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2004/10/31

【天皇賞秋回顧】嗚呼、痛恨のトラックバイアス・・・・

■レース結果
第130回天皇賞(秋)結果 G1・東京・芝2000

 着順馬番馬名       騎手 タイム着差
 13ゼンノロブロイ  ペリエ 1.58.9  
   4ダンスインザムードルメール1.59.111/4
   8アドマイヤグルーヴ武豊 1.59.311/2
  5ツルマルボーイ  蛯名正1.59.3クビ
 10ローエングリン 横山典1.59.51 
  11ナリタセンチュリー田島裕1.59.63/4
   1ヴィータローザ小牧太2.00.231/2
   6トーセンダンディ 江田照2.00.3クビ
 15バランスオブゲーム田中勝2.00.511/2
 10 12シルクフェイマス 四位洋2.00.61/2
11  2テレグノシス   勝浦正2.00.6クビ
12 16リンカーン    安藤勝2.00.7クビ
 13  3シェルゲーム   岡部幸2.00.83/4
 14  9サクラプレジデント松永幹2.00.8
 15  7マイソールサウンド本田優2.01.1
 16 14ヒシミラクル   角田晃2.02.710
 17 17ダイワメジャー  柴田善2.02.911/2

■レース回顧
 第130回天皇賞 ハロン毎のラップタイム
  12.6-11.4-11.8-12.2-12.1-11.8-11.9-11.4-11.4-12.3

希望どおり単騎逃げに持ち込んだローエングリンが刻んだラップは、上記のとおり緩急の少ないフラットなもの。2コーナーでの先行争いに早々と決着がついたため、レースの流れは落ち着いて、道中は各馬がそれぞれの位置で折り合いに専念する淡々とした競馬になった。前半1000メートル通過タイム60.1なら、G1クラスの中距離戦としてはスロー気味のペースといってもよい。
ラップタイムは、残り3ハロンの地点から11秒台前半までペースアップ。このことは、逃げたローエングリンばかりでなく、好位の各馬がいずれも手応えを残しながら勝負所を迎えたことを意味していると思う。こんな展開からのヨーイドンの追い比べなら、やはり一瞬の決め手に優れる瞬発力型の各馬(サンデー産駒、特に牝馬)が有利になったのも当然かも・・・・。

直線に入ると、馬群はコース幅全体に広がって、横一線の追い比べが展開されるかに思えたが、結局、掲示板に乗った上位馬はいずれも4コーナーをロスなく捌いて立ち回った馬ばかり・・・・。外からの追い込みを試みた馬は、ナリタセンチュリー1頭を除き、まったく伸びてこれなかった。
4コーナーで大外を回したテレグノシスなど、かなりの距離ロスを強いられたことも事実なのだが、上がり3ハロンが35.5とまったく平凡な脚しか使えていない。内目のコースを捌いて鋭伸してきたゼンノロブロイツルマルボーイ(上がり3F34秒台半ば)との比較で1秒近く遅れを取ったばかりか、自身が毎日王冠で記録した上がりタイムより2秒も遅いタイムである。
天皇賞前後の芝のレースをみても、どちらかといえば、馬場の真ん中から内側を通っていた馬が伸び、大外からの差し馬が軒並み苦戦を強いられていた、この日の東京競馬場。馬場状態がいったいどこまで回復しているのか?判断が難しかったが、今にして思えば、明確なトラックバイアスが存在していたということなのだろう。このバイアスの恩恵を最大限生かし切るために、ロスの少ない騎乗を追求した一流騎手たち(外人+武豊)が、上位を独占したのも、当然といえば当然の結果なのかもしれない。

【追記】
内有利のトラックバイアスが生まれた原因については、Brain Squall 【競馬総合サイト】さん に鋭い分析記事がありました。なるほどねえ・・・・

■次走に向けてのメモ

1着 ゼンノロブロイ
京都大賞典当時に比べ、厚みを増した好馬体をアピール。ひと叩きの効果は歴然で、昨秋の絶好調時の姿に戻ってきた印象がある。道中の折り合いに不安はなく、直線にはいると34秒台の末脚を発揮、一瞬にしてツルマルボーイを突き放して見せた。良馬場になれば、さらに鋭い決め手を発揮できるだろう。
前走や宝塚記念をみるかぎり、距離適性はやはり1800~2000がベスト。距離延長で持久力を問われる競馬にもそれなりに対応できるが、JCや有馬で再度ベストパフォーマンスが期待できるかどうかは微妙。ローテーション的には、むしろ香港遠征を目標にすべきタイプではないだろうか?

2着 ダンスインザムード
前走のイメージを払拭する驚きの好走。あらためて、歴代牝馬でもトップクラスというべき能力の高さを実証してみせた格好である。しかし、イレコミ・発汗が目立ったパドックの気配自体、前走からさほど変化していたようにも見えず、思わず直前気配のエントリでは「不安有り」の評価を下してしまった・・・・。本当に、この娘の気持ちはよくわからない
しかし、気難しい天才少女の心を読み解く手がかりが、全くないというわけでもない。今にして思えば、凡走したオークスと秋華賞は共にスタンド前からの発走だったことが注目されるのだ・・・・。
仮にレース直前のテンションの高まりが結果に影響を与えているとするなら、今回は引き込み線からのスタートであり、馬場入場からスタートまでの間、わずかでも心を落ち着かせる時間が確保できたのが奏功したとも考えられる。仮説の検証は、次走以降のレース結果を待たなければならないが、目安として一考しておく価値はあると思う。

3着 アドマイヤグルーヴ
前走から12キロ減とはいえ、まだ馬体の各所に緩みのようなものが感じられ、特に気配が良化しているようには思えなかった。決め手比べの展開と終始ロスのない経済コースを立ち回った鞍上の手腕が生み出した好走といえるだろう。もちろん、牝馬同士なら最上位を争う存在であることに、異議をはさむつもりはない。

4着 ツルマルボーイ
特に目立つほどのデキではなかったと思うが、さすがに東京巧者、この条件なら休み明けでもキッチリ結果を残すことができる。ゼンノロブロイとの比較で瞬発力の差を見せつけられた格好だが、今回はこの馬があまり得意とするペースではなかったという点に情状酌量の余地がある。テンから先行争いが激化するようなラップになれば、右回りでも再び台頭することを警戒しておきたい。

5着 ローエングリン
デキは悪くなかった。先行争いに早々と決着をつけ、スタートから2ハロン目で11秒台にラップを落とすことにも成功した。道中のペース運びをみても、力は出し切っていると思う。ひとつ誤算があったというなら、4角付近で元気な3歳勢が番手から差を詰めてきた分、一息つけなかったことくらいか。しかし、他馬との関係よりも、この馬自身のレースぶりが淡白になってきている点が、やはり気がかり・・・・。これ以降、G1でこの馬に本命を打つことはないと思う。

6着 ナリタセンチュリー
不利なトラックバイアスに泣かされた大外から唯一末脚を伸ばしてきたのが、この馬。目下の充実ぶりを物語る好レースだったと評価できる。
しかし、淀みないラップの中距離G1ではやはりこのあたりが限界・・・・。距離が延長されペースが緩む展開になれば、G1上位を脅かす存在にまで成長していることには、今後も留意しておく必要があるだろう。

11着 テレグノシス
パドックの気配は「生涯最高のデキ」といっても過言でないほど素晴らしかった。
4コーナーで大外を回し、トラックバイアスに泣かされたこの結果は、不完全燃焼以外の何物でもない。最後は馬自身がレースを投げてしまった印象であり、この結果だけで、距離が長かったという結論は下せない。捲土重来のチャンスを待ちたい。

10月 31, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (28)

天皇賞(秋)パドックの印象(15:20)

天皇賞(秋)パドックの印象(15:20)
グリーンチャンネルの中継を見て感じた個人的印象です。

好調馬 テレグノシス、ゼンノロブロイ、バランスオブゲーム、
      ローエングリン、ナリタセンチュリー、シェルゲーム
好仕上 サクラプレジデント、リンカーン
平 凡  ツルマルボーイ、アドマイヤグルーヴ、ダイワメジャー
      ヴィータローザ、マイソールサウンド、トーセンダンディ
不安有 ヒシミラクル、ダンスインザムード、シルクフェイマス

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【天皇賞秋】道悪競馬の通信簿??

土曜日最終レースの時点で「稍重」まで渋化していた東京競馬場・芝コース。雨は夜に入っても降り続いているようで、JRA発表の馬場状態も土曜日深夜の時点で「」に改められた。yahoo天気情報で確認してみると、1時間あたりの降水量は6~7mmとのこと。


毎日王冠前夜に降った大雨ほどではなくても、この分だと日曜朝の時点で重馬場発表は避けられない見通しだ。午後に行われる天皇賞も、道悪競馬を前提に予想を組み立て、対処を考えておく必要があるだろう。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

03年のリニューアル以降の東京・芝コースで行われる道悪競馬に関する考察は、以前、「東京芝コース 秋の傾向と対策2」という記事で取り組んだことがある。そのとき、脚質別の傾向・対策として割り出してみたのが、以下のポイントである。

(1)道悪(重・不良)では、先行脚質の馬が圧倒的に有利。
   単勝候補なら、このタイプが狙い(単回値304)
(2)逃げ馬も改装前ほど粘れなくなっているが、道悪に
   なれば2~3着に残るケースは少なくない(複回値254)
(3)差し・追い込み勢の信頼度は、道悪で低下する。
(4)道悪になると、強引なマクリ戦法は不発に終わる。

この傾向が天皇賞の条件=芝2000メートルでも妥当するのか?あらためて、先週までの期間を対象として「改装後の東京・芝2000」での馬場状態別・脚質別データを洗い直してみた。

■東京競馬場改装後(03年~)
 芝2000 重・不良時の脚質別成績

脚質  着順  連対率単回値複回値
逃げ 0- 1- 1- 3  0%   0 297
先行 1- 3- 0-10 29%  19  42
中団 2- 1- 2-14 16%  40  39
後方 1 -0- 0-17  6%  59  17
マクリ 0 -0- 1- 0  0%   01090

□東京競馬場改装後(03年~)
 芝2000 良・稍重時の脚質別成績

脚質  着順  連対率単回値複回値
逃げ 5- 5- 7- 37 19%  87 116
先行25-23-17-113 27%  89  94
中団15-15-20-173 14% 113  78
後方 3- 7- 6-149  6%  17  36
マクリ 2- 0- 0- 4 33%  90  38

重・不良時のデータ例数(4レース)が少ないので断定はできないが、馬場状態が変わっても、脚質別の連対率に大きな変動は見られなかった。基本は先行有利。ただし、中団・後方からの差しもソコソコ通用している
また、重・不良時の単回値(単勝回収値)・複回値(複勝回収値)が比較的低位な数値となったのは、対象レースがいずれも上位人気同士の連対による順当な決着に終わったことを反映したものある。粘りのない先行馬は上位に残れないし、力強い末脚のない差し馬も上位に届かない。そんな至極当然の結果のあらわれが、この数値である。道悪競馬=波乱という先入観には、あまり捕らわれないほうがよいだろう

そんなわけで、基本は各馬の能力比較。加えて、道悪適性というファクターを重視しながら、今年の天皇賞の予想をすすめてみよう。
道悪適性を切り口に、出走各馬の通信簿?を整理してみると、以下のとおりとなる。評価は「優」「良」「可?」の3段階評価としてみた。

■道悪競馬の通信簿① 道悪が強調材料になるタイプ

ローエングリン    重馬場性能評価「優」
  父シングスピール 母父Garde Royale(ミルリーフ系)
  芝・稍重成績  1-2-0-2 毎日王冠2着
  芝・重不良成績 1-0-0-0 中山記念1着
  これまでの戦績から、馬場状態不問であることは明らか。
  昨年のゴーステディのように競りかけてきそうな出走馬もみあたらず、
  単騎逃げに持ち込むことは難しくないだろう。
  ただし、改装後の東京芝コースは、従来に比べ逃げ馬不利の傾向が出て
  きており、道悪の芝2000を逃げ切った馬もいまだ皆無。近走ややレース
  内容が淡白になってきているこの馬がどこまで粘れるか?
  
