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2004/12/31

雪の水沢競馬場、04年打ち納め

mizusawa_oomisoka1年の競馬を締めくくるレースといえば、普通の人だとJRA・有馬記念(いや、ファイナルステークス・・・・?)、ちょっと好きな人でも大井の東京大賞典というのが、通り相場でしょうか。しかし、各地の熱戦はこれで幕を閉じたわけではありません。
12月31日、大晦日。暮れも押し詰まったこんな時分にも、全国9箇所の競馬場でレースは開催されています。
高崎競馬(この日が最後の開催)をはじめ、宇都宮・大井など関東の競馬場では降雪の影響を受け、午後のレース中止という残念な結果になったようですが・・・・。

岩手競馬も、水沢競馬場で恒例の年末年始シリーズを開催中です。例年この時期には雪が降るのが当たり前の土地柄なので、競馬場周辺が真っ白になるような降雪でも、開催に影響がないのはありがたいですね。大晦日のこの日も、午前8時の計測で氷点下7度!、午後からは本格的に雪が舞い散る冬らしい天候での開催でしたが、不良馬場のもとで無事最終10レースまで終了。私も、スタンド3階の特観席に陣取って、馬券はもちろん全レースに参加。無事完走して1年の打ち納めをしてきました。

さて、水沢の大晦日開催というと、例年ならファン投票ドリームレース桐花賞で盛り上がるのですが、今年は日程が変更されたため、B1特別戦のゴールデンステッキ賞がメインです。桐華賞が岩手版有馬記念なら、ゴールデンステッキ賞はWSJS・・・・。抽選で騎乗馬を決めるトップジョッキーの腕比べという触れ込みでしたが、菅原勲騎手は負傷欠場中、リーディング2位の村上忍騎手も騎乗馬が出走取り消しということで、少々寂しい顔ぶれのトップ騎手決定戦になりました。しかし、いざレースになれば話は別。来年以降の岩手競馬のリーディング騎手争いを予感させるような興味深い熱戦が展開されました。

勝ったのは、デビュー5年目・陶文峰(とうぶんほう)騎手。ここのきてメキメキと頭角を現してきた若手の有望株です。レースでは4番人気の馬を思い切りよく操って、きわどくハナ差で勝利、馬単85倍の波乱を演出です。とにかくこの騎手、強敵が相手だろうと、ベテラン騎手と併走する展開だろうと、けっして臆することなく度胸の良い手綱さばきをみせてくれます。これまでは、リーディング中位の穴馬ジョッキーという印象が強かったのですが、来年以降、騎乗回数が増えれば、一気にトップ5(菅原勲・小林・村上・村松・板垣)を脅かすところまで順位を上げてきそうな予感がします。また、先日もデンゲキヒーローで名古屋に遠征し交流重賞で3着と、人馬ともに力のあるところを示してくれましたが、全国レベルの交流競走でも、俄然注目が必要な存在になってきました。

ともあれこの日が1年の打ち納め。最終レースでは、低配当とはいえ◎(3番人気)→○(1番人気)の馬券をスカッと的中させることができ、ゴール前では久々に「そのままっ!!」と声も出たので満足です。帰り道、雪で高速道路が通行止めになったのは、まいりましたが、05年の打ち始めもまた、水沢に出かけることでしょう。たぶん2日後かな?(笑)

12月 31, 2004 岩手競馬, 旅打ちコラム | | コメント (2) | トラックバック (6)

2004/12/28

【東京大賞典】岡部G1制覇なるか?興味深い4強対決

年末の掉尾をかざるTCKの名物G1王者アドマイヤドンが別路線に転じてくれたおかげで、結果的には非常に面白いメンバーによる大一番が実現した。

P_RUSH順調なら、ダービーGP(盛岡)を圧勝したパーソナルラッシュの能力が一枚抜けていると思うが、なにせ今回は海外遠征明け。これをどう評価するかが、ポイントだろう。帰厩したのが12月4日、それ以降栗東で何本か時計を出してはいるが、正直まだ動きはパッとしないようだ。条件的には、同じ海外遠征帰りで好走した有馬記念のタップダンスシチーと比較しても、ちょっと厳しい感じがする。もちろん、アッサリ勝たれても文句は言えないが、気性の難しさも秘めるタイプだけに、ここは1戦様子を見ておくのが得策だろう。

そこで注目してみたいのが、同じJRA3歳勢からカフェオリンポスである。言わずと知れた春の3歳ダート王、大井の馬場への対応力は、アクイレジアをブッちぎってみせたJDDですでに証明済みだ。休み明けながらヒシアトラスに迫った中山の前走を叩いた上積み、さらには先行馬が揃う展開と、今回は復活に向けた条件がすっかり整った感がある。岡部騎手復帰後初G1制覇のチャンス到来とみたい。
もし、岡部騎手が勝てば、02年シンボリクリスエスの天皇賞秋以来、久々となる大舞台での勝利・・・・世界遺産・関東の至宝の手綱さばきに、大いに期待してみよう。

以下では、地元の期待を一身に背負う内田アジュディミツオー、前走でアドマイヤドンを退けたタイムパラドックスが上位。パーソナルラッシュ、カフェオリンポスともども、これらの馬たちが、上位4強を形成するとみた。

横典ユートピアは、ここでも逃げを主張するだろうが、今回はさすがに目標にされる不利がこたえそう。波乱の決着なら、キョウエイプライドの復活に期待するより、展開のまぎれによるクーリンガーあたりの浮上に注意を払うべき。

結論
◎カフェオリンポス
○アジュディミツオー
▲タイムパラドックス
注クーリンガー
注パーソナルラッシュ(馬券的には様子見)

【追記】
各ブロガーさんの東京大賞典予想をみると、意外なほどカフェオリンポス、人気がありませんねえ(^^;
アジュディミツオーとの比較で言うと、同じく前走で2着といっても、かたやG1で1着アドマイヤドン、かたやオープン特別で1着ヒシアトラスですから、このあたりが、評価の差につながっているのでしょうか?JDDの内容を思い起こせば、カフェオリンポスのほうが当然上位だと思うのですが・・・・

ちなみに、私の場合、これが今年最後の競馬ではありません。
最終日は、大晦日当日、水沢競馬場で1年を締めくくる予定です(笑)


12月 28, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (8) | トラックバック (25)

【有馬記念回顧】「もはやサンデー産駒ではない」ゼンノロブロイ

勝ったゼンノロブロイが東の横綱なら、タップダンスは西の横綱。以下、古馬の大関クラスシルクフェイマスダイタクバートラムがこれに続き、平幕優勝の経験をもつ関脇デルタブルースがその次に入線・・・・終わってみれば、出走馬の「」がほぼ正確に着順に反映される平穏な決着だっとと思う。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

状態不安を囁かれていた西の横綱だが、いざゲートが開くと、不安など微塵も感じさせない堂々たる逃げっぷり。こうなると、もう伏兵による小細工など通用する余地もない「力比べの競馬」になるしかない。
ラップを振り返っても、道中ペースの凸凹があまり見られないフラットな流れである。ハイペースとはいえ緩急変化への対応が着順を分けた昨年の有馬より、レースの質としては、明らかに今年の宝塚記念に近い。こんな流れ、本来なら瞬発力勝負をモットーとするサンデーサイレンス産駒にとって最も嫌な展開と言えるはずだ。しかし、そんな「不利」をまったく苦にすることなく、逆に力でねじ伏せてしまったゼンノロブロイ。ペリエの好騎乗もお見事だが、それに難なく応えてみせたこの馬自身、凡百のサンデー産駒とは異なるオールマイティな資質の高さを、結果で示してみせたと言えるだろう。
「タップダンス=サンデーの天敵説」を拠りどころに、「少なくとも両横綱のワンツーはない」と安易に判断していた私のような生半可な予想では、逆立ちしても取れない馬券だった。素直に脱帽するばかりである。

■04年有馬記念ラップタイム
 7.0-11.6-11.5-11.7-12.3-12.4-12.0-11.7-11.8-11.9-11.6-11.6-12.4
■参考03年有馬記念
 7.0-11.2-11.2-11.2-11.6-12.3-12.9-12.6-12.2-12.7-11.7-11.7-12.2
■参考04年宝塚記念
12.6-10.7-11.0-12.1-12.1-12.5-11.9-12.1-12.0-11.4-12.7

以下、出走各馬の次走に向けてのメモを整理してみよう。

1着 ゼンノロブロイ
TARGETによるPCI(ペースチェンジ指数)を確認すると「50.2」。これは、ロブロイ自身がほぼ前・後半に差のないラップを刻んでいることを意味している。その結果、推定上がり3ハロンも35.3と、JCや天皇賞で見せた瞬発力勝負とは明らかに質の異なる競馬を試みたことがわかる。これは、本来タップダンスシチーが最も得意とするペース領域のはず・・・・言うなれば、今回は相手の土俵に懐から飛び込んで、正攻法で寄り切ってしまった印象だ。強い死角がみえない
もはや、この馬サンデー産駒ではないのかもしれない(^^;

2着 タップダンスシチー
一連の「不安説」を陣営の三味線と捉える向きもあるようだが、今さらながら佐々木師の発言をおさらいしてみると、1週間前の時点と直前では明らかにトーンの違いがみられる。「好調時に比べると七、八分という感じ」→「追い切り後の気配はかなり良くなっているから自分の形で運べれば力は出せるはず」・・・・さらには、レースが近づくにつれ、ゲート不安であるとか、枠順に対する不満であるとか、馬場状態など、調子以外のファクターを気にする「泣き」の発言が増えてきたのが、今にして思えば師の真意を読み解く鍵であったかもしれない。
やはり、自信はあったのだ。少なくとも馬の状態に関しては。
「状態の不安は解消した。あとは条件さえ整ってくれるなら力は出せる」素直にこう言ってくれればいいのに・・・・と思うのは、やはり素人考えだろうな(^^;

3着 シルクフェイマス
タップダンスシチーに比べると、この馬の状態に関する陣営の発言には、特に屈折したところがなかった(笑)しっかりと乗り込み本数を消化しながら、思惑どおり馬体も回復。パドックの姿も、だいぶ本来の状態に近づいている印象を受けた。
現状では西の大関という評価がピッタリだが、正横綱は無理でも張出横綱くらいまでなら出世の可能性は残されている。来期の宝塚記念、東の横綱が海外遠征で不在の隙をついて、父の足跡をなぞるG1勝利のチャンスが訪れるかもしれない。

4着 ダイタクバートラム
直線入口ではコスモバルクと前後する後方の位置から、よく追い込んでいる。
このレースで上がり3ハロン34秒台をマークしたのは、この馬とサンデー産駒の3頭のみ。これがこの馬の本質を良く表していると思う。どちらかといえば底力比べよりも、スローの決め手勝負歓迎のタイプだろう。持続力が売りのダンスインザダークというイメージではなく、瞬発力のサンデー系という分類がよく似合う。

11着 コスモバルク
残念。力を出し切れていない敗戦である。
抑える競馬を試みると戦前から囁かれていたが、あの位置取りは意図したものというより、単に行きっぷりが悪かったせいらしい。
五十嵐騎手、田部調教師の発言を総合すると、敗因は言い古された言葉になるが「目に見えない疲れ」。9月の北海道優駿出走から数えて5走目、そのすべてがタフな競馬だったことは、確かに考慮すべきだった。また、輸送負担を軽減するために選択した大井競馬場入厩→美浦トレセン短期滞在という慣れない環境が逆に災いしたと言えるのかもしれない。ともあれ、これが力負けではないということだけはハッキリしているので、東西両横綱を倒せる資格をもった前頭の元気者として、捲土重来を期待したい。

12月 28, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (7) | トラックバック (25)

2004/12/26

【今日の注目馬】安勝乗り替わりクーカイの単に妙味

日曜日(12月26日)の注目馬。中山8レース・フェアウェルS自信度60%です。
1番人気が予想されるマルブツトップは、安全運転で終始外を回していく可能性が高いので、馬券の頭は、屋根を安勝にスイッチした13クーカイが有力でしょう。前走のふがいない敗戦は、発馬部分が芝のコースでダッシュがひと息だったため。純粋ダートコースでの力比べ、ハンデも56キロなら、勝てるとみました。

中山8レース フェアウェルS(ダ1800・1600万下)
 ◎13 クーカイ       安藤勝 純粋ダートで見直し
 ○15 マルブツトップ   武 豊 滞在向の印象も格上
 注1 カオリノーブル    ボニヤ 単騎逃濃厚な組合せ
 注11 ナカヤマバスター 藤 田 初ダート確かに怖い 

勝負馬券 
 単勝1点  13番   6.5倍(12:30現在)
押さえ馬券
 複勝1点  13番   2.1倍~2.8倍 もしくは
 ワイド1点  13-15 2.2倍~2.4倍

オッズの推移を確認し2倍以上つくなら、複勝のほうを購入します。
【注意】次のレースのピサノクウカイとは違う馬ですから、お間違えなく(笑)

