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2004/12/14

【朝日杯回顧】侮れぬクラシック候補の誕生

■第56回朝日杯FS(2歳G1 中山芝1600) 着順

馬番馬名騎手タイム上3F
マイネルレコルト後藤浩輝1.33.435.3
ストーミーカフェ四位洋文1.33.736.3
ペールギュント小牧太1.33.835.0

■ハロン毎のラップタイム
 2004年  12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2

中団から勝負所で積極的にスパートしていったマイネルレコルトが勝利。
内ラチ沿いを器用に立ち回り直線抜け出すという近年の優勝馬に比べると、だいぶ外を回して勝ってしまった印象を受けるが、実際にパトロールビデオで確認してみると、後藤騎手は、終始ロスのない競馬に徹していたことがわかる。馬群が殺到する2コーナーでは、すかさず内ラチに近いところまで接近。バックストレッチから3~4角でも、この馬が通っていたのはラチからは4頭目くらいの位置だった。
勝負所では内ラチ沿いに拘った馬たちが軒並み窮屈になり、外枠から行かざるを得ない馬も距離ロスを強いられるなかで、誰にも邪魔されず好枠の利を最大限に生かし切ったのがこの馬。鞍上の意のままに動けるセンスの良さと抜群の機動力が、大舞台での勝利という好結果を生み出したと言えるだろう。それにしてもこの馬、思わず舌を巻くほど、コーナリングが巧い
前日の古馬1000万下の走破時計を上回るレコードタイムも、掛け値なしに評価できるし、ゴール前まで脚勢が衰えなかったことをみても、2000m程度までの距離延長には十分対応できそうだ

また、今にして思えば、不本意な競馬で5着に終わった京王杯当日の府中コースは、極端に内ラチ沿いが有利になるトラックバイアスタップダンスシチーの法則が作用していた。出遅れて外を回さざるを得なかったマイネルレコルトにとって、この敗戦は度外視して当然の出来事・・・・。逆に、そのトラックバイアスの恩恵を受け勝利を収めたスキップジャックなどは、評価を割り引いても差し支えなかったのかもしれない。
いずれにせよ、マイネルレコルト自身、まだ能力の底を見せていないという見方は十分成り立ちうる。福島デビューの経歴だけで、早熟のスピード型と侮ってしまうのは早計だろう。クラシックでも通用する逸材の登場・・・・これが当ブログの下した結論である。

以下、各馬について次走に向けてのメモを記す。

2着 ストーミーカフェ
芝1800の重賞を制した馬が、ハナを譲らずスピードでガンガン引っ張っていくというのは少々意外な感じ。だが、その札幌2歳Sにしても、スローに落として逃げたわけではなく、本来こんな競馬こそが持ち味なのだろう。おそらく、控える競馬では味がないタイプ。何となくローエングリンを彷彿とさせる。

3着 ペールギュント
末脚自慢のこの馬にとって、今回は内枠が鬼門になるとみて評価を下げたが、予想通りというべきか?勝負所で窮屈になってしまいズルズルと位置取りが悪化。直線猛然と追い込みながら僅かに届かずというレースに終わった。一言でいうなら「負けてなお強し」を印象づける競馬。
こんなタイプは往々にして、これからも常に人気を背負っての競馬を宿命づけられそう。だが、オッズに見合う確実性という意味では、あまりお買い得な馬とは考えられない。春のクラシックシーズン、マイネルレコルトと同じレースに出走してくるようなら、逆に危険な人気馬という見方もできるのではないか?
G1レベルでの過剰評価、特に単勝系の馬券による勝負は禁物だろう。

6着 ディープサマー
おそらく能力はあるのだろうが、依然として掴み所のない印象が解消されない謎の素質馬。今回の敗因は「外枠不利」と結論づけることができても、いつ好走するのか?皆目見当がつかない。とんでもない圧勝劇と淡白な凡走を繰り返す、気ムラなタイプという可能性もある。とりあえず山内厩舎だけに、劇走サインとして調教の動きには十分注意を払っておきたい。

11着 スキップジャック
馬群の内に潜り込める器用さが、今回はアダとなった形。もう少し控える競馬で決め手を生かしたかったところだが、ラベンダー賞・函館2歳Sの戦績から、能力の元値自体それほど高くない可能性もある。重賞レベルでは△評価あたりが定位置だろうか?
戦前に心配した血液検査の影響については、今の時点で何とも言えない。

15着 テイエムヒットベ
狙いすぎました・・・(^^;
敗因を一言で総括するなら、ここでは家賃が高かったということ。やはり、温泉効果だけで克服できるほど、G1の壁は薄くなかったか(笑)
しかし、九州産にしては見所のある馬なので、将来的に条件戦なら上位に互してやっていくことができそう。スピード能力・距離の融通性も魅力である。

12月 14, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

個人的には一番強かった+将来性がある
のはストーミーカフェかなと思ってます。
先行勢に厳しい流れの中であの競馬が出来るのは
ただ者ではないなと。クラッシックの有力候補ですね。
テイエムはジリっぽい足を使うイメージがあるので
東京開催で見直したいです。
ペールギュントはとりあえずもう一戦様子を見たいです
強い事はわかってるけどその強さが正確に把握できません....

投稿: はずれ馬券師 | 2004/12/14 11:01:59

はずれ馬券師さん、こんにちは。
あれだけのペースで飛ばしてゴール前も粘っているのですから、ストーミーカフェも強かったと思います。来春のトライアル以降では、マイネルレコルトよりも人気する可能性もありかな?
ただし個人的な印象としては、レコルトのほうが、地味な血統背景や、マイネル=早熟イメージから侮られがちなタイプだけに、能力との対比でお買い得な馬と考えています。そんなレコルトの血統表をあらためて眺めてみると、4代前にリボーのクロスが・・・・。底力がありそうなこんなタイプ、好きなんですよねえ(^^;

投稿: 山城守 | 2004/12/17 0:27:51

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