バランスオブゲーム  重馬場性能評価「優」
  父フサイチコンコルド 母父アレミロード(リボー系)
  芝・稍重成績  1-0-1-2 毎日王冠1着
  芝・重不良成績 0-1-0-0 中山記念2着  
  そもそも決め手で勝負するタイプではないので、道悪はむしろ歓迎材料。
  フレッシュな状態維持を優先した臨戦過程にも好感が持てる。
  G1級との争いであとひと押しが足りない印象もあるが、馬場状態を味方に
  ソコソコ踏ん張れば、上位に残りそう。

■道悪競馬の通信簿② 道悪でも減点が必要ないタイプ

テレグノシス     重馬場性能評価「良」
  父トニービン     母父ノーザンテースト
  芝・稍重  2-2-1-1 毎日王冠1着・安田記念2着
  芝・重不良 0-0-0-2  
  良馬場を希望していた陣営の望みはかないそうもないが、実はこの馬自身
  渋った馬場をあまり苦にしていない。切れ味勝負というよりも、持続する
  末脚を武器にする差し馬で、コースの外目を追い込んでくるだけに、イン
  の各馬が渋った馬場に苦しむようなら、むしろチャンスは広がるとみたい。

ツルマルボーイ    重馬場性能評価「良」
  父ダンスインザダーク 母父サッカーボーイ
  芝・稍重  2-1-0-2 安田記念1着
  芝・重不良 0-0-0-2
  少々の馬場渋化なら力を発揮できる。ただし、昨年のJCくらいの極悪馬
  場になると、持ち前の切れ味を殺がれ苦しいだろう。久々でも走れるタイ
  プだが、仕上がり具合は直前の気配を確認する必要がある。

ゼンノロブロイ    重馬場性能評価「良」
  芝・稍重  1-0-1-0 新馬戦1着
  芝・重不良 0-1-0-0 ダービー2着
  父サンデーサイレンス 母父マイニング  
  抜群の瞬発力がセールスポイントだが、前駆が発達したタイプなので、
  道悪になっても苦にしない。ダービーで示した渋太さを思い起こせば、
  少々の馬場渋化で大崩れすることはないだろう。

リンカーン      重馬場性能評価「良」
  芝・稍重  1-0-0-0 すみれS1着
  芝・重不良 1-0-0-1 未勝利戦1着
  父サンデーサイレンス 母父トニービン  
  「サンデーサイレンス産駒の特徴よりも、母系のトニービンの血が色濃
  く出ており、母親同様にコロンとした体形である」=週刊競馬ブック 
  PHOTOパドックより。トニービン産駒に準じるタイプなら、道悪も
  減点材料にはならない。好走できるか否かは、仕上がり次第といえそう。

ダンスインザムード  重馬場性能評価「良」
  父サンデーサイレンス 母父ニジンスキー
  芝・稍重  0-0-0-1
  芝・重不良 1-0-0-0 フラワーカップ1着  
  フラワーカップの内容から道悪が減点になるタイプではない。
  稍重のオークスの敗因も渋った馬場を気にしたものではないだろう。
  とはいえ気性面の不安が解消されず、古馬相手の大一番でどうか?

ナリタセンチュリー  重馬場性能評価「良」
  芝・稍重  1-0-1-2 
  芝・重不良 0-0-1-0 
  父トニービン   母父ノーザンテースト
  オープンクラスの道悪競馬で実績を残していないが、血統的に不安は
  なさそう。ただし、距離短縮で淀みないペースになった場合、大阪杯
  当時のように追走が苦しくなる恐れは残る。

トーセンダンディ   重馬場性能評価「良」
  父ホワイトマズル   母父クリスタルパレス
  芝・稍重  1-0-0-2 オールカマー1着
  稍重のオールカマーでは、単騎逃げの展開が味方した印象。
  前走まで絶好調を維持してきたが、夏場から使い込まれてきた分、
  状態のフレッシュさという点でどうか?
  
■道悪競馬の通信簿③ 道悪で評価を割り引きたいタイプ
シルクフェイマス   重馬場性能評価「可?」
ヴィータローザ    重馬場性能評価「可?」
シェルゲーム     重馬場性能評価「可?」
マイソールサウンド  重馬場性能評価「可?」
アドマイヤグルーヴ  重馬場性能評価「可?」
サクラプレジデント  重馬場性能評価「可?」
ヒシミラクル       重馬場性能評価「可?」
ダイワメジャー     重馬場性能評価「可?」

シルクフェイマスやヴィータローザ、マイソールサウンドなどは、血統・戦績から道悪で減点が必要。サクラプレジデントやダイワメジャーは、道悪をこなせないタイプでないと思うが、なぜか好走実績がない。シェルゲームは、重馬場の巴賞を逃げ切っているし血統もよいが、小柄な馬体で古馬一線級との力比べになると苦しそう。アドマイヤグルーヴは「良馬場限定」と陣営が公言しているのが気がかり・・・・。

結論
◎テレグノシス
○ゼンノロブロイ
▲バランスオブゲーム
△ローエングリン
注リンカーン
注ツルマルボーイ

ゼンノロブロイバランスオブゲームは比較的死角が少なく、上位に食い込んでくる可能性大と考えているが、G1を勝ちきるインパクトという点で、あと一歩物足りない印象が残る・・・・。
そこで、毎日王冠で魅せた強力な末脚を評価して、テレグノシスに◎を献上。血統表を眺めても距離延長を苦にするとは思えず、充実期に入った今なら対応可能だろう。
課題はこの枠順
。勝浦騎手は、おそらく最後方まで馬を下げ、直線勝負に賭ける戦法をとってくるだろうが、道中の距離ロスは最小限に抑えてくれる乗り方を期待したい。
リンカーンツルマルボーイは、久々の実戦。調教ではソコソコ動いているようだが、最終評価は、直前気配のチェックまで保留するしかないと思う。

【後記】この1週間、競馬とは無縁の生活を送る羽目になっていたため、予想は少々付け焼き刃です(^^;

10月 31, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (42)

2004/10/25

【お知らせ】一時的に更新をお休みします

身内に不幸がありました。
金曜日あたりまで、当ブログの更新はお休みさせていただきます。
天皇賞(秋)を目標に復帰するつもりですので、なにとぞよろしくお願いします。

10月 25, 2004 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2004/10/24

長い写真判定の結果・・・・

kikkashoubaken.jpgコスモバルクを際どく退け、3着に食い込んだオペラシチーの複勝馬券(払戻4.1倍)が的中しました(どっと冷汗・・・・)あらためて馬券をみると、単勝・複勝の購入金額のバランスに、今回の予想の自信度がよく現れていますねぇ(^^;)

レース回顧のエントリは、じっくりとビデオを見返して見解を整理してからアップしようと思います。

10月 24, 2004 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (7)

【菊花賞】底力比べの展開に期待!

菊花賞の傾向と対策を探るため、過去10年分のラップタイムを睨みつけているうちに、ちょっと面白い傾向に気がついた。
速い上がりタイムを駆使して差し馬が台頭してきた年は、前半1000メートル(5ハロン)のラップが決まってスローペース。逆に、先行馬が踏ん張っている年や早めスパートによる強引なマクリが決まっている年は、前半戦から淀みないペース(61秒以内)でレースが進行していることが多いのだ。


年  優勝馬          前半5F 上がり3F   4角位置・脚質
94年ナリタブライアン 61.234.6 6番手・差し
95年マヤノトップガン  60.935.9 1番手・先行
96年ダンスインザダーク61.933.812番手・差し
97年マチカネフクキタル61.833.9 9番手・差し
98年セイウンスカイ   59.635.1 1番手・逃げ
99年ナリタトップロード64.334.0 4番手・先行
00年エアシャカール  61.535.7 7番手・差し
01年マンハッタンカフェ63.034.0 6番手・差し
02年ヒシミラクル    58.335.2 2番手・マクリ
03年ザッツザプレンティ 60.635.8 1番手・マクリ

(※)前半5F(1000m)背景色・青は61秒以上のスローペース。背景色・黄は61秒未満のペース。
(※)上がり3F背景色・青は33~34秒台の速い上がり決着、背景色・黄は35秒台で先行・マクリ勢が踏ん張った決着を示す。
(※)上がり3F・4角位置は、優勝馬の記録したもの。

スローペースは先行有利、ハイペースなら差し馬が台頭」という競馬常識からするとまったく正反対の傾向が示されており、とても興味深い。
こうした傾向が表れる原因については、様々なファクターを考えることができるだろう。自分もあれこれ考えてはみたが、Brain Squall 【競馬総合サイト】さんのエントリが、より的確な分析を公にしているので、まずは、こちらを引用させていただくほうが話は早い。

以前と比べてスピード色の濃くなった現在の長距離戦はスタミナに自信があるが切れる脚が使えない馬が前に行き、スタミナに自信がないが速い上がりに自信がある馬が後方にという展開になる。その結果ステイヤータイプが勝つためにはある程度平均的な脚を使って、まくり気味に進出して後続の脚を封じるレースをしなければならないし、そのようなレース展開のときは後続は脚をそがれて中距離タイプの馬は追い込むも3着~5着となりやすい。逆にスローのまま直線を迎えれば上がりに自信のある中距離適性の馬に差されてしまう。つまりペースが上がれば前が残り、ペースが落ちると後ろが届くようになるのである。 ~Brain Squall 【競馬総合サイト】さん 秋華賞と菊花賞の幻想(後半)より引用

もう一つ付言するなら、マヤノトップガン、セイウンスカイ、ヒシミラクル、ザッツザプレンティらが優勝した年には、中盤1000メートルで必ずラップが緩んでいることにも注目しておく必要がありそうだ。
1コーナーから坂の頂上付近にあたる中盤の5ハロンで、がくんとペースが落ちるなら、前半飛ばし気味に先行した馬は息を入れ、後方から進出するマクリ勢は一気にその位置を押し上げることができる。一方、後方で脚をためる「中距離タイプ」の馬は、スタミナ勝負に不安を残す分、まだここで動くわけにもいかない・・・・。先行・マクリ勢の脚がゴールまで持続し、後続の追撃を封じる結果を生み出しているのは、こうした中盤の攻防が影響しているとも、考えることができそうだ。

そんな展開面での傾向・対策を頭に入れ、今年のレースを占ってみたい。
最大のカギは、前哨戦のセントライト記念でまったく淀みのない緊密なラップを刻んで、日本レコードによる押切りを決めたコスモバルクの出方。折り合い不安が囁かれるなか、果たして今回、いかなる戦法を取ってくるかの見極めがポイントになるだろう。

まず注目すべきは、前走レース後に五十嵐騎手が残している「馬の行く気にまかせて先頭に立ったら息が入った」という発言だ。スタートからゴールまで、ほとんど11秒~12秒台というセントライト記念のラップを見る限り、いったいどこで息が入っているのか?判断が難しいが、その前走で先頭を奪ったのが1~2コーナーの中間付近。今回もそのあたりから、馬の行く気に任せていけば、自然と息も入るという計算があるのだろう。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

幸い、同馬主のコスモステージが早々と逃げ宣言を打ち出しているので、前半1000メートルはこの馬の直後の位置で折り合いをつける。その後、2コーナーに向かうあたりからじんわりとハナに立つというのが、コスモバルク陣営の作戦ではないか?コスモステージの側も、そのあたりの事情は承知しているだろうし、極端なスローに落としてバルクを苦しめるような策は取ってこないはずだ。
前半5F60秒前後の流れになれば、前記の傾向・対策から、コスモバルクにも勝機はあると考えている。

問題は、バルクが自らペースを支配する中盤戦で、うまく緩急のリズムをつけて運べるかどうかである。2歳時のラジオたんぱ杯では、そんなレース運びが成功し後続の末脚を完封した実績があるとはいえ、淀の坂超え3000メートルはこの馬にとっても、初めての経験・・・・。ザッツザプレンティやヒシミラクルのように、外目から早めにスパートを仕掛ける馬が現れたとき、意図せぬ形でマイペースを崩されてしまう恐れは残る。

もしマクリを仕掛けてくる馬がいるとするなら、スタミナ勝負に自信を持つがやはり怖い。ハイアーゲーム?ダービーでそんな競馬を試みたが、結局、ゴール前で力尽きてしまった馬が、今回冒険をしてくる可能性は少ないだろう。となると、セントライト記念でコスモバルクに肉薄したホウキパウェーブや、血統的に距離延長歓迎のオペラシチーが、そんな怖い馬に該当してくる可能性が高い。かたや横山典弘、かたや佐藤哲三。長距離戦でのペース判断に実績を残す鞍上の手綱さばきにも、俄然注目が必要になってくる。

ハーツクライは、今回も4コーナーまで後方待機だろう。上がり33~34秒の末脚をコンスタントに繰り出せる堅実味は確かに魅力だが、自ら機動力を発揮していくタイプでない分、レースの流れを支配することができない。前記各馬を差し置いて、本命候補に祭り上げられるほどの資格はないと思うのだが、果たしてどうだろう。

結論
レース結果は前半・中盤のペース次第と言えるが、比較的淀みない流れの前半戦から、中盤でややペースダウン、坂のあたりから再び勝負開始という展開を想定したとき、本命候補にふさわしいのは、コスモバルク・ホウキパウェーブ・オペラシチーの3頭ではないか、と考えている。

◎オペラシチー
○コスモバルク
▲ホウキパウェーブ
△ハーツクライ
△ハイアーゲーム

オペラシチーを最上位の評価としたのは、底力比べの競馬で未だ底をみせていないと思うから・・古馬を力でねじ伏せてみせた玄海特別のレース内容は、やはり非凡と評価すべきだ。未知の魅力にあふれる反面、大敗の可能性も抱えているが、末脚の持続性能と勝負根性を問われるレースで台頭するのは、おそらくこんなタイプではないか。
朝日チャレンジカップは、一瞬の決め手の優劣だけが問われるレースであり、往々にして我慢比べの様相を呈する近年の菊花賞とは、まったく様相を異にする競馬だった。7着に終わったとはいえ、馬群のなかで折り合うという収穫はしっかり持ち帰っており、内枠を引いた今回、あの経験が糧になってきそうな予感がする。

ホウキパウェーブは、あと一押しでコスモバルクを逆転できそうな長距離適性を前走で示した。しかし、スタミナ豊富な反面、差し馬にしてはかなり不器用なタイプである点がどうか?バテないけれど、常にワンペースの脚でしか差して来れないところがあるのだ。叩き合いの展開になったとき、あとひと押しが足りず、涙を飲む・・・・そんなことにならなければいいのだが。