12月 26, 2004 今週の注目馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (0)

【有馬記念】有力各馬考課表「○と×」

天皇賞(秋)・ジャパンカップと爆発的な瞬発力で他を圧倒してきた王者ゼンノロブロイ。もし、ここも勝てるようだと、年度代表馬と2億円ボーナスという名実ともども最強馬に相応しいご褒美が待っている。前日発馬の単勝オッズは2.2倍の1本かぶり。前年の王者シンボリクリスエスが集めた支持(単勝2.6倍)さえも上回る人気が、ロブロイ1頭に集中する構図である。JCで2・3着した3歳2強(コスモバルク・デルタブルース)らとの勝負づけは、もう済んだというのが、世の大勢を占める見方なのだろう。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

もちろん、ゼンノロブロイが能力を100%発揮できる条件さえ整えば、優勝に一番近い位置にいることを否定するつもりはない。しかし、何が起こるか、やってみなければわからないのも競馬の面白さである。
たとえば、前回のエントリなどで指摘したように、春の王者タップダンスシチーが能力を全開しペースが底力比べの展開になってしまうと、ゼンノロブロイの長所である瞬発力は大幅に殺がれてしまう可能性がある。一方、タンプダンス自身も今回は海外遠征明け。状態が100%のデキにないことは陣営自身も認めるところである。
せんじ詰めて言えば、どの馬にもプラス材料(○)はあるし、死角(×)もあるということ。今回の記事では、暮れの中山・芝2500という与えられた条件で、ベストのパフォーマンスを発揮できる馬を見つけ出すために、今年出走する有力各馬について「○と×」方式による評価で、チェックポイントをおさらいしていくこととしたい。

ゼンノロブロイ 牡4(ペリエ)
「○」は、言うまでもなく圧倒的な瞬発力。秋3戦にマークしてきた上がり3ハロンタイムはいずれも34秒台前半の優秀の水準だが、勝負所で一瞬にして他を3馬身以上も突き放してしまう決め手の破壊力は、数字に表現できない凄まじさと言える。
今回は「天敵」タップダンスシチーの出走で、そうした決め手を生かせる展開になるかどうかが最大の焦点だが、かつて神戸新聞杯G2では、PCI(ペースチェンジ指数)53.8という、ほぼミドルペースのラップを刻みながら、後続を圧倒する決め手を繰り出した経験がある。前・後半のラップが逆転し極端に上がり時計を要するようなハイペースにさえ陥らなければ、JCの結果を再現することも不可能ではないだろう。
ペース・展開以外の材料「×」を探すなら、最内を引いてしまったこの枠順か?15頭数以上が揃った多頭数の競馬で、1枠・2枠を引いた時のロブロイの戦績は「0-1-0-2」。今回と同じくペリエ騎手騎乗の菊花賞では、4角手前の勝負どころで内ラチ沿いに押し込められ、不完全燃焼に終わった記憶も蘇る・・・・。まあ、ペリエほどの名手が2度同じミスを犯すとは考えがたいが、1番人気を意識して逆に早めに外に持ち出す競馬を試みたとき、内から伸びる伏兵に足もとをすくわれる可能性も含め、一考しておきたいデータではある。

コスモバルク 牡3(五十嵐)
1年間を通じJRA競馬の中心に居続けた、今年のもう1頭の主役である。G1挑戦を続けるたびに、距離適性であるとか、気性であるとか、さらには鞍上とか(^^;、これほど死角の有無を詮索されてきた馬も、他にいないだろう。しかし、改めて戦歴を振り返ってみると、今回これという「×」は、ほとんど見あたらない気がする。
皐月賞は大外枠、ダービーは折り合い、菊花賞は距離が敗因であったと結論づけられるが、今回は3枠4番と枠順に恵まれた。スタミナを問われる中山芝2200で日本レコードを記録した現在では、距離2500も特に気になる材料ではない。最大の課題、折り合い不安も前走のJCで一応解消。ルメール騎手の手腕ももちろん大きかったが、「ノーズバンド装着の効果」が気性の成長に直結していることを、陣営がコメントしているので、これはむしろ馬具変更の効用と解釈すべきだろう。五十嵐騎手に手綱が戻る今回、ダービーの悪夢が再現される恐れは、まず無いとみていい。
仮にタップダンシシチーがペースを支配する厳しい展開になっても、PCI47.2のハイペースに耐えたセントライト記念の実績があるバルクにとっては、サンデー産駒が苦戦する分、むしろプラス材料といえる。速めのミドルペースで底力が試される展開になればなるほど、この馬の「○」というべき勝負根性が全開となる可能性は高い。
とはいえ、ゼンノロブロイに前走でつけられた3馬身差を逆転するためには、正直、もうひと押し強調できる「○」がほしい。岡田総帥が授けたロブロイマークの作戦も、はたして有効か?(そもそも、そんなことができるのか?)わからないが、外野の雑音に惑わされることなく、悔いの残らない競馬で1年を締めくくってもらいたい。

デルタブルース 牡3(ボニヤ)
「○」は血統背景父ダンスインザダーク、ノーザンダンサーのクロス、さらには絶妙の隠し味として用意されたリボーのクロス。あらためてこの馬の血統表を眺めてみると、この秋の本格化がフロックでも何でもないことに、納得させられてしまう。この馬も、スローの決め手比べだとゼンノロブロイには遠く及ばないかもしれないが、底力比べの展開を歓迎したいクチだろう。菊花賞の競馬を思い起こせば、向正面からマクり気味に先頭をうかがい、自らそんなペースを作り出していく可能性もありうる。
「×」は、いまだに主戦騎手が誰なのかはっきりしないこと。春以降、ほとんど1戦ごとに慌ただしく乗り替わりが繰り返され、よく馬が戸惑わないものだと感心してしまう。今回はボニヤ騎手へのスイッチとなるが、さすがにペリエと2人だけでは、鉄の結束を誇るフランスラインといえど、レースを支配することは難しそう。
ちなみに過去10年、騎手乗り替わりで出走した馬の有馬記念成績は「0-2-4-29」連対率5.7%、複回値52。大一番での鞍上スイッチは、さすがにプラス材料とは言えない。あ、これはコスモバルクにも当てはまるかもしれない(^^;

ダイタクバートラム 牡6(武豊)
「○」は、力の違いでねじ伏せたステイヤーズSのレース内容。あの強さを再現するイメージで武豊騎手が乗ってくれるなら、ここでも侮れない伏兵以上の位置に浮上してきそう。「×」は、同じダンスインザダーク産駒のデルタブルースと対照的に、ノーザンダンサークロスを有しない血統背景。そのあたりが反映するためか、タップダンスシチーとの相性は、オープン入り後2戦2敗とあまり芳しくない。距離適性の高さには魅力を感じるが、底力比べで台頭するタイプというより、スローペース歓迎のクチかも。

シルクフェイマス 牡5(四位)
「○」は、ゼンノロブロイ(ペ)・コスモバルク(十)と絡むと「ペ・ヨンジュン馬券」が成立すること・・・・というのは冗談だが、現実に底力が試される競馬になった宝塚記念でゼンノロブロイを抑え2着していることは、やはり評価すべき。また、父マーベラスサンデーを彷彿とさせる戦歴を歩んできており、父同様に年末の大一番で連対圏に突入できる資格を有していることに疑いはない。
「×」は天皇賞(秋)のパドックで感じた状態面の不安。宝塚激走後、夏場の調整に失敗したせいか?ベスト体重を15キロも下回っていた前走のデキでは、不本意な凡走も致し方なかった。有馬記念での最終評価は、馬体重の発表とパドック映像での直前気配を確認してからと、せざるを得ないだろう。

タップダンスシチー 牡7(佐藤哲)
大一番の鍵を握るもう1頭の主役は、春の現役最強馬。「○」については、もはやコメントする必要もないだろう。まともに競馬ができる状態なら、ゼンノロブロイを含むサンデーサイレンス産駒の上位進出の可能性は、ほとんど消滅してしまうことさえありうる。
状態に関しては、佐々木師の発言も含め諸説が入り乱れ、何を信頼すべきかよくわからなくなってくるが、少なくとも宝塚記念当時のデキに及ばないことは間違いないところ。ただし、これくらいの名馬のレベルになると、たとえ100%の状態でなくとも、自身の面目は保つレースをしてくるものだ。発馬さえまともなら今年の有馬がスローペースの凡戦に終わる心配はないとみる。
問題は「発馬」にある。直前の新聞報道などで、佐々木師が妙にゲート不安を気にしているのが、やはり気がかりな材料だ。中山2500の発馬地点はスタート後すぐ最初のコーナー(3角)を迎えるため、スタートで後手を踏むと、そのまま位置取りが後方に固定される恐れがある。それでも、2周目の向正面からマクってレースを動かしていくという可能性もあるが・・・・そんな意図せぬ形の競馬になると、途中で投げ出してしまう癖もあるようだ。このあたり、馬券の対象としては、やはり「×」の評価を与えざるを得ない。

結論
◎コスモバルク
○ゼンノロブロイ
▲デルタブルース
△シルクフェイマス
△ダイタクバートラム

JRA競馬の締めくくり。心情的な部分も含めて、ここはコスモバルクに肩入れしてみたい。本線は単勝だが、話のタネに「ペ・ヨンジュン馬券」も一応押さえます(笑)

【関連記事】有馬記念枠順確定 ペ・ヨンジュン馬券は炸裂するか!?
       (馬券日記 オケラセラ@馬耳東風さん

キルトクールは、何とタップダンスシチー
仮に出遅れなく先行することができ、レースの流れを決定づけるところまではいっても、馬券の対象にまでは及ばないデキではないか?と邪推しています。

12月 26, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (47)

2004/12/25

【今日の注目馬】新潟2歳S組アイルラヴァゲイン

久しぶりに「注目馬」のカテゴリに記事をエントリ。
土曜日(12月25日)の勝負レースです。自信度は80%程度。少なくともワイドの押さえは的中すると思うので、元手の回収は確実です。有馬記念の資金捻出に好適のレース。低リスクで大きく狙ってみましょう。

中山9レース クリスマスローズS(芝1200・2歳OP)
 ◎9 アイルラヴァゲイン 柴田善  攻め十分不安無
 ○3 チアフルワールド  ペリエ  好枠、先手有望
 ▲2 オーヴェール    蛯名正  展開次第も上位
 △10 ストーミングパワー 石橋脩 3着候補要注意
 
勝負馬券 
 三連単フォーメーション4点
 1着9-2着2,3-3着2,3,10  12:00時点の合成オッズ10.09倍
 
押さえ馬券
 ワイド1点 3-9
 12:00時点のオッズ  2.5倍
 
資金配分 三連単50%・ワイド50%

12月 25, 2004 今週の注目馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (1)

【有馬記念考察2】サンデー直子の瞬発力型は苦戦?

昨日のエントリの続き。「タップダンスシチー=サンデー産駒の天敵?」説について、引き続きデータから検証してみたい。
タップダンスシチーが、本領を発揮することにより、レースの展開が底力比べの様相を呈したとき、そんな流れを見方に上位に食い込んでいるのは、どんなタイプの馬なのか?タップのPCIが「赤」「黄」表示(PCI60未満)だったレースを対象に、着順上位馬2頭のPCI(ペース指数)血統(種牡馬)の傾向をチェックしてみた。
 ※なお、PCIの見方については、前回のエントリを参照してください。

■タップダンスシチー(PCI60未満時)好走時の上位入線馬

レース好走馬①PCI父血統好走馬②PCI父血統
04宝塚記Sフェイマス 2着44.3マーベラスSリンカーン 3着51.6サンデーS
04金鯱賞Bイレヴン 2着52.5サッカーBザッツP 3着48.5ダンスインD
03JCザッヅP 2着44.0ダンスインDシンボリK 3着49.5Kris.S
03宝塚記ヒシミラクル 1着46.6サッカーBツルマルB 2着49.2ダンスインD
03金鯱賞ツルマルB 2着50.7ダンスインDエアエミネム3着47.0Danehill
03リニューLパステル2着56.3トニービンエアエミネム3着52.5Danehill
02有馬記Sクリスエス1着59.5Kris.Sコイントス 3着56.1サンデーS
02京阪杯Sワインダ 1着51.0トニービンダービーR2着53.5トニービン
02AR杯Sジェガー1着58.4リアルSコイントス 2着56.5サンデーS
02京都大ナリタトップ 1着59.0サッカーBツルマルB 2着58.3ダンスインD
02朝日CイブキG 2着50.0コマンダーCTサーパス3着50.2A.P.indy
02目黒記トシザV  1着49.9ヴィジョンAバイオ 2着44.9オペラH
02メトロSツルマルB 1着52.3ダンスインDLパステル2着48.8トニービン

【※】PCIの色分け 赤=PCI52未満(ハイペース気味)、
   黄=PCI60未満(ミドルペース気味)、緑=PCI60以上(スローペース気味)
【※】父血統の色分け 黄色=サンデー直子、緑=サンデー系、黄土色=ロベルト系、
   水色=ゼダーン系、赤紫=ノーザンダンサー系、灰色=Fine Top系

