを、写真付きで少々。

■次走へのメモ

1着 ハットトリック(武豊)
hat_trickこの馬の姿を間近でみたのは、昨夏の福島・ラジオたんぱ賞(G3)以来なのだが、当時の率直な印象は「まだまだ完成途上の馬だな・・・・」といったところ。豊かな将来性を感じさせる馬体のスケール感など、確かに非凡なものを感じたが、一方で気合い乗りの乏しさなど課題も多く、いかにも「良血のお坊ちゃん」といった頼りない雰囲気を漂わせていた。
それがどうだろう。約半年が経過し、目の前にあらわれたハットトリックは、当時の頼りなさを完全に払拭しており、重賞の主役を張るに相応しい堂々たる姿に変貌を遂げていた。黒光りする馬体、圧倒的なトモの張り、パドックの外目をグイグイ周回していく様子など、その姿からは貫禄のようなものすら、感じられる。
重賞2連覇とはいえ、デュランダルなどマイル戦線の王者クラスとは、これからの手合わせとなるこの馬。武豊騎手によれば「まだまだ課題は多く、細部を手直ししないと通用しない」とのことだが、注文が多いのも、大きな期待を担う存在であればこそだろう。安田記念に間に合うかどうかはともかく、距離伸びても十分通用しそうな器なので、天皇賞(秋)などの有力候補として、さらなる成長を期待してみたい。

3着 グレイトジャーニー(蛯名)
great_journeyハットトリックを別にすれば、最も優れた決め手を発揮できる素地があるとみて、自分の予想上、対抗に指名していた。正直、この馬が逃げるとはあまり想定していなかったので、好スタートを決めてしまった時はまずい!と思ったが(笑)、うまく脚をためながらのらりくらりと先行。直線に入ると後続を引き離すという、味な競馬をみせてくれた。
3歳当時はクラシック戦線を意識していたためか、どこに適性があるのかハッキリしない印象もあったが、やはり芝のマイル~中距離がベスト。兄貴ほどの活躍を期待するのは荷が重いけれど、能力はG3連対圏に食い込むだけのレベルには達している。

10着 ミッドタウン(柴田善)
mid_townパドックに登場するや、この馬1頭だけ他馬と印象が違う。巨大なトモに雄大な馬格。ハッキリ言えば牛のような印象を与えてしまうタイプである。
近走同様、好位に控え差す競馬を試みていたが、やはり決め手という点で他に見劣ることは否定できない。府中の坂で他の差し馬がグイッと加速していくのに対し、この馬だけギアが変わらずワンペースで走っている。
そんな感じを受けるのだ。
能力自体は高いレベルにある馬なので、直線の短い他コースに変われば軽視はできないと思うが、高次元の決め手を問われるマイル重賞では辛い。馬体をみるかぎり桁外れのパワーを秘めている感じはするので、ダート路線などに矛先を転じれば、意外な適性が開花しそうな気もする。

1月 30, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (15)

【今日の注目馬】面白そうなバイオレットS

東京新聞杯のハットトリック。予想されていたことですが、お昼現在の単勝オッズが1.5倍と一本被りの人気を集めています。馬券の組み立て方が難しいですね。
さて、それ以外のレースで今日(1月30日)狙ってみるのは、以下の各馬です。

■東京8レース 500万下・別定・芝二四
 12 シンボリモーガン (セ5) 岡部幸雄 56 単勝7.7

■東京10レース 立川特別 (1000万下・ハンデ・ダ千六)
 12 ハギノベルテンポ (牡5) 横山典弘 58 単勝3.7
 
■京都 9レース バイオレットS(3歳OP・別定・ダ千四)
 5 ドラゴンアロー  (牡3) 幸英明  56 単勝4.0
 
特に面白そうなのが京都9レース。小頭数だけに紛れは考えにくく、相手も1番人気コパノフウジンで問題ないでしょう。ドラゴンを頭に固定した3連単フォーメーションで高配当を狙ってみます。

1月 30, 2005 今週の注目馬 | | コメント (0) | トラックバック (0)

【東京新聞杯】スローペースでも「差し有利」の傾向に注意を

tokyo_baba0129冬開催初日を迎えた東京競馬場・芝コース(Dコース使用)は、前週まで全面をシートで覆い養生したとはいうものの、芝が剥げ落ちている箇所もあちこちに点在しており、見た目に「絶好の馬場状態」という印象ではなかった。
土曜の特別戦に2鞍組まれていた芝のレースをみても、決着時計は速いけれど、後方からの差しが決まっており、けっして「前が止まらない」先行有利の馬場ではない。むしろ、地力のある差し馬がその決め手を遺憾なく発揮できるコンディションという捉え方をしておく必要がありそうだ。
東京新聞杯(G3)の舞台となる東京・芝千六は、元々他場との比較で「逃げ馬不利」「差し・追込有利」の傾向がハッキリと出ているコース。初日の馬場状態から判断するかぎり、今年もこの傾向をふまえつつ予想を組み立てることが、まずは出発点となる。

■東京競馬場 芝千六 連対馬の脚質別占有率

コース逃げ先行差し追込
東京競馬場・芝16007%37%39%17%
JRA他場・芝160015%41%34%9%
※対象データは、03年以降。他場のデータは、中山・阪神・京都・新潟で開催された芝千六のレース結果を集計したもの。

府中コースが改装された03年以降、オープン以上の条件で施行された芝マイル戦は、計7鞍を数えるが、このうち良・稍重の馬場状態だったレースを振り返ると、連対馬の脚質は、やはり差し・追込が目立っている。上がり3ハロンタイムを検証してみても、34秒前後の速い時計が当たり前のように要求されていることに、注目しておきたい。
また、レース前半のぺースとの関係でいえば、差し馬有利のハイペースの場合のみならず、スローペースになった場合でも、一概に先行有利とはいえないことに注意を払っておく必要がある。たとえば、昨年の東京新聞杯のように比較的緩い流れになったときには、34秒台でラストをまとめた先行勢をかわして、33秒台の決め手を発揮したタイプが上位(1~5着)を独占するという結果が実際にあらわれているのだ。
要は、前半の位置取りによる有利・不利よりも、各出走馬がどれだけの決め手を発揮できるかが結果を左右している。それが、上級条件の府中マイル戦を読み解く基本的な傾向と対策であると考えてよいだろう。

■東京・芝千六(良・稍重) 古馬OP連対馬の脚質

レースレースラップ1着馬2着馬
前半5F上がり3F脚質上がり3F脚質上がり3F
03年安田記念57.734.4差し33.7先行34.0
03年富士S56.935.1差し33.6追込33.5
04年東京新聞杯59.034.0先行33.7追込33.0
04年安田記念稍重57.535.1追込34.0追込34.1
04年富士S58.334.9差し34.3先行34.8
04年キャピタルS59.734.6差し33.9追込33.8
※対象データは、03年以降。

さて、今年の出走馬に目を転じてみると、何が何でもハナに行きたいという逃げ・先行馬がみあたらない。各馬のダッシュ力をタイムだけで比較するなら、ミッドタウンなどが上位に該当するが、この馬とて今回は「中団あたりで折り合う」策を臭わせている。となると、おそらく前半の流れは昨年同様のスローペース。レースの上がり3ハロンタイムは34秒台の争いになるので、これを上回る決め手を発揮しうる馬を見つけ出すことが、勝馬探しのキーポイントと言えるだろう。そこで、出走馬の近5走を対象に、どれだけの上がりタイムをマークしているかを、下表で比較してみることにした。
さすがに重賞に出走してくる馬ともなると、33~34秒台の末脚をマークしている馬が多いが、黄色く表示された部分に注目してほしい。これらは、レースの上がり3ハロンとの比較で1秒以上速いものを表示した箇所である。スローペースで先行勢が上がりの競馬に持ち込んだ場合でも、それを凌駕しうる卓越した決め手を持ち合わせた馬を見つけ出すための、一つのヒントになるのではないか。

■出走馬の近走・上がり3Fタイム (芝千四~千八)

出走馬5前走4前走3前走前々走前 走
アルビレオ34.634.534.934.134.3
アサクサデンエン34.637.035.134.434.4
メテオバースト34.334.3
ニューベリー34.235.0
ダイワバンディット35.435.235.4
グレイトジャーニー33.0
ウインラディウス36.233.836.0
オーゴンサンデー33.333.433.734.034.6
ミッドタウン34.133.734.735.335.1
トレジャー34.9
キネティクス34.334.334.233.934.5
ハットトリック32.934.533.234.134.0
ボールドブライアン34.134.034.633.334.5

結論
◎ハットトリック
○グレイトジャーニー
△アルビレオ
△ウインラディウス
△アサクサデンエン
△キテティクス

やはり、ハットトリックの決め手が一枚抜けている。近5走をみても、4走前・初重賞挑戦で力を出し切れなかったラジオたんぱ賞を除き、すべてレースの上がりよりも1秒以上速い末脚を発揮している。デビュー後2連勝の経歴からも、東京マイルへの適性の高さは証明済みで、ここは人気でも逆らえない不動の本命馬といえそう。
以下では、長期休養明けのボールドブライアンを除く、決め手上位の馬たちを相手として考えているが、最も面白いのがグレイトジャーニー。菊花賞や有馬記念の成績を度外視してみると、2走前・京阪杯(芝千八)で33秒フラットの上がりタイムをマークしていることが俄然注目される。デイリー杯やシンザン記念など、マイル戦の好走実績があることも心強い材料だ。もし逃げてしまった場合どうか?という不安もあるが、そこは出遅れ癖のある馬に、この鞍上を配してきただけに(笑)、おそらく期待を裏切ることはあるまい。