ちなみに、レースの流れが思わぬスローに落ち着いてしまった場合に、△の馬たちやスズカマンボなど(サンデー産駒!)が一気に台頭してくる可能性は否定しません。個人的には、そんなつまらないレースを見たいという気持ちはありませんが・・・・

10月 24, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (52)

2004/10/23

新潟県の地震被害 お見舞い申し上げます

震度6強が3回・・・・。想像を絶するような激しい揺れです。テレビのニュースでは、だんだん被害の全貌が明らかになってきましたが、地震のインパクトそのものは阪神大震災に匹敵するものだと思います。震源に近い長岡や小千谷では、相当な被害に合った方も少なくないのでは、と心配しております。

自分も宮城県北部地震や阪神大震災で経験がありますが、震源の浅い「逆断層タイプ」の地震は、(1)比較的狭い地域に揺れの衝撃が集中し、被害もピンポイントに偏ってしまうこと(2)相当長い期間余震活動が続くことに特徴があります。
震源から距離のある新潟市内などでは、比較的はやく平静を取り戻すことができても、長岡や小千谷周辺では、ライフラインや日常生活の復旧までに、思いのほか時間がかかってしまう恐れがあります。

とにかく、これ以上の被害が広がらないことを、祈るしかありません。
あらためて、被害を受けた皆様に、お見舞い申し上げます。

10月 23, 2004 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

ライバルは9000万円!

officer_ci_013.jpg◆オフィサー (牡・2歳)栗東・森厩舎所属
 父Fusaichi Pegasus  母父Irish River
 10月24日(日)東京5R新馬戦(芝1800)出走
先週栗東坂路で好時計を叩き出し、一躍注目のわが愛馬オフィサー。いよいよ今週、東京競馬の新馬デビューが決定しました。勝浦騎手を鞍上に勇躍出陣です。
ここまで至極順調な調整過程を踏んでいるので、デビュー戦からソコソコ期待できるとは考えているのですが、出馬表を見渡すとかなり手強いメンバーが揃ったようです。当面のライバルになりそうなのは、以下の各馬でしょう。

 マイネル軍団が放つ期待のクラシック候補 マイネルバイファル
 藤沢和雄厩舎期待の良血外車 サトノケンシロウ
 ヌレイエフ直系のダークホース? アポインテッドアン

マイネルバイファル募集価格はなんと9000万円!オフィサーの値段の倍以上という高額馬で、1/400口の一口出資でも、とんでもない金額になります(苦笑)
さぞや、会員さんの鼻息も荒いことでしょう。
敵情視察ということで、ラフィアンのサイトでバイファルの近況を確認してみました。

24日(日)東京5Rの新馬戦・芝1600mでデビューします。行きっぷりが良く、追ってからもしっかり伸びますが、鋭い脚が使えるかどうかは実戦を使ってみないと何ともいえないところです。まずまず力の出せる状態には整いました。ここを勝って次走に駒を進めたいものです。
~ラフィアンターフマンクラブ 2歳馬の近況より引用

なるほど、さすがの良血馬でも初めての実戦だけに「期待が半分、不安が半分」といったところでしょうか?これなら仕上がりの差でつけいるスキもありそう・・・手強いライバルたちをスピードで圧倒しアッと言わせる場面まで、オフィサーには期待したいものです。
菊花賞デイの日曜日は東京競馬場に遠征し、声援を送ってきます。軽い気持ちで応募した優勝時の口取りサービスも当選しちゃったので、念のためネクタイ着用で行きましょう(笑)

10月 23, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/10/20

署名活動で競馬は救えるか?

fuyu_no_jidai_ni.jpg北海道174億円高知88億円名古屋37億円群馬51億円、そして岩手104億円・・・・各地の地方競馬主催者が背負い込んでいる累積赤字の金額である(北海道は02年末、その他は昨年末の数字) どれを取ってみても、途方もない数字と言うほかない。今季好調が伝えられる道営競馬を例にとってみても、今年度の売上目標金額は約109億円という経営規模である。
つまり、年間売上の倍近くにまで膨れあがった損失を抱えながら、絶望的な悪戦苦闘を強いられる構図に陥っているのだ。「競馬冬の時代」とは言うけれど、あらためて実情を調べていくうちに暗澹とした気持ちになってしまった。

そんな逆風に一石を投じるべく、すでに多くの競馬系ウェブログでも広がりを見せつつあるのが、「笠松競馬の存続」に向けた署名活動である。既に6万人の賛同を集めたというこの署名活動、当ブログでもほんとうは、馬券日記 オケラセラ@馬耳東風さんからのトラックバックを頂戴した時点で、すぐにでも賛同の趣旨で記事を書くつもりだった。行政による積年の放漫経営のツケをすべて、競馬の仕事に携わる人々やファンに押しつけ、一件落着とする解決手法が正しい選択であるとは、到底思えなかったからだ。

しかし、地方競馬が今日の苦境に追い込まれるまで辿ってきた道筋を、あれこれと調べれば調べるほど、筆が進まなくなってしまった。署名活動という契機を通し、ファンの立場から意思表示を行うことは、確かに大切ではある。けれど、果たしてそれだけでこの悪い流れに抗していくことができるのか?
経営改善に関わる事柄は、当然、主催者による自助努力を待たなければならないだろう。しかし今、競馬ファンの側から考え、行動すべき課題は他にもあるのではないか。

たとえば、岩手競馬の存廃をめぐる一連の議論のなかで、こんな話題が報道されていた。競馬ファンとそれ以外の者(世間と言い換えてもよい)による、視点の相違が鮮明に浮き彫りにされた興味深い記事である。

 「競馬の開催が馬事文化の継承に結びついているとの意識が、県民、市民のなかに浸透しているとは言いがたい」  有識者でつくる「岩手競馬のあり方懇談会」が3月末、増田知事に競馬の廃止を答申した報告書に、こんな記述が盛り込まれた。  しかし、本来の県農水部の方針は違っていた。「馬事文化は絶やしてはいけない」などとして、競馬事業の「存続」を前提に、文化と競馬をどう関連づけさせるかを報告書に盛り込もうとした。  そこに、委員の海妻矩彦・前岩手大学長が異論を唱えた。  「馬事文化は競馬を実施していないところでは継承していけないのか」  県内には祭り「チャグチャグ馬コ」や「南部曲がり家」のような住家など、馬にかかわる固有の文化がある。競馬を続けなければ、これらを後世に残せない、という話にはならない――。委員会の存続論者も、海妻氏の意見に反論できなかった。 (asahi.com MYTOWN 岩手 「連載 第4コーナー岩手競馬」から引用)

競馬の楽しみ方を知っている我々ファンの視点から一読すると、前学長の議論には、もちろん違和感を感じざるを得ない。「チャグチャグ馬コ」のような伝承行事も馬事文化なら、鍛練を積んだ競走馬によるレースも今の時代に息づく馬事文化の一態様である。ジャンルに優劣はない。地方競馬の廃止とは、その土地に息づいてきた一つの文化の消滅を意味すると思う。しかし、そうした側面に対する顧慮などオミットしても構わないというのが、懇談会を構成する「有識者」の共通認識だったようである。そしてその背景には、少なからぬ「県民、市民」の競馬文化に対する無理解・無関心があるということなのだろう。もちろん、ギャンブルという側面への偏見や嫌悪も、まだまだ根強い。岩手県のように競馬振興の気運が比較的強い地域においても、世間の実情はこんなところにあるのだ

署名活動に、話を戻そう。
正直、笠松存続署名に全国から10万人の賛同が集まったとしても、それだけで今の流れを逆転していくのは難しいかもしれない。
しかし、大切なのは、数を集めることではない。署名の呼びかけを通じて、これまで競馬と接点のなかった人に対して、身近な競馬場に足を運ぶきっかけを提供することにこそ、意義があるのではないか?
色とりどりの勝負服に身を包んだジョッキーの手綱さばきに応え、力を振り絞って走る競走馬を目撃してもらうこと。馬券を通じて、競馬に参加する喜びを経験してもらうこと。そして、テレビで見るJRAのG1だけが競馬じゃないことを体感してもらうこと・・・・競馬という「文化」に対する理解者を増していくために、そんな体験の効用は小さくないはずだ。願わくば、それが地方競馬の売上向上に少しづつでも貢献し、冬の時代を変えていく契機となってくれればよいのだが・・・・。

ちょっとひねくれた署名活動賛同論ではあるが、笠松存続運動へのささやかなエールのつもりです。がんばれ!

署名はこちらのサイトで・・・・

笠松競馬を未来へつなごう(ネット署名可)
アメリカンマキ in 大倉厩舎(署名用紙の印刷可)

10月 20, 2004 岩手競馬, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (2)

2004/10/17

名古屋競馬に出走!

サウスニアRH所属のわが愛馬・シトラスフレーバー(牝3歳)
9月にJRAデビュー戦を4着した後、現在は「再ファンド」ということで、東海公営・山本健二厩舎に転籍していますが、10月18日(月)早くも名古屋競馬のデビュー戦への出走が決定したようです。
条件は、サラC14組C14牝馬(ダ1400m)。いったい、このクラスがどれくらいのレベルに該当するのかよくわかりませんが、岩手競馬的な感覚でいうと、かなりの下級条件ではないか?と推察します。ネット販売で購入した地元の競馬新聞をみると、、晴れがましいばかりに、グリグリの◎が並んでいました。
山本調教師曰く「雰囲気がいいねえ。ここらではモノが違うだろう。いずれは中央へ戻る馬だよ」 ううむ、これなら初戦から期待できるかもしれませんね。

nagoyakeiba1018.jpg

鞍上は、たまに岩手にも遠征してくる、おなじみの上松瀬竜一騎手
さすがに平日なので、馬券は購入できませんが、こっそりと応援しています。

10月 17, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (4) | トラックバック (1)

【秋華賞回顧】名牝にエクスキューズは許されない

■レース結果
第9回秋華賞結果 G1・京都・芝2000(内)

 着順馬番馬名       騎手 タイム着差
  11スイープトウショウ池添謙1.58.4
   16ヤマニンシュクル   四位洋1.58.51/2
   5ウイングレット  田中勝1.59.3
  2ダンスインザムード 武豊1.59.3
  12ヤマニンアラバスタ 柴田善1.59.3ハナ
  15レクレドール   小牧太1.59.3ハナ
   1サイレントアスク 赤木高1.59.6
   18マルカフローリアン川原正1.59.6クビ
  6グローリアスデイズ柴原央1.59.6
 10  4フレンチアイディア秋山真1.59.7クビ

■第9回秋華賞 ハロン毎のラップタイム
 12.4-11.0-12.1-12.4-12.0-12.0-11.6-11.7-11.6-11.6 

■レース回顧(ダンスインザムードを中心に)

公式発表されたハロン毎のラップによると、前半1000メートル通過タイムが59.9。速すぎず、遅すぎない淡々としたミドルペースである。逃げを主張するフェミニンガールが1コーナーでアッサリ先手を奪い、これに続く先行各馬の位置取りもスンナリ固まったため、レース前半戦は意外に落ち着いたペースになったようだ。2コーナーからバックストレッチ入口付近にあたる4ハロン目には、ラップが12.4とやや緩みをみせているように、ここまでは先行馬にとって息の入る流れだったと言えるだろう。

ところが、今年の場合、ここから先の展開が厳しかった。大本命馬ダンスインザムードが、逃げるフェミニンガールの直後から「ペースを落とせばいつでも先に行きますよ」とプレッシャーを掛けていく。アズマサンダースら外目を進む先行勢もこの動きに呼応し、3~4角の勝負所を迎えても、ペースに緩みが生じる気配がない。結果的には、ここで息を入れる余裕を作れなかった先行勢は直線総崩れとなり、後方で脚を温存した差し馬の台頭を許すことになってしまった。

ダンスインザムードは、自らが生み出した淀みないペースに巻き込まれ、自滅してしまった感がある。
とはいえ、今年のペースが特別にハイレベルだったというわけでもない。ラップタイムそのものは、昨年(勝馬スティルインラブ)記録された時計とほとんど変わらない水準である。仮に、テイエムオーシャンファインモーションといった世代を代表する強い牝馬が出走していれば、今年のようなペースになっても、能力差で押し切ることは十分可能だったはずだ。

桜花賞の時点では、これらの強豪と肩を並べる素質の持ち主か?と思われたダンスインザムード。だが、オークスのゴール前失速を再現してしまったかのような今日の敗戦には正直、失望を感じている
抑えの効かぬ激しい気性海外遠征後のぶっつけ本番牝馬故の体調管理の難しさなど、いろいろと敗因を詮索することはできるだろう。しかし、彼女は世代を代表する名牝・・・・そうしたエクスキューズに甘んじることは許されない立場である。必ず人気を集めるスターホースだからこそ、レースに出走する以上、しっかりと能力を発揮できるよう仕上げてもらいたい。
天皇賞挑戦、海外遠征など今後の出走プランがどうなるのかはわからないが、この際、すべてを白紙に戻してもかまわないから1から状態を立て直し、捲土重来を期してほしいと思う。