表中に示したPCIの色分けは、すべて「赤」「黄」の表示ばかり。すなわちPCI60未満のペースに対応できた馬のみが、上位を独占するという結果になっている。やはり、レースの主導権を握る馬(タップダンシシチー)がどんどん速いラップを刻んでいくような展開では、なし崩しに脚を使わされてしまう分、スローペースの決め手比べを得意とするタイプ(PCI60以上)が台頭する余地は少ないと言えそうだ。

さらに注目すべきは、上位馬の血統傾向である。「父血統」欄をみると一目瞭然なのだが、サンデーサイレンス直子(表中では黄色表示)が連対を果たしたのは、わずか1頭のみ(02年アルゼンチン共和国杯・コイントス2着)3着まで範囲を拡げてチェックしても、好走例は計3例を数えるだけとなっている。ここまでくると、タップダンス=サンデー産駒の天敵という仮説も、あながち根拠のないものとは言えなくなってくるだろう。

一方、直子の苦戦とは対照的に、サンデーの孫にあたる馬たち(ダンスインザダーク、マーベラスサンデー産駒)が、タップダンスを向こうに回しながらそれなりに健闘しているのは面白い傾向である。これは、「サンデー系」といっても2世代経過すると、父の母や母系の血量が全体の4分の3を占めるようになるので、サンデーの血統的影響力の低下が、底力比べの競馬でプラスに作用している結果と解釈できそうだ。瞬発力競馬の申し子だったダンスインザダークから、典型的持久力型のザッツザプレンティが生まれているように、もはや2代目になると、一括りにサンデー系という分類をすること自体、あまり意味のない行為になってしまう。むしろ、血統的には、ダンスインザダーク産駒のツルマルボーイ・ザッツザプレンティ、マーベラスサンデー産駒のシルクフェイマスがいずれも、ノーザンダンサーのクロスを内包していることに、注目してみる価値があるかもしれない。

今年の出走馬のなかでは、ツルマルボーイ・シルクフェイマスに加え、菊花賞馬デルタブルース(父ダンスインザダーク×母の父Dixieland Band)がこれらと同じ、父サンデー系かつノーザンダンサークロスを有するタイプにあたる。同馬の血統表を改めて眺めてみると、ノーザンダンサーだけでなく、リボーのクロスも確認できるのは興味深い。まさしく底力の固まりのような印象を受けてしまうが、どうだろう・・・・。
くしくも、タップダンスシチーは、父系としてはすっかり零細になったリボーの直系子孫にあたる。コスモバルクの父ザグレブにも、リボーの血が流れている。底力比べの競馬を占ううえで、意外にもこのあたりがポイントになってくるのかもしれない。

さて、ここまで考察をすすめてきたが、問題は本当にタップダンスシチーがレースのペースを牛耳って、底力比べの競馬に持ち込めるか否かということ。凱旋門賞帰りでまだ本来の状態には遠いと伝えられる調子がどうなのか?非常に気になる。少なくとも3~4コーナーまではレースの展開を握って欲しいと思っているが、こればかりはもう少し慎重に考えてから、最終ジャッジを下すこととしたい。

12月 25, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (4)

2004/12/24

【有馬記念考察】サンデーの天敵、再び登場

残り5Fの地点から淀みないラップを刻む底力比べに持ち込まれてしまっては、サンデーサイレンス産駒の得意とする上がり勝負の展開など、望むべくもない。リンカーンやゼンノロブロイなどにとっても、この現役最強馬は天敵というべき存在なのかもしれない。  

およそ半年前に書いた当ブログの宝塚記念回顧記事から、引用してみた。
タップダンスシチーこそは、サンデー産駒の天敵である」という仮説・・・・。
その後、タップダンスは休養を経て凱旋門賞に向かい、結局、この仮説の当否を裏づける機会は得られなかった。しかし、年末最後のJRA・G1有馬記念、「サンデーの天敵」は、ようやく出走にごぎつけることができたようだ。引退宣言を撤回し、現役続行を表明しての意欲の挑戦である。これで、ゼンノロブロイをはじめとするサンデー産駒たちとの対決が、俄然楽しみになってきた。

強力な先行力を武器に数々の大レースで好走してきたタップダンスシチー。彼が出走してくると、自身が逃げようと逃げまいと、往々にしてレースは前半から厳しいペースを刻んでいくことが多い。その結果、ラスト3ハロンも、35秒台後半から37秒台と時計を要する展開になりがちで、いわゆる「底力を試される競馬」になる。
Photo:(C)Horses.JP (この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

一方、サンデーサイレンス産駒の多くが得意とするのは、そんな展開とは正反対のラストの瞬発力比べであり、このためタップダンスシチーが好走するレースでは、サンデー産駒は苦戦を強いられることになる・・・・これが「天敵説」を考えついた論拠なのだが、今回は、実際にレースのラップを検証し、この仮説について、もう少し深く考えてみることにしよう。

ペースを計る指標としては、競馬データベースソフトの定番TARGET FRONTIER JVから出力される「PCI」(ペースチェンジ指数)という指数を利用してみた。「PCI」とは、「上がり3ハロンの位置を分岐点とし、その前後の走破タイムからそれぞれ速度を計算し、その比を表したもの」。つまり、ラスト3ハロン前後で、どれだけ速度が変わったかを意味する指数である。具体的には、PCI約50で前後半が同一程度の平均ペースとなり、それより小さい値だとハイペース、それより大きい値だとスローペース気味の競馬であったと解釈できる。また、この指数は個々の出走馬ごとに算出されるので、単に逃げ馬1頭のラップタイムを基準にハイペース・スローペースを判断するより、各馬のレースぶりをそれぞれ的確にジャッジすることに適しているといえるだろう。

まずは、タップダンシシチー自身がオープン入りして以降、好走時にマークしているPCIを見ていくことにしよう。
なお、昨年の有馬記念など着外に凡走してしまったときは、この馬がレースのペースを支配したと言いがたいため、今回の分析対象から除外する整理にした。

■タップダンスシチーの好走履歴

レース条件着順戦法PCI
04宝塚記念G1 阪神芝22001着先行44.4
04金鯱賞G2 中京芝20001着先行46.3
03ジャパンCG1 東京芝24001着逃げ45.3
03京都大賞典G2 京都芝24001着逃げ64.0
03宝塚記念G1 阪神芝22003着好位40.8
03金鯱賞G2 中京芝20001着先行45.8
03リニューアル記念OP 東京芝24001着好位55.1
02有馬記念G1 中山芝25002着逃げ51.2
02京阪杯G3 京都芝18005着先行46.2
02アルゼンチン杯G2 東京芝25003着好位52.4
02京都大賞典G2 京都芝24003着先行56.3
02朝日チャレンジG3 阪神芝20001着先行48.2
02目黒記念G2 東京芝25005着先行39.5
02メトロポリタンSOP 東京芝23003着先行46.8
02日経賞G2 中山芝25002着先行66.8

表のPCIを3色に色分けしているのは、赤=PCI52未満(ハイペース気味)、黄=PCI60未満(ミドルペース気味)、緑=PCI60以上(スローペース気味)という区分を意味している。「52」という、ちょっと中途半端な値のところに区切りを設けたのは、TARGET FRONTIER JVの成績表示画面(着度数1)で、丁度そこが境目となりデータが表示されていることに対応したもので、特にそれ以外の理由はない(^^;

あらためて表を眺めてみると、やはりというべきか「赤」の表示が目立つ。特に最近の3走(04年の宝塚記念・金鯱賞、昨年のJC)は、この馬がレースのペースを決定づけたもので、いずれもPCI40秒台なかばの厳しいペースであった。4コーナーを待たず早め早めに後続を圧倒するようなスパートを繰り出したことが、こんな指数にも現れていると言えるだろう。

それでは、タップダンシシチーが本領を発揮したそんな展開の競馬で、同じく好走していたのは、どんなタイプの馬なのか?
夜も更けてきたので、分析の続きは次回の記事で・・・・

12月 24, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (6)

2004/12/22

WP7 「信長の野望」に近づいた競馬シミュレーション

wp7_win信長の野望」でお馴染みのKOEIが放つ本格的競馬シミュレーションゲーム「ウイニングポスト7」。年末年始まで購入を我慢しようかと思っていたけど、誘惑には勝てず・・・・結局、特典付きの「プレミアムBOX」なるパッケージを購入し、我が家でもまったりとプレイを開始しました。桂馬さんの新ブログなどを見ているうちに、すっかりその気になってしまったのが、まずかったかも(^^;

同じ競馬シミュレーションゲームとして、ダビスタとよく比較されるウイニングポスト(WP)ですが、ゲームの趣は大分異なります。
最大の違いは、ゲーム中の仮想世界に「時間の流れ(歴史)」が用意されていること。登場人物(騎手・調教師)や種牡馬は、1年ごとに年齢を重ね、しかるべき時期が訪れると引退してしまいます。また、同一のライバル馬が、歴史を超えて何度も登場してくるような不自然さもありません。とりあえず、主人公であるプレイヤー自身は年をとらないようですが、仮想競馬史の流れに身を置きながら自ら歴史を変えていく感覚を味わえるのは、「信長」と同様の面白さといえるでしょう。ただし、ゲーム中の時間の流れは現実以上に慌ただしく経過するので、「未来」が舞台になっていた前作では、岡部騎手やアンカツがあっという間に引退してしまう(笑)など、不満を感じる点もありました。

今作「7」では、そんな要望にも対応してくれたのでしょうか?シンボリルドルフが3冠を達成した1984年の「過去」から、ゲームが開始されるというストーリーに、基本設定が変更されました。競馬歴○○年のオヤジ世代からすれば、歓迎すべき改良です。
実際にプレイを初めてみると、競馬史の史実が、ゲーム中の世界にも色濃く反映されていくのが興味深く、楽しいです。カツラギエースは三冠馬2頭を向こうに回しながら人気薄でJCを逃げ切ってしまうし、ギャロップダイナも秋天でルドルフを負かし大穴をあけたりする。オールドファンなら思わずニヤリとしてしまうような場面ですね。ただし、ニシノライデンが斜行して他馬を妨害するような芸の細かさまでは、さすがに用意されていませんでした(笑)

また、史実に登場する競走馬を所有でき、その競走馬が成長するにつれ各種の能力を身につけていくという設定、ゲーム中に挿入される多彩な「イベント」など、今作では、競馬ゲーム版「信長の野望」といった性格がより強くなった印象を受けます。もちろん、架空の馬を所有し、実在馬を負かしていくという遊び方もあり。「信長」で言うなら、風魔小太郎や真田十勇士で、実在の武将との合戦に勝利するあの感覚です。
自分の場合も、初期にセリ落とした架空の2歳馬(ターゴワイス×ダイタクブレインズ=ダイタクヤマトの母)で朝日杯を勝つことができたので、今後が楽しみ。この先は、トウケイニセイメイセイオペラを入手して、全国のダートG1を勝ちまくることを目標に、まったりプレイを継続する予定です。

【関連ブログ】役に立たない?WP7無駄知識
 人名実名化エディットなどの紹介記事があり、たいへん重宝しております。感謝。

12月 22, 2004 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (1)

2004/12/19

【フェアリーS】素質よりも、地道な努力が報われる一戦

暮れの中山・芝千二で争われる2歳牝馬限定の重賞・フェアリーS(G3)
かつては、クラシック戦線でも上位人気を集めるような馬たち(プライムステージ、マックスロゼなど)による出世のステップという趣もあったが、最近ではレースの性格もすっかり様変わりしており、クラシックとの関連性は徐々に薄れつつある
ここ数年のメンバーを見渡しても短距離志向が強まった感があり、出走馬のレベルもやや低調だ。一言でいうなら、 阪神ジュベナイルフィリーズで力負けした馬たちが、相手弱化に恵まれ巻き返してくるレース。評判の素質馬よりも地道な努力を重ねてきたタイプが、馬券の狙い目となる。


ちなみに、ここを勝ちあがった馬たちのその後を追跡しても、尻すぼみの成績で、いつの間にやらフェードアウトという例が目立つ。昨年の勝馬マルターズヒートも、桜花賞トライアルを最後にすっかり壁にあたってしまった。地道な努力だけで、成功を維持していくのも大変ということだろうか?ううむ、ぱっとしないな。
Photo:(C)Horses.JP