キルトクールには、ミッドタウンを指名。
控える競馬が板に付いた近走、堅実味が出てきた反面、一時期の怪物ぶりはすっかり影を潜めてしまった感がある。仮に逃げなくても決め手比べになると分が悪そうだし、好走実績のない府中では掲示板までが精一杯なのかも。

1月 30, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (50)

2005/01/29

【今日の注目馬】これから、府中競馬場に出撃します

開催初日ながら、メインに重賞レースが組まれているので、楽しみですね。
今日(1月29日)狙ってみたいのは、以下の各馬です。

■東京10レース 箱根特別(1000万下・別定・芝二四)
 3 ワンダードリーム (セ4) ペリエ 56 単勝9.7

■東京11レース 根岸S (G3・別定・ダ千四)
 1 サミーミラクル  (牡5) 武幸四郎56 単勝8.4

■小倉11レース 皿倉山特別(1000万下・ハンデ・芝二六)
 7 ピエナオンリーワン(牡4) 佐藤哲三55 単勝1.8

東京の2鞍は、他に人気を背負う馬がいるので、単勝系の馬券を狙ってみても面白いと思います。
小倉メインのピエナオンリーワン、昇級初戦でも人気を集めていますね。
単勝オッズも最終的には2倍前後に落ち着くものと予測しますが、ルメール騎乗3スーパーチャンスと組み合わせたワイドが3.8倍ついているので、そちらを勝負馬券にしたほうが得策かもしれません。

1月 29, 2005 今週の注目馬 | | コメント (2) | トラックバック (3)

2005/01/26

【川崎記念回顧】ウツミジョーダン大健闘に拍手

utsumi_jd交流G1・川崎記念に岩手から挑戦したウツミジョーダン(牡5・小林俊彦騎手)が、地方勢で最先着となる3着に食い込む大健闘!記憶をさかのぼると、岩手勢がG1で馬券の対象となったのは、トーホウエンペラーの南部杯(02年)以来になるかも・・・・。みちのくレースを応援する者のはしくれとして、この快挙にはちょっと興奮しています。(写真は04年南部杯当時)

平日の重賞のため、馬券は買えなかったけれど、レースの模様はNAR(地方競馬全国協会)のサイトで観ることができます。ウツミジョーダン、1~2着のJRA勢(タイムパラドックス・シーキングザダイヤ)には4馬身差をつけられたものの、後続からただ1頭力強い末脚を披露して4着に3馬身差です。同じく川崎競馬場が舞台となった昨年末の報知オールスターC(1着)では、経済コースをロス無く立ち回り馬群を捌いて抜け出すという競馬で、小林騎手の「技あり」による勝利という印象が強かったこの馬。今回はそれとは対照的に、向正面からのロングスパートで長く脚を使うという正攻法で強いところをみせてくれました。この内容なら、文句なしの好走。もはや善戦マンのイメージは完全に払拭したといえるでしょう。

「きつい日程できましたが、頑張ってくれました。パドックでの雰囲気が良くて、もしかしたら、と思った程でした。前走の桐花賞は全く元気がなかったんですが、今日ぐらいの気合乗りがあればいいんです。相手が強いので自分の競馬に徹して、最後に脚を使ってくれたらと考えていたんですが、よく走ってくれました。左回りの方が良いし、少し難しいところがある馬で走りなれた所より知らないコースの方が真面目に走るんですよ。」(小林俊彦騎手談) ラジオNIKKEI 競馬実況HPより引用

それにしても、この馬。前走・桐花賞(水沢)の惨敗で、今日はかなり人気を落としていましたが、好走と凡走のタイミングを見極めるのが難しいタイプですね。昨年秋からの戦績を振り返ってみても、1戦ごとに好走・凡走を繰り返しています。まあ、凡走といっても南部杯や浦和記念挑戦時の着順も含まれるため、桐花賞を別にすれば、この馬自身けっして不可解な敗戦を続けるムラ馬というわけではないでしょう。
小林騎手もレース後にコメントしているように、左回りコースの適性が高いことは明らかなので、今後のローテーションは、川崎・船橋あたりへの遠征が多くなってくるのかもしれません。もちろん、地元・盛岡での活躍にも大いに期待です。

1月 26, 2005 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (6)

2005/01/24

【府中日記】ウェスト・トーキョー、コンクリート・ロード

fuchu_st3年間に渡った宮城県での生活に別れを告げ、土曜日からドタバタとお引っ越し。エイヤッと荷物をまとると、東北自動車道を一路南下し、いよいよ新生活の舞台となる東京都・府中市にやってきました。
実は自分の場合、府中界隈は3年前まで生活していた場所である。特に競馬場周辺に関しては、目をつむって歩けるとまでは言えなくても、それなりの土地勘も養ってきたつもり。そんなわけで、今回の転居も、新生活の開始というより、古巣への復帰というべき出来事なのかもしれない。

でも、気分的にはピカピカの新生活1年生である。実際、土地を離れて3年も経過すると、開かずの踏切が高架になっていたり、空き地だった場所にスーパーマーケットができていたり、やたらマンションが増えていたりと、けっこう環境が変わっているのに、驚かされたりする。懐かしくもあり、新鮮でもあるこの土地。自分自身、けっこう道を忘れてしまっていることが多く、思わずあせってしまう場面もあった。小金井街道と新小金井街道が違う道路だなんて、地方から出てきたばかりの人間にはよくわからないよ(笑)

転居先のカギの受け取りのため、府中駅前の駐車場にクルマを停めると、係の人が「宮城ナンバー」の自分の車を、珍しそうに眺めている。「これから宮城に帰るんですか?」「いや、そうじゃなくて、こっちに越してきたんです」 クルマの中には植木やら家財道具が山積みの状態だったのだが、そんな風情とナンバープレートが、いかにもおのぼりさん風にみえてしまったのかもしれない。多摩周辺の道路をクルマで走っていると、県外ナンバーをつけたクルマ(長野とか石川とか札幌とか)を目にする機会が多いのに、そんなに宮城ナンバーはマイナーな存在なのかな?ともかく、この3年間で身も心もすっかり東北人に同化しつつあったことは事実なので、そんな見方をされるのも、けっして悪くない気分である。

逆に、準・東北人の自分の目からと、東京西部・多摩地区の風景や人々の立ち振る舞いには、今さらながら驚いてしまうことが多い。「ところ変われば品変わる」とは、よく言ったものだ。ちょっと気がついたことだけでも、書きおいてみるとこんな感じである。

コンビニに駐車場がない(笑)
自転車屋がやたらと多い。当然自転車の台数も多い。
歩行者が傍若無人。
 狭い通りなどでは、目の前にクルマがいても平気で横断したりするので、思わずヒヤヒヤ。
・ガソリンスタンドの店員の対応に、やる気が感じられない。
 (でも洗車をしてもらうと、案外仕事ぶりが丁寧だったりする)

ううむ、こうして並べてみると、結局のところ、クルマがないと成立しない地方の暮らしと、電車や自転車が主たる交通手段の東京生活の違いに尽きるのかな?という気がしてきた。ともあれ、月曜日からは、そんな自分も京王線の満員電車に揺られ通勤する日々が始まります。さあ、耐えられるかな?


1月 24, 2005 府中日記, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (11) | トラックバック (0)

2005/01/23

【平安ステークス】今日のキルトクール

長文予想記事はお休みでも、キルトクールだけは律儀に公開(笑)
平安ステークスのキルトクール馬は、ローエングリンを指名します。

安藤勝己乗り替わり。絶好枠を引いたのでハナは確実だし、おそらく最終オッズでも2~3番人気を下回ることはないだろう。
とはいえ、JCDのように芝なみのラップを踏んで先行するようだと、距離短縮の今回でも、とてもゴール前までは保たない

■ジャパンカップダートのラップ
6.7-11.1-11.9-11.9-11.9-12.3-12.5-12.8-12.6-12.5-12.5
(ローエングリンの推定上がり3F 44.3)

年齢を重ねる毎に、どんどんレース内容が淡泊になっている。
ここでも過大な期待は酷というものではないか?
馬券的にはローエングリンが引っ張るハイペースの流れに乗って、好位で踏ん張れるタイプを狙いたい。

◎ピットファイター
○ジンクライシス
▲クーリンガー
△ヒシアトラス
注その他先行勢

1月 23, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (20)

2005/01/21

【週末重賞ミニ展望】馬券を買えないかも・・・・

私事で恐縮ですが、明日からいよいよ新天地(東京・府中方面)への引っ越しを予定しています。そんなわけで、今週末は馬券を買えるかどうか、ちょっと微妙な状況ですね。日曜日、時間があるようなら、パークウインズ府中に顔を出してみようかとも考えていますが・・・・。いずれにせよ、毎週掲載している長文の予想エントリは、今週パスするつもりです。

さて、日曜の東西メインレース。
中山のアメリカJCCは、別定戦とはいえ、過去数年間の傾向・対策をみるかぎり、ちょっと掴みどころのないレースですね。金杯から連勝を狙うクラフトワークに人気が集中しそうなメンバー構成ですが、過去2戦のように後方からインを突く競馬ができるかどうかがポイントでしょう。とりあえず枠順が発表されるまでは、様子見を決め込むしかありません。以下では、グラスポジションエアシェイディ。波乱のイメージはあまり湧いてきません。