これ以外の各馬についても、感じたことを少々コメントします。


1着 スイープトウショウ 池添謙一

はち切れんばかりのトモの張り。堂々とした歩様・・・・パドック映像で思わず注目してしまったのが、この馬の仕上がりの素晴らしさだった。気性の難しさゆえに思うような調整過程を取れない陣営の苦労が、新聞等でも報じられていたが、そんな話は嘘ではないか?と感じられるほどの、良化ぶりである。
積年の課題であるゲート・発走には、依然難しさを残しているが、それも一時に比べればだいぶマシに・・・・。レースでは、4コーナーかなり外に振られるロスを受けながらも、上がり33秒台の豪脚を披露。3着以下に5馬身の差をつけたのだから、文句のない完勝である。
涙のG1制覇となった池添騎手、人馬とも不器用なタイプかもしれないが、こんなレースをさせると、右に出る者はちょっといない。

2着 ヤマニンシュクル  四位洋文

大外一気の差しきりを決めた阪神JFのイメージが強く、勝負所で外に振られるロスがあるのでは?と思った分、予想では評価を下げてしまったが、今回は四位騎手がソツなく乗って、そんなロスを最小限に抑えることに成功。脚質的にも、だいぶ自在味が増してきたようだ。決め手という点ではさすがに勝馬に劣るも、並ばれてからの勝負根性に、非凡な面をみせていたのも今回の収穫である。

3着 ウイングレット   田中勝春

状態の良さという点では、勝馬に次いでこの馬が目立っていたと思う。ピカピカの好気配をみて、思わずダンスからの馬単を買い足してしまった・・・・。
1コーナー付近では、馬群に包まれ折り合いに苦心する場面もあったが、それを除けば道中は終始スムーズ。勝負所でタメが利いた分、直線まで脚を残すことができたのも良かった。今後も、高速馬場でのスピードの持続が問われる競馬になれば、その適性を発揮できそう。

5着 ヤマニンアラバスタ 柴田善臣

またもダンスインザムードと僅差の競馬に・・・・。この2頭、密かにライバル関係にあるのかもしれない(笑)
細化が心配された馬体は、今回も何とか維持(438kg)できたようだが、もともと昨年の秋には450~460キロ台で競馬をしていた馬である。古馬になって以降、コンスタントに活躍できるかどうかは、ひとえに馬体の回復にかかっていると思う。

6着 レクレドール    小牧太

この馬も、デビュー以来ずっと馬体重を削りながらレースを続けている。トライアルの激走が応えたのか?今回の体重444キロというのは、さすがにギリギリという印象を受けた。レースに行っても、土曜の重賞勝ちに気をよくした?小牧騎手が距離ロス承知で大外をブン回して万事休す。能力があることは確かなので、立て直しを待ちたい。

10月 17, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (35)

【秋華賞】淀みない流れで台頭するタイプとは

秋華賞(G1)が行われる京都・芝2000・内回りは、直線が短く平坦なローカル競馬に近いコース設定である。このため、どちらかといえば先行押し切りが利くコースという先入観を持っていたが、結果を見る限り、後方から差してくる追込馬が台頭する例も少なからずあって、予想もひと筋縄ではいかないようだ。。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

レースの傾向を読み解く鍵はないか?と思案していたが、今回は道中のペースというファクター着目してみたい
週刊競馬ブックの特集記事「秋華賞この8年」の頁に、過去8年の秋華賞で記録されたハロン毎のラップタイムが掲載されていたので、まずは、このチェックからはじめてみた。

■秋華賞 過去8年ハロン毎のラップタイム
 96年 12.3-11.3-11.6-11.8-11.7-11.6-11.6-12.1-12.2-11.9 前半58.7
 97年 12.3-11.1-11.6-12.1-12.1-12.8-12.2-11.9-11.9-12.1 前半59.2
 98年 12.5-11.4-12.5-12.7-12.8-12.4-11.9-12.1-12.0-12.1 前半61.9
 99年 12.4-11.2-11.4-11.6-11.8-12.0-11.9-12.0-12.5-12.5 前半58.4
 00年 12.4-11.2-12.4-12.4-12.4-13.1-12.1-11.5-11.2-11.2 前半60.8
 01年 12.1-10.5-12.2-11.8-11.8-12.0-12.2-12.3-12.0-11.6 前半58.4
 02年 12.3-10.8-12.0-11.9-12.0-12.3-11.9-11.5-11.6-11.8 前半59.0
 03年 12.5-11.0-11.9-12.2-12.2-12.1-11.7-11.6-11.9-12.0 前半59.8

あらためて、各年のラップを眺めてみると、前半1000メートルの通過タイムが60秒以上のスローペースになったのは、98年(勝馬ファレノプシス)00年(勝馬ティコティコタック)の2回しかない。これらの年を除けば、前半58秒~59秒台の淀みないペースでの争い(下線部のラップ)というのが、例年の秋華賞の基本的パターンである。先行馬にとっては、道中息を入れる余裕を取りづらい、厳しいレースと言えそうだ。
こうした傾向からすると、スローペースの上がり勝負になることが多いオークスの上位馬よりも、マイルの厳しい流れに対する適性が要求される桜花賞で好走している馬のほうが、秋華賞で上位に来る可能性は高いとも考えられる。

一方、秋華賞のトライアル戦・紫苑SロースSに目を転じてみると、今年は、ともに前半5ハロン通過タイムが58.9と、ややハイペース寄りのラップを記録している。これは、例年の秋華賞に近い流れだ。
ローズSで先行したメイショウオスカルは今回好位に控える策をとるようだが、紫苑Sの逃げ馬フェミニンガールは元々短距離路線を走ってきた馬である。無理に控えても持ち味を生かせないので、岩田騎手が速めのラップを刻んでいく先行策を取ってくることだろう。順当なら、この馬を先導役にして、本番でもトライアル同様のペースが再現される可能性は高い

そのフェミニンガールが紫苑ステークスで記録したラップを参考にすると、これと比較的近い流れになっていたのが、96年・99年・01・02年の秋華賞である。

 04年紫苑S 12.6-11.4-11.9-11.7-11.3-12.0-11.9-11.9-12.3
 96年秋華賞 12.3-11.3-11.6-11.8-11.7-11.6-11.6-12.1-12.2-11.9
 99年秋華賞 12.4-11.2-11.4-11.6-11.8-12.0-11.9-12.0-12.5-12.5
 01年秋華賞 12.1-10.5-12.2-11.8-11.8-12.0-12.2-12.3-12.0-11.6
 02年秋華賞 12.3-10.8-12.0-11.9-12.0-12.3-11.9-11.5-11.6-11.8

これらの各レースに共通しているのは、1~2コーナーから勝負所の3コーナーあたりにかけ(3~7ハロン目)、12秒を大きく超えるようなラップの緩みが見られないことである。そんなペースで好走した歴代秋華賞上位馬は、以下の顔ぶれ。圧倒的な能力で後続を圧倒した先行馬か、直線後方から脚を伸ばしてきた追込馬のいずれかであることが、興味深い。

 96年 1着ファビラスラフイン   (先行) 2着エリモシック   (追込)
 99年 1着ブゼンキャンドル   (追込) 2着クロックワーク  (追込)
 01年 1着テイエムオーシャン   (先行) 2着ローズバド    (追込)
 02年 1着ファインモーション  (先行)  2着サクラヴィクトリア(追込)

99年(テンの5ハロンが速く、3コーナーを過ぎてもラップが緩まない超ハイペース)を別にすれば、①強い先行馬が一歩先に抜け出しレースを決め、②苦しくなった他の先行勢にかわり追込馬が浮上・・・・という構図が繰り返されている。淀みない流れを前提にするなら、これが秋華賞決着の基本的な公式ではないかと思う。

さて、そんな公式から、今年の予想を導き出してみよう。
歴代の「強い先行馬」に比肩する実績を誇っているのは、ダンスインザムード
やはり、ここでも主役を努めるにふさわしい存在である。淀みない流れへの対応ということに関しては、桜花賞勝ちはもちろん、道中終始11秒台のラップを記録している若竹賞での好走実績が心強い材料だ。
休み明けの大一番ということで、仕上がり具合が鍵となるが、そこは名伯楽の藤沢調教師。以下のデータからも、オークス当時から大きく馬体重が変動するようなことがなければ、まず大丈夫と判断できる。

■藤沢和雄厩舎の休み明け出走成績(00年以降)
(1)1番人気の場合 連対率63% 単回値 75 複回値 97
(2)前走からの馬体重別
     ~-20kg   連対率 0% 単回値  0 複回値  0
   -19~-10kg  連対率22% 単回値 53 複回値 43
   -9kg~-4kg   連対率31% 単回値 33 複回値 63
   -3kg~+3kg   連対率36% 単回値 76 複回値 87
   +4kg~+9kg   連対率49% 単回値 93 複回値101
   +10~+19kg  連対率17% 単回値 60 複回値 62
   +20kg以上    連対率13% 単回値  0 複回値 31

2着候補は、ダンスインザムードに突き放され苦しくなりそうな先行勢よりも、差し・追込馬から選択するのが定石だろう。
ただし、4コーナーで外に振られるロスを考えると、他力本願の末脚一手タイプは過信禁物。3コーナー以降、自力で圏内まで進出できる自在性とゴールまで持続する末脚を兼ね備えたタイプが狙い目となる。
スイープトウショウはローズSで、ラスト息切れしてしまったが、自力で抜け出し一度は先頭に立ったレース内容に進境が感じられた。叩き2走目、得意の京都コースに舞台が替われば、末脚の威力も増してくるだろう。
グローリアスデイズはややズブい反面、ゴールまでしぶとく脚を持続できる強みがある。柴原騎手が、そろそろ大舞台であっと言わせてくれそうな予感も・・・。

一方、ローズSでこれら2頭に先着しているレクレドールは、小牧太騎手が土曜日の重賞勝ちに気をよくして、大外ブン回しの策に打って出そうなことが不安材料。かなりの距離ロスを覚悟する必要はあるかもしれない。
紫苑Sで最内から鋭く伸びたヤマニンアラバスタも2着候補の一角だが、どちらかと言えば一瞬の決め手で勝負するタイプ。前走同様うまくインを捌けるなら面白いが・・・・。長距離輸送後の馬体維持という課題も残っているので、直前気配は要確認である。

結論
◎ダンスインザムード
○スイープトウショウ
▲グローリアスデイズ
△レクレドール
△ヤマニンアラバスタ

意外に、平凡な結論になってしまった・・・・。
馬券の買い方を工夫し、何とかいい配当を的中させたいところである。

10月 17, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (7) | トラックバック (58)

2004/10/15

怖いくらいに順調ですが

サウスニアRHのわが愛馬(2歳)が、なんと来週日曜日の東京競馬・新馬戦に出走予定。待望の2歳デビューを飾れる見通しになってきました。

◆オフィサー (牡・2歳)栗東・森厩舎所属

 父Fusaichi Pegasus  母Irish River
 10月24日(日)東京5R 2歳新馬(芝1800m)出走予定
 
officer_ci_016.jpgサウスニアといえば、数ある一口クラブの中でも、所属馬のデビューが遅れがちという不名誉な評判があります。確かに現3歳世代を例に取ってみると、募集馬14頭のうち2歳デビューを果たしたのが僅か1頭のみ。一方、3歳未勝利戦終了までにデビューできなかった馬たちが5頭もいるという有様です。
晩成の血統馬が多いためか?育成過程に問題があるのか?はたまた、調教師との力関係で「押し」がきかないせいか?デビュー遅延傾向の確たる原因は定かでありませんが、出資する会員の立場からすると、あまり待たされるのも、やはりストレスに繋がります。

某巨大掲示板でも、この点に関しては、さすがに不満の声が聞こえますしね・・・・
3歳世代のわが愛馬たち(シトラスフレーバー、ゴールデンウィル)も、1年以上デビューを待たされた挙げ句、結局「出戻り策」前提で地方に転籍中・・・・。この分だと、2歳世代も前途多難か?と思っていた矢先に、オフィサーのデビューが決定。これは嬉しい誤算でした。

さて、ここに至るまでのオフィサーの足跡を振り返ってみると、ファンタストクラブで育成調教を施されることが多い他のサウスニア勢とは異なり、早い時期から森調教師指定の牧場(門別・三城牧場)でじっくりと鍛錬を積まれてきたことが注目されます。全長700メートルの坂路コースやウォーキングマシンといった本格的調教設備を備えるこの牧場で、約10か月間じっくりトレーニングメニューを消化してきたのが良かったのでしょう。9月の声を聞くと、山元トレセン(宮城県)・グリーンウッド(滋賀県)を経由し、無事栗東トレセンに入厩を完了しました。
トレーニングの成果は、坂路の時計に現れています。今週(木)栗東坂路の併せ馬でオフィサーが記録したタイムは「51.9-37.9-13.0」単純比較してみると、同日坂路で時計を出していたスティルインラブやハーツクライを上回る水準で、デビュー前の調教タイムとしては出色の数字です。何だか怖いくらいに順調ですが、これなら・・・・と、思わず期待も高まってしまいます。

父フサイチペガサス(ミスプロ系)という血統や、パンフレット写真から、ダートのスピード型か?と思っていましたが、芝中距離路線でデビューというのは、少々意外な感じがしています。しかし、うまく勝ちあがることができれば、クラシック戦線に乗っかるチャンスですから、ここは好意的に考え、愛馬を応援したいところですね。