■フェアリーS 過去10年の連対馬 戦績一覧

馬名戦歴前走条件着順
94年プライムステージ1-1-0-0札幌3S・GⅢ芝12001着
エイシンバーリン1-1-1-0阪神3歳・GⅠ芝16003着
95年マックスロゼ2-2-0-0赤松賞500芝16001着
シーズグレイス3-0-1-1阪神3歳・GⅠ芝16009着
96年ヒシナイル1-1-1-0赤松賞500芝16003着
ビクタートウショウ2-1-0-3黒松賞500芝12001着
97年レディステラ3-1-0-1福島3歳OP芝12001着
ストームティグレス2-1-0-1黒松賞500芝12001着
98年タヤスブルーム2-0-1-1阪神3歳・GⅠ芝16009着
エイシンルーデンス2-0-0-2阪神3歳・GⅠ芝16007着
99年ベルグチケット1-1-0-2阪神3歳・GⅠ芝16007着
ウォーターポラリス1-0-0-1阪神3歳・GⅠ芝160014着
00年テンシノキセキ2-0-0-0福島3歳OP芝12001着
サクセスストレイン2-0-0-1福島一般500芝12001着
01年サーガノヴェル1-0-0-0中山未勝利ダ12001着
ブルーリッジリバー2-0-0-1りんどう500芝14001着
02年ホワイトカーニバル1-1-0-4阪神JF・GⅠ芝16009着
ソルティビット2-1-0-2阪神JF・GⅠ芝160017着
03年マルターズヒート1-0-1-1阪神JF・GⅠ芝160010着
ホシノピアス1-2-0-1東京一般500ダ14004着

基本的には、先に指摘したとおり(1)前走阪神JF敗退組、もしくは、(2)4~5戦程度のキャリアを積んだ実績馬の好走というパターンが目立つ。
最近になると、前走ダート路線から転戦してきた馬の好走例もちらほら目につくが、破格の時計でブッチ切り(サーガノヴェル)とか、牡馬強豪相手に互角の健闘(ホシノピアス)とか、特別な強調材料がないかぎり、芝のスピード性能が問われるここで、好走を期待するのは難しいかもしれない。

また、キャリア1~2戦の素質馬がいきなり好走という例も、意外なほど少ない
特に新馬を勝って2戦目で重賞挑戦に踏み切った組は、サーガノヴェル1頭を除いて全馬枕を並べて討ち死にという体たらくである。素質の高さ、あるいは仕上がりの良さで初戦を乗り切ることはできても、新馬・未勝利戦とは次元を異にする重賞の流れで、まったく何もさせてもらえぬまま、終わってしまった馬がいかに多いことか・・・・。シェイクハンドであるとか、タカオルビーなど、後にオープンに出世する素質を秘めた馬といえど、デビュー2戦目の重賞挑戦となると、やはり家賃が高いと言わざるを得ない。

■フェアリーS デビュー2戦目での挑戦の結果(最近10年)

馬名前走コース着順タイム戦法本番人気着順
94年シェイクハンド中京芝12001着1.10.5逃げ3番人気7着
95年アサクサメデリン中山芝12001着1.09.9逃げ5番人気5着
96年タクスティータ中山芝12001着1.11.1逃げ7番人気12着
フェザンレーヴ中山芝12001着1.12.9逃げ12番人気13着
97年アトムチェイサー中山芝12001着1.10.7好位4番人気7着
パラオウィッシュ福島芝12001着1.12.7差し11番人気8着
98年ゲイリーアジュール中山芝12001着1.10.6逃げ4番人気5着
フレンドリーエース中山芝12001着1.11.2好位11番人気11着
ローレルジュリア中山芝12001着1.10.3先行6番人気16着
01年サーガノヴェル中山ダ12001着1.11.9逃げ3番人気1着
ステラファンタジー中山ダ12001着1.14.7差し13番人気12着
02年タカオルビー新潟芝16001着1.36.6差し10番人気7着
03年パーフェクトダンス東京芝14001着1.24.8先行3番人気4着
クインクインクイン中山芝12001着1.10.5逃げ7番人気6着
プリモレディ函館芝12001着1.12.1好位5番人気9着
トーアグレイス福島芝12001着1.10.9好位14番人気10着
ナナツボシ東京ダ14001着1.28.3先行12番人気13着
クィーンロマンス中山ダ12001着1.13.6逃げ10番人気14着

結論。
◎フェリシア
○カシマフラワー
△マイネデセール
△ツルマルオトメ
△タイニーウイナー
△キャントンガール

阪神JF組のうち実績最上位のカシマフラワーから入るのが定石だろうが、ここはハイレベルと言われる新潟2歳S4着の実績を誇るグラスワンダー産駒・フェリシアに注目してみたい。
父が送る期待の初年度産駒ということで、デビュー以来、過去4戦のレースをすべてチェックしてきたが、この馬の強みは、折り合い・位置取りに何の心配もいらない競馬センスの高さにある。一瞬にして馬群を抜け出せる瞬発力も兼ね備えており、これまで何度も直線の半ばまでに先頭に踊り出す場面があった。しかし、父の名には似つかわしくない馬格の小ささが災いするせいか、直線の長い新潟・東京ではどうしても他馬の目標にされ、最後には力でねじ伏せられてしまう・・・・そんな惜しい競馬が続いてきた。
しかし、今回はさすがに風向きが変わってきそう。初の右回りコース・中山の急坂・距離千二のスプリント戦とすべて未体験の条件だが、一瞬の決め手を生かし切るにはむしろプラスの材料と解釈することはできないか?近2走惜敗したジェダイト・リヴァプールを物差しにしてみると、現状でも阪神JF10着以内に食い込める能力はありそうだし、単純評価するなら同レース11着のカシマフラワーより上位という見方も成立する。一戦毎に積み重ねてきた地道な努力が報われることを期待してみよう。

対抗格の筆頭はもちろん、カシマフラワー。レベルの高い北海道・短距離戦線では堅実一途な戦績を残しており、地味な血統からも、いかにもこのレース向きという印象を受けてしまう。将来性に「?」がついても2歳暮れのG3重賞なら、まだまだ十分主役を張れる存在だ。以下では、阪神JF組と、こつこつキャリアを積んできた地味めの実績馬をマークしておきたい。

キルトクールには、前日売りオッズで何故かダントツの1番人気を集めているペニーホイッスルを指名。「キャリア1戦からの挑戦組は苦戦」というデータの示す結論に素直にしたがうなら、この人気ではちょっと買えないと言わざるを得ない。
後続を5馬身ちぎったデビュー戦、勝ちタイムの1.08.6は確かに非凡ではあるが、あくまで時計の速い9月の良馬場でマークされたものであることには注意を要する。2着以下のメンバーも、今にして思えばずいぶんと与しやすい相手関係だったのではないか。
サンデー×ノーザン系ということで、昨年のパーフェクトダンス(4着)とイメージが重なるこの素質馬、掲示板圏内かもしれないが、馬券の対象として過大評価は禁物だろう。

12月 19, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (41)

2004/12/18

今日の水沢競馬

teletrack04dectohyo窮地に追い込まれた岩手競馬を救済?すべく、水沢競馬の馬券を買いにテレトラック三本木まで出かけてきた。土曜開催でメインに重賞レースも組まれていなかったこの日、人出はどれくらいか?ちょっと心配だったが、午後の時点で場内のイス席(1000席)は、ほぼ満席状態。近隣にTCKの場外発売所=オフト大郷が開設されて以降、「苦戦」が伝えられていたが、いつもと変わらぬテレトラックの様子に、まずはひと安心である。

肝心のレースのほうは、話題の怪物=ヌウアヌパリ(父サンデーサイレンス)が岩手デビュー後無傷の3連勝を飾ったり、メインの六華賞(B1・ダート2000m)が馬単配当500倍弱の波乱に終わったりと、いろいろあったが、自分の馬券はかすりもせず・・・・・。当初の予定通りと言うべきか、諭吉さん1枚ほどの浄財を投じ、競馬組合の資金繰りに貢献する結果に終わってしまった(笑)今の水沢は、内ラチ沿いの砂が浅いのかな?とにかく前に行って粘り込まないとダメ。後ろから外を回してマクリ気味に進出する馬は、みな直線に入って伸びが止まってしまう。そんなトラックバイアスの存在に気がついたことだけでも、収穫と言えば収穫なのだが。

写真は1月4日水沢で開催される「桐花賞」出走馬のファン投票用紙。桐花賞はJRAの有馬記念同様、ファン投票で出走馬を決める年に一度のドリームレースであり、目下投票を受付中である。中間発表では、ウツミジョーダンがトップの支持を集めている模様。コスモバルクに投票しても無効票にカウントされてしまう本家=有馬のファン投票は失望を感じサボタージュしてしまったが、こちらには堂々と清き1票を投じてきた。

1番目に名前を書いた馬=ゴールデンウィル(牡3 櫻田勝男厩舎所属)自分のひとくち愛馬です(^^; 曲がりなりにも岩手所属馬なので、無効票扱いされる心配はないだろう。とはいえ、まだ能力検定も受けてないんですけど(笑)
まあ、そこはドリームレースということで許してください。

12月 18, 2004 岩手競馬, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/12/17

【岩手競馬ピンチ】マーケット・インの発想を忘れていないか?

iwate2004困ったことになってきた。
年の瀬も押し詰まったこの時期になって、にわかにクローズアップされてきた岩手競馬の存廃問題。当初は、11月に県競馬組合が公表した改革の実行計画(アクションプラン)を叩き台に再建に向けた議論が進むかに思えたが、再建を後押しする知事側と県議会との間に生まれた溝は日に日に大きくなり、結局、競馬組合への融資を含む予算案そのものが否決される結果となってしまった。

その結果、岩手競馬が直面することになったのが、今月末時点で計23億2700万円といわれる資金ショートの問題である。
みちのくレースのおたのしみさんの記事を参考にすると、競馬開催1日あたり売上は約3億円。つまり、8日分の開催での売上に匹敵する資金が足りない!というのだから、途方もない話といわざるを得ない。存亡の瀬戸際と新聞記事は評しているが、確かに民間企業なら倒産の窮地に立たされているところだ。
予算案否決後も、「資金ショートを回避すべく努めたい」と発言する増田知事の後押しがあることから、おそらく、年を越せずにギブアップという最悪のシナリオは回避されることだろう。ただし、年越し資金にメドが立っても、巨額の負債を抱えながらの自転車操業という構図そのものは、来年以降も温存されることになる。依然として、ノーアウト満塁のピンチであることに変わりはなく、予断は許さない状況である。

それにしても、いったい全体、何でこんな窮地にまで追いつめられてしまったのか?このピンチを打開する手立てはないものか?
そんなことをあれこれ考えながら、あらためて、競馬組合改革の実行計画岩手競馬のHPで閲覧可能)を読み直してみた。増田知事が「乾坤一擲の計画」と自讃しながら、議会の理解を得るには至らなかったあの計画である。するとなるほど、随所に計画の甘さが目についてしまう。
まず問題になるのは、平成3年のピーク時(690億円)との比較で約半分にまで減少した売上高(15年度367億円)を反転させ、10年後に465億円の馬券発売収入をめざすという拡大基調の売上目標設定だ。縮小均衡路線に走ることなく、売上拡大をめざすという意気込みは買えるし、その志の高さは評価しよう。しかし、実施具体策のレベルまで立ち入って中身を検証してみると、やはり心細い印象を免れないのだ。

たとえば、営業活動強化による「集客効果」という項目。21年度には70億円の売上げ増をめざすというが、その中身とは何のことはない、コアな馬券ファンの財布からさらに60億円お金を引っ張り出そうというお話である。「重要顧客感の造成と仲間づくりの支援」というコンセプトが掲げられているが、具体策として考え得るのはサポーターズクラブなどの組織拡充か?あるいはマイレージ制度の導入か?いずれにせよ、60億もの巨額なお金を引っ張り出すため、周到に練っておくべき戦術がまだまだ見えない。
さらには、「民間委託等」による200億円の売上目標・・・・・・。「競馬場・テレトラック(場外売場)での発売払戻業務委託」「インターネット投票等の導入」「JRAレースの受託発売促進」が事業概要として掲げられているが、これらの施策で売上増のカンフル剤として期待できるのはJRAの発売拡大くらいなのではないか?これとて今までのように「ひさしを貸して母屋取られる」を心配しながら、細々と発売しているようだと、百億円単位の売上増に貢献する材料とはなりえないと思う。

しかし、何よりも気になるのは、計画全体が「プロダクト・アウト」的な発想を基調に、まとめられていることである。競馬冬の時代と言われる現在の状況に照らし、はたして、これが今採用すべき戦略なのか?個人的には、疑問を禁じ得ない。

たとえば競馬組合が、再建に向けた営業戦略の基本に打ち出してきたのは「リマインド岩手競馬」というキャッチフレーズ・・・・すなわち、岩手競馬を「思い出してもらう(連想してもらう・認知度をあげる)」ことで、顧客を呼び込もうという発想である。なるほど、歴史的な馬事文化という背景や、数々の強豪馬を輩出してきた伝統、さらにはオーロパークというJRAにまさるとも劣らぬ優良施設を擁するみちのくレースの「商品性」に魅力があることに間違いない。しかし、それを「思い出してもらう」だけで、競馬場に人が集まってくる時代でもないだろう。ウチの商品は優れているのだから、認知してもらえば売れるはずという発想自体に、供給サイドが陥りがちな「奢り」や「甘え」があるといったら、言い過ぎだろうか?