京都・平安ステークスは、ここ数年、先行馬同士による決着というパターンが連続しています。今年も、スンナリいい位置を取れるかどうかで、結果が決まってしまいそうな予感が・・・・。JCD好走ゆえに人気のジンクライシス。この鞍上だと、出遅れの心配があるかもしれません。京都ダートの好走実績から推せるのは、ヒシアトラス・クーリンガーあたりですが、この2頭いずれも単勝候補としては難しいタイプ。現時点では、まだ底が見えない素質馬・ピットファイターなどに注目してみようかと考えています。

1月 21, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (10)

2005/01/16

【日経新春杯回顧】瞬発力と持続力を兼備した桜センチュリー

11R第52回日経新春杯
4歳以上・オープン・G2(ハンデ)(混)[指定] 芝・外2400m 10頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差3F
4 サクラセンチュリー牡5佐藤哲三562.29.033.62
7 マーブルチーフ  牡5池添謙一542.29.0クビ34.17
2 ストラタジェム  牡4福永祐一532.29.11/233.63
5 コイントス    牡7吉田稔 562.29.21/234.36
3 エアセレソン   牡5藤田伸二552.29.411/434.24
10 タニノエタニティ 牡7安藤勝己542.29.4ハナ34.18
9 マイソールサウンド牡6本田優 582.29.4ハナ34.45
1 ダディーズドリーム牡6高田潤 532.29.5クビ34.410
6 ナリタセンチュリー牡6武豊  582.29.5ハナ34.21
108 モノポライザー  牡6武幸四郎542.30.734.99

LAP 13.0-12.2-12.2-13.8-12.9-12.9-13.2-12.9-11.8-11.5-10.8-11.8
通過 37.4-51.2-64.1-77.0上り 72.0-58.8-45.9-34.1平均 1F:12.42 / 3F:37.25

■レース回顧
前日の雨で馬場渋化が心配された京都芝コースだったが、終日不良馬場だった中山とは対照的に、メインを迎える頃には「良」まで回復。しかし、正月以降の連続開催で使い込まれた馬場は、内側の荒れがかなり目立つ状態で、外から差してくる馬が明らかに有利というコンディションだった。
レースは、典型的な逃げ馬が不在というメンバー構成で、発馬直後じんわりと先手を主張した吉田稔騎手のコイントスが隊列を先導していく。以下、マーブルチーフマイソールサウンドがこれに続いたが、ペースは結局、4ハロン目以降約1000メートルもの間13秒台のラップが連続するという、絵に描いたようなスローに落ち着いた。
人気の両センチュリーは、お互いを意識しながら中団後方で脚をため、直線の決め手比べに備える形。坂の下りでは、ハンデを背負うナリタが一歩先に仕掛けていくが、サクラも外からこれに呼応し、両者譲らず4角を迎える。
直線入口。馬場の良いコース外目を通れる位置を確保するため、ナリタもサクラもお互いに譲れない。文字どおり肉弾相打つ2強の激突となったが、馬格に勝るサクラが外から一気に勢いをつけ、ナリタを内にはじき飛ばしてしまう。さらに進路を他馬にふさがれたナリタはここで万事休す。肉弾戦に勝ったサクラもよろける格好になった分、前を捉えきれるか?微妙に思えたが、ゴール前でしぶとく二の脚を発揮。終わってみれば推定上がり33秒6の決め手を発揮し、みごとに重賞連覇を飾った。

【追記】
審議の対象となった4コーナーでの「肉弾戦」の真相については、武豊騎手のオフィシャルホームページに、的確なコメントが掲載されていました。是非、一読をおすすめします。
それにしても、レース終了後まだ間もないタイミングで、「今回は佐藤哲三騎手の名誉のために書いておきます」と発言してくれた武騎手の対応・・・・立派ですね。一流のスポーツマンにふさわしい清々しい姿勢には、思わず感心しました。

以下、次走に向けての各馬のインプレッションなど・・・・

■次走へのメモ
1着 サクラセンチュリー(佐藤哲)
馬体充実。ここにきて、確実に力をつけている。
鳴尾記念での「抜け出し」が鮮やかすぎたため、人気的にやや過小評価されていた感はあるが、その前走でもゴールまで脚色は衰えていない瞬発力と持続力を兼備したタイプであり、今ならG2別定戦でも主役を張れるだろう。
ところで、この馬、タップダンスシチーと同じ佐々木晶三厩舎の所属馬だが、佐々木師が馬の状態以外のことで「泣き」のコメントを連発しているのは「買い材料」だと記憶しておきたい。今回も「道悪は空っ下手。是非良馬場で」との発言を残しているが、こんなコメントが出るとき、間違いなく馬の仕上げそのものには「自信がある」のだと受けとめてよいだろう。

2着 マーブルチーフ(池添)
名うての京都巧者。坂の下りを利用して勢いをつけ、直線惰性で粘り込むレースが得意なのだろう。決め手勝負では不利とみて評価を下げてしまったが、昨年もこのレースで2着している。2強対決のレースで漁夫の利を得るのは、えてしてこんな伏兵である場合が多い。

3着 ストラタジェム(福永)
推定上がり3ハロン33.6をマークし、ゴール前まで際どく頑張っていた。とはいえ、この馬の末脚からは、どちらかといえば瞬発力より持続力型という印象を受ける。サンデー産駒なのに、サドラーズウェルズの血が強く出ているのだろうか?
準オープンでは明らかに地力上位の存在だが、これ以降も極端なスローペースに陥ったとき、一瞬の決め手にまさる他馬に、足下をすくわれる危険はあるかもしれない。

9着 ナリタセンチュリー(武豊)
見た目には4コーナーの肉弾戦で遅れを取ったことが、今回の敗因と思える。しかし、ラジオNIKKEI 競馬実況HPで武豊騎手のコメントを確認してみると、「4コーナーで手応えがあやしくなっていました」とのこと。秋のG1戦線では、体を減らしながらよく頑張っていたが、今になってその反動が出ているのかもしれない。
それにしてもこの馬。能力があるのに、主戦の田島裕騎手同様、すっかり運のない馬というイメージが定着してしまったのは、残念。

1月 16, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (19)

【日経新春杯】とにかく決め手最上位の馬を探し出す

日曜日の天気予報では、東北・関東甲信地方を中心に大荒れの天候となることが告げられている。中山競馬場周辺も午前中にかけて、かなりの降雨が見込まれるようで、道悪競馬は必至の情勢。こうなると馬券のほうも、ひとまず様子見が得策だろう。
Photo:(C)Horses.JP
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一方、G2日経新春杯がメインの京都競馬場では、夜半にかけてやはり雨が降るようだが、雨量自体はそれほどでなく、極端な馬場渋化は避けられるのではないかと考えている。一応、「稍重~良」程度のコンディションを想定して予想を組み立ててはみたが、それ以上に馬場が悪くなるようなら、馬券を買わず「見」を決め込むかもしれない。

というのも、例年、日経新春杯では、鋭い末脚を武器に差してくる決め手上位の馬が、軒並み好走する傾向があるからだ。
最近5年の勝馬を振り返ってみると、ペースにかかわらずすべてが上がり3ハロン34秒台の末脚を使っている。1頭だけ違う脚色(上がり34.7)で直線独走に持ち込んだシルクフェイマスの勝利は記憶に新しいが、それ以前の勝馬に関する当時のメモを読み返しても、「計ったように末脚引き出す好騎乗(マーベラスタイマー)」「上がり勝負で抜け出す瞬発力披露(ステイゴールド)」「経済コース→インを突いて瞬発力示す(トップコマンダー)」「直線インをすくう。一瞬の決め手を生かす(バンブーユベントス)」と、毎年判で押したようなコメントが並んでいた。これらのメモは、各年のレース直後、ターゲットのコメント欄に書き残しておいたもので、自分がみた当時のレースの印象をかなり率直に反映したものである

とにかく決め手最上位の馬を探し出すこと。日経新春杯の馬券作戦とは、その1点に尽きる。雨や道悪で、上位馬の決め手が殺がれるような競馬になるなら、予想の前提からして狂ってしまうわけで、とても馬券を購入する気にはなれない。

■日経新春杯 過去優勝馬 上がり3Fタイム

優勝馬レースラップ
馬名ハンデ上がり3F上がり3F前半5F
00年マーベラスタイマー5534.935.960.0
01年ステイゴールド58.534.434.659.0
02年トップコマンダー5534.134.962.3
03年バンブーユベントス5434.335.261.7
04年シルクフェイマス5534.735.159.8

さて、今年の出走表に目を転じてみると、わずか10頭立てと例年になく寂しい顔ぶれ。強力な逃げ馬も不在でスローペース必至良馬場なら33秒台~34秒台前半の決め手が要求される勝負になりそうだ。
となると、今回と同コースの京都大賞典で上がり3ハロン33.7を記録した末脚を繰り出して、ゼンノロブロイを一気に交わし去ったナリタセンチュリーに、どうしても注目が集まる。ただし、今回は斤量58キロのハンデ頭。秋3戦の激走後の馬体回復に重点を置いた感のある中間の調整過程もちょっと気がかりなポイントで、「あのときの決め手」を再現できるかどうか、楽観は許されないという気もする。

そこで、これ以外の決め手上位の馬を探してみるために、出走馬の上がり3ハロン持ちタイムを比較してみることにした。

■出走馬 上がり3F 持ちタイム(距離2000以上)