10月 15, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/10/12

【南部杯回顧2】王者の闘志に衰えなし

昨日に続き、南部杯の回顧パート2です。パドック・レース内容をみて感じた各馬の印象と、次走以降に向けてのメモなどを整理してみました。

utopia_at_nanbuhai04.jpg1着 ユートピア(横山典弘)
写真で見ると逞しそうに見えるが、実際のところ牡馬にしては細身の体形である。春競馬の頃に比べると、約10キロは馬体を戻しているが、それでもお腹のあたりが牝馬のように巻き上がり気味。ダート馬ではあるが、決してパワー型ではなく、むしろ軽快なスピードを武器に闘っていくタイプだろう。

前の記事にも書いたが、南部杯当日の盛岡ダートは脚抜きが良く、時計が出やすい馬場コンディション。この馬の持てるスピードを遺憾なく発揮するうえで、最高の舞台設定だったと言える。さらには、長いバックストレッチ、コーナー2回というコースの形態も、向いていたのかもしれない。

今回、見過ごせないもう一つのポイントは、道中のペースの問題だ。
実際に現場近くで観戦していた自分の目からみても、レースの流れはかなりゆったりとしたものに映った。後続に影を踏ませることなくリードを保ち、単騎先行していたユートピアも、道中はかなり楽をしていたのではなかったか
このあたり、「打ちつづけるハズレ券散りつづける」さんがうまく整理されていたので、以下に引用してみる。

みちのくレースのおたのしみ」さんでレポートされている「ペースが遅かったから追走が楽だった」という小林俊彦(5着ウツミジョーダンに騎乗)のコメントや、ラジオNIKKEIにある四位洋行(4着トップオブワールドに騎乗)の「もっとみんながバカバカ前に行く展開になると思ったんだけれど、意外にペースが落ち着いた」というコメントから判断すると、スローで逃げ有利の展開になったということでしょうか。
~10月12日記事「ドン、まさかの2着。ユートピアが粘り込む」より

結局、好位から追走してたグループが、みなアドマイヤドンの進出を警戒して「動くに動けない」金縛り状態に陥ったのが、こうしたペースを生んだ最大の理由だと思う。そんな展開になったとき、一番怖いのが横山典の逃げであることは、天皇賞(春)のときに、授業料を払って勉強していたつもりなのだが・・・・。まだまだ、修行が足りません。

2着 アドマイヤドン(武豊)
admire_don_at_nanbuhai04.jpg王者の状態そのものに問題はなかったことを、まず強調しておきたい。パドック入場当初は、気合いを表に出すことなくのんびりと周回を重ね、一瞬「おや?」と思わせたものの、レースの時間が近づくに連れ、徐々に闘争心が高まってくるタイプなので、不安はない。鞍上に武豊を迎えると、グイッと鶴首でファイティングポーズ。これで臨戦態勢は完了だ。

発走の直前、場内テレビに、ゲート前で輪乗りをしていた彼の顔が大写しになったが、母親ベガ譲りの三白眼で周囲を、しっかりと威圧していた。「この野郎、殺ったろうか」といわんばかり形相である。王者の闘志に、まだまだ衰えなど感じられない

誤解を恐れずに言わせてもらえば、今回の敗因は、テン乗りだった武豊の安全運転に尽きると思う。先行各馬を前に見ながら、いつでも進出できる絶好位に待機。今回は、そんな横綱相撲に安住しすぎたきらいはなかったか?結果論になるが、仮に早めにユートピアを潰し、その結果、直線余力をなくしたとしても、後方から差してこれる馬は1頭もいなかったのだから、武豊騎手にはもっと積極的な競馬をみせてほしかったと思う。

3着 ビッグウルフ(板垣)
big_wolf_at_nanbuhai04.jpgペルセウスS出走時、中山競馬場でこの馬を見たときは、まだ身体の線が崩れている印象で、力を出せなかったのも仕方ないかな?と思っていた。一方、今回は良化途上ながら、だいぶ昨年の状態に近づいてきたと感じさせるパドック。元々、見栄えのするタイプではないが、叩きつつ徐々に上昇カーブに乗ってきたことは間違いないだろう。早めに動いてもまだ味がないので、現時点では後方から差す競馬が良さそう。名手・板垣の好騎乗も光った。

4着 トップオブワールド(四位)
馬体重増加の原因がよくわからないが、実際に馬体をみても、特に太め感は感じられず、ダービーGP出走時の状態は維持されていたと思う。気負い気味に周回するニホンピロサートの直後を、大きなストライドでしっかり歩いていく姿勢にも好感がもてた。
top_of_world_at_nanbuhai04.jpg

前走で個人的に感じていた「馬体の成長ひと息?」という印象は払拭され、このデキなら悪くても3着は外さないはずと確信したが、いざレースにいくと案外な成績に終わってしまった・・・・。
結果的には、古馬一線級との能力比較で、まだ力不足だったということか?この一戦だけで、見限ることはできないが、もう少し長い目で成長を見守ったほうがよいのかもしれない。

5着 ウツミジョーダン(小林俊)
utsumi_jordon_at_nanbuhai04.jpg交流重賞初挑戦で、地方勢最先着。自らの持ち時計も大幅に短縮しての掲示板確保なら、大健闘といえるだろう。ただし、JRA勢と比較してみると、馬格・雰囲気とも見劣りがするのは、やはり否めない印象である。
古馬になって着実に成長してきた1頭であり、地元重賞なら上位常連のレベルだが、岩手の看板を背負い全国区級の活躍まで期待するのは、ちょっと酷かもしれない。

10月 12, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (3)

【南部杯回顧】王者アドマイヤドン2着敗退

■レース結果
第17回 マイルチャンピオンシップ南部杯GI ダート 1600m

着順馬番馬名       性齢騎手 所属タイム着差
 2ユートピア    牡4横山典JRA 1.35.9
11アドマイヤドン  牡5武豊 JRA 1.36.01/2
12ビッグウルフ   牡4板垣吉JRA 1.36.5
 5トップオブワールド牡3四位洋JRA 1:36:711/4
10ウツミジョーダン 牡4小林俊岩手1:36:911/2
 4ニホンピロサート 牡6小牧太JRA 1.37.211/2
 6コアレスハンター 牡7御神訓大井1.37.31/2
 9シルクディヴァイン牡7村上忍岩手1.37.611/2
 3トキオパーフェクトセン9陶文峰岩手1.37.71/2
10 7ストロングボス  牡6宮川実高知1.38.121/2
11 8ユウキュウ    牡5吉田稔愛知1.38.521/2
12 1ガリョウテンセイ 牡7大畑雅愛知1.42.2大差

■こんなレースでした

2004_nanbuhai_takeyutaka.jpg南部杯デイの盛岡競馬場は、朝からドンヨリと雲に覆われ、時おり薄日が差し込む空模様。ダートは重馬場発表からスタートし、午後には「稍重」まで回復していたが、基本的には脚抜きの良い馬場状態で、パワーよりスピードが要求されるコンディションという印象を受けた。
ちなみに、南部杯と同じ1600メートルの条件で行われた第8レース「銀河賞」(中央500万下条件に相当)では、横山典騎手騎乗のブルーチェイサー(JRA美浦所属)があれよあれよという間に逃げ切って、1分38秒2の走破時計をマーク。東京競馬場の古馬500万下と比較しても、かなりの好タイムといえる水準だが、稍重発表ならこれくらの時計が出てしまうのが、この日の馬場状態のポイントだった。
さて、南部杯のスタートである。
あらためて出馬表を見渡しても、逃げ馬不在といえる顔ぶれ。はたして何が行くのか?と注目していたが、先手を取ったのはやはり、横山典のユートピアだった。発馬直後こそ好ダッシュを決めた地元のトキオパーフェクトと併走する形になったが、すぐさまハナを主張しあっさり単騎逃げの形に持ち込むことに成功する。
これら2頭の直後からニホンピロサートが引っかかり気味に先行し、トップオブワールドも無難な発馬からインの4~5番手をキープ。アドマイヤドンは、外からいつでも前を交わせますよ、といった位置取りを決め込み、早くも横綱相撲に向けて盤石な態勢をとったかにみえた。

安田記念から装着しているブリンカーに象徴されるように、ユートピアの泣きどころは外から被されると脆さを露呈してしまう気性にある。前走・北九州記念では、武豊にそれを見透かされ、勝負所で外から潰される形になっただけに、横山典は細心の注意を払って終始1~2馬身のリードを確保しながら、先行することに腐心していた。
これに続く先行勢もアドマイヤドンの動きを警戒しているせいか?あえてユートピアに競りかける構えをみせず、淡々とした展開のまま、先行馬群は長い長いバックストレッチを駆け抜けていく。

第3コーナー。武豊もここが勝負所とみたか?アドマイヤドンにゴーサインを送り、一気に外から動いていく。だが、逃げるユートピアとの間には、トキオパーフェクトとニホンピロサートがまだ渋太く食い下がっており、アドマイヤドンは2~3頭分外を回す格好で4コーナーを通過する形となった。逃げるユートピアにはこれが幸い。結局、一度も他馬に並ばれることなく直線を迎えるという、願ってもない展開に持ち込むことができたのだ。

さあゴールまで、残り300メートル。ここでユートピアとアドマイヤドンによる一騎打ちムードが濃厚になる。アドマイヤドンがじりじりと半馬身差にまで迫ってくるが、ユートピアも二枚腰を発揮、着差はなかなか詰まらない。2頭の後方では、トップオブワールドが押っつけながら一瞬3番手まで浮上してくるが、四位騎手の手応えに余裕は感じられず、これに変わって外からいい脚で追い込んできたのが板垣ビッグウルフ。
しかし、先頭を争うの前2頭の態勢は不動である。逃げるユートピア、追うアドマイヤドン。場内のどこからか「そのままっ!」という声が聞こえてきた。あっという間にゴール。王者アドマイヤドンの2着敗退という結果に、盛岡競馬場が一瞬の静寂に包まれた・・・・。

各馬に関する印象と次走に向けてのメモは、次のエントリに譲ります(続く)

10月 12, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (12)

2004/10/11

【南部杯】2着争いは、武豊の戦法次第

幸いにして台風22号の直撃を免れた盛岡競馬場だが、週末のぐずついた空模様は、どうやら南部杯当日まで続きそうなムードである。ダートコースの馬場状態は、土・日とも「不良」発表・・・・。月曜日も、曇り空のもとあまり気温が上昇しない肌寒い天候に見舞われそうで、この分だと雨が降らなくても、南部杯の発走時刻・午後4時頃に良馬場まで乾燥するとは考えづらい。おそらく、重~稍重くらいの脚抜きの良い馬場で、スピード優位のレースが展開されることになるだろう。

昨年の南部杯も、雨の影響で不良馬場のもと施行されているが、勝ったアドマイヤドンの走破時計は「1分35秒4」。このタイムを一応の基準と位置づけると、今年も1分35秒~36秒台の決着が想定され、これに対応できる持ち時計が上位入線馬には要求されるはずだ。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

今年の出走馬のうち、ダート1600の持ち時計上位馬は、以下の顔ぶれである。

アドマイヤドン    1.35.4 03年南部杯   1着(盛岡・不良)
ユートピア      1.35.8 03年ユニコーンS1着(東京・良)
ニホンピロサート  1.35.9 04年サウジC  3着(東京・良)
コアレスハンター  1.36.0 03年南部杯   2着(盛岡・不良)
トップオブワールド 1.36.0 04年ユニコーンS1着(東京・良)

東京の良馬場と盛岡の不良馬場を単純比較することはできないが、それでも、これら5頭がスピード競馬への対応という点で、他馬より1歩抜け出しているのは事実。馬券の中心は、ここから選択するのが定石だろう。

主役候補の筆頭はもちろん、連覇を狙うアドマイヤドン
5歳になった今年は、ドバイ遠征時の惨敗を度外視するにしても、レース内容に昨年ほどの凄みが感じられないという印象を受けるが、もともと春シーズンより秋に良績が集中しているタイプ。昨年の秋初戦エルムステークス(札幌G3)でも、59キロを背負いながら桁違いの強さを発揮しており、今回も調整過程に狂いがなければ、能力差で他馬を圧倒する公算は高い。
注目すべきは、今回初めてコンビを組む武豊騎手の手綱捌きだ。武豊=華麗な追込というイメージがあるが、ダート戦で力が抜けている本命馬に騎乗するときの武豊は、3コーナーから一気に動いて、他馬を潰してしまう戦法を好む。他の動きを見ながら好位を取れそうな外枠に恵まれたアドマイヤドンが、そんな戦法をとってくれば、これより前に位置する先行勢は、直線を迎えるまでに苦しい展開を強いられることになるだろう。

そうした意味では、武豊の目標にされそうなユートピア(横山典)の出方も、気になるところ。この馬の場合、他馬に外から被されてしまうと一気に怯んでしまう気の弱さがあるので、そんな展開だけは何としても避けたい。となると、引き離し気味に先行して直線まで十分なリードを確保する作戦か?あるいは内枠から一旦下げて外に持ち出すべきか?いずれにせよ、自分の得意な形でレースをすすめるためには、ちょっと苦心を強いられそうな予感がする。