今、競馬主催者(さらには、その委託を受け実質的に競馬を取り仕切るであろうライブドアのような企業)に求められるのは、「プロダクト・アウト」ではなく、「マーケット・イン」の発想法だと思う。「はじめに顧客ありき」「マーケットありき」の考え方である。供給サイドの事情を優先して市場に商品を投入するのではなく、まず顧客のニーズは何か?マーケットはどこにあるか?を、発想の原点にすること。「乾坤一擲の計画」に欠けているのは、まさしくこんな視点である。
そもそも、計画中には「マーケット」「市場」という言葉が一度も登場していない。「顧客」という言葉も、先に触れた「重要顧客感の造成と仲間づくりの支援」の箇所で2度ほど使われているだけだ。馬券という商品を買っていただく、顧客・マーケットの分析なくして、有効な戦略・戦術をどうやって組み立てるというのか?「とりあえずインターネット販売をはじめれば馬券は売れる」のではなく、インターネットと親和性の高い顧客のニーズをどうやって汲み取り、(潜在的に)求められている商品をカタチにしていくか?ここまで踏み込んで考えないと、「リマインド」という折角のコンセプトも絵に描いた餅に終わってしまう公算がきわめて高い・・・・。

ううむ。思わぬ長文になってしまったが、言いたいことはまだ半分くらいしか書けていない。次回記事では、もう少し具体策レベルに踏み込んだ、いくつか提言をまとめてみたいと思う。
それからこの記事は、色々と厳しいことも書いているけど、岩手競馬再建を願う立場からの愛のムチです。ひとまず、自分の旗色は鮮明にしておきます。

12月 17, 2004 岩手競馬, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (6) | トラックバック (6)

2004/12/14

【朝日杯回顧】侮れぬクラシック候補の誕生

■第56回朝日杯FS(2歳G1 中山芝1600) 着順

馬番馬名騎手タイム上3F
マイネルレコルト後藤浩輝1.33.435.3
ストーミーカフェ四位洋文1.33.736.3
ペールギュント小牧太1.33.835.0

■ハロン毎のラップタイム
 2004年  12.3-10.8-10.9-11.4-12.0-12.0-11.8-12.2

中団から勝負所で積極的にスパートしていったマイネルレコルトが勝利。
内ラチ沿いを器用に立ち回り直線抜け出すという近年の優勝馬に比べると、だいぶ外を回して勝ってしまった印象を受けるが、実際にパトロールビデオで確認してみると、後藤騎手は、終始ロスのない競馬に徹していたことがわかる。馬群が殺到する2コーナーでは、すかさず内ラチに近いところまで接近。バックストレッチから3~4角でも、この馬が通っていたのはラチからは4頭目くらいの位置だった。
勝負所では内ラチ沿いに拘った馬たちが軒並み窮屈になり、外枠から行かざるを得ない馬も距離ロスを強いられるなかで、誰にも邪魔されず好枠の利を最大限に生かし切ったのがこの馬。鞍上の意のままに動けるセンスの良さと抜群の機動力が、大舞台での勝利という好結果を生み出したと言えるだろう。それにしてもこの馬、思わず舌を巻くほど、コーナリングが巧い
前日の古馬1000万下の走破時計を上回るレコードタイムも、掛け値なしに評価できるし、ゴール前まで脚勢が衰えなかったことをみても、2000m程度までの距離延長には十分対応できそうだ

また、今にして思えば、不本意な競馬で5着に終わった京王杯当日の府中コースは、極端に内ラチ沿いが有利になるトラックバイアスタップダンスシチーの法則が作用していた。出遅れて外を回さざるを得なかったマイネルレコルトにとって、この敗戦は度外視して当然の出来事・・・・。逆に、そのトラックバイアスの恩恵を受け勝利を収めたスキップジャックなどは、評価を割り引いても差し支えなかったのかもしれない。
いずれにせよ、マイネルレコルト自身、まだ能力の底を見せていないという見方は十分成り立ちうる。福島デビューの経歴だけで、早熟のスピード型と侮ってしまうのは早計だろう。クラシックでも通用する逸材の登場・・・・これが当ブログの下した結論である。

以下、各馬について次走に向けてのメモを記す。

2着 ストーミーカフェ
芝1800の重賞を制した馬が、ハナを譲らずスピードでガンガン引っ張っていくというのは少々意外な感じ。だが、その札幌2歳Sにしても、スローに落として逃げたわけではなく、本来こんな競馬こそが持ち味なのだろう。おそらく、控える競馬では味がないタイプ。何となくローエングリンを彷彿とさせる。

3着 ペールギュント
末脚自慢のこの馬にとって、今回は内枠が鬼門になるとみて評価を下げたが、予想通りというべきか?勝負所で窮屈になってしまいズルズルと位置取りが悪化。直線猛然と追い込みながら僅かに届かずというレースに終わった。一言でいうなら「負けてなお強し」を印象づける競馬。
こんなタイプは往々にして、これからも常に人気を背負っての競馬を宿命づけられそう。だが、オッズに見合う確実性という意味では、あまりお買い得な馬とは考えられない。春のクラシックシーズン、マイネルレコルトと同じレースに出走してくるようなら、逆に危険な人気馬という見方もできるのではないか?
G1レベルでの過剰評価、特に単勝系の馬券による勝負は禁物だろう。

6着 ディープサマー
おそらく能力はあるのだろうが、依然として掴み所のない印象が解消されない謎の素質馬。今回の敗因は「外枠不利」と結論づけることができても、いつ好走するのか?皆目見当がつかない。とんでもない圧勝劇と淡白な凡走を繰り返す、気ムラなタイプという可能性もある。とりあえず山内厩舎だけに、劇走サインとして調教の動きには十分注意を払っておきたい。

11着 スキップジャック
馬群の内に潜り込める器用さが、今回はアダとなった形。もう少し控える競馬で決め手を生かしたかったところだが、ラベンダー賞・函館2歳Sの戦績から、能力の元値自体それほど高くない可能性もある。重賞レベルでは△評価あたりが定位置だろうか?
戦前に心配した血液検査の影響については、今の時点で何とも言えない。

15着 テイエムヒットベ
狙いすぎました・・・(^^;
敗因を一言で総括するなら、ここでは家賃が高かったということ。やはり、温泉効果だけで克服できるほど、G1の壁は薄くなかったか(笑)
しかし、九州産にしては見所のある馬なので、将来的に条件戦なら上位に互してやっていくことができそう。スピード能力・距離の融通性も魅力である。

12月 14, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (23)

2004/12/12

【回顧】香港国際競走 もっと図太い馬じゃないと通用しない

マイルCS1~3着馬をはじめ、日本勢からかなりの精鋭が乗り込んだ今年の香港国際競走。「ひょっとして、上位独占もありうるのでは?」と期待していた人も多かったと思うが、結果はいずれも残念な着順に終わってしまった。

【香港スプリント】 サニングデール7着   カルストンライトオ14着
【香港マイル】   デュランダル 5着    テレグノシス14着
【香港カップ】    ダンスインザムード13着

グリーンチャンネルの中継でレースの模様を観戦していたが、番組ラストで合田直弘氏が発言した「日本馬は弱くなっているのかも知れない」というコメント。これはちょっと当たっていないのでは?と思った。デュランダルダンスインザムードの能力が、エイシンプレストン・アグネスデジタルと比較して、レベルダウンしているかどうか?こればかりは直接対決による比較のしようがないので、何とも言えないと思う。
惨敗の原因は、決して出走馬の「レベル」によるものではない。結局、競走馬にも、海外競馬に向いているタイプ向いてないタイプというのが、2種類いるのではないか?というのが自分の感想である。慣れない環境に素早く適合し、本番でも普段着の競馬ができるだけの図太さがある。そんなタフなタイプでないと、いくら能力が高くても、海外競馬での好走は難しいと思うのだ。

なるほど、今回の香港では、厩舎に対する理不尽な規制があったりして、それがレース結果に影響を与えた面も否定できないのかもしれない。しかし、そうした計算外の出来事も含め、「郷にいれば郷にしたがえ」である。レースが終わってから文句を言っても、現地の人々の耳には、負け犬の遠吠えにしか聞こえないことだろう。
飛行機による長時間輸送、気候や水・調教施設の変化など、アウェーの環境は、たしかに競走馬に過酷な条件を強いる。だが、そんな不利を克服できるタフな精神力を備えた馬を育てていかないかぎり、3年前の「ジャパン・デー」の再現は難しいのではないか。

北海道からの度重なる遠征で、心身を鍛えられたコスモバルクくらいタフな馬なら、ひょっとして悪条件をもろともせず、海外でも通用するのかも?そんなことを、ひそかに考えてしまった香港国際競走だった。

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【朝日杯フューチュリティS】内有利の傾向は今年も健在

02年エイシンチャンプ、03年のコスモサンビーム。いずれも、道中はハイペースに耐えながら好位の内で脚をため、直線も馬場の内側を通って先頭に躍り出てきた馬たちである。ロスなく内ラチ沿いを立ち回って直線まで決め手を温存する・・・・そんな戦法が2歳王者のタイトルを手にするための必勝パターンになっている。2着の座も、内を捌いてスルスルと浮上してくる差し馬(サクラプレジデント)か、先手を主張しラチ沿いを粘る先行馬(メイショウボーラー)がキープ。勝負所で大外を回し直線勝負に賭ける馬たちは、いずれも善戦どまりというのが、最近の朝日杯の傾向として定着した感がある。ヤマノブリザードのようなタイプが2着に届いたのは、3年前の朝日杯が最後になってしまった。Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

実際、中山の芝マイルは、圧倒的に内枠有利の傾向が現れているコース。過去2年の全レースを対象に、馬番別の成績分布を調べてみたが、以下のとおり枠番でいうなら1枠・3枠あたりに好成績が集中する傾向がハッキリと示される結果となった。

◆2003年~2004年 中山芝1600 馬番別成績

馬番着順分布連対率単回値複回値
1番13-10-10-5725.6%139152
2番6-10- 9-6617.6%3481
3番5- 4- 7-7410.0%1044
4番9- 9- 6-6719.8%4466
5番8-10- 6-6620.0%79107
6番9-11- 6-6522.0%136102
7番7- 4- 9-7112.1%4849
8番5- 1- 3-806.7%6253
9番7- 7- 5-6915.9%94113
10番6- 4- 3-7311.6%4548
11番1- 5- 7-697.3%535
12番3- 7- 4-6313.0%15571
13番5- 3- 5-5811.3%5256
14番1- 2- 2-634.4%2131
15番5- 3- 6-4613.3%3898
16版1- 2- 2-495.6%315

コースの鬼・2nd Edition」によれば、特に年末開催のこの時期、中山芝1600の条件で内有利の傾向が現れるのには、2つの理由があるらしい。9月開催から実質2か月半、使われることなく温存されたAコースのラチ沿い付近にグリーンベルトが形成されていること、さらには、02年の改装工事で発馬地点のコース幅を拡げたことにより内の馬が詰まり気味の傾向が緩和されたことである。なるほど、土曜日の最終レース(芝1600)などを見ても、強引にハナを主張した馬がゴールまで渋太く粘り通し、比較的内を通った馬たちが上位を独占する結果に終わっている。先週一度雨に見舞われてはいるが、中山芝コース(1600m)=内有利の傾向は、今年も健在とみておく必要がありそうだ。

朝日杯の上位を占うもうひとつのポイント、それはハイペースに対する適応力である。武豊とペリエが珍しくガリガリとやり合って前半1000m通過が56秒台のハイラップを刻んだ02年はもちろん、昨年もメイショウボーラーが外枠から強引にハナを叩いたおかげで、前半1000m通過57秒5の淀みない流れになった。「内有利」「先行有利」の傾向・対策はおそらく出走各騎手の思考にもインプットされているだろうから、今年もこれに近いハイペースが演出される可能性は高い。
このペースでラストまで息切れしないスタミナが要求されることはもちろんだが、そもそもペースの違いに戸惑って、追走に苦しむようなタイプでは、内の好位置をキープすることなど、もちろんおぼつかない。エイシンチャンプにせよ、コスモサンビームにせよ、近2年の王者は朝日杯に至るキャリアのなかで、一度は短距離戦の速い流れを経験していたことが、大一番での糧になった可能性がある。あのサクラプレジデントにしても、ちょっと意外な感じがするが、デビュー戦は芝1200の短距離戦だった。

<結論>
◎テイエムヒットベ
○スキップジャック
▲ストーミーカフェ
△マイネルレコルト
△ディープサマー
△シルクネクサス

インを突ける器用さ」と、「ハイペースへの対応力」というポイントで、今年の出走メンバーを吟味していくと、京王杯の勝ちっぷりがあざやかだったスキップジャックが、一応最右翼になるだろう。しかし、薬物騒動による直前の血液検査という予想外の出来事が、この馬の心身に果たしてどのような影響をもたらしているのだろうか?検査によるストレスのせいで凡走というのは、あまり考えたくない結論だが、自信をもって本命に推すのはやはりためらわれてしまう。

