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2004/09/21

【回顧】ダービーグランプリ 度肝を抜かれたレコード決着

■レース結果
第19回ダービーグランプリ結果 3歳OP・盛岡・ダ2000


着順馬番馬名       騎手 タイム着差
1 11パーソナルラッシュ安藤勝2:02:8レコード
2 12トップオブワールド四位洋2:04:29馬身
3  5メイショウムネノリ蛯名正2:04:94馬身
4  3トキノコジロー  山田信2:04:9クビ
5  4トーセンブライト 小牧太2:04:24馬身

■こんなレースでした
朝の時点では快晴に恵まれた盛岡競馬場も、しだいに雲行きが怪しくなって、お昼くらいからはパラパラ小雨の舞う空模様。とはいえ、傘の必要を感じるほどの雨量ではなく、馬場発表も良馬場を維持したまま、第10レースダービーグランプリの発走を迎えた。

1番人気に支持されたのは、前走・古馬混合G3エルムSを快勝した後、鞍上を安藤勝己にスイッチして、この大一番に矛を向けてきたJRAのパーソナルラッシュ。単勝オッズは終始2倍前後で推移していたが、岩手競馬の交流重賞にJRAのチャンピオンクラスが参戦すれば、あっという間に元返しの配当になってしまうのが普通・・・・。G1勝ちの勲章のないこの馬に対する岩手の競馬ファンによる評価は、半信半疑といったところだろうか?

personal_rush0920.jpg確かに、パドックを黙々と周回するその姿から、大物特有のオーラまでは感じられない。派手なチークピーシズを装着しているが、その一方で、山内家の家紋がついたおなじみのピンクの面子が、この馬の外見上の個性を目立たなくしている。そんなことも、この馬の一見地味な印象の理由になっているのかもしれない。
しかし、返し馬に入ると様相は一変した。スタンド前のダートコースをスピードに乗って真一文字に突っ走っていくフットワーク。素晴らしい!やはり3歳ダート王に一番近い存在なのは、この馬に違いないと直感した。

top_of_world0920.jpg続いて人気を集めていたのが、ユニコーンS・G3の覇者トップオブワールド。前走の敗因=太め残りとみられていただけに、きっちり馬体が絞れた今回は巻き返しが期待できるとみた向きが多かったのだろう。個人的には、春の時点との比較で馬体の成長がひと息か?、という印象を受けたのだが、堅実一途な成績は、2番人気の評価にふさわしいものだ。

トーセンブライトも、盛岡競馬場での出走経験を買われ3番人気と支持を集めていた。以下、メイショウムネノリダイワバンディットとJRA勢が人気上位を独占する。

tokino_kojiro0920.jpg地方勢では、川崎から参戦のトキノコジローが人気の筆頭格(6番人気)に推されている。そのトキノコジロー、パドックでは気合いを表面に出し、鶴首状態で周回を重ねていた。皮膚の薄さが印象に残った馬体は、けっしてJRA勢に見劣とるものではなく、南関東公営に集う馬たちのレベルの高さがうかがえる。JDD(G1)以来の出走になるが、秋の大一番に向け仕上がりに抜かりはなさそうだ。

地元代表・不来方賞の覇者ウエストジーニアスがこれに続き、タカラアジュディは前走の負けすぎが嫌われたか?意外なほど人気がない。

午後4時5分、高らかに岩手G1のファンファーレが鳴る。

場内テレビに映し出されたスタンドは、例年に比べ明らかに空席が目立つようだ。このあたり、JRAによる祝日開催の影響が出たせいだろうか?人口が集中している仙台周辺の競馬ファンの目が、このG1レースに向かわず、みな福島ウインズに出かけているようだと、ちょっと寂しい。

ゲートが開いた。パーソナルラッシュがスカッと好発を決め、ハナを奪う勢いで外枠からどんどん前進していく。一方、その隣の枠でトップオブワールドはもっさりとしたスタート。一歩間違えばこれが致命傷になったところだが、幸いこれよりも外枠で強引に先行しようという馬もいなかったため、徐々に順位を挽回し好位グループの後ろに取り付くことができた。

1コーナーを回った時点でほぼ隊列が固まる。結局、ハナを奪ったのは、内目の枠から小牧騎手に導かれたトーセンブライト。その直後をぴたりとパーソナルラッシュがプレッシャーをかけるようにマークする。以下、メイショウムネノリ、ダイワバンディット、トップオブワールドのJRA各馬がこれに続き、タカラアジュディはラチ沿いに控える形となった。
岩手代表のウインジーニアス、マツリダブロッコらも好位グループの後方に何とかついている。ただし、これはオリンピック男子マラソンの先頭集団の後方に日本人選手がくっついているような感じで、どうも「参加することに意義がある」とでも言いたげな感じである。

2~3馬身置いて、トキノコジローがポツンと先頭集団の後を追走。縦長の馬群のなかでは、ほぼド真ん中の位置どりになるのだが、これより後ろのグループは、最初から勝算のない馬たちばかりなので、事実上この場所が最後尾になるのだろう。

縦長の隊列のまま、レースは勝負どころの3コーナーに差しかかり、ここでパーソナルラッシュが動く。早めに先頭を奪ってトーセンブライトを潰してしまおうという作戦だ。これに呼応してメイショウムネノリも行こうとするが、一気に前を捕らえるほどの勢いは感じられない。むしろ、ターフヴィジョンに大写しになったとき、場内を沸かせたのが、トキノコジローだった。3分3厘の位置から一気にスパートして、外から4・5番手をうかがう態勢で4角を回っていく。タカラアジュディと岩手勢は、このへんからレースについていけなくなり、脱落である。

直線入口で既に2馬身程度のリードを確保していたパーソナルラッシュ。追われるたびに後続との差がグングンひらいていく。まるでアドマイヤドンが圧勝した2年前のJBCみたいだ。こりゃあ強いぞ
問題の2着争い、潰されてしまったトーセンブライトがもがき苦しむなか、メイショウムネノリ・トップオブワールド・トキノコジローの3頭が外からこれに迫る。しかし、パーソナルラッシュとの差がどんどん広がっていくなか、これら2番手グループは、結局どの馬も脚色が同じになってしまった。

後続に9馬身差をつけてゴールしたパーソナルラッシュの走破時計は、なんと2分2秒8メイセイオペラの記録があっさり塗り替えられてしまったことは、驚嘆に値する。ちなみに、この前後のレースから馬場差を推定するかぎり、雨による高速化の影響はほとんど考えなくてよいようだ。まさに自力で叩き出した掛け値なしのレコード決着である。
春の時点では、騎手が押しても引いてもがんとして言うことを聞かない、ズブさばかりが印象に残ったこの馬、今では鞍上の意のままに動ける自在性をすっかり身につけるまでに成長した。チークピーシズ装着の効果絶大といったところだが、本来持てる能力とスピードが全開した今、打倒アドマイヤドンの最右翼にまで上り詰めたと評価していいかもしれない。おそらくは、JBCクラシックで実現するであろう初対決が、俄然楽しみになってきた。

ちなみに、私の馬券は当然パーソナルラッシュから。しかし、直前でトップオブワールドとの組み合わせを消去するという暴挙に出たため、すべて紙くずと化してしまった(苦笑)ああ、せめてトキノコジローが3着に届いていれば、ワイドの的中を引っかけることができたのに・・・・。

9月 21, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ |

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