逆に武豊の出方次第で、漁夫の利をさらう可能性が高いのは、トップオブワールドだろう。アドマイヤドンが先行勢をまとめて掃除した後に、かわって2番手に浮上してくるのは往々にして、こんなタイプだ。前走・ダービーグランプリでは、発馬の鈍さというウィークポイントを示したが、盛岡のダート1600なら、長いバックストレッチで少々の不利は挽回することが可能と考える。

これ以外の持ち時計上位馬は、馬券の対象としては評価が微妙と言わざるを得ない。
ニホンピロサートは1400以下の距離に良績が集中している点、また、コアレスハンターは昨年との比較で臨戦過程の順調さを欠いている点が、それぞれ減点材料だ。

結論
アドマイヤドンから馬券を買うとなると、点数は絞らざるを得ないので、馬単または馬複2点が限度。JRA勢同士の上位決着が濃厚と思うが、結果は武豊の選択する戦法次第ということになりそう。

 ◎アドマイヤドン
 ○トップオブワールド
 ▲ユートピア

なお、ここ2年南部杯では、地方馬の伏兵が連対圏に突入し穴を開けているが、今年のメンバーのなかで、その可能性を感じる馬は結局見あたらなかった。
地元代表ウツミジョーダンは、ここで2秒以上時計を短縮してくることが上位進出の条件であり、ちょっと苦戦を強いられそう。ああ、タイキシェンロンとゴールドレッグの直前回避が惜しまれる・・・・。

10月 11, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (3) | トラックバック (7)

2004/10/10

【南部杯】の出馬表

第17回 マイルチャンピオンシップ南部杯GI
3歳上オープン・定量・盛岡・ダート1600
road_to_jbc_s.jpg

馬番出走馬性齢斤量騎手所属
ガリョウテンセイ 牡757大畑雅愛知
ユートピア    牡457横山典JRA
トキオパーフェクトセン957陶文峰岩手
ニホンピロサート 牡657小牧太JRA
トップオブワールド牡355四位洋JRA
コアレスハンター 牡757御神訓大井
ストロングボス  牡657宮川実高知
ユウキュウ    牡557吉田稔愛知
シルクディヴァイン牡757村上忍岩手
10 ウツミジョーダン 牡457小林俊岩手
11 アドマイヤドン  牡557武豊JRA
12ビッグウルフ   牡457板垣吉JRA

私の夢=ゴールドレッグ(岩手)は、結局、直前に出走回避してしまいました。
残念・・・・(涙)岩手・マイル戦線の王者タイキシェンロンも出走回避となり、これらにかわり古豪トキオパーフェクトが出走してきます。しかし、冷静に考えると、今年の地元勢はちょっと苦戦を強いられそうですね。

ちなみに、月曜日の盛岡競馬南部杯を含む全レースが、東京競馬場・内馬場の売場で場外発売されるそうです(情報源はむらのブログさん)。
府中競馬場にお出かけの皆様、是非、お立ち寄りください。

10月 10, 2004 岩手競馬 | | コメント (2) | トラックバック (1)

【毎日王冠】「府中千八、展開要らず」の格言は生きているか?

首都圏を直撃した台風22号は、東京競馬場のある府中市周辺にも相当の雨量をもたらしたようだ。yahoo天気情報で降水量を確認してみると、台風が最も首都圏に接近した土曜午後には1時間あたり20ミリを超える大雨が降っていたことがわかる。

■10月9日(土)
 府中市付近の天気・降水量(mm/h)(Yahoo!天気情報より)


時 間12時15時18時21時
天 気弱雨強雨強雨弱雨
降水量 22126 0


Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

東京競馬場の馬場は、土曜競馬の開催中止が決定された朝の時点で、既に「不良」の発表が行われていた。台風の通過した今夜はもう雨もやんで、日曜は晴天の予報になっているようだが、『蛸坊主の赤鉛筆』さんの記事を参考にする限り、馬場状態の回復まではちょっと望み薄と見ておく必要がありそうだ。

そんなわけで、毎日王冠の予想も、開幕週のスピード決着ではなく、道悪競馬の力比べという前提で、考察をすすめていきたい。
昨日のエントリ「道悪なら先行馬を狙え 東京芝コース 秋の傾向と対策2」では、改装後の東京競馬場・芝コースでの重・不良レースの傾向・対策として、脚質別に以下のポイントを指摘した。

(1)道悪(重・不良)では、先行脚質の馬が圧倒的に有利
   単勝候補なら、このタイプが狙い(単回値304)
(2)逃げ馬も改装前ほど粘れなくなっているが、
   道悪になれば2~3着に残る
ケースは少なくない(複回値254)
(3)差し・追い込み勢の信頼度は、道悪で低下する。
(4)道悪になると、強引なマクリ戦法は不発に終わる。

果たしてこの傾向が、「府中の千八、展開要らず」といわれる芝1800のレースに妥当するのか?対象コースを「改装後の東京・芝1800」限定して、馬場状態別・脚質別のデータを再検証してみた。

■東京競馬場改装後(03年~)
 芝1800 重・不良時の脚質別成績

脚質 着順  連対率単回値複回値
逃げ  0- 2- 0- 433%  0161
先行  2- 1- 0-1418%796164
中団  1- 1- 4-21 7%  8 61
後方  2- 1- 1-1417% 39 83

□東京競馬場改装後(03年~)
 芝1800 良・稍重時の脚質別成績

脚質   着順  連対率単回値複回値
逃げ  4-10- 8- 5518%124165
先行 29-25-16-15224%146100
中団 23-21-27-27913% 63 57
後方  9-10-15-228 7% 29 36
マクリ 2- 1- 1- 438% 30 62

脚質別の連対率をみるかぎり、やはり、先行力を武器に前の位置取りで戦える馬が有利。この傾向は、道悪の芝1800という条件でも、基本的に変わらないとみてよい。
ただし、重・不良時の「逃げ馬+先行馬」と「中団+後方」の連対数を比較してみると、実は同数であるというデータも、ここでは示されている。レース結果はその時々のトラックバイアスにも左右されるので、一概に断定はできないが、渋った馬場への適性があれば、脚質にかかわらず上位進出可能という見方も成り立ちうることには、注意を払っておきたい。
いろいろ考えてきたが、結局、「府中の千八、展開要らず」という格言は、今でも生きているということか・・・・?(笑)

さて、そんなことを考えつつ、今年の出走馬を見渡してみると、展開の主導権を握るのは、やはりローエングリンということになりそう。ローエングリンは、スローペースに落として逃げても力を発揮できるタイプではないので、鞍上の横山典弘騎手はこれまで通り、淀みないラップを刻みながら淡々と逃げていくはずだ。

競馬データベースソフトの定番TARGET Frontier JVを使用し、PCI(レース前後半のペースチェンジ指数)を確認してみると、ローエングリンの近走は、いずれも「PCI50以下」のペースで先行していることがわかる。「PCI50」とは、レースの前後半が同一程度のミドルペースを意味しているので、ややハイペース気味に後続を引き離して逃げていくのが、この馬のマイペースということになる。
そこで、この展開を前提に「PCI44~52」の範囲、すなわちハイペース寄りのミドルペースで好走実績ある出走馬をチェックしていくと、以下の各馬が浮上してきた。

◇「PCI44~52」の展開での好走可能馬
 マイソールサウンド  4-2-0-8 連対率 43%
 マイネルアムンゼン 4-1-0-7 連対率 42%
 テレグノシス     3-1-0-3 連対率 57%
 シェルゲーム     1-0-0-0 連対率100%
 ローエングリン    4-1-2-2 連対率 56%

これらの各馬は、稍重以上の渋った馬場でも、一応の戦績を残しているので、馬券の中心はこれらのなかから選択するということで、よいのではないか。

結論。
道悪・ペース適性のバランスと、東京コースでの実績を評価し、本命にはテレグノシスを指名する。スプリングS2着の実績から、1ハロンの距離延長に不安はない。
最大の問題は、後方から行く脚質だが、そこは「府中の千八、展開要らず」ということで目をつむってみよう(笑)馬場の悪い大外から豪脚を伸ばした安田記念の内容をみるかぎり、今回も悪くても2着には届きそうな勢いを感じるが・・・・。

シェルゲームは、良馬場の決め手比べになると少し足りない印象があるので、馬場渋化は歓迎のクチ。ただし、この馬の場合、好位に控える策より思い切って逃げる競馬に出たほうが力を出せる。ローエングリンとの兼ね合いがどうなのか?が、今回の課題。
また、過去10年のデータを振り返ると、毎日王冠で連対を果たした3歳馬はエルコンドルパサー1頭のみ。古馬優勢の傾向がはっきりしているなかで、過大な期待までは酷という気もするが、対抗に推す。

ローエングリンは、道悪にもそれなりに対応できるが、今年になってからのレース内容が淡白すぎる点が気がかり。現状では、府中の長い直線を逃げ切ってしまうまでのイメージはちょっと湧かない。展開に恵まれて3着あたりが、現時点の定位置なのかも。

マイソールサウンドとマイネルアムンゼンは、上位との力関係から強くは推せず、無印の評価としたい。

その他の出走馬では、ブルーイレヴンの評価についても、触れておく必要があるだろう。まず、指摘すべきは、PCI換算44~52のゾーンでの好走実績がないこと。また、今回に関しては、吉田稔騎手からの乗り替わりも不安材料だ。四位騎手が安全運転で終始外を回していくような競馬をしていると、道悪のトラックバイアスに泣いた新潟大賞典の再現に終わってしまう危険がある。とりあえず、押さえの評価は必要と考えるが・・・。

これら以外では、芝の出走歴こそ少ないものの、好位を確保しパワーで重い芝を克服してくれば、掲示板圏内の評価は必要なプリサイスマシーンの台頭に、一応警戒しておきたい。

◎テレグノシス
○シェルゲーム
▲ローエングリン
△プリサイスマシーン
△ブルーイレヴン

10月 10, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (35)

2004/10/09

負けるな!南部杯(G1)

DSCF0019.jpg台風の影響でJRA土曜競馬の開催が危ぶまれているようです。仮に中止決定となると、土曜の番組がそのままスライドされ、祝日の月曜日開催になることはほぼ確定的。となると、この日開催を予定している盛岡競馬場・南部杯(G1)とまともにバッティングする最悪の事態になります。

9月のG1ダービーグランプリ開催時にも、JRA祝日開催の影響を受け、売り上げの大幅減少に泣かされた岩手競馬・・・・。南部杯は年に1度のビッグレースだけに、なんとしても、その再現は避けて欲しいと思います。
そこで微力ながら、この場を借りて全国の競馬ファンに訴えたい!南部杯はG1レースです!

重賞でもないJRA代替開催を買うお金があるなら、是非是非、最寄りの売り場で南部杯の馬券を買いましょう。確かに三連単・三連複の発売はないけれど・・・・、アドマイヤドンの2着に伏兵が突っ込んでくれば、そこそこ配当妙味も期待できます。

ちなみに・・・・私の夢は、地元岩手のフォーティナイナー産駒ゴールドレッグです。
盛岡でトーセンブライトを負かした実績があります。

私も当日は、もちろん盛岡競馬場に参戦する予定。
予想記事は、日曜夜にアップします。

10月 9, 2004 岩手競馬 | | コメント (2) | トラックバック (2)

道悪なら先行馬を狙え 東京芝コース 秋の傾向と対策2

「過去10年間で最も強い」と喧伝される台風22号の接近で、土曜日は、東京も京都も雨予想・・・・。競馬場周辺の降水量を確認すると、1時間あたり10ミリを超える大雨になる模様で、どうやら今週も、道悪競馬が避けられない見通しになってきた。
前回のエントリでは、リニューアル後の東京競馬場・秋開催・芝コースの傾向・対策として、「逃げ馬有利とはいえないこと」「速い上がりタイムでの好走実績のある馬が狙い目であること」を指摘したが、馬場状態の悪化が確実となった以上、話の前提もすっかり変わってくる
もう一度、データの洗い直し作業が必要だろう。
とはいえ、昨年の府中秋開催では、最終週のJCウィークを除いて、重・不良まで芝の状態が悪化した事例がなく、道悪競馬に関するデータ例数が少なすぎる・・・・。そこで今回は、分析の対象を広げ、リニューアル以降すべての芝レースについて、馬場状態別・脚質別成績がどうなっているのかを、調べてみることにした。

東京競馬場改装後(03年~)
 芝コース重・不良時の脚質別成績


脚質 連対率単回値複回値
逃げ 24% 90254
先行 23%304133
中団  9% 34 40
後方  8% 19 39
マクリ 0%  0  0

東京競馬場改装後(03年~)
 芝コース良・稍重時の脚質別成績


脚質 連対率単回値複回値
逃げ 20%128120
先行 21%107 89
中団 13% 72 69
後方  7% 39 39
マクリ35% 45 49

比較のため、リニューアル以前2年間(01年~02年)の競馬についても、成績を調べてみた。

東京競馬場改装前(01年~02年)
 芝コース重・不良時の脚質別成績


脚質 連対率単回値複回値
逃げ 28%303 98
先行 17%145 97
中団 14% 58 59
後方  8% 55 35
マクリ 0%  0  0

東京競馬場改装前(01年~02年)
 芝コース良・稍重時の脚質別成績


脚質 連対率単回値複回値
逃げ 23%174114
先行 21% 76 91
中団 15% 84 82
後方  4% 15 27
マクリ17% 36 42

ううむ、いきなり前言を撤回するようで恐縮なのだが、思っていたよりも、逃げ馬が好走していた(笑)・・・・前回の記事で示した脚質分布データは、今年の「4回東京競馬」に相当する「第3回開催」のみを分析対象としていたため、春シーズンを含む通年の傾向と比べ、やや極端な数字が現れていたということなのだろう。