そこで本命には、九州産馬テイエムヒットベを抜擢してみた。小倉デビュー当時の成績はお世辞にも誉められたものではなかったが、キャリアを積みながら力をつけ、前走では後の京都2歳S2着馬(ヴァーミリアン)を撃破。2走前のタイムから、時計勝負になっても不安はないだろう。陣営のコメントから判断するとハナに拘る様子もないようだし、この枠順の利を最大限生かし切れば、大舞台のここでもけっしてヒケはとらないはず。驚愕のパワーを秘めたテイエム牧場温泉の効能も加味して(?)注目したい。

ストーミーカフェはハイペースになった場合の対応、マイネルレコルトは外を回された前走で露呈した脆さが不安。ともに能力上位は明らかなので侮れないが、一気に2歳王者の座を奪取するには、やや強調材料に欠ける印象を受ける。ディープサマーは初戦の内容から、この枠順でも強引に先行する戦法なら圧勝の可能性まであると思うが、テンに速い馬がほかにも揃っているので、無理な競り合いは避けそうな予感がする。

さて、当ブログ初のキルトクールには、小牧太騎乗ペールギュントを指名してみる。
この世代屈指の決め手は確かに魅力的ではあるが、一見有利に見えるこの枠順への対応が、やはり難しい。一昨年のサクラプレジデントのような戦法なら上位進出の可能性もありうるが、前日発売で単勝1番人気に推される今回、前が詰まるリスクを冒してまで、インのコース取りに拘りきることができるかどうか?前半戦で位置取りが悪化し、勝負どころ外を回して行かざるを得ない展開になれば、この馬の決め手をもってしても差し届かない・・・・それが朝日杯というレースの面白さではないだろうか。

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2004/12/11

【ニュースの読み方】薬物騒動よりJRAの情報公開姿勢が問われるべき

「問題の塩使用」美浦10厩舎44頭全て陰性 大井競馬で飼料添加物から禁止薬物が検出され、9日夜、緊急に10日の開催が中止になったことに端を発した薬物騒動は、翌10日、JRAにも波及した。JRA美浦トレーニングセンター所属で今週出走予定だった10厩舎の44頭が同じ飼料を使っており、急きょ尿検査、血液検査を行った。検査の結果、全頭が「シロ」と判明し、11、12日の中央競馬は予定通り開催されることになった。朝日杯FSに出走する人気馬の1頭スキップジャックも事なきを得た。 ~nikkansports.com 競馬ニュース 2004/12/11 記事より引用

まず、はっきりさせておきたいのは、今回の禁止薬物検出が、意図的なドーピング疑惑であるとか、八百長競馬であるとか、そういう種類の問題とはまったく関係がないということである。JRAが発表した検査結果は「全頭陰性」。少なくともこの事実だけで、禁止薬物の摂取による競走馬の能力への影響は、何ら心配する必要がないことを理解できる。
軽種馬用総合栄養ミネラル・塩」という製品も、一連の情報を総合するかぎり、単なる塩と各種ミネラルを混合したものに過ぎないようだ。おそらく競走馬の食欲増進やミネラル補給を目的に、日常的に厩舎で使用されるサプリメントと思われ、この製品自体に何か問題が指摘されているわけでもない製造元(日本全薬工業)のHPがリリースで言及している、原料の糖蜜粉末(糖蜜吸着飼料)も、天然由来の原料(砂糖製造の副産物)にミネラルを吸着させたものと理解することができ、「ミネラル塩」の給与=悪という理解は正しくない

問題とされているのは、この製品の検査(法にもとづく定期検査)で、禁止薬物のカフェインとテオブロミンが検出されたことである。混入の原因は、意図的なものというより、製造・流通(保管)いずれかのプロセスでの管理上の不具合による可能性が高いだろう。定期検査ですぐ発覚するような禁止薬物を故意に(安易に)混入する動機など、関係者の誰にもありえないからだ。本格的な原因究明は、とりあえず、検査機関およびメーカー・流通業者による情報開示を待つしかない。

不幸中の幸いだったのは、「禁止薬物の含有量が極めて微量だったため」(JRA・滝沢勇馬事・審判担当理事)「興奮、強心作用を及ぼすまでには至らなかった」ことだ(日刊スポーツコム・前掲記事より引用)公正競馬の理念を覆すような騒動に発展することもなく、土日の競馬開催を正常に行うことができた主催者は、ほっと一安心といったところだろう。

しかし「公正競馬」という視点からは、もう一つ見過ごせない問題が残っている。
今回検査の対象とされた「10厩舎・44頭」の実名が、現時点で公にされていないことだ

検査の結果自体は44頭すべてが「陰性」。すなわち薬物に関しては、競馬に与える影響という点で何ら問題はない。しかし、土日レースが間近に迫った時点で、44頭もの出走予定馬に血液検査を実施していることには、注意が必要である。検体となる血液の採取は、人間の健康診断と同じように注射器を使って行うはずだが、馬は人間と違いじっと静止してくれるわけではない。採血中には、暴れ出すかもしれない馬を抑えるために、狭い場所で馬を保定する作業が必要になってくる。
そんな検査や保定作業が、競走馬の心身にとって、多かれ少なかれストレスを与える可能性はないのか?競馬ファンの立場からすると、これは重大な関心事である。繊細なサラブレッドにとって、微量な薬物の影響などより、こちらのほうが競走成績に直結するデリケートな問題ではないかと思う。仮に検査がスムーズに行われ、競走馬に負荷を与えるような問題でないなら、杞憂に過ぎないということになるのだろうが・・・・

レースに出走する馬が置かれた状況について、「事前に」責任あるアナウンスを行うこと。それこそが「公正競馬」という理念実現のために、主催者がとるべき最も重要な行動ではないのか?公表された情報を解釈し、馬券を買う・買わないは、ファンの選択の問題である。しかし、狙っていた馬がレースで凡走した後、調教師がコメントで「実は・・・・」などと敗因を解説してくれても、馬券を買うファンの立場からすると、もう手遅れなのだ。

土曜競馬は終わってしまったが、日曜日には大一番の朝日杯が控えている。今からでも遅くはない。JRA(またはJRAの記者会見に同席した報道機関)には、ファンに対するし、適切な情報公開を望みたい

ちなみに、上記の報道記事をみるかぎり、朝日杯出走予定馬のうち、今回の検査対象とされたのは、スキップジャック1頭の模様。この馬をどう評価すべきか?馬券オヤジの悩みは深まるばかりだ・・・・。

【※】一連の飼料薬物混入問題に関しては、Sense of Horse Lifeさんのエントリが専門的な立場から検討を加えられており、たいへん参考になりました。

12月 11, 2004 日記・コラム・つぶやき, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (10)

発見!驚愕のテイエム牧場温泉

tm_supa年末年始の休暇に向けて、どこか良い温泉でも探してみようかと思い、ガイドブックを購入してきた。郡司勇著「新版・一湯入魂温泉」
著者は「TVチャンピオン」温泉通選手権を3連覇したという、温泉ファンの間でも猛者として名高い人である。当然、ガイドブックの内容も、通りいっぺんの観光温泉紹介にとどまることはない。少数派のコアな温泉マニアに向けた、ひと癖もふた癖もあるディープな世界への誘いといった趣で、「硫黄まみれになりたい人に最適の湯」とか「地獄から流れ出る強酸性の湯の川」とか「危険な入浴となった黄色い湯沼」とか、普通の人ならちょっと引いてしまうような刺激的なタイトルが並んでいる。だが、自分のような人間にとっては、これがなかなか魅力的な一冊に思える。

そんな異端の温泉ガイドの頁を括るうちに、ふとカタカナ文字の温泉に目がとまった。
成分の析出する速さは国内トップクラス まさかり温泉 ティエム牧場温泉
ティエム牧場?温泉の所在地は鹿児島県垂水市と記されている。鹿児島にある牧場といえば、そう、今週のG1朝日杯フューチュリティSに出走する九州産馬=テイエムヒットベを生産した、あのテイエム牧場に違いない・・・・。

あれこれ調べてみると、テイエム牧場温泉とは、竹園正継氏が垂水市で自ら運営するテイエム牧場に隣接する敷地に開設された、立ち寄り温泉施設であることがわかってきた。もちろん、マニアックなガイド本に紹介されるくらいだから、ありふれた循環温泉とはわけが違う。泉質は含炭酸土類重曹泉。温度45.3度とのことだが、何よりもこの温泉の凄さは、タイトルも示しているように、大量に堆積していく析出物にある。

・・・・ティエム牧場温泉は析出物が激しく、驚愕の温泉。湧出後5年ほどで全体に約40㎝の厚さで析出物が堆積しており、そのスピードは日本一であろう。この驚くべき状況がひと目でわかるのは、浴室内にある直径7㎝ほどの手すりの柱。析出物によって柱の周囲が湯面の高さまで直径70㎝ぐらいの円柱となり丸いテーブルのようになっている。・・・・圧倒的な析出物によって浴槽が狭くなるおそれがある温泉の一番手は、日本広しといえどもここであろう。 ~郡司勇著「新版・一湯入魂温泉」より引用 

ううむ、手すりの柱が、たった5年でテーブルのように膨れてしまうとは、恐ろしいほど濃厚な成分を含んだ温泉であることが想像される。一言でいってしまうと、ものすごく「効きそうな」湯・・・・。温熱効果はもちろん、炎症などの症状にも効用がありそうだ。温泉好きの自分としては、もちろん一度入浴してみたい誘惑にかられるが、競馬ファンの自分としては、こんな濃厚な源泉を隣の牧場ではいったいどう使っているのか?それが凄く気になる(笑)。

残念ながら、テイエム牧場のなかは見学が許可されていないようなので、牧場内の施設の様子はよくわからない。だが、浴室の隣には馬用の入浴設備もあったという目撃談もあるし、牧場内にも、馬たちが温浴を楽しめる設備が完備されていたとしても、不思議はないだろう。温暖な気候、早い時期からトレーニングを積むことができる地の利と、脚元の負荷を軽減する驚異の温泉効果・・・・。ひょとしたら、これらの相乗効果が、最近のテイエム牧場生産馬(チュラサン、ヒットベ)活躍の原動力になっているのかもしれない。さらには、このあたりの地域で湧出する温泉水は、豊富なミネラルを含む健康飲料水としても販売されているらしい。「水の良さ」にも、その秘密が隠されている可能性はある。

析出物では、「日本一のスピード」を誇る温泉効果の後押しを受けている可能性のある?テイエムヒットベ。朝日杯でも、持てるスピードを存分に発揮し、好走を期待してみたい(^^;

12月 11, 2004 みちのく温泉, 日記・コラム・つぶやき, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/12/08

「間違いだらけのウマ選び」ひとくち馬主の密かな楽しみを考える

my_001.jpgいわゆる「ひとくち馬主」とは、贅沢な趣味だと思う。
投資の対象はデビュー前の若駒。クラブから送られる豪華なカタログを眺めていると、どの馬も、素晴らしい素質と無限の可能性を秘める逸材であるかのように宣伝されているが、現実にはレースでの勝利はおろか、デビューしてくれるかどうかも、はっきりしない。そんな海のものとも山のものともつかぬ「商品」に、一口数万円のお金を投じ、「」を買おうというのである。
はっきり言ってしまえば、賞金の分け前だけで投資がペイする可能性はほとんど無い。純粋に商品ファンドとして評価するなら、最初から破綻している企画と言わざるを得ないだろう。もし、タップダンスシチーステイゴールドのような名馬を発掘し、ひと儲けしようと思いクラブへの投資を検討している人がいるなら、悪いことは言わないから、もっと有用なお金の使い道を考えた方がいい。「馬主気分」だけでいいというなら、POGという楽しみ方もある。

けっして安くはない身銭を切って、競走馬の「ひとくち馬主」になること。それは、決して儲けの分け前に預かったり、リッチな馬主気分を味わうことだけが目的なのではない。 1頭の競走馬に出資を申し込みお金を支払った瞬間から、自分と「愛馬」が疑似運命共同体として見えない糸結ばれ、苦楽を共にする日々が始まる。牧場での育成調教から、トレセン入厩、デビューと順調にことが運べば、2~3年にわたる時間が経過することだろう。そんな長い日々を、ワクワクと気長に楽しむことこそが、この贅沢な趣味の醍醐味なのだと思う。
順調に調教を積まれ、早い時期にデビューを迎える優等生もいれば、いつまでもグズグズと牧場を離れず、未出走のまま古馬になってしまう奥手の馬もいる。前走を好走し今度こそ必勝!と意気込んでいたら、わけのわからない凡走で掲示板をはずしてしまう愛馬もいる。しかし、デキが良かろうと悪かろうと、どの馬も自分が選んできた愛馬なのだから、やはりかわいく思える。もちろん、順調な競走生活を歩んでくれれば何よりだが、故障・体調不良・気性難と、サラブレッドならではの心配の種は尽きない。しかし、それはそれで悪くないだろう。人生いろいろ、お馬もいろいろ、競走生活に山あり谷ありである。苦難や試練もまるごと楽しんでしまうくらいの度量がもてるなら、一口数万円の値段でも、バリューフォーマネーとして悪くはあるまい。