馬名上がり3Fレース条件 着順斤量
サクラセンチュリー33.0古都S京都芝223着57.5
ダディーズドリーム33.6古都S京都芝228着56
エアセレソン33.6古都S京都芝226着57
ナリタセンチュリー33.7京都大賞典京都芝241着57
ストラタジェム33.8プリンシパルS東京芝207着56

昨秋の準オープン・古都ステークス出走馬が上位を独占する結果になったのが興味深い。この古都ステークス、前半がスローペースであったため決着時計こそ目立たないが、1~3着馬の上がり3ハロンがほぼ33秒フラットと、かなりハイレベルな決め手を要求される戦いであった。1着馬アイポッパー2着ヘヴンリーロマンス3着サクラセンチュリーの上位3頭は、後にすべてオープンで勝利をおさめており、いまだどの馬も土つかず。そこで57.5キロを背負いながら差のない3着にまで追い上げたサクラセンチュリーは、重賞でも通用する決め手の持ち主であることを次走の鳴尾記念で証明してみせた。一方、エアセレソンダディーズドリームなどここで掲示板に乗れなかった組は、上位3頭とは、やや能力差を感じる内容であり、純粋な決め手比べになるとやや分が悪いという評価になる。

さらに視点を変え、スローペースでの緩急変化への対応が得意な馬・不得意な馬についてもチェックしておきたい。TARGET frontier JVで確認することができるPCI(ペースチェンジ指数)60以上を記録したレース、すなわち「前半緩め→後半急激にペースアップ」という競馬で、出走各馬がこれまで残してきた戦績は次のようになっている。
連対回数で上位に並ぶのはやはりサンデーサイレンス産駒たち。ヨーイドンの瞬発力勝負は得意でないというストラタジェムも連対率では上位の1頭である。
その一方で、今回先行するとみられるマイソールサウンド、マーブルチーフの成績の悪さが一目瞭然・・・・・どうやらこれらの馬は、ハイレベルの決め手が問われる競馬になると、ちょっと分が悪そうだ。

■出走馬 スローペースでの戦績(PCI60以上)

馬名着順分布連対率
モノポライザー3-0-1-160%
コイントス2-1-1-175%
タニノエタニティ2-1-0-0100%
エアセレソン2-0-0-250%
ナリタセンチュリー2-0-0-167%
サクラセンチュリー2-0-4-129%
ダディーズドリーム2-1-2-725%
ストラタジェム1-3-0-180%
マーブルチーフ1-0-0-420%
マイソールサウンド0-0-0-30%

結論
◎サクラセンチュリー
○ナリタセンチュリー
注ストラタジェム
注エアセレソン
注ダディーズドリーム
注タニノエタニティ
注コイントス
注モノポライザー

極端な馬場渋化さえなければ、前評判どおり「世紀の対決」になるだろう。
実績ではナリタが一歩リードしているが、臨戦過程・斤量差からサクラが逆転する可能性も十分。馬単or三連単を本線に狙ってみたい。
ハンデ戦だけにヒモ荒れを期待して、3着候補馬「注」は手広く考えるべき。ただし、京都巧者ゆえに、そこそこ人気を集めそうな「マ」のつく2頭は切ってこそ妙味がある。
キルトクールは、マイソールサウンドを指名。2400では距離が長すぎるし、斤量泣きする馬が58キロというのも減点材料だろう。

1月 16, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (3) | トラックバック (48)

2005/01/13

【ダート競馬考察】凍結防止剤による影響を検証してみる

winter_dirt今週号の週刊競馬ブック。ラジオたんぱアナウンサーによるリレーコラムで、
小島友実さん(GCのA1ニュースステージでもおなじみ)が、興味深い記事を書いていた。
冬のダートを守る凍結防止剤」・・・・なるほど、コアな競馬ファンにとっては、厳冬期のこの時期、非常に気になるキーワードである。

(写真は水沢競馬場です)
最近は、JRAのホームページなどでも、ダートコースの管理について砂厚調整や散水の履歴などとともに、凍結防止剤散布の情報が公開されている、だが、そのことによって馬場にどんな影響が出るのかという肝心なポイントは、「よくわからなかった」というのが、本当のところではないだろうか?とりあえず、凍結の恐れが少なくなることだけは、間違いないと思うのだけれど・・・・
一般によく言われるのが、冬場になってダートコースに凍結防止剤が撒かれると、「砂質が重く、力が要る馬場になる」という説である。しかし、小島さんが取材した中山競馬場の馬場造園課長は、「凍結防止剤によって時計がかかることはない」と、この説を真っ向から否定しているというのが興味深い。
凍結防止剤に関する部分について、記事を要約してみると、こんな感じになる。

①凍結防止剤の成分は、主に塩化ナトリウム、無水硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウムから成っている。このうち、塩化ナトリウムがダート中に溶け、凝固点を下げる作用をする。実物は白い粉末状で、意外にサラサラしている

②凍結防止剤は、年末開催の後半4日目ぐらいから散布する。雨が降ると流されてしまうので撒き足すが、降らなければ撒き足さない。

③凍結防止剤を入れても低温になれば馬場が凍るときはある。そんなときは、徹夜でハローがけをして凍結を防止する。

④凍結防止剤は保湿性があるのでダートに入れるとしっとりした感じになる。むしろ時計が速くなることならありうるが、馬場が重くなる原因にはならない。

⑤冬のダートが重くなる原因は、季節的な含水量の違いに尽きる。つまり、冬場は砂の乾燥が著しくパサパサの状態になるため、どうしても時計がかかってしまう(凍結の恐れがあるので、あまり散水もできない)

なるほど、と思わず納得してしまった。
だが、凍結防止剤がダートの馬場状態に何らかの影響を与える可能性はほんとうにないのだろうか?JRAの情報によると、この冬、中山競馬場で凍結防止剤が撒かれたのは、12月15日(水)1月4日(火)の2回。そこで、その前後のダートレースに関するデータ(走破時計・好走馬の傾向)を検証し、実際のところどうなのか?真偽を確認してみることにした。
分析のサンプルは、年末年始の中山競馬場・ダート1200メートル・古馬500万下のレースとした。このサンプルなら、出走メンバーによるレベルの高低をあまり意識する必要はないし、何よりも他の条件に比べ例数が豊富である。ちなみに、この期間の競馬開催日の天候はほとんど晴れ馬場発表もすべて良馬場となっていた。

■ 中山 ダート1200m 500万下 年末年始の決着傾向

日付タイム連対馬の父馬体重脚質
12月15日★凍結防止剤散布
12月19日1着1.11.8ビコーペガサス478差し
2着1.12.0エンドスウィープ446先行
12月25日1着1.12.6ブラッシングジョン464後方
2着1.12.8コンキスタドール484後方
1月4日★凍結防止剤散布
1月5日1着1.12.6エブロス468差し
2着1.12.7ディアブロ498先行
1月8日1着1.12.3ダンシングブレーヴ514先行
2着1.12.3キングマンボ410差し
1月9日1着1.12.1ヤマニンゼファー454差し
2着1.12.1コロナズクエスト484差し
1月10日1着1.13.2キンググロリアス502先行
2着1.13.3アサティス476差し

※種牡馬の色分け
黄色はターントゥ系、青紫はミスプロ系
水色はナスルーラ系(レッドゴッド系)、ピンクはノーザン系を表示

12月の時点では、凍結防止剤を撒いた直後にあたる12月18日のほうが、暮れの開催よりも早い時計の決着になったことが注目される。凍結防止剤で馬場が重くなるのなら、この傾向は逆になるのが道理だと思うが、実際にはそうならなかった。
1月のデータに関しても、凍結防止剤が散布された1月4日から最も時間の経過した開催4日目=1月10日に一番時計を要している。このレースは牝馬限定戦であり、出走メンバーが他に比べワンランク劣っていたという可能性もあるが、少なくとも、自分がテレビ観戦で受けた印象では、この日の馬場はパサパサの乾燥ダート。力の要る馬場状態が決着時計に与えた影響は、4日目が一番大きかったと思う。
連対馬の脚質や、種牡馬の傾向、馬体重などを見渡しても、2度にわたる凍結防止剤の散布が、ダート競馬の決着傾向に何らかの影響を与えているという証拠を見つけ出すことは結局できなかった

同じ古馬500万下条件で、距離1800メートルのレースについても、同様にデータを洗ってみよう。

■ 中山 ダート1800m 500万下 年末年始の決着傾向

日付タイム連対馬の父馬体重脚質
12月15日★凍結防止剤散布
12月18日1着1.54.7サザンヘイロー506逃げ
2着1.54.8ジェニュイン494先行
12月26日1着1.56.0サンデーサイレンス522先行
2着1.56.3サクラローレル490逃げ
1月4日★凍結防止剤散布
1月5日1着1.55.2ミシル460差し
2着1.55.3アジュディケーティ486先行
1月9日1着1.56.6ディンバーカントリ470差し
2着1.57.0バブルガムフェロー424先行
1月10日1着1.55.5ブライアンズタイム470差し
2着1.55.8ブラックタイアフェア524先行

こちらも、1200と同様の傾向。12月においては、凍結防止剤散布直後のほうがむしろ時計が速く、芝適性もありそうなターントゥ系種牡馬の子が好走しているのが、面白い。ちなみに1月9日のレースは、やはり牝馬限定戦のため?他よりも時計がかかっているようだ。

