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2004/09/30

ブログ時代の文章読本  野口悠紀雄「超」文章法

WEBログを始めてから、はや5か月目。ブログ開始前に比べると、文章というものを書く機会が確かに増えた。昼間は仕事でワープロに向かい、夜や休日もエントリ作成のために、あれこれ考えを練る日々である。もともと駄文を書き連ねるのが嫌いな性分ではないのだが、定期的に一定のボリュームの文章を生産していくためには、やはり自分なりのノウハウのようなものを確立する必要があるかな?と感じはじめたところである。
そんなわけで、1年前に購入した後「積んドク」状態でほったらかしていたこの本を、久しぶりに手に取ってみた。

4121016629.09.LZZZZZZZ.jpg著者は野口悠紀雄氏。本職の経済学者というよりも、「超整理法」に代表される一連のノウハウ本の著者といったほうが、通りがよいかもしれない。この「超○○法」シリーズ、どの本を取ってみても、著者の経験を通じ工夫を重ねながら養ってきた仕事のノウハウを、シンプルかつ明快に説いていくというスタイルが貫徹されており、読みはじめるとなかなか気持ちがよい。気持ちよすぎて、一読しただけで、つい自分も「できる気」になってしまう。そういえば、超整理法に書かれていた「書類は古い封筒に入れ時間順に並べていけばよい」という手法には、昔けっこうお世話になったことがあった。といいつつ、自分の場合、ものぐさな性格が災いし、増え続ける書類をすべてコントロールしきる域にまでは及ばなかったが。

さて、この超「文章法」の訴える文章作成法、その眼目は、構成とか記述のうまい・へたより「メッセージをはっきりさせること」こそが重要だ、という点にある。
メッセージというと何やら大げさな主義・主張のこと?という印象を受けてしまうが、要するに、文章を通して伝えたいと思うテーマのことだ。ブログのようなジャンルなら、自分なりの「発見」と言い換えてもよいかもしれない。テーマの大小が問題なのではなく、どうやって自分の書きたいテーマにピントを合わせるかが重要なのだ。
よいメッセージ・テーマとは、「ひとことで言える」「書きたくてたまらない」のものだと著者は言う。また、「みたまま感じたまま」ではメッセージにならない(それでは子供の作文と一緒!)

競馬予想記事にたとえて言うなら、「菊花賞の本命はコスモバルク」というだけではメッセージとして失格である。「前走を見て一番強いと思うから」でも、まだ面白みが足りない。「セントライト記念のラップタイムを分析すると、結論はこうだ」とか、「岡田総帥の戦略の中心はここにある」あたりまでテーマ(仮説)を煎じ詰めてこそ、他人からみて興味深い記事が書けるということだろう。

しかし、テーマ設定を構想する段階で、そこまで本格的にイレこんでしまうと筆がすすまない書き始めることが億劫になってしまうというのも、人情だろう。そこで、「超」文章法のもう一つのポイント、「とにかく(書き)始めよ」というノウハウが生きてくる。まだ、頭のなかがモヤモヤっとしている段階でも、とりあえず仮説を決めて、どんどんワープロで書いていこう!ということである。書き進めていくうちに、仮説が正しいかどうかは自然とわかってくるし、仮に間違ったとしても、それはそれで一つ発見になりうるから、文章のネタ(テーマ・メッセージ)にできるというのだ。
自分の場合、文書を書いていくうちに筆の勢い(?)で、当初書こうと思っていたテーマがガラッと変わってしまい、結局、正反対の結論になってしまうということが、たびたびあるのだけれど(笑)それでもいいじゃないかということかな?そう理解すると、ちょっと気が楽になります。

これら以外にも、「冒険物語の構成をあらゆる文章に応用することができる」とか、「文章のはじめの部分での客引きが重要」とか、おもしろげなノウハウが満載されており、出張中の電車のなかで一気に通読することができた。
思い起こしてみると、このブログで自分が書いてきた記事でも、それなりに上手く書けたと思うものは、無意識のうちにこの本が説いているような手順を踏んでいる。そのことに思いあたっただけでも、とりあえず読んだ収穫はあったというものだろう。
仕事のハウツー本というよりも、ブログ運営上の参考書として、手元に置いておきたい一冊である。