さて、そんな楽しみに投資するためにも、まずは馬を選ばなければならない。出資馬の選択とは、あまたの一口馬主にとって最大の楽しみであり、いつまでも悩み尽きない難題でもある。2~3年のスパンで楽しむ「夢」を買おうというのだから、結果に対して納得がいく選択ができるかどうか、自分のセンスとポリシーが問われることにもなる。少なくともすぐに飽きが来てしまうような、思い入れのもてない馬には投資すべきではない。もちろん、最終的には、人それぞれの好みに帰結する問題なのだから、これが正解という答や必勝法の類はありえないのだが。

POGならドラフト会議で、エアグルーヴの息子でも、キングカメハメハの妹でも、好きな馬を指名することができるだろうが、現実にお金を投じるとなると、やはりいろんな制約がついて回る。趣味である以上、自分の財布が許す範囲で楽しむしかないだろうし、誰も彼もが、社台ブランドのサンデー産駒に40分の1口をぽんと投資できるものではない。逆に、シルクや友駿で一口1万~2万の小口出資を多点買いというのもありだが、毎月支払う維持費用は出資口数に比例する。これには、注意が必要だ。未勝利戦脱出のメドも立たない愛馬を多数かかえて、毎月1万円以上も維持会費を支払っていくのを想像すると、正直辛いものがある。

自分の場合は、サウスニアRHに入会し、募集馬への一口出資を始めてから2年。これまで、5頭の競走馬に出資をしてきた。今年は追加募集馬にも出資をしているが、500分の1口の小口出資で年2頭、という枠組みを基本に馬選びを楽しむことにしている。分不相応な無理はできないけれど、ちょっと夢も買っておきたいというということで、このクラブならではの「良血」を1頭、もう1頭は割安感のある「内国産」に出資、というのが基本スタンスだ。
「良血」に関しては、デインヒルのように日本で一応の実績を残している種牡馬もいいだろうが、むしろ夢を買うならちょっとミステリアスな要素を残したタイプこそが面白い。そのように考え、わざと日本で実績を残していないサドラーズウェルズとか、フサイチペガサスの初年度産駒を選んできた。現時点で、そんな選択の結果はまったく吉と出ていないが(笑)、ひょっとして大器晩成?と勝手な期待に胸膨らませつつ、毎週クラブからのレポートで愛馬の近況を楽しんでいる。クラシックの晴れ舞台に乗ることが義務づけられたPOG的なエリート馬だと挫折したときの失望も大きいが、早い時期に決まった型にはめられることもなく、どんなタイプに成長していくか誰にもわからない愛馬の行く末を、あれこれ想像してみるのは、悪くないものだと思っている。

サウスニアが発表した今年の募集馬のなかで興味を惹かれるのは、やはりストームキャット産駒のミス’03である。馬体の良さなど、ここ数年の募集ラインアップのなかでもダントツと評価すべきレベルの1頭だ。総額1億を超える募集価格は、たった一口だとしても投資を決断するうえで、ネックと言わざるを得ないが、ミステリアスという意味では、これ以上の存在はちょっと見あたらない。投資という意味で当たりを目論むなら、大やけどを負う可能性は小さくないので、万人にお薦めできる「良血」ではないが、「」を買うなら、なるほど、これは魅力的商品なのかもしれない。

12月 8, 2004 ひとくち馬主日記, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (5) | トラックバック (0)

2004/12/07

デジカメ新旧交代

デジカメを衝動買いしてしまった(^^;
新しく手に入れたのはパナソニックのLUMIX(FX-7)・・体脂肪率15%だという浜崎あゆみがコマーシャルでスリムさを強調している、コンパクトタイプの新機種である。

oldone.jpg実は今まで、ジャングルポケットがダービー制覇した頃に購入した(もう3年半も前の話だ)富士フィルムの旧型機を使い回していた。FinePixの2500Z。ごらんの通り、デップリと肉厚のボディである。200万画素に3倍ズーム、それにフイルムカメラと同じような形なので使いやすいでしょ、というのが当時のうたい文句だった。

しかし、さすがに最近では、こんな形のデジカメを使っている人を周りで見かけることはなくなってしまった。シャッターを押してからの反応が鈍く、わずかでも光量が不足するとすぐにピンぼけ・手ぶれが頻発・・・・エコノミータイプの宿命とはいえ、実用的な性能が弱すぎたのだ。
競馬場のパドックで周回する馬などを撮影していると、まず80%以上の確率で手ぶれ発生してしまう。夏場でも最終レースを迎える頃に曇り空になると、光量不足で正常な撮影はほぼ絶望的という体たらくだった。性能の割に大柄な筐体というのも、古色蒼然とした印象をいっそう強調しているようで、ちょっともの哀しい。ちなみに前面レンズカバーの開け閉めは「手動」である。

newone.jpgその点、さすがに新型機種は良い。
(当たり前か)
旧型の4分の1くらいにまで一気にサイズダウンしたコンパクトな筐体。軽量ながら、手に取るとズッシリとした剛性を感じる重厚な造り。わずか3年ソコソコで、文明の利器はここまで進歩するものか!と、思わずオヤジらしい感慨に包まれてしまった。

この新型機、「手ぶれ防止機能」というのがついているのが、面白い。
往々にして手ぶれが発生しやすいコンパクトタイプなのに、光学式手ブレ補正ジャイロなるものの効用で、片手撮影やフラッシュオフでもブレない写真を撮ることができるというのだ。まだ動きのある被写体をあまり撮影していないので、この補正機能がどこまで有効なのか実際に確認できないが、曇り空の競馬場でのパドック撮影などで真価を発揮してくれると、ちょっと嬉しい。ただし、電池消費量は激しいらしいので、充電の効かない屋外での長時間撮影は要注意だろう。

新型デジカメLUMIXを使用した競馬場レポートは、とりあえず年末の水沢競馬を予定しています。

12月 7, 2004 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/12/06

Rain Book 古町ライブを観た

ジーコジャパン・ドリームチームアルビレックスによる親善試合が繰り広げられた、12月4日(土)、新潟市。サッカーとほぼ同時間帯、市内中心部の古町5番町では、もうひとつの注目イベントが開催されていました。当ブログ管理人のイチ推し、アコースティック・ユニット=Rain Bookによる街頭ライブです。

rainbook_at_furumachi5th.jpg実はこの日のライブ、地元FM局が商店街とのタイアップで企画した居酒屋「大虎」利き酒コンテストというイベントのショータイム?的な位置づけで開催していたものでした。商店街のど真ん中に設営された座席も、居酒屋のテーブル風で、自分を含めた聴衆はほぼ全員、イベントで振る舞われたお汁粉をほおばりながらの見物です。案の定というべきか、集まった聴衆の平均年齢もかなり高め(笑)これからミュージシャンのライブが始まるとは思えぬ、ノンビリムードが支配するなかで、果たしてどんな演奏をみせてくれるのか?ワクワクしながら開演を待っていると、街ゆく人々とほとんど見分けがつかないような普段着姿(失礼!)の
山本さん・前澤さんが、目の前のステージに登場、ごくごく自然な流れのなかで演奏が始まりました。

Rain Book プロフィール公式サイトより引用しました)

◆結成は2000年5月、小学校時代から高校卒業までクラウン少女合唱団にて童謡を始め数々のレコーディングをしてきたボーカリスト山本容子と大手ゲームメーカーのサウンドクリエーターを経てプロデューサーとして活動していた前澤ヒデノリが2000年5月、お茶会での偶然の出逢いから意気投合、スローライフ/スローフードの音楽版「スローミュージック」をテーマにゆっくりと末永く活動を開始。

◆ユニット名の由来は、ユッタリした休みの過ごし方にも色々あるが、あいにく雨(RAIN)の休日に何処にも出掛けず家で好きな本(BOOK)を時間を気にせずゆったりと楽しむ、それがオトナの贅沢!そんな歌版をお届けすることが出来たら良いなあ・・・・という所からきている。

1曲目、アイルランド民謡。曲名不詳。
透明感にあふれ、柔らかく張りのある歌声です。たった一声で、聴取全員のハートを鷲づかみにしてしまいました。たまたま通りを訪れていた買い物客たちも、思わず歩を止めて聴き入っています。凄い!CDでは何度も耳にしていたけれど、目の前で生の演奏を聴いたのは、自分にとっても初めてのこと。想像していた以上の山本さんの歌の力に、ただただ圧倒されてしまいました。

2曲目は、デビューアルバムにも収録されている彼らの代表作=唱歌「朧月夜」
CDの演奏では、まるで夜空を舞う天女が歌っているかのような、神秘的なムードさえ漂う仕上がりでしたが、このライブではちょっと違う印象を受けました。一言でいうと人間らしくなったというか(笑)より情感が深まり、歌声に膨らみが増してきた感じです。歌っている当人たちが目の前にいたせいもあったのでしょうが、こんな変化を直に感じ取れることも、ライブならではの醍醐味ですね。

3曲目やはり唱歌から「浜辺の歌」、4曲目坂本九・往年の名曲「見上げてごらん夜の星を」と演奏が続きます。ともに、豊かな声量に恵まれた歌い手にこそふさわしい見事な選曲です。「見上げてごらん」のほうは、最近だと鈴木雅之によるドラマッチックなカバー曲がありましたが、歌本来の素朴な感動をストレートに訴えるRain Bookの演奏も、説得力にあふれ魅力十分ですね。このあたりになると、聴き覚えのあるメロディーと山本さんの美声に、思わず立ち止まる聴衆がどんどん増えてきました。

そして、待望のオリジナルによる新曲「千本桜」。ライブもいよいよ佳境を迎えてきました・・・・

残念ながら管理人は、別の用事との掛けもちのため、このあたりでライブを中座せざるを得ませんでした。しかし、僅かな時間とはいえ、彼らの演奏に間近で触れる機会を得ることができ、大いに満足です。
「ゆっくり」「ユッタリ」スローミュージックという一見ゆるめのコンセプトだけでは語れない・・・・歌の力をもって音楽の原点を生々しく聴衆の前に提示してみせる実力こそ、Rain Bookの本領ではないか?あらためて、そんな印象を深くしたライブでした。
新曲のレコーディングも順調に進んでいるとのこと。来年は、新潟・東京以外の全国に活動の舞台を広げてくれることを、大いに期待です。

【おまけ】
山本容子さんは写真でごらんの通り、現役アイドルといっても通用しそうな、美貌の持ち主です。一方、寡黙にギターを奏でていた前澤さんは、私が昔お世話になっていた馬券の師匠Hさんに、よく似た風貌の方でした(失礼)お酒もかなり強そうな感じがします(^^;

【関連記事】
 ◆爽健美茶より「雨の本」 rain bookをもう一度
 ◆rain bookに「一聴き惚れ」

12月 6, 2004 日記・コラム・つぶやき, 音楽 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/12/04

日曜の予想、パスします

阪神競馬場では、ジュベナイルフィリーズ(G1)が開催されますね。
注目馬は、もちろんラインクラフト・・・・なのですが、前走をみるかぎり、馬体はまだまだ未完成、素質だけで圧勝してしまったという印象を受けました。
日曜日は、で馬場の渋化も想定されます。道悪という未体験の条件で、あの爆発的末脚を再現できるのか?能力の高さは認めても、不動の本命と評価するには、ちょっと不確定要素が多すぎるかもしれません。
そもそも、ジュベナイルフィリーズは、自分にとって相性の悪いG1でもあります。昨年も、阪神マイルで不利と言われる外枠を軽視した馬券を購入していましたが、結果は枠連8-8決着でした(TT)・・・・G1とはいえ、未知のファクターだらけのこの1戦。データ重視派にとっては、鬼門というべき厄介なレースです。

そんなわけで、日曜日の馬券はパス。1日様子見を決め込むことにしました。
WSJSも、けっこう難解ですしねえ。

12月 4, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (9)

2004/12/02

そのまま!流行語大賞2004(競馬編ほか)

そのまま流行語大賞、トップテン賞の発表を続けます。今回は、【競馬部門】【その他総合部門】から7つの「流行語?」を一気にエントリー。

【競馬部門】
トップテン賞「三連単」
良くも悪くも、従来の馬券購入のイメージを一新させた新馬券ですね。この夏から、遂にJRAでも発売を開始。
とはいえ、「フォーメーション」や「マルチ」で「ゴールドラッシュ」を煽るJRAのかけ声とは裏腹に、一攫千金は夢のまた夢・・・・。多くのファンにとっては、これが現実だと思います。乗峰栄一氏の至言「三連単は鮭の生殖」という言葉こそ、この馬券の本質を最も的確に表現している気がします。
小倉優子のぱかぱかぱ~んCMも、今となっては懐かしい。