凍結防止剤の有無にかかわらず、冬の中山ダートは、パワー優先の乾燥馬場という見方が基本。これが、現在のところ一応確認できた「傾向と対策」ではある。
とはいえ、以前、水沢競馬場に関する記事でも書いたように、ダートの馬場は天候や気温の変化による影響を受け、ある時を境に劇的に変化することも少なくない。たとえ現場に足を運べないときでも、テレビ画面や当日の決着時計から得られる情報への嗅覚を鋭くし、慎重に馬券作戦を組み立てていきたいものである。

1月 13, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (4)

2005/01/10

【シンザン記念】武豊騎乗のサンデーに逆らう手なし

過去10年のうち、なんと5勝2着1回・・シンザン記念(G3)はJRAの全重賞のなかでも、武豊騎手が最も得意としているレースの一つである。歴代優勝馬を振り返っても、シーキングザパール、タニノギムレット、グレートジャーニーなど、武豊騎手が1番人気馬の手綱を取ったときの良績が目立つ。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

特に、人気のサンデー産駒に乗って登場した時の信頼度は、バツグンといえるだろう。この傾向は、シンザン記念だけではなく、京都の芝マイル戦全般に当てはまる鉄則といえそうだ。
しかし、その反面、武豊=サンデーの強力コンビがいるかぎり、馬券的な妙味は、ほとんど期待できない。そのことは、一連のデータにおける単勝回収値・複勝回収値の数字をみても、一目瞭然だろう。なにせ、これだけ勝ちまくっていても、単勝回収値が100ソコソコ。複勝回収値に至っては100を割り込むレベルなのだから・・・・。
「武豊騎乗のサンデーに逆らう手なし」 主役の座に最も近いジョッキーは、今年も1番人気が想定されるサンデー産駒=ペールギュントに乗って登場する。これでは、穴党の皆さんが期待するような波乱の決着は望み薄だろう。馬券的にはまったく面白みのないレース、それがシンザン記念なのだと言っては、身も蓋もないのだが。

■武豊騎手が得意とする重賞競走(過去10年)

レース名着順分布連対率単回値複回値
シンザン記念G35-1-0-366.7%13384
阪神大賞典G24-2-0-185.7%11188
札幌記念G24-1-0-0100.0%154112
エリザベス女王杯G14-0-1-350.0%175110
セントウルSG34-0-0-180.0%368140
アーリントンCG34-0-0-357.1%8864
きさらぎ賞G33-5-0-188.9%68105
弥生賞G23-3-0-275.0%11595
日本ダービーG13-2-0-550.0%8567

■武豊騎手 サンデー産駒騎乗時の成績(過去3年)

コース着順分布連対率単回値複回値
サンデー騎乗全レース110-58-51-17642.5%5977
京都芝1600騎乗時6-4-0-1050.0%5664
うち1番人気による出走6-1-0-277.8%12592

結論
◎ペールギュント
○ディープサマー
▲マイネルハーティー
△ライラプス

人気どおり、朝日杯上位組同士による順当な決着が濃厚と見た。
◎ペールギュントは、脚質的に単勝系の馬券を買いづらいタイプではあるのだが、日曜日メインの結果からも明らかなように、今の京都は4角でかなり大外を回しても直線一気の差しが届いてしまう馬場状態。4角でのコースロスが致命傷となった中山マイルとは条件が異なり、無理せずデイリー杯の末脚再現を期待できるのではないか?
○ディープサマーも、朝日杯は外枠の不利に泣く結果に終わったが、このメンバーに入れば能力的に一枚上の存在。京都2歳Sのレースをみるかぎり、決め手勝負になると分が悪るそうなので、一歩先に抜け出す競馬でどこまで踏ん張れるかが焦点だろう。
▲マイネルハーティーは、朝日杯で着拾いに徹したのが幸いした印象もあるが、とにかく長く脚を使えるのがセールスポイント。ペールギュントをマークしながら直線併せ馬の形に持ち込めれば、2着の目は十分だろう。以下では、デイリー杯が惜しい競馬だった△ライラプス。この馬の場合、むしろ松永幹騎手乗り替わりがプラスに働きそうな気がする。

さて、お待たせしました・・・・これまで「5キル5クル」というパーフェクトな成績を残してきた当ブログのキルトクール(^^;
今回は、グラスワンダー産駒・シルクネクサスを指名します!
この馬、朝日杯出走時の大敗はやむを得ないにしても、超スローに持ち込みながら、まったく粘れなかった前走・ラジオたんぱ杯の内容がやはりいけない。今回はディープサマーの格好の目標にされそうな感じもするし、さすがに厳しいと思うがどうか。
しかし、これくらいのレベルの馬では、そもそも人気にならないという気もするけど・・・・ハッキリ言って、確実に来ない馬を探し出すのを優先した結果です(^^;

1月 10, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (47)

2005/01/09

【注目馬・中山8R】久々も性能違うヤマノルドルフ(1月9日)

日曜(1月9日)平場戦の注目馬。中山8レース・ダート1200・500万下自信度は50%です。ベガスナイト(柴田善)サクラプログレス(武豊)などが鞍上込みで人気を集めているようですが、近走の戦績をみるかぎり、これら人気馬が前に行く展開にはなりそうもありません
逃げるのは、ブリンカー装着の内枠スターデュエット(中舘)か、久々出走のヤマノルドルフ(横山義)。注目したいのは後者のほうです。
そのヤマノルドルフ。今回は骨折から1年近いブランクあけの出走になりますが、スピードの違いで後続を圧倒してみせた、休養以前の中山ダート戦(昨年2月)の内容が実に非凡でした。ダッシュ力を比較するなら、スターデュエットに見劣らない数値を残しているし、外から砂を被らない展開に恵まれそうな枠順も魅力です。性能は十分、あとは息が保つかどうかだけでしょう・・・・単勝8倍台なら、十分お買い得とジャッジして勝負してみます。

中山8レース ダ1200・500万下
◎12 ヤマノルドルフ   横山義  息が保てば、圧勝まで
○ 2 スターデュエット  中舘英  B装着。競合回避なら

馬券
単勝1点  12番   8.8倍(12:00現在)

1月 9, 2005 今週の注目馬 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005/01/08

【ガーネットS】初ダート・メイショウボーラーは買えるのか?

京都金杯とのダブル登録から、あえて初ダート挑戦の道を選択、ここに参戦してきたメイショウボーラーの取捨が、最大の焦点だろう。
過去5年、JRAのダート短距離重賞(1200~1400m)で、前走・芝のレースから転戦してきた馬は延べ57頭を数えるが、その成績は、下表のとおり。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

■JRAダート短距離重賞 前走芝からの参戦馬戦績(過去5年)

臨戦ステップ着順分布単回値複回値
前走・芝→今回・ダート2- 1- 3- 51722
前走・ダ→今回・ダート18-19-17-1835884

連対を果たした馬は僅かに3頭のみとなっている。ひと桁台の単勝回収値などをみると、前走・芝出走組の苦戦という傾向はかなりハッキリしているようだ。
前走・芝出走組の数少ない好走例として、3着までに食い込んだ延べ6頭の戦績もチェックしてみた。すると、全馬がそれ以前にダート戦好走(優勝または重賞連対)の実績を残していることが判明・・・・すなわち、これらの馬たちにとっては、前走での芝・出走というローテーションのほうがむしろ異例の選択だったのだ。6頭の好走理由は、ダート戦に戻り「水を得た魚」のように本領を発揮できたから、という見方もできるだろう。たとえば、ヤマカツスズランなど、芝馬という印象が強いが、父は名うてのダート巧者ジェイドロバリー。後にJBCスプリントで僅差4着に食い込んだ実績を思い起こしても、実はダートでこそ能力をフルに生かせるタイプだったのかもしれない。

■前走・芝出走組のダート短距離重賞好走馬
00年 ガーネットS(中山ダート1200)
  セレクトグリーン  前走芝8着→2着 前年根岸S 優勝
  キングオブジェイ 前走芝5着→3着 前年大雪H 優勝

00年 根岸S(東京ダート1200)
  ブロードアピール 前走芝4着→1着 同年栗東S 優勝
  ノボジャック    前走芝18着→3着 同年ヒヤシンスS 優勝

01年 シリウスS(阪神ダート1400)
  ブロードアピール 前走芝6着→1着 前年根岸S 優勝

02年 シリウスS(阪神ダート1400)
  ヤマカツスズラン 前走芝14着→3着 同年プロキオンS2着

いずれにせよ、ダートの実戦経験を持たない馬に、レベルの高い重賞レースでいきなり好走という結果を求めるのは、かなり酷な期待と言えるのではないか?
特にメイショウボーラーなど、芝でそれなりの実績を残してきた馬の場合、「未知の魅力」を期待され、初ダート戦でもかなりの人気を背負うことは必至。それだけに、期待値(馬券のおいしさ)という観点からも、今回に関しては過大評価禁物という気がしてならない。

では、ダート短距離戦で特に狙っていきたいタイプとは、どんな馬になるのか?まず思いつくのは、ミスタープロスペクター系のスピード馬が良さそうということである。
実際、中山ダート1200を対象に主要系統別戦績を洗い直してみると、ミスプロ系の適合性の高さは、他系統を圧倒している感がある。延べ1800頭近い出走馬がいるのに、単勝回収値・複勝回収値ともに80~90前後の数字を維持・・・・3年間もずっと目をつむってミスプロを買っておけば、少なくとも大損をする恐れはないわけで、この数字、驚異的な信頼度といえる。