9月 30, 2004 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/25

【オールカマー】「先行脚質」と「道悪適性」の見極めがポイントか

日曜日の重賞。阪神・神戸新聞杯は、ダービー上位組でどうしようもない雰囲気なので、馬券的に多少妙味があるかもしれないオールカマーのほうを予想してみる

そのオールカマー(G2・中山芝2200外回・別定)。今年は、春のクラシック戦線を賑わしたイキの良い3歳馬2頭(ダイワメジャー・ハイアーゲーム)が参戦してきたため、古馬同士の争いとなる例年とは勢力図が異なり、各馬の力の比較が難しい。前日売オッズをみる限り、ハイレベルと言われる3歳馬優勢の見方が大勢を占めているようであるが・・。
Photo:(C)Horses.JP (この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

このレース過去10年の戦績を振り返ると、オークス馬メジロドーベルが3歳秋時点で出走し、鮮やかに逃げ切りを決めた例はあるものの、クラシック上位組の参戦は僅かにこの1例を数えるのみである。過去の「傾向と対策」から、3歳馬の取捨を探るのは難しいと言わざるを得ない。

そこでちょっと視点を変えてみることにした。
天気予報を確認してみると、明日の中山競馬場の天候は「雨」。稍重くらいの馬場状態なら、展開や時計に大きな影響が生じることもないだろうが、仮に「重」まで馬場が渋った場合はどうか?過去10年のレースを調べてみると、「重馬場」発表のもとで行われたオールカマーが2回あった。

96年 優勝馬サクラローレル 勝ち時計2.16.7
     前半6F通過63.3 勝馬上がり3F36.6
     <上位馬の各コーナー通過順位>
      1着 サクラローレル(横山典) 7-7-4-4
      2着 ファッションショー(岡部) 2-2-2-1
      3着 マキバサイレント(石崎) 1-1-2-2
      4着 マヤノトップガン(田原)  3-2-1-2
      5着 ヤシマソブリン(柴田善) 3-4-4-5

00年 優勝馬メイショウドトウ 勝ち時計2.15.8
      前半6F通過63.0 勝馬上がり35.6
      <上位馬の各コーナー通過順位>
     1着 メイショウトドウ(的場)     3-2-3-2
     2着 サクラナミキオー(岡部)    1-1-1-1
     3着 スエヒロコマンダー(田中勝) 2-2-2-2
     4着 ダイワオーシュウ(柴田善)  4-4-3-6
     5着 ステイゴールド(後藤)     4-5-5-4

これら2つのレース、あらためて比較してみると共通点が多い。
いずれも9頭だてと小頭数の争いだったこと、前半6F通過63秒台のゆったりとした流れで前残り決着になっていること、岡部騎手騎乗の伏兵馬が果敢に先行し連対圏を確保していること・・・・。また、優勝馬はいずれもG1連対経験のある格上馬であったが、このレース出走以前に、稍重を含む道悪競馬でそれぞれ好走実績を残していた。「先行脚質」と「道悪適性」の見極め、これが雨のオールカマーを読み解くキーワードになるのではないかと思う。

コスモバルクが破天荒な先行策で押し切った先週のセントライト記念を振りかえってみても、目下のところ中山芝コースでは、先行有利の傾向がハッキリしている。仮に日曜日、雨で馬場が渋化するなら、前残り傾向はいっそう強まることを、想定しておきたい。

さて、今年の出走馬を見渡してみると、ある程度前の位置を確保しながら競馬をできそうなのは、以下の各馬である。

 ウインジェネラーレ
 トーセンダンディ
 スーパージーン
 ダイワメジャー
 ハイアーゲーム

このうち、道悪競馬で一応の実績を残しているのは、スーパージーン1頭のみ(新潟大賞典3着など)。これ以外の各馬は、まだ芝の稍重・重・不良での連対実績がなく、道悪の巧拙は様々なファクターから推し量ってみるしかない。

まず、逃げると思われるウインジェネラーレ
父タマモクロスは、どちらかと言えば良馬場向きの種牡馬という傾向が出ており、馬場渋化は必ずしもプラス材料とは言えない。稍重までなら我慢は効きそうだが、それ以上馬場が渋るようなら割引が必要だろう。

 タマモクロス産駒の芝・馬場状態別成績(00年以降)
  良     連対率15%
  稍重    連対率15%
  重・不良  連対率 8%

ダイワメジャーは皐月賞の印象から、良馬場向きというイメージがある。しかし、サンデーサイレンス×ノーザンテーストの配合馬は、意外にも道悪でも成績が低下しないタフな一面を兼ね備えている。