トップテン賞「外厩制度」
gaikyu_seido.jpg年度代表馬に選ばれるかどうかは別にしても、JRA・地方を通じ、今年の競馬界における正統的話題の中心に位置していたのは、やはりコスモバルクの挑戦でしょう。
従来の地方馬では考えられなかったローテーションでJRA重賞参戦を続けたバルクを、制度面から支えていたのが、ホッカイドウ競馬の外厩(民間施設の認定厩舎)制度です。様々な矛盾をはらみながら内厩制のタテマエを維持してきたJRAにとって、外厩1期生出身の怪物コスモバルクは、まさに新時代を象徴する黒船的な存在だったといえます。来年以降も、様々な意味で、競馬界にとって避けては通れぬキーワードになっていくことでしょう。

トップテン賞「崖っぷちジョッキー」
厩舎制度への競争原理導入の遅延とは裏腹に、競馬場で日々激闘を繰り広げるジョッキーの世界では、どんどん弱肉強食の様相が強まっているようです。腕に覚えのある地方出身の名手や外人騎手たちが幅を利かすなかで、中堅以下のJRA騎手たちをレースでみかける機会は本当に少なくなってしまいました。
そんな時代に咲くあだ花のごとき一冊が、谷中公一元騎手の著したこの実録本。今まで誰も文字にしたことのなかった騎手たちの生々しい現実を白日のもとにさらしただけでなく、「負け組」から見た競馬という、もう一つの視点をファンに提供してくれたという意味で、これはまぎれもない好著です。昨年発刊なので、今年の「流行語」にするのはどうか?とも思いましたが、著者本人が今年とうとう騎手生活を引退してしまったので、トップテン賞を授与し、その労をねぎらいたいと思います。

トップテン賞「ハルウララ」
特に語るべきことはありませんが、世間一般とコアな競馬ファンによる物の見方が、これほどまでに乖離した珍現象は、ほかにありませんでした。
秋以降のドタバタに関しては、馬券日記 オケラセラ@馬耳東風さんの一連のエントリがとても参考になります。

 関連記事 ハルウララ強奪騒動 泥にまみれた美談 前編・後編ほか
     (馬券日記 オケラセラ@馬耳東風さん)

トップテン賞「ホリエモン」
この人に関しても、特に語るべきことはありませんが、世間を賑わした野球界の話題だけでなく、ブログ界・競馬界でも、常に時の人として話題の中心に居続けたましたね。
ホリエモンポケットには、お金はあるけど、さすがに打ち出の小槌まで入っていないと思うのですが、地方競馬関係者の方々にとっては、「こんなこといいな、できたらいいな」と、すがっていくほか道はないのかもしれません。来年になって、タケコプターでどこかに飛んでいってしまわないことを、ただただ祈ります。

トップテン賞「キルトクール」
競馬系ブログの世界においても、様々な新語が生み出されましたが、なかでも秀逸なのはやはりこのキーワードでしょうね(^^)

・・・・競馬において「キルトクール」それは恐怖の現象。キレばクル!

何と明快な定義でしょう。馬券を買うものなら、誰でも迫られる究極の選択と、その後に待ち受ける冷酷な結末を、わずかカタカナ6語で表記してしまった言語センスは素晴らしいです。「ドンガバチョ」もイイねっ!キルトクール株式会社の社業発展を影ながら祈っております。

 関連記事 一連のキルトクール株式会社営業成績 記事
     (キルトクールブログさん)

【その他総合部門】
トップテン賞(特別賞)「上越新幹線とき」
いまだ被災地の傷跡のいえぬ、新潟県中越地震・・・・。雪の季節が近くづいていますが、1日も早い復旧と、被災者の方々への手厚いケアが望まれます。
そんななか明るいニュースもありました。優太ちゃんの奇蹟的な救出、現地で頑張るボランティアの姿などなど。
個人的に一番印象に残ったのは、めかりんだいありいさんのエントリなどを通じて知った「とき325号フラッシュ」これには馬券オヤジの自分も泣かされたし、心温まる思いがしました。
傷ついたとき325号は、今、仙台の車両基地に運ばれ点検作業を受けているとのこと。名も無き人々の努力への敬意と、復興に向けた希望をのせて、再び上越新幹線のレールに戻ってくる日が来ますことを・・・・。

 関連記事 このフラッシュ(上越新幹線「とき325号」)で泣きました・・・
       (めかりんだいありぃさん)
        泣きました…(中越地震関連)
       (remiの直線一気ゴボウぬきさん)

12月 2, 2004 日記・コラム・つぶやき, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (6) | トラックバック (5)

そのまま!流行語大賞2004

今年の世相、話題を反映した言葉に贈られる「04ユーキャン流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が決定し、1日、都内で表彰式が行われた。大賞はアテネ五輪男子百メートル平泳ぎの金メダリスト北島康介の「チョー気持ちいい」。トップテンには同じアテネ組からアニマル浜口の「気合だー!」が入った。~スポニチアネックス12月2日付「紙面記事」より引用

ハッスル!ハッスル!」は、どうやら選に漏れたようですね(笑)
サプライズ」とか「中二階」とか「負け犬」とか、この賞のニュースを聞いてから、はじめて流行語だったのか?と認識する言葉もあって、毎年のことながら、世間と自分の感覚のズレに唖然とするばかりです。「気合だー!」なんて、もう10数年前からアニマル浜口がリング上で絶叫してましたが、当時はプロレスファン同士で密かに交わされる挨拶みたいに使っていました。時代は変わるものです(^^;

そうは言いつつも「世間は世間、自分は自分
ほとんど地上波のテレビなど視聴せず、ネットを通じて世の中のはやりすたりに何とかキャッチアップしている馬券オヤジの自分からみれば、2004年を象徴する言葉はけっして「冬ソナ」などではありません。
今回は、そのまま、そのままっ!が選ぶ、極私的2004年流行語大賞を発表してみましょう。

栄えある2004年間大賞は、
「ブログ」(Blog、Weblog)です  \(^0^)/

米国の辞書出版社メリアム・ウェブスターが選んだ流行語大賞がやはりコレ。そのまま流行語大賞とあわせ、堂々の2冠を達成です(笑)
日本全国100万人を数える(?)ブロガーの皆さんの素朴な実感としても、これが今年の年間流行語大賞に選ばれて、なんら不思議はないと思うのですが・・・・
5月に開設した当サイトにとっても、今年はまさにブログ元年とも言うべき記念すべき1年。従来の個人HP運営とは一線を画す新たなコミュニケーションツールの威力を、まざまざと実感する1年になりました。

以下、ジャンル別にトップテン賞の発表です。ジャンルと言っても、「インターネット・ウェブログ部門」「競馬部門」「その他総合部門」の3つしか、用意してませんが(笑)

【インターネット・ウェブログ部門】
大賞の「ブログ」とあわせ、3つの「流行語」がランクインしました。

トップテン賞「トラックバック」(TB、トラバ)
ブログを通じた爆発的なコミュニケーションの広がりを生み出した原動力といえば、やはりこの機能でしょう。初心者の頃は、天下御免と書かれたトラックがバックで運転しているココログのイラストをみて、何じゃコレは?と思っていましたが、使い始めると、従来のBBSや掲示板にはなかった、コミュニケーションの風通しの良さを実感することができました。おたがいに「気がねや遠慮は不要」という暗黙の了解が成立していることが、ブログ界の活況につながっていると思います。
ただし、そのお手軽さゆえに、TBの使い方・マナーなどをめぐっては、いまだいろいろと議論もあるようです。
トラックバックだけにとどまらず、ブログ運営全般について考察したくらかわさんの以下のエントリは、興味深かったですね。

 関連記事 blogをマメに更新して思ったこと(くらわかの競馬スタイルさん)

トップテン賞「スパム」
光あるところに影がある・・・・ブログ運営者にとって、ネガティブな問題を象徴するこの言葉も取り上げてみました。
今でこそ各ブログサービスが対策を講じたおかげで、ほとんど目にすることはなくなったコメントスパム。某オンラインカ○ノの意味無し英語コメントには、一時期ほんとに手を焼いたものです。削除したその翌日に、またも大量にやってくるあの英文コメントをみるとほんとうにうんざり。まさにモグラ叩き状態でした。
その非効率かつ無意味な執念深さに敬意?を表し、トップテン賞を授与してあげましょう。だから、Get out of my life、もう2度とくるなっ。

次点
ちなみに惜しくも選に漏れた次点は「アフィリエイト」。10月になって突然盛り上がっていた「ゴッゴル」(第1 回SEOコンテストのキーワード)も印象に残るけど、どちらも当サイトとはあまり縁のない言葉でありました。
個人的には「エログ」という言葉の雰囲気も悪くないと思っています(^^;

【競馬部門】【その他総合部門】は、次回以降のエントリでまた紹介します。

12月 2, 2004 ウェブログ・ココログ関連, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (2)

2004/12/01

【サウスニア】こんな馬、いったい誰が買うのか?

我が家にも、サウスニアRHクラブから「2005年2歳馬募集」カタログが送られてきた。既に今週の競馬週刊誌などでは、募集価格を含めたラインアップが公開されているが、今年もStorm CatDanehill、はたまたRed Ransom産駒と、全12頭中8頭が横文字の外国産馬である。小規模クラブながら、社台・サンデーの路線とはひと味違う「良血」マル外を前面に打ち出し、独自のブランドをアピールしようという基本戦略は、ひとまず今年も健在のようだ。わずか数年で、経営方針から募集馬の傾向までコロっと変わってしまうクラブも少なくないなかで、もう6世代もこんな感じでやっているのだから、ポリシーの一貫性という意味では、頑張っているほうだと思う。

my_002.jpgとは言いながら、そこはさすがに良血マル外。募集価格は呆れるほど高い(^^; この世代の目玉、ミス’03(世界2歳王者=ヨハネスブルグの弟、父ストームキャット)にいたっては、とうとう総額が1億を超えるところまで来てしまった。500分の1出資で、一口価格25万円以上(会員先行受付なら、ここから約1割引)。サラリーマンの給料1か月分を丸ごと突っ込まないと、ちょっと手が届きそうにないお値段である。

この投資額、有名な一口馬主専科 Echigo-yaさんの配当シミュレーターで計算してみると、並のG1を1勝したくらいじゃ、とても元金回収までおぼつかない水準であることがわかった(笑)

ちなみに他のクラブの募集馬で1億円前後の高額馬といえば、軒並みサンデーサイレンス×良血牝馬の組み合わせばかりである。サンデー産駒は03年世代がラストクロップで、猫も杓子もプレミアが乗っけられる分、割高ともいえるが、日本のスピード競馬に対する和合性、繁殖牝馬のレベルの高さは、ともに保証済みなのだから、まず大ハズレを引く可能性は少ない。
一方、サウスニアの超良血マル外は、世界のストームキャット産駒。とは言いながら、この世界的種牡馬の産駒は、これまで日本競馬でほとんど実績を残すことができなかった。オープンまで出世した活躍馬は、薗部さんのスタープログラマー、牝馬ゲイリーイグリット、偉大な母に遠く及ばぬシーキングザダイヤを数えるくらい・・・・。あとは下級条件クラスの短距離馬ばかりが目につく。良血中の良血といえる母の血筋まで考慮に入れても、これはかなり致命的な材料であり、大枚をはたくのはハイリスクな選択と言わざるを得ない。いったいこんな馬を誰が買うんだろう・・・・?と思っていた。

ところが、カタログに同封されていたCDで実際にその姿を眺めると、この高馬がバカに良く見えてしまったのである(笑)

けっして大柄ではないが、独特の気品を漂わす均整の取れた馬体と、柔らかで弾力性にあふれた筋肉の動かし方からは、確かに、生まれながらの名馬の風格?のようなものが伝わってくる。なんとなく、ゼンノロブロイと雰囲気が重なるような気がしてくるのだ。少なくとも、良血ぞろいの同世代募集馬と比べ、一歩も二歩も抜けた存在であることに疑いの余地はない。2世代前のストームキャット産駒との比較でも、明らかにこちらのほうが一枚上の器だと思う。
逆にこの馬をみてから、他の募集馬をチェックしてみると、どうしてもアラが目立つ印象を受けてしまうから、困る。そんなわけだから昨夜の時点で、他の外国産馬に投資する気はすっかり無くなってしまった。自分の財布と普通に相談すれば買えるわけのない高馬、なのに気になる存在・・・・。さて、どうする?

そんな折りもおり、タイミングの悪いことに、20万そこそこの臨時収入が、懐に転がりこんできそうな見通しが出てきてしまった(使い道のなくなった自動車の売却です)。
車を売って、馬でも買うか?・・・・・誰かに相談すれば、止められるに決まっている阿呆なお金の使い道なのだけれど、ここはちょっと頭を冷やし、もう少し悶々と悩んでから結論を出したいと思う。

ちなみに内国産の募集馬なら、同じように筋肉の使い方が柔らかいアグネスタキオン産駒の牡(サヴァント'03)が良さそう。オフィサーの弟(父デザートキング)も募集されているけど、兄と比べるとどんなものかな?正直、ピンときません。

12月 1, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (4) | トラックバック (0)