■中山 ダート1200 主要系統の成績(過去3年)

系統名着順分布連対率単回値複回値
Mr. Prospector系150-137-133-137216.0%9680
Hail to Reason系 58- 69- 77- 80712.6%4979
Northern Dancer系130-126-106-169412.4%7362
Princely Gift系 21- 29- 15- 16921.4%8883

数あるミスプロ系種牡馬のなかでも、特に中山ダート1200をホームグラウンドに活躍が目立つのは、フォーティナイナーとその一族(直子のエンドスウィープ、トワイニング)である。連対率、単回値・複回値の高さは、ミスプロ系の平均をさらに上回る水準であり、目をつむってフォーティナイナーを買っておけば、誰でも儲かってしまうというのだから、ほんとうに恐ろしい。

■中山ダート1200 フォーティナイナー一族の成績(過去3年)

種牡馬名着順分布連対率単回値複回値
フォーティナイナー20-12-16-9123.0%19497
エンドスウィープ18-12- 9-4734.8%9991
トワイニング13-11- 8-4431.6%236152
(Forty Niner系小計)51-35-33-18228.6%177109

ミスプロ系でこれに次ぐ成績をあげているのは、アフリートシャンハイスキャンというお馴染みの顔ぶれになるが、フォーティナイナーの凄さと比較してしまうと、やや見劣りする感は免れない。

■中山ダート1200 成績(過去3年)

種牡馬名着順分布連対率単回値複回値
アフリート16-13-10-13916.3%10584

結論
 ◎アグネスウイング
 ○ヒカルジルコニア
 ▲サミーミラクル
 △デュアルストーリー
 △シャドウスケイプ
 △サイモンセッズ
 
フォーティナイナーの一族から3頭(アグネスウイング、デュアルストーリー、シャドウスケイプ)が出走するが、中心は実績最上位のアグネスウイング。JBC以来の出走になるが、年末の兵庫競馬が当初の目標だったことからも、調整不足の心配はないだろう。
デュアル、シャドウの2騎も侮れないが、対抗格には中山のスピード争いが向いていそうなアフリート産駒の2頭を指名する。オープンでの実績はまだないが、サイモンセッズあたりまでが圏内か?

キルトクールは、もちろんメイショウボーラー
年末にキルトクール指名を開始してから、ここまで4キル4クルという素晴らしい成績??を残している当ブログだけに、ここもやられそうな気がするが、データ予想で初志貫徹!でも、3着あたりには来そうな気がするな・・・・・

1月 8, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (47)

ホームグラウンドがかわります

2005fuchuいきなり私事で恐縮なのですが、正月早々転勤の内示が出ました。
新任地はとりあえず東京都内。現在の居所(宮城県某町)からの引っ越しは、1月中~下旬頃になる見通しです。
そのようなわけで、みちのくエリアを起点に、あちこち見聞を拡げてきた当サイトの運営にも、少なからぬ影響が出るかもしれません。
まあ予期せぬ環境変化とはいえ、これもいいキッカケですから、以降のブログ運営の方向性のようなものを、ここでまとめてみることにしました。

ホームグラウンドはJRA東京競馬場になります

新天地の居所はといえば、最終的には古巣の調布近辺に落ち着く予定(3年前まで自分が住んでいた土地です)
調布といえば、かの地をホームグラウンドに日夜活躍する打っ散りさんも語るように「誘惑の多い町」として有名ですね(笑)京王格競輪多摩川競艇東京競馬場など公営競技場が周囲に林立し、ギャンブル濃度が非常に高い・・・・。
自分の場合さすがに、これらすべてに隈無く対応できる度胸も財力も持ち合わせていないので、当面は、府中競馬に足繁く通うことになりそうです。
当面、2月開催はデジカメ片手に皆勤をめざし、府中のパドックで感じた各馬の印象などをできるかぎり記事にしてみようかと考えています。3月以降の中山は・・・・・、弥生賞やスプリングSへ気になる馬が出てくるようなら遠征を検討しますが、基本的にはパークウインズ府中で馬券を買っていることが多いでしょう。
ちなみに予想記事は、土日両日に重賞が組まれる場合でも、原則的にいずれか1レースを選択。週イチペースで無理しない更新を続けていくつもりです。

岩手競馬を引き続き応援します

東北エリアを離れるに際して残念なのは、岩手競馬を直接観戦する機会が減ってしまうこと。とはいえ、ホームグラウンドは変わっても、岩手の馬や騎手達を応援する姿勢は堅持するつもりです。まあ、愛するが故に(特に運営サイドに対しては)苦言を呈すことも多々あるかとは思いますが・・・・。みちのくレースも今年が正念場。何とか競馬の再生に向けて実りある1年にしてもらいたいものです。
幸い、東京競馬場・内馬場内の発売所では土日開催時の岩手競馬を買うことができるので、あそこを準ホームに、私も馬券を買い続けます。また、南部杯、ダービーGPはもちろん、ビッグレースの際には、現地遠征の体制も組んで、レポートを続けていきたいと考えています。
ちなみに、関東圏の住人になるわけなので、南関競馬にちょっかいを出すことも当然想定しています(^^; 現在の岩手競馬カテゴリを拡大し、地方競馬全体を対象にしていくか否かは、もう少し様子を見てからジャッジしてみましょう。

ひとくち馬主日記 愛馬が6頭になりました

サウスニアRHの愛馬たちも今年の2歳馬で3世代目。毎年2頭ペースで出資を続けてきたので、現在の愛馬は都合6頭になりました。しかし、これまでの通算成績は「0-1-0-4」(中央競馬出走時)・・・・そんなわけで、いまだ未勝利の壁を破れないダメ馬主生活を満喫しています(^^; 
このサイトのひとくち馬主日記も、ダメな馬主がダメな馬を語るという切り口で、引き続き極私的に、マッタリと不定期更新が続いていくことでしょう。
当面、2月の東京開催に再度遠征を予定しているオフィサー(3歳/森厩舎)に期待したいところですが、前走中京戦の凡走で正直、強いのか弱いのか?よくわからなくなってきました。そこで、未出走のまま再ファンドで盛岡に転籍したゴールデンウィル(4歳/櫻田勝厩舎)が、春シーズン以降水沢・盛岡でヌウアヌパリのように連勝街道を突っ走り、岩手の新怪物として名を馳せてくれることを密かに期待しているのですが(無理か・・・・・)また、新たに愛馬に加わった2歳世代の出資馬については、次の記事で感じていることを書くつもりです。

しかし、あらためて運営の方向性を整理していくと、これまでとほとんど変わらない感じになってしまいましたね(^^;結局、ブログのタイトルどおり、何もかも「そのまま」 ・・・・それもいいのではないかと開き直ることにしました。

1月 8, 2005 日記・コラム・つぶやき | | コメント (5) | トラックバック (0)

2005/01/05

【京都金杯】上がり馬ハットトリックは狙えるか?

hat_trick2お正月の名物レース・東西の金杯といえば、「荒れるハンデ戦」「高配当連発」といったイメージがあるが、京都金杯に関して言うなら、そんな印象は必ずしも当たっていない。特に距離が内回り2000mからマイルに短縮された00年以降、馬連による万馬券の発生はゼロ。伏兵が連に絡む場合でも相手は1番人気の実績馬というケースが多く、馬券的にはせいぜい中波乱の決着まで・・・・このあたり、依然として荒れるハンデ戦の様相を呈している中山金杯とは、対照的な傾向を示しているのが興味深い。
週刊競馬ブックのデータ分析コーナーなどをみても、京都金杯の傾向として「ハンデ戦とはいえ、格、実績重視」という見解が示されている。なるほど、マイル戦になって以降5年の戦績を洗ってみると、「前走・条件戦やオープン特別の格下条件から参戦してきた組は苦戦」「ハンデ55キロ以下の馬は苦戦」という傾向が浮かび上がってくる。実際に過去5年の勝馬(キョウエイマーチ、ダイタクリーヴァ、サイドワインダー、マイソールサウンド)をみても、全馬ハンデ56キロ以上の実績馬ばかりである。

■データ1 京都金杯 前走条件別の出走馬成績

前走クラス着順分布連対率単回値複回値
1000万下0- 0- 1- 00%0190
1600万下0- 0- 0- 20%00
OP特別0- 0- 0-290%00
G34- 1- 1-1820.8%167225
G20- 1- 1- 612.5%0108
G11- 3- 2- 926.7%4790

■データ2 京都金杯 出走馬のハンデ(斤量)別成績

斤量着順分布連対率単回値複回値
49kg以下0- 0- 0- 10%00
49.5kg~51kg0- 1- 0- 325.0%0140
51.5kg~53kg0- 0- 1-110%015
53.5kg~55kg0- 1- 2-263.4%0168
55.5kg~57kg3- 2- 1-1820.8%18168
57.5kg以上2- 1- 1- 533.3%4260

しかし、今年の出馬表を眺めてみると、厄介な問題につきあたる。なんと「ハンデ56キロ」以上の実績馬に該当する馬が1頭も出走していないのだ。トップハンデは、阪神牝馬Sから参戦する牝馬2頭の55.5キロ。一方、1番人気が想定されるのは、上がり馬のハットトリック(54キロ)であり、例年と比較すれば、かなり小粒なメンバー構成と言わざるを得ない。
ここで「格、実績重視」という見解に従うなら、ハットトリックなどは過信禁物という評価になってしまうが、果たしてこの人気馬をどう扱うべきだろう?