もう一度冷静に今回のデータを眺め、あらためて気がついた傾向・対策としては、こんなポイントをあげることができる。

(1)改装後の道悪(重・不良)では、先行脚質の馬が圧倒的に有利
   単勝候補なら、このタイプが狙い(単回値304)
(2)逃げ馬も改装前ほど粘れなくなっているが、道悪になれば2~3着に残るケース は少なくない(複回値254)
(3)差し・追い込み勢の信頼度は、道悪で低下する。
(4)道悪になると、強引なマクリ戦法は不発に終わる。

ちなみに、改装後(03年以降)の東京競馬場・馬場状態別成績を、血統という観点から分析してみると、こんな結果が出てきた。案の定というべきか、意外というべきか・・・・。

■府中道悪で狙える種牡馬

 トニービン
  重・不良時連対率46% 単回値120 複回値124
  良・稍重時連対率20% 単回値 46 複回値 68

 サクラバクシンオー
  重・不良時連対率29% 単回値107 複回値102
  良・稍重時連対率17% 単回値 64 複回値 71

□府中道悪で危ない種牡馬

 フジキセキ
  重・不良時連対率 0% 単回値  0 複回値  0
  良・稍重時連対率18% 単回値130 複回値 61

 サンデーサイレンス
  重・不良時連対率16% 単回値 27 複回値 60
  良・稍重時連対率27% 単回値 80 複回値 80

 エリシオ
  重・不良時連対率 0% 単回値  0 複回値 25
  良・稍重時連対率13% 単回値 83 複回値 78

ともあれ、雨のなかの秋競馬。先週同様、ドロドロの不良にまで馬場が悪化するなら、馬券を控えることも選択肢に入れて、慎重につきあいたい。

10月 9, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (4)

2004/10/07

逃げ馬には鬼門か?東京芝コース 秋の傾向と対策

JRAの秋競馬、いよいよ佳境に突入。今週から、関東では東京競馬場へと闘いの舞台が変わる。
JRAホームページでコース情報を確認してみると、「芝コースは全面的に野芝と洋芝との混成ターフで、緑一色の良好な状態」らしい。週末の雨予報は心配だが、先週のような大雨に見舞われなければ、おそらく絶好の芝コンディションのもと高速決着を連発するスピード競馬が展開されることだろう。

さて、そんな開幕馬場での馬券の狙いなのだが、普通に考えると「先行有利」を想定するのが定石だ。事実、リニューアル前の秋の東京開催では、内ラチ沿いのコース取りを確保した逃げ・先行馬による「行った行った」決着がたびたび見られたし、長い直線を味方に差し届くと思われていた人気馬がいいところ無く敗退するケースも少なくなかった。

しかし、改装工事を施され、直線の長さも525メートルまで延長された昨年秋の東京開催では、ちょっとした「異変」が起こっていた。改装以前なら粘り切れたはずの逃げ・先行馬がゴール前失速し、差し馬が台頭してくるシーンが多々見られたのだ。

改装前(02年)と改装後(03年)の東京競馬場・秋開催(第3回)を対象として実際にデータを集計し、1着馬の脚質を比較してみた。

■第3回東京競馬(芝コース)1着馬の脚質分布(頭数・比率)


脚質  02年比率  03年比率
逃げ  12頭24%  3頭 6%
先行  13頭27% 20頭39%
中団  17頭35% 20頭39%
後方   6頭12%  7頭14%
マクリ  1頭 2%  1頭 2%

勝馬全体に占める逃げ馬の比率が、改装前の24%から改装後6%まで急落している。見た目の印象通り、逃げ馬が残れなくなっている傾向がはっきりと数字に現れる結果となった。
ちなみに、昨年の第3回東京開催で、逃げた馬が連対を果たした芝のレースは全部で6つ。そのうち5レースが「2歳戦・1400メートル」の条件だった。つまり、芝の古馬戦になると、逃げた馬が連対を確保するのは、条件を問わず至難の技ということになってしまうのだ。チャンスがあれば、逃げ馬から馬券を買って、直線「そのままっ!」と叫びたい自分のような人間からみると、これは恐ろしい事実である。

それでは、逃げ馬に変わって台頭しているのはどんなタイプの馬なのか?
出走頭数や展開に左右される側面も大きいので、一概に特定の脚質が有利と断言することまではできないが、基本的には、速い上がりタイムを繰り出し、前を行く馬を捕らえることができる脚力が問われることになるだろう。

芝コースの基幹距離といえる1600~2400メートルのレースの勝馬を対象に、改装前後の上がり3ハロンタイムを比較すると、こんな感じである。

■東京競馬(芝・良馬場)1600~2400メートル
 1着馬の上がり3Fタイム

 改装前(01年~02年) 上がり3ハロン平均 35秒2
 改装後(03年~04年) 上がり3ハロン平均 34秒6
 
なんと、リニューアル後は、平均で0.6秒も上がりタイムが高速化している・・・・。
実際に各レースの時計を眺めてみたも、最近の東京競馬では上がり3ハロン34秒台の決着などザラ。33秒台の決着も珍しくなくなってきているのだから、ちょっとした驚きだ。

秋の東京開催、芝コース。馬券の狙いは、速い上がりタイム(33~34秒台)で好走した実績のあるタイプに注目してみたい。

10月 7, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (3)

2004/10/05

競馬系Blogが大躍進!

昼休み。職場のパソコンから何げにMyblogListクリックランキング(日曜日分)をのぞいてみたら、ビックリ。思わずわが目を疑うような結果が表示されていた・・「そのまま、そのままっ!」が全体の13位にランクされている?!
これまでほんの数回、ベスト100下位に登場したことはあったけれど、こんな上位にランクされた経験は、もちろんはじめて。「真鍋かをりのここだけの話」よりもクリックされた回数が多いなんて、ちょっと信られないことだ(笑)

当サイトばかりではない。日曜日のランキングでは、競馬系ブログが軒並み上位にランクされ、大躍進!という興味深い結果になっている。

JRA攻略百年構想さんが全ブログ界に覇を唱え、前日24位から堂々のトップ!競馬ブログさんも、いまや「時の人」となったライブドア社長日記の追撃を退け第6位に進出である(前日18位)。さらにはBrain Squallさんのベスト10入り(前日34位)で10位以内に、3つも競馬系ブログがランクインしたのだから、これは素晴らしい出来事だ。

myblogrank_oct03.jpg

こんな結果になったのは、おそらく今秋最初のJRA・G1=スプリンターズSが開催されていたせいだろう。タップダンスシチーの凱旋門賞など、何かと話題に事欠かない1日ではあったが、ふだんは馬券を買わない層も含め、世間的な関心という意味では、やはりG1関連のトピックに注目が集まる。予想に回顧と、あちらこちらのサイトで関連記事が花盛りの1日だった。
その結果として、ブログ界全体に占める競馬関連の話題の比率も、大幅にボリュームアップ。その事実を裏づけるのが、このランキングの結果である。スプリンターズSの馬券売上げ自体は、雨にもたたられ前年比94.3%。長期低落傾向には歯止めがかからなかったようだが、やはり腐ってもG1である。

それにしても、G1開催で沸き返る日曜日に、自分が書いた予想記事といえば、「今日の馬券購入は見送ろうと考えている」という情けない内容・・・・。果たして、あれでよかったのかな?(苦笑)

上記以外で、この日ベスト100にランキングされていた競馬系ブログは、以下の皆さんでした。今後も、楽しい記事を期待しています。

 役に立たない?競馬分析blogさん
 打ち続けるハズレ券散りつづけるさん
 犬と馬さん
 競馬ニュース的ブログさん
 軸馬選定情報局さん
 kamihitoeさん
 負け馬@馬耳東風さん

10月 5, 2004 ウェブログ・ココログ関連, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (3) | トラックバック (2)

2004/10/03

【スプリンターズS回顧】デュランダル、負けてなお強し

■レース結果
第38回スプリンターズS結果 G1・中山・芝1200


 着順馬番馬名       騎手 タイム着差
  カルストンライトオ大西直1.09.9
   1デュランダル   池添謙1.10.64馬身
 12ケープオブグッドホプレブ1.10.6クビ
  16ウインラディウス 田中勝1.10.811/4
  15シルキーラグーン 柴田善1.10.8ハナ
 14キーンランドスワン四位洋1.10.8ハナ
 13シーイズトウショウ中館英1.10.9クビ
   タマモホットプレイ和田竜1.11.22馬身
  サニングデール  福永祐1.11.31/2馬身
 10  シルヴァーゼット 吉田豊1.11.41/2馬身

午後になってもいっこうに雨脚の弱まる気配のないまま、迎えた大一番・スプリンターズS。馬場状態は当然のごとく、不良発表である。第10レース・芝マイル戦(1000万下)の決着タイム1.37.8は、2週間前の同条件戦と比較し3秒4も時計を要しており、もはや高速決着など望むべくもない・・・・。そんな過酷な条件のもとでの争いである。

逃げたカルストンライトオが前半3ハロンで刻んだラップは33秒6。良馬場なら32秒台前半のペースで行ける快足の持ち主だが、馬場状態を考慮すれば、ほぼこれでマイペースと言っていい展開だろう。むしろ2番手からこれを追走していた組(シーイズトウショウ、ナムラビッグタイムなど)が、勝負所までになし崩しに脚を使わされてしまった印象である。
後続の追撃が鈍ったことを見切ったか?大西騎手が4角でにスパートを指示すると、カルストンライトオは直線入口で早々と大きなリードを確保してしまう。ラスト1Fはさすがに13秒も要しているが、もはや後続各馬に前を捕らえる手だては残っていなかった。

2着は、3コーナーから早めに外をまくって動いたデュランダル。勝馬からは4馬身離されたものの、後述するとおり、レース内容そのものはなかなか強く、淀のマイル戦に舞台が変われば、末脚の破壊力はさらに増してきそうな印象を受けた。

3着には、馬群を上手く捌いて浮上してきた香港馬。サニングデールは、直線インから抜けだしをはかろうとしたところ、まともに挟まれる不利を受け、万事休す。

1着 カルストンライトオ 大西直宏
戦前から「タイムトライアル的なレースをさせる」と公言していたとおり、後方の人気馬を意識することなく、自分のレースに専念したことが最大の勝因だろう。高速コースのスピード馬という印象が強いが、不良馬場も昨秋・京都のアンドロメダS1着で経験済みだった。それにしても、後続を寄せつけぬその強さは、まさに「道悪の鬼」・・・・これほどまでの重馬場適性を備えていたとは、ちょっと驚きである。
逞しい馬体をみるかぎり、この馬自身6歳にして充実期を迎えた印象があり、その姿はダイタクヤマトを彷彿とさせる。この後、スワンSなどに出走し、距離延長を嫌われ人気を落とすようなら、単勝で狙ってみる価値もありそうだ。

2着 デュランダル   池添謙一
後方待機。前半3ハロンの地点で、先頭からの差1秒4の位置を確保していたのだから、良馬場なら差しきれるポジションである。結果、4馬身差の2着に終わったが、この着差はそのまま、勝馬との馬場適性の差と理解してよいだろう。
しかし、レース内容そのものはなかなか強い。上がり3ハロンタイムは、出走馬のなかで唯一35秒台を記録。これは、カルストンライトオ(上がり3ハロン36秒3)との着差を自力で詰めてきたのが、この馬1頭だけであることを意味している。3角から早めに動き、ゴールまで持続した末脚は、むしろ京都外回りコースでこそ真価を発揮してきそうだ。

3着 ケープオブグッドホープ プレブル
外国馬3頭のなかでは、最もパワーがありそうで好印象を受けたのがこの馬。レースでも中団から上手く馬群を捌いて3着に浮上。やはり香港馬、侮るべからずである。
とはいえ、上がり3ハロンタイムは36.4と勝馬とほぼ同じ水準・・・・その末脚に見た目ほどの鋭さはない。香港ナンバー2スプリンターとのふれ込みだが、デュランダルとの比較で能力が劣ることは明らかだ。

4着 ウインラディウス  田中勝春
安田記念の不可解な敗戦を思い起こせば、道悪適性に優れた馬という評価まではできないが、外から追い込んで掲示板確保なら健闘の部類だろう。もともとノド鳴りの疾患を抱えていた馬だけに、馬場状態とは別に雨模様の天候が味方した可能性もある。

6着 キーンランドスワン 四位洋文
道中は、外目の中団をスムーズに追走。直線もそれなりに差を詰めてはいるが、上位に食い込むほどの見所は作れなかった。坂のあるコースがからっきしダメというわけでもないが、京都専用という印象をなかなか払拭できない馬。

7着 シーイズトウショウ 中舘英二
久々の出走でも、仕上がりはマズマズ。課題のイレコミもそれほど目立たず、能力を発揮するうえで支障ない状態だったと思う。
ポンと好スタートを決めて、外目2番手の位置取りを確保したが、先頭を追いかける立場になった分、重馬場でなし崩しに脚を使わされてしまったのかもしれない。直線、勝馬に引き離されて、逆に後続の目標にされる立場に立たされたのも辛かったか。

9着 サニングデール   福永祐一
パトロールビデオをみても、直線で挟まれたあの不利は確かに致命的だった。
直線インに各馬が殺到する可能性を考慮しておけば、外を回していく戦法も取れたとは思うが、今からそれを言っても結果論だろう。仮に外を通っても、デュランダルの末脚を向こうに回し、2着以内に食い込めたかどうかは疑問である。

10月 3, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (29)

【スプリンターズS】予想仕切り直し・馬券は見送り?

