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2004/12/25

【有馬記念考察2】サンデー直子の瞬発力型は苦戦?

昨日のエントリの続き。「タップダンスシチー=サンデー産駒の天敵?」説について、引き続きデータから検証してみたい。
タップダンスシチーが、本領を発揮することにより、レースの展開が底力比べの様相を呈したとき、そんな流れを見方に上位に食い込んでいるのは、どんなタイプの馬なのか?タップのPCIが「赤」「黄」表示(PCI60未満)だったレースを対象に、着順上位馬2頭のPCI(ペース指数)血統(種牡馬)の傾向をチェックしてみた。
 ※なお、PCIの見方については、前回のエントリを参照してください。

■タップダンスシチー(PCI60未満時)好走時の上位入線馬

レース好走馬①PCI父血統好走馬②PCI父血統
04宝塚記Sフェイマス 2着44.3マーベラスSリンカーン 3着51.6サンデーS
04金鯱賞Bイレヴン 2着52.5サッカーBザッツP 3着48.5ダンスインD
03JCザッヅP 2着44.0ダンスインDシンボリK 3着49.5Kris.S
03宝塚記ヒシミラクル 1着46.6サッカーBツルマルB 2着49.2ダンスインD
03金鯱賞ツルマルB 2着50.7ダンスインDエアエミネム3着47.0Danehill
03リニューLパステル2着56.3トニービンエアエミネム3着52.5Danehill
02有馬記Sクリスエス1着59.5Kris.Sコイントス 3着56.1サンデーS
02京阪杯Sワインダ 1着51.0トニービンダービーR2着53.5トニービン
02AR杯Sジェガー1着58.4リアルSコイントス 2着56.5サンデーS
02京都大ナリタトップ 1着59.0サッカーBツルマルB 2着58.3ダンスインD
02朝日CイブキG 2着50.0コマンダーCTサーパス3着50.2A.P.indy
02目黒記トシザV  1着49.9ヴィジョンAバイオ 2着44.9オペラH
02メトロSツルマルB 1着52.3ダンスインDLパステル2着48.8トニービン

【※】PCIの色分け 赤=PCI52未満(ハイペース気味)、
   黄=PCI60未満(ミドルペース気味)、緑=PCI60以上(スローペース気味)
【※】父血統の色分け 黄色=サンデー直子、緑=サンデー系、黄土色=ロベルト系、
   水色=ゼダーン系、赤紫=ノーザンダンサー系、灰色=Fine Top系

表中に示したPCIの色分けは、すべて「赤」「黄」の表示ばかり。すなわちPCI60未満のペースに対応できた馬のみが、上位を独占するという結果になっている。やはり、レースの主導権を握る馬(タップダンシシチー)がどんどん速いラップを刻んでいくような展開では、なし崩しに脚を使わされてしまう分、スローペースの決め手比べを得意とするタイプ(PCI60以上)が台頭する余地は少ないと言えそうだ。

さらに注目すべきは、上位馬の血統傾向である。「父血統」欄をみると一目瞭然なのだが、サンデーサイレンス直子(表中では黄色表示)が連対を果たしたのは、わずか1頭のみ(02年アルゼンチン共和国杯・コイントス2着)3着まで範囲を拡げてチェックしても、好走例は計3例を数えるだけとなっている。ここまでくると、タップダンス=サンデー産駒の天敵という仮説も、あながち根拠のないものとは言えなくなってくるだろう。

一方、直子の苦戦とは対照的に、サンデーの孫にあたる馬たち(ダンスインザダーク、マーベラスサンデー産駒)が、タップダンスを向こうに回しながらそれなりに健闘しているのは面白い傾向である。これは、「サンデー系」といっても2世代経過すると、父の母や母系の血量が全体の4分の3を占めるようになるので、サンデーの血統的影響力の低下が、底力比べの競馬でプラスに作用している結果と解釈できそうだ。瞬発力競馬の申し子だったダンスインザダークから、典型的持久力型のザッツザプレンティが生まれているように、もはや2代目になると、一括りにサンデー系という分類をすること自体、あまり意味のない行為になってしまう。むしろ、血統的には、ダンスインザダーク産駒のツルマルボーイ・ザッツザプレンティ、マーベラスサンデー産駒のシルクフェイマスがいずれも、ノーザンダンサーのクロスを内包していることに、注目してみる価値があるかもしれない。

今年の出走馬のなかでは、ツルマルボーイ・シルクフェイマスに加え、菊花賞馬デルタブルース(父ダンスインザダーク×母の父Dixieland Band)がこれらと同じ、父サンデー系かつノーザンダンサークロスを有するタイプにあたる。同馬の血統表を改めて眺めてみると、ノーザンダンサーだけでなく、リボーのクロスも確認できるのは興味深い。まさしく底力の固まりのような印象を受けてしまうが、どうだろう・・・・。
くしくも、タップダンスシチーは、父系としてはすっかり零細になったリボーの直系子孫にあたる。コスモバルクの父ザグレブにも、リボーの血が流れている。底力比べの競馬を占ううえで、意外にもこのあたりがポイントになってくるのかもしれない。

さて、ここまで考察をすすめてきたが、問題は本当にタップダンスシチーがレースのペースを牛耳って、底力比べの競馬に持ち込めるか否かということ。凱旋門賞帰りでまだ本来の状態には遠いと伝えられる調子がどうなのか?非常に気になる。少なくとも3~4コーナーまではレースの展開を握って欲しいと思っているが、こればかりはもう少し慎重に考えてから、最終ジャッジを下すこととしたい。

12月 25, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

山城守様、新年、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!転勤の内示、やっかいですね?(それとも?)ご苦労様です。(でもrain bookさんのLiveには?)当ページ、いつも興味深く拝見しています。自分は今日、シンザン記念は豊で堅そうなので、その前に資金倍増を狙った10Rで失敗してしまいました。調子の悪かった安勝があそこで来るとは!?って、そもそもここも豊、と決めた時点で運は無かったのでした。最終もギンガで行く予定だったのに!欲張らなければよかった!(って、毎度のことですけど・・・)

投稿: taylar | 2005/01/11 2:04:46

taylarさん、あけましておめでとうございます。
正月早々の転勤内示・・・・宿の手配など予定外の出費連続で、経済的にピンチですが、財布から出ていったお金は3か月ほどかけて馬券で回収する計画を立てています(^^; といった矢先に、正月競馬で傷口を拡げてしまいましたが(笑)
ホームグラウンドは変わりますが、新潟遠征も例年通りのペースで行きますので、よろしくお願いします。

投稿: 山城守 | 2005/01/12 0:28:27

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