そこで、「上がり馬は苦戦」という傾向について、あらためて詳細を検証してみた。
過去5年、条件戦から金杯に出走してきた馬は3頭いる。

■データ3 京都金杯 「上がり馬」の前走成績
00年
 タマモスオード 14着 前走・阪神ダート1400(1600万下)1着
 ゴールドジャパン12着 前走・東京ダート1600(1600万下)1着
02年
 ミレニアムバイオ 3着 前走・阪神芝1600(1000万下)  1着

金杯で着外に終わった2頭はいずれも前走ダートからの参戦。これはさすがに分析の対象外というべきだろう。
一方、唯一芝の条件戦から挑戦したミレニアムバイオの場合は、3着という好成績を収めていることが注目される。ミレニアムバイオは、3歳春の時点でスプリングS3着の実績があり、単なる上がり馬と決めつけることはできないが、ハットトリック自身も、ミレニアムバイオと同様に3歳春の時点でオープン級の素質を評価されていた馬・・・・両者のイメージはみごとに重なる。ならば、前走が条件戦だからという理由だけで、ハットトリックの評価を下げてしまうのは、早計と言えるかもしれない。
特に、今年のような確たる実績馬不在のメンバー構成のなかでは、近走成績が頭打ちのオープン特別常連組よりも勢いと素質を評価するという選択は、十分成立しうると考えておきたい。

さらに別のデータからも、検証をすすめてみよう。
過去5年の出走馬の馬体重別成績をみると、基本的に馬格に恵まれた馬のほうが、明らかに有利という面白い傾向が出ている。

■データ4 京都金杯 出走馬の馬体重別成績
 馬体重440キロ未満   0-0-1- 4 連対率   0%
 馬体重440~459キロ 0-1-1-11 連対率 7.7%
 馬体重460~479キロ 1-1-2-23 連対率 7.4%
 馬体重480キロ以上   4-3-1-26 連対率20.5%

連対馬は、00年の2着馬アドマイヤカイザー(448キロ)を除き、すべて460キロ以上の馬体重。昨年1年間の京都芝マイルに出走した全頭の馬体重を確認してみても、440キロ未満の小柄な馬は連対率7.4%(440キロ以上の連対率は15.3%)と明らかに苦戦する傾向がみられた。もちろん、大きければ大きいほどよいというわけではないが、力と力の勝負になる京都マイル戦では馬格という要素も無視できないことは記憶にとどめておきたい。今回トップハンデを課せられる2頭は、いずれも馬体重430キロ台の小柄の牝馬・・・・馬格に恵まれた他馬を差し置いて、本命候補に指名することには、やはりためらいを感じてしまう。

また、過去5年の連対馬のべ10頭を対象に、距離別(芝)の成績を調べてみると、1700~2000の距離条件でかなりの好成績を残しているという傾向があらわれた。

■データ5 京都金杯 連対馬の距離別成績

距離着順分布連対率
1300m以下2- 2- 1- 928.6%
1400~1600m22-13-14-5135.0%
1700~2000m16-13-3-3443.9%
2200m以上1- 1- 0- 820.0%

個別に見ていくと、芝1800、特に直線平坦コースでの好走が目立つ。京都芝1800なら連対率72%、中京芝1800は連対率57%。出走回数こそ少ないが、福島芝1800・札幌芝1800などでも同様の好走例が多い。ちなみに今年の出走馬のうち、芝1800の条件で好走実績をあげているのは、以下の各馬である。

■データ6 京都金杯 05年出走馬の芝1800実績
 アズマサンダース   0-1-0-0 札幌2歳S2着
 イケハヤブサ     3-0-0-5 中京準OPで2勝
 オースミコスモ    4-1-0-6 福島牝馬S・中山牝馬S1着
 タカラシャーディー  1-1-1-1 京都カシオペアS3着
 ダイワエルシエーロ  1-0-0-0 京都・京阪杯優勝
 ナイトフライヤー   1-1-0-3 福島・小倉で連対実績
 ハットトリック    1-0-0-0 京都1000万下1着
 メイショウオスカル  1-1-2-0 中山フラワーC3着

結論
 ◎ハットトリック
 ○ナイトフライヤー
 △アズマサンダース
 △メイショウオスカル
 △ダイワエルシエーロ
 △オースミコスモ
 注タカラシャーディー
 注イケハヤブサ

馬格」にめぐまれ、「芝1800巧者」という条件をクリアするのが、ハットトリック・ナイトフライヤー・アズマサンダース・メイショウオスカルといったあたり。目下の勢いとオープン通用を予感させた前走の内容を評価して、素直にハットトリックを本命に指名してみる。
ハンデ頭の牝馬2頭は馬格の小ささが、タカラシャーディーは前走オープン特別からの臨戦過程が、やはり減点材料に・・・・。穴中の穴なら中京1800で鬼というべき実績を残すイケハヤブサにもちょっとだけ注目を。
キルトクールはハンデ戦なので見送りたいが、あえて指名するなら、アルビレオかな?

1月 5, 2005 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (23)

2005/01/04

【桐花賞結果】トニージェント、堂々の王者防衛

ディフェンディング王者=トニージェント(村上)が、桐花賞3連覇!2着には、伏兵のエアウィードが粘り込み、馬単で50倍近い好配当が飛び出す中波乱決着となった。

■第30回桐花賞結果 (1月4日 水沢・ダート2000)

馬名性齢負担騎手馬体重タイム
199トニージェント牡 857村上忍490-12:07:03
233エアウィード牡 557葛山晃465-12:07:04
366グローリサンディ牝 4 54沢田盛443-42:07:04
41010サイレントグリーン牡 557板垣吉48002:07:08
555スズランロード牝 6 55関本浩438-22:07:08
622マツリダブロッコ牡 456南郷家486-32:07:08
711ウツミジョーダン牡 557小林俊47072:07:08
877ツルギセンタン牝 6 55草地保49502:08:01
944シルクディヴァイン牡 857村松学49042:08:06
1088ジョウノブラボー牡 957阿部英492-52:08:08

■コーナー通過順
 1コーナー 6,8,4,(3,9),2,7,1,10,5
 2コーナー 6,8,4,(3,9),2,7,1,10,5
 3コーナー 6,9,4,(3,8),1,2,7,10,5
 4コーナー 6,9,3,1,(8,4),(5,10),2,7

この日のトニージェント。道中は、先行3騎を前に見ながら好位外に控える競馬。、3~4角いつものように外から進出すると4角堂々の先頭に。王者健在を印象づける危なげない横綱相撲だった。勝ち時計2分7秒3は、水沢にしてはかなり速い印象だが、これは脚抜きの良い馬場状態も多分に影響しているせいだろう。
これに対し、1番人気に推されたウツミジョーダン(小林俊)は、中団でいいところなく大凡走という結果に。敗因は遠征の疲れ?それとも典型的なサウスポーなのか?このままで終わる馬ではないと思うし、来季の巻き返しに期待したい。

tokasyo_bakenさて、自分の馬券は、ご覧の通りウツミジョーダンと心中の馬単流しでした。伏兵として密かに期待していたエアウィード(7番人気)がしっかり2着に来ているのに、肝心の頭がこれではねえ・・・・。

1月 4, 2005 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (2)

2005/01/03

【桐花賞前日】水沢の馬場が劇的に変化した!

桐花賞の前日・1月3日(月)、水沢競馬場に出かけてみて驚いた。ダートコースの馬場状態が、前日までのコンディションから劇的に変化してしまったのだ。
異変の兆候は、はやくも1レースの決着時計にあらわれた。明け3歳C3(最下級条件)による距離1300mの競走。新聞紙上の推定タイム1.27秒台に対して、勝馬の走破時計が1分25秒4。2秒近くも速いタイムによる決着となったのだ。この時計、前日の第1レースに組まれていた1クラス上(3歳・C2)の時計と比較しても、やはり2秒以上も速くなっている。
厳冬期の水沢ダートといえば、パワー優先の時計を要する馬場だったはず。公式発表は昨日も今日も同じく「不良」である。なのにこの時計の違い・・・・前日の最終競走からまだ24時間も経過していないのに、水沢の馬場にいったい何が起こったというのか?

