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2004/11/16

エ女王杯 スローペースで考えたスイープトウショウの可能性

■レース結果
第29回エリザベス女王杯 結果 G1・京都・芝2200


予想馬番馬名騎手タイム上がり3F残り3F位置
12アドマイヤグルーヴ武豊2.13.633.81.6秒差
オースミハルカ川島2.13.734.90.6秒差
17エルノヴァペリエ2.13.933.42.3秒差
14エリモピクシー福永2.13.933.62.1秒差
スイープトウショウ池添2.13.933.22.5秒差
 オースミコスモ本田2.14.134.61.5秒差
 レクレドール渡辺2.14.133.92.0秒差
 10メイショウバトラー武幸2.14.236.0
15スティルインラブ2.14.234.61.5秒差
 10メモリーキアヌ秋山2.14.335.20.9秒差

■レース回顧
 ハロン毎のラップタイム
 12.6-11.2-12.4-12.5-12.3-12.6-12.5-12.1-11.6-11.6-12.2

メイショウバトラーオースミハルカの先行2騎による隊列争いは、初角までにあっさり決着し、淡々としたスローペース。流れは緩いが隊列は長いという、府中牝馬ステークスの再現を見るかのようなレース展開になった。
結局、勝敗を決したのは、道中の位置取りの適否と、鞍上の判断・指示に的確に対応できる機敏なセンスの有無。これだけのスローになると、先行する有力どころも上がり3ハロンを34秒台でまとめてくるというのは、事前に予見していたとおりで、先行勢から2秒以上も離され後方を追走していた追込馬たちに、やはり勝機はなかった

見事2連覇を達成したアドマイヤグルーヴと、自分が本命に推したスティルインラブ。道中は先行勢を前に見ながら相前後する中団の位置取りを進んでいたが、勝負所からの反応という点で見事に明暗を分ける結果になった。
天皇賞から中1週というハードなローテーションでもしっかりと状態を維持してきたアドマイヤは強かったし、スティルインラブは昨年のパフォーマンスを発揮できるコンディションになかったということだろう。この2頭に関して、これ以上書くことはあまりない・・・・。

次走以降に向けてここで注目しておきたいのは、やはりスイープトウショウの存在だ。今回記録した推定上がり3ハロンタイムは33秒2。数字だけをみる限り、秋華賞さえ上回る驚異的な鬼脚を使っているといえる。ただし、問題なのは、残り3ハロンの地点で先頭のメイショウバトラーから2.5秒、2番手を行くオースミハルカからでも1.9秒も離された絶望的に位置から、追い上げを試みなければならなかった点である。

返し馬に向かう際に馬場入場を嫌がったこと、ゲート入りも嫌って発馬で出遅れたことなど、気性面のウィークポイントを「敗因」と指摘する声もあるようだ。だが、そのようなファクターは陣営にとって、既に折り込み済みだろう。仮に出遅れがなかったとしても、池添騎手はやはり後方待機の戦法で、同じような位置取りを選択していた可能性が高いのではないか?

・・・・追い込み馬の宿命といえばそれまでだけど、直線を向いた時には大分、前とは差があった。勝った馬とはそのあたりの差もあったと思う。距離自体は問題ないと思うんだけどね。 ~ 週刊競馬ブック 池添騎手のコメントから引用 

後方待機の戦法が、末の爆発力を増幅する原動力になっていることは確かだろう。しかし、G1で上位人気を占める馬が常に展開に泣かされる危険(=宿命?)を抱えているようでは、安心して単勝候補に指名することは難しい。
ちなみにこの馬、今回以上にスローペースだったオークスでは先行するダイワエルシエーロから約1秒以内という中団の位置から競馬をし、2着に好走した経験もあるのだ。今回もし、アドマイヤグルーヴに近い位置どりから、直線勝負に賭けるレースを試みていたら、結果はどうだったであろうか?
G1という大舞台だけに冒険は難しいのかもしれないが、まだまだ可能性を秘めた3歳馬。「宿命」という考えにとらわれ、ワンパターンの戦法に固執するだけでなく、ベストの結果を残すための努力を惜しむべきではないと思う。

11月 16, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

山城守さん。いつも鋭いコメント参考になります。同じ京都外回りで決まるマイルCSでも人気馬は追い込み型のデュランダルなんで、同じことが言えそうですね。ただ、バランスオブゲームが前に行くとなると速い脚に欠けるので、去年と同じように終いはSS系の餌食になって追い込み成功というパターンになる公算が大きいと言えるのでは。
となるとちょっと注目したいのはユートピアが大逃げをかました時ということでしょうか。ユートピア-デュランダルの裏表が美味しいかもしれませんね(^^)。

投稿: 雲國 齊 | 2004/11/16 18:33:07

雲國齊さん、こんにちは。
スプリンターズSのレース内容を振り返ってみても、短距離路線の現役組で、デュランダルの能力が抜けているのは間違いないと思います。とはいえ、あの脚質・・・・スイープトウショウの評価と同様の理由で、単勝の本命馬としては狙いづらいタイプです。
マイルCSの展望はこれからボチボチ考えるつもりですが、例年になく強力な外国馬ラクティの存在がちょっと気になりますね。ではでは。

投稿: 山城守 | 2004/11/18 1:01:38

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