午前11時現在、中山競馬場の馬場は、とうとう「不良」にまで悪化してしまった。
グリーンチャンネルの映像をみても、雨粒をはっきりと確認することができ、ダートは既に田んぼみたいなドロドロ馬場と化している。そういえば、今日はタイキシャトル・メモリアル・・・・。タイキシャトルが安田記念を勝った当日の東京競馬場も、田んぼのような不良馬場だったことを思い出す。あれから、もう6年かあ・・・・。

さて、ここまで馬場が悪化すると、タイムとか展開から勝ち馬を予想する行為自体、無理な相談と言わざるを得ない。各馬の道悪適性見極めがすべてと言えるが、過去の戦績を頼りに適性をジャッジするのも、至難の技である。

とりあえず、道悪で割引が必要なのは、以下の4頭だろうか。

 デュランダル   重馬場の中山記念で9着。切れ味が殺がれそう
 ゴールデンキャスト重馬場のアーリントンCを差し切れず
 ワンダーシアトル  重・不良で2戦2敗
 ウインラディウス  安田記念を見る限り馬場悪化は不安材料

逆に、重・不良の馬場で一応の実績を残しているのが、サニングデール・キーンランドスワン・カルストンライトオ・シーイズトウショウ。しかし、数少ない道悪出走時の成績だけを頼りに今日の馬券で勝負するのは、あまりにも危険だ。単勝勝負など自殺行為だと思う。

現時点の予想を問われるなら、以下の感じになるけれど、外国馬にあっさり勝たれても文句は言えないので、今日の馬券購入は見送ろうと考えている

 午前11時30時点の予想
 ◎サニングデール
 ○カルストンライトオ
 ▲シーイズトウショウ
 △キーンランドスワン
 注外国馬全部(笑)

10月 3, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (4)

【スプリンターズS】人気馬の脚質に不安あり

JRA秋のG1初戦となるスプリンターズSの舞台は、中山競馬場・芝コース。馬場管理技術が向上したためか、年々高速化の傾向に拍車がかかっているが、特に今年の馬場状態は出色である。3週目までの走破時計を比較してみると、今年は、昨年の同クラスのレースに対し約1秒も速い決着時計が量産されている。

■中山 芝1200の決着時計比較

 古馬1000万下平均タイム
  04年 1.07.4
  03年 1.08.7

 古馬1600万下タイム
  04年 1.07.3
  03年 1.08.2

Photo:(C)Horses.JP (この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

本来なら、開催最終週にあたるこの時期は、そろそろ芝の荒れ具合を気すべきタイミングのはず。しかし、土曜日のレースを見ても、相変わらず時計は速く、前残りで決着するレースばかりが目につく。色鮮やかな緑のじゅうたんは、依然、傷みなどとは無縁の良好な状態をキープしているらしい。こうした傾向は、先行馬にとって有利なファクターとして作用する。日曜日には、先週同様「雨」の予報も報じられているが、ちょっとやそっとの雨量なら、馬場が大きく崩れる心配もなさそうだ。

【追記 10月3日 AM10:30】
まいった、雨です!日曜朝の時点で中山の馬場は、芝=重、ダート=不良にまで悪化してしまいました。
以下の部分は、高速決着を前提にレース予想を組み立てていますが、これでは土台から話が変わってしまいます。各馬の道悪適性を考慮して、お昼頃にもう1度予想をアップします。□

では、そんな馬場を舞台に行われるG1スプリント戦の時計・ペースはどうなるだろう?「他馬と関係なくタイムトライアル的なレースを・・・・」と発言するカルストンライトオの逃げを想定するなら、この馬がバーデンバーデンC(2着時)で叩きだしたラップタイムが一応の参考になる。

 04年バーデンバーデンC(福島競馬場)
  11.8-10.0-10.3-11.1-11.6-12.5  決着時計1.07.3

当時の福島競馬場も、開幕2日目の高速馬場だった。モルフェデスペクタと併走しながら逃げる形とはいえ、前半3ハロン通過が32秒1のハイラップを刻んでいることが注目される。スプリンターズS過去10年の最速ラップは94年の32秒4(勝馬サクラバクシンオー)。当時と今とでは施行時期も馬場状態も異なるので単純比較はできないが、時計としてはこれと同等のハイペースが、演出される可能性が高いとみておきたい

先行有利の馬場状態でハイペース・・・・。そんな流れに、人気の差し馬デュランダルサニングデールが、どう対処していくかが、今年のスプリンターズSの結果を占う焦点になりそうである。

両馬の前半の位置取りを推計するために、データベースソフト「TARGET frontier JV」から出力できるAVE3Fという指標(テンの3ハロン通過タイムとほぼイコール)を用いて、考察をすすめてみる。

■人気両馬 好走時の位置取り
サニングデール
 04年高松宮記念1着時
    レースの前半3ハロン通過  32.9秒
    サニングデールのAVE3F   33.7秒
    先頭との差            0.8秒
    
 04年セントウルS3着時
    レースの前半3ハロン通過  34.6秒
    サニングデールのAVE3F  35.3秒
    先頭との差           0.7秒

デュランダル
 04年高松宮記念2着時
    レースの前半3ハロン通過  32.9秒
    デュランダルのAVE3F   34.3秒
    先頭との差           1.4秒

 03年スプリンターズS1着時
    レースの前半3ハロン通過  33.3秒
    デュランダルのAVE3F   34.9秒
    差               1.6秒

これら好走時のデータから推測すると、サニングデールは先頭から0.7~0.8秒差、デュランダルなら先頭から1.4~1.6秒差の位置を確保できれば、先行勢を差すことができる可能性は高いと考えられる。
今回、カルストンライトオが前半3ハロンを32.5秒前後のラップで逃げると仮定するなら、人気両馬は前半3ハロンの地点で以下のペースをキープしながら、追走していく必要がある。
 サニングデール  32.5+0.8=33.3秒
 デュランダル   32.5+1.6=34.1秒
 
ところが、両馬がかつてマークしたAVE3Fの最高値は、サニングデールが33.5(オープン特別・秋風S2着時)、デュランダルが33.9(500万下・有田特別2着時)なのだ。結果は、いずれも前を行く先行馬を捕まえきれずの2着に終わっている・・・・。
一般にハイペースになれば、先行勢の前崩れが期待できるので、差し馬有利と言われる。しかし、前残りの馬場では、差し・追い込み勢といえどなし崩しに脚を使わされる分、必ずしも差しがハマるとは言い切れない。現在の中山芝コースの状態を考慮するなら、これらの実績馬といえど、脚質的にけっして信頼は置けないのではないか

そこで狙ってみたいのは、カルストンライトオから0.5秒前後離れた好位置を確保できる先行力と、直線の坂を味方にできる決め手を兼ね備えたタイプである。

まず、AVE3Fのデータから、これに該当する先行力をもつ出走馬を探すと、以下の5頭が候補になる。

カフェボストニアン   AVE3F最高値32.6
ワンダーシアトル   AVE3F最高値32.8
シーイズトウショウ  AVE3F最高値32.9
キーンランドスワン  AVE3F最高値33.1
ゴールデンキャスト  AVE3F最高値33.2

これらのうち、最も高い数値をマークしているカフェボストニアンは、逃げるカルストンライトオに後れを取ったバーデンバーデンC5着時のデータなので、過大評価はしづらい。また、ワンダーシアトルは、その戦績から平坦巧者の印象が強く、中山の急坂でどこまで踏ん張れるか?ゴールデンキャストも、スローペースのセントウルSと今回のペースの違いに戸惑う可能性があり、本命候補に祭りあげるほどの評価は与えられないだろう。
比較的、死角が少なそうなのが、シーイズトウショウキーンランドスワン
ただし、キーンランドスワンは、どちらかといえば、AVE3Fで速いペースを追いかけたときよりも、サニングデールと同じような位置取りに待機したほうが好成績を収めているケースが多い。

結論
◎シーイズトウショウ
○カルストンライトオ
▲キーンランドスワン
△サニングデール
△デュランダル
△ゴールデンキャスト
△ケープオブグッドホープ

輸送競馬でのイレコミがどうか?中館騎手との相性は?と不安材料も残るが、展開・脚質と調教状態の良さを評価して、本命はシーイズトウショウ。近年、函館スプリントS好走組は本番で悪くない成績を残している傾向があり、力を出し切ればG1でも好戦可能だろう。
また、馬場状態を考慮すれば、カルストンライトオが逃げ残る可能性もけして小さくはない。タイムトライアルということで自分との闘いになるが、中山の急坂で後続の目標にされながら、どこまで我慢がきくか?注目してみたい。
外国馬のなかでは、色気を持ってここに参戦してきた香港馬を一応警戒する。

10月 3, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (25)

2004/10/01

「地方出戻り」策って何だ?

JRA中山・阪神開催も最終週。競馬ファンの注目は、G1スプリンターズSに集まっているけれど、もうひとつ見過ごせない話題がある。今週いっぱいをもって、3歳未勝利戦の番組が終了となるのだ。「えっ、まだやってたの?」と言うなかれ。未勝利の一口愛馬を抱える身にとって、やはりこれは切実な問題なのだ。

citrus_flavor0918padoc.jpgこの時期まで勝ち上がれなかったJRA所属競走馬の身の振り方といえば、ちょっと前なら、福島裏開催で最後の勝負!というのが定番だった。しかし、福島・未勝利戦が廃止されてしまった現在、引退か現役続行か?の最終決断は、意外に早い時期に迫られることになる。体質や気性の問題が災いしデビューが遅れた馬たちにとっては、まさに今週が最後の正念場となるのだ。

しかし、その正念場にさえ、乗り遅れてしまった馬たちもいる。サウスニアRHで出資したわが一口愛馬たちが、まさにそのクチ(苦笑)
シトラスフレーバー1戦0勝(高市厩舎) ゴールデンウィル未出走(松山厩舎) ・・9月の声を聞いて、やっとデビューの態勢が整ったかと思ったのもつかの間、なんやかんやで結局、最後の出走チャンスも掴めぬまま、とうとう運命のときを迎えてしまった。

そんな両馬の身の振り方に関して、クラブからご案内されているのが、「地方出戻り」プランの適用である。「再ファンド」とも呼ばれるこのしくみ、「未勝利戦のあるうちに勝ち上がれなかったクラブ所属馬をいったん地方競馬に転籍し、転籍先で1勝以上を挙げさせ、収得賞金を得た状態で中央競馬に再登録。『正真正銘の500万条件馬』として返り咲きを図る」というものらしい。
現時点では、クラブからの正式案内書面が届いていないので、地方転籍時の精算方法や中央再登録時の募集条件など、詳細がどうなるのかまだ掴み切れていないが、他のクラブで運用されている事例を参考にする限り、出資会員の経済的負担はさほど重いものではないようだ。社台グループの吉田照哉氏の言葉を借りるなら、「皆様になんらご負担をかけることなく、未勝利という呪縛にあえいでいた所属馬に『1勝』という付加価値をつけようとする作業に近いかもしれません」ということになる(社台サラブレッドクラブHPより引用

ううむ、何だか、話がうますぎるという気がしないでもない。地方に転出したからといって、その馬のダート適性や編入先クラスでの力関係がどうか?という課題もあるのだから、そう簡単に勝ち上がれるものでもないだろう。仮に勝てるにしても、地方競馬をJRA所属馬の踏み台扱いにするような発想自体、ちょっとどうなの?という印象も受けてしまう。

しかし、十分な出走機会を与えられぬまま、JRAで結果を残せなかった愛馬たちと、ここで縁が切れてしまうのもあまりに寂しい。最後の最後まで、行く末を見届けるとまではいかなくても、もう少しだけチャンスを!というのが、今の正直な気持ちである。
これだけ長い間、手元でじっくりとやってきたのですから、このまま終らせるというのも不本意な話。地方で勝ち上がれるようであれば、再び責任を持って管理したいと思います」という松山調教師の言葉を信じ、いっちょ再ファンドプランに乗ってみようか?というムードに、心は傾きつつある。
転厩先は、ちょくちょく様子を見に行けそうな盛岡・水沢がいいけれど(贔屓の村松学騎手に手綱を取ってもらいたいというスケベ心もある)、そううまく事が進むかどうか・・。とにかく両馬が無事に、新たな活躍の場を見つけてくれることを祈りたい。
(シトラスフレーバーの転厩舎は、名古屋競馬の山本健二厩舎に決定したようです)

10月 1, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (0) | トラックバック (3)