20050103mizusawa答えは簡単だった。
この日の午前中、岩手県内陸南部の天候は晴れ。朝方には氷点下0度前後の冷え込みになったが、第1レースが行われた午前10:30頃になると、みるみる気温が上昇している。これに対し前日までは、日中の最高気温でも0度前後の寒さ・・・・

そう、大晦日前後の降雪によりコースに浸み込んだまま、砂中で凍結していた水分が、温度の上昇で一斉に溶け出し、あっという間に脚抜きの良い馬場状態になってしまったのだ
この写真をみるとよくわかるのだが、第1レースと第2レースの合間にコース整備のためハロー掛けを行う専用車両の背後に、大量の水が浮き出している。このように水が浮いた状態はレースが進行するにつれ、コース全面に広がり、午後になるとどこを見ても水浸しの、まるで田んぼのような馬場になってしまった。
こうなると、レースの展開・結果も、特殊な馬場状態を抜きにして語ることはできなくなってしまう。1月3日の全レースを観戦して、気がついた傾向を以下にメモしてみた。
ざっとこんな感じである。

(1)高速決着連発
前日までの同条件との比較では2~3秒タイムが速くなっている。
(2)前残り決着連発
人気薄でも強引に逃げて先手を取る展開に持ち込めば、ゴールまで惰性で粘れてしまう馬場状態である。
(3)人気馬の凡走
圧倒的な1番人気馬が、安全運転で外を回しているうちに、人気薄の先行馬の粘り込みを許してしまう。特に、この日は小林俊彦騎手のポカが目立った気がする。
(4)大外枠不利
小回りコースの特性から、まず先手を取れない。数少ない連対例は、いずれも村松騎手が外からでも強引に先手を主張し、粘り込んだもの。

1月4日の水沢地方の天気予報は曇り。今晩から明日にかけ、氷点下までの冷え込みはないようなので、基本的に脚抜きの良い馬場は、明日も続くとみてよいだろう。明日の大一番、桐花賞を占ううえで、上記の傾向は是非、頭に入れておきたい。

ちなみに、自分の現時点の予想は、以下のとおり。
馬場状態が変わっても、能力・実績からウツミジョーダン・トニージェントの2強による一騎打ちの構図そのものに変化はない。しかし、好枠を引いた◎がさらに有利になった感じ。トニージェントは、少々の距離ロスを我慢してでも、4角までに先頭を奪う積極性がないと苦しい。伏兵筆頭は、「乗れている」村松騎手が積極策を仕掛けたときのシルクディヴァインの粘り。「そのままっ!」とコールできる展開になればよいのだが。

1月4日 桐花賞(水沢)予想
 ◎ウツミジョーダン
 ○シルクディヴァイン
 ▲トニージェント
 注グローリサンディ
 注エアウィード

前日発売で、◎から印各馬に流した馬単を購入してきました。

1月 3, 2005 岩手競馬, 旅打ちコラム, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (1)

2005/01/02

【岩手・桐花賞展望】内外の位置取りが2強の明暗をわけるかも

utsumi_jordanファン投票によって出走馬が選出される岩手競馬版・有馬記念=桐花賞。歴代優勝馬には、トウケイニセイメイセイオペラトウホウエンペラーなど、岩手を代表する歴史的名馬たちがズラリと顔を揃える。最近2年では、トニージェントが2連覇とひと頃に比べややメンバーが小粒になった感はまぬがれないが、岩手競馬の王者を決める注目の一戦であることに変わりはない。
さて、今年の出走メンバーはというと、タイキシェンロンデンゲキヒーロー、さらには最近移籍してきたマンボツイストなど強豪が回避してしまったため、事実上、トニージェント(村上忍)とウツミジョーダン(小林俊彦)による2強一騎打ちムードである。
この2頭、直接対決した11月の北上川大賞典(盛岡・ダート2500m)では、先に抜け出したトニージェントを直線ウツミジョーダンが猛追、ゴールではウツミが際どくアタマ差で先着という実績を残している。その後、トニージェントは水沢・トウケイニセイ記念でタイキシェンロンを退け1着、一方のウツミジョーダンも遠征した川崎・報知オールスターカップで見事優勝を飾るなど順調なステップを踏んできており、再度の頂上決戦に向け、ともに体制は万全とみてよいだろう。

■桐花賞出走馬 1月4日・水沢ダート2000

馬名性齢斤量騎手主な戦績(04年重賞・特別)
ウツミジョーダン牡557小林俊報知ASC1着・南部杯5着
マツリダブロッコ牡456南郷家阿久利黒賞1着
エアウィード牡557葛山晃OROカップ(芝)8着
シルクディヴァイン牡857村松学早池峰賞2着
スズランロード牝655関本浩ビューチフルドリーマーC3着
グローリサンディ牝454沢田盛ビューチフルドリーマーC2着
ツルギセンタン牝655草地保駒ヶ岳賞 オープン1着
ジョウノブラボー牡957阿部英桐花賞(03年)3着
トニージェント牡857村上忍トウケイニセイ記念1着
10サイレントグリーン牡557板垣吉せきれい賞(芝)1着

さて、レースを占ううえで、最近の水沢競馬の傾向についてチェックをしておきたい。
まず、指摘しておきたいのは、パワー優先と言われる水沢ダートの馬場状態が、最近になっていっそうその傾向を強めていることである。通常ダート競馬では、含水量の多い「重」「不良」発表だと、いわゆる「脚抜きの良い」馬場状態になり時計が速くなる傾向があるが、現在の水沢は、それとはまったく逆のコンディション。すなわち、降雪の影響を受け「不良」馬場になっても、時計がかかってしまう
実際に、A1クラス・ダート1800の条件を基準に、最近の決着時計を比較してみると、以下のとおり。1月2日の正月開催初日も不良となったが、12月初旬の不良馬場と比較してみると明らかに時計の出方が異なり、1秒以上時計を要する結果になっている。

■水沢・ダート1800(A1クラス) 最近の決着時計

開催日決着時計馬場勝馬
 1月 2日1.57.3不良ダミスターエース
12月25日1.56.4マンボツイスト
12月 6日1.55.7不良グローリサンディ
11月22日1.56.3稍重デンゲキヒーロー

もちろん、各レースの出走馬のレベルや展開の違いも決着時計に影響しているとは思うが、1月2日勝利したダミスターエース自身の走破時計を確認してみると、12月6日は1.56.0(5着)なのに対して、1月2日が1.57.3(1着)・・・・なんと1秒以上も遅いタイムでの優勝となっている。どうやら、12月初旬と現時点では、明らかに馬場状態の質に差異が生じていると判断してもよさそうだ。
JRAの中山・京都開催などでも、冬場のダート競馬になると、凍結防止剤を散布することで、時計の出方が変化する傾向がよくみられるが、氷点下の気温・10センチ以上の積雪とさらに条件の厳しい水沢では、12月以降、おそらくダートの凍結防止対策を何らかの形で講じていることだろう。そうしたことが、馬場状態の変化に影響を与えているのではないか?もともと盛岡との比較で、よりパワーが要求される水沢ダートではあるが、厳冬期の今、その傾向はさらに強くなっている・・・・このことを予想の大前提として頭に入れておくことは重要だろう。

【追記・重要】
桐花賞前日の1月3日(月)水沢競馬場に足を運んだところ、ダートコースの馬場が、昨日この記事を書いた時点に想定していた状態から劇的に変化していることに気がつきました。詳しくは後のエントリで整理しますが、一言で言うなら「極度に脚抜きの良い高速馬場」これが、現時点の水沢ダートの状態です。ご注意ください。(1月3日夜 管理人)

もうひとつ、現在の水沢ダートの傾向を指摘するなら、インを通った馬が有利であるということ。といっても、単純に先行有利というわけではない。3コーナーあたりから強気に外をマクってきた馬の伸びがゴール前で鈍ったところを、内ラチ沿いから差し馬が強襲するという決着パターンが、妙に目につくのだ。
水沢の場合、小回りのコース形態だけに、もともと外を回る距離損は小さくないのだが、最近ではどうも内有利のトラックバイアスが働いているという印象が強い。前述のパワー優先の馬場状態が、さらに、その傾向に拍車をかけている感じもする。

さて、馬場に関するそんなポイントを考慮しながら、ウツミジョーダン・トニージェントの2強のレースぶりを思い起こしてみると、どうも今回は、はっきり明暗が分かれてしまう結果になるのではないか?そんな予感がしてならない。

トニージェントの本領は、外から強気にまくって力でねじ伏せる横綱相撲。今回も枠順や他馬の脚質を考慮すると、一気に4角で先頭を奪い勝負を決めてしまう戦法をとりたいところだろう。しかし、そんな競馬でVを決めた前走トウケイニセイ記念は良馬場。不良馬場が予想される現在の馬場状態とは異なるコンディションであったこと、さらには最内にカラ馬がいて、他の有力どころがインを突けない展開だったことに注意を払う必要がある。もちろん力上位であることを否定するつもりはないが、今回、インから差す他馬に足もとをすくわれてしまう危険性は小さくないと考えられないか?

一方のウツミジョーダンは、前走・報知オールスターCで、道中馬込みのなかで揉まれる展開を我慢、直線インから鋭く抜け出すという味な競馬をみせた。もちろん、名手=小林俊彦騎手のアシストも大きかったが、そんなレースをできるようになったこの馬自身が、ここに至って心身とも大きく成長している事実は見逃せない。
今回の枠順は最内の1枠、再び前走同様の競馬を試す絶好の条件に恵まれた。おそらく道中はトニージェントに前後する中団の位置取り、終始ラチ沿いで我慢する競馬になると思うが、ロス無く運べれば、北上川大賞典でトニージェントにつけたアタマ差の着差はさらに大きくなるとみたい。

2強以外で注目しておきたいのは、シルクディヴァイン。今秋シーズンには、タイキシェンロン・デンゲキヒーローなどに先着する実績を残しており、内側寄りの枠順と村松騎手乗り替わりで一発を期待できるかもしれない。タイキシェンロンとの力関係の比較から、トニージェントを逆転できる可能性を残した伏兵として、評価を上げてみたい。
以下では、先行できれば3着あたりに踏ん張れる目を残したグローリサンディジョウノブラボー。これらと力差のないエアウィードまでが、馬券の押さえには必要だろう。

結論
◎ウツミジョーダン  小林俊彦
○シルクディヴァイン 村松 学
▲トニージェント   村上 忍
注グローリサンディ  沢田盛夫利
注ジョウノブラボー  阿部英俊
注エアウィード    葛山晃平

1月 2, 2005 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (0)