 サンデー×ノーザンテースト配合馬(00年以降)
 芝・馬場状態別成績(00年以降)
  良     連対率21%
  稍重    連対率32%
  重・不良  連対率23% 

ダイワメジャーの全兄弟たちスリリングサンデー、グロリアスサンデー、ダイワルージュ)の成績を調べてみても、これと同様の傾向を示していた。母スカーレットブーケは、稍重の桜花賞を4着した実績がある。ダイワメジャー自身も、馬場渋化を苦にするタイプではない可能性が大きい。

 サンデー×スカーレットブーケ産駒
 芝・馬場状態別成績
  良     14-11- 9-34 連対率37%
  稍重     0- 2- 1- 1 連対率50%
  重・不良   0- 1- 0- 2 連対率33%

もう1頭の3歳有力馬ハイアーゲームサンデー×母父Law Societyの配合馬は、マンハッタンカフェ・マンハッタンフィズ兄弟とこの馬の3頭しか過去に登録履歴がないので、母父にLaw Societyをもつ競走馬全体を対象に道悪適性を確認してみた。どちらかといえば良馬場向き、道悪では信頼度が低下するタイプが多そうだ。

 母父Law Societyの競走馬(00年以降)
 芝・馬場状態別成績
  良      連対率25.9%
  稍重    連対率14.3%
  重・不良  連対率15.3% 0-2-1-10

マンハッタンカフェのレースぶりを思い起こしてみても、稍重のセントライト記念4着・不良馬場の弥生賞で4着と不完全燃焼のレースが多かった。思わぬ大敗を喫した凱旋門賞も「稍重」の馬場状態であったと記録されている。
ハイアーゲーム自身、本質的には良馬場の決め手で勝負するタイプだけに、馬場渋化はマイナス材料と考えるべきだろう。

結論。
日曜日の降雨量と馬場状態の渋化がどの程度まで進むかによって、最終判断は慎重に下す必要があるとは思うが、「先行脚質」と「道悪適性」のバランスから、スーパージーン・ダイワメジャーの2頭を、まず上位候補として取り上げたい。
ただし、次走G1への出走権を手にしているダイワメジャーにとって、オールカマーはあくまで秋初戦の試運転という位置づけだろう。

これに対し、脚部不安を抱えながら1戦1戦が勝負の場となる高齢馬スーパージーンのほうが、このG2に賭けるモチベーションは、数段高いはず。新潟記念優勝時の走破時計・レース内容は、このメンバーに入っても十分通用する優秀なものだ。以下のデータも、この馬の好走を後押ししている。本命選びはスーパージーンに軍配を上げてみたい
Photo:(C)Horses.JP (この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

 前走・新潟記念連対馬のオールカマー成績(中山開催過去10年分)
 2-1-0-0 パーフェト連対かつ高齢馬の活躍が目立つ
 01年 エアスマップ    牡6 新潟記念2着→オールカマー1着
 99年 ホッカイルソー   牡7 新潟記念2着→オールカマー1着
 95年 アイリッシュダンス牝5 新潟記念1着→オールカマー2着

以下では、脚質・距離適性からウインジェネラーレ・ハイアーゲーム・トーセンダンディの順に評価。万が一、ドロドロの不良馬場になった場合には、念のためトレジャーあたりの突っ込みまで警戒しておきたい。

 ◎スーパージーン
 ○ダイワメジャー
 ▲ウインジェネラーレ
 △ハイアーゲーム
 △トーセンダンディ
 注トレジャー

9月 25, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (3) | トラックバック (29)

2004/09/23

「スウィングガールズ」を観た

B0002J5400.09.MZZZZZZZ.jpg今日は久しぶりに競馬と縁のない、ノンビリとした休日でした(笑)そんなわけで、仙台郊外のシネマコンプレックスに出かけて観てきたのが、最近評判の「スウィングガールズ」。うん、評判にたがわず、なかなか爽快感のある良い映画でした。次のあらすじと予告編をみてしまえば、ストーリーそのものは、映画を観る前から全部イメージングできちゃうような単純明快なお話です。だけど、そこがまた良いのです(笑)

舞台は東北の片田舎の高校。夏休み返上で補習を受けている女子生徒たちが、サボりの口実としてビックバンドを始める。当然のごとくやる気はゼロでサボる気満々。しかし、楽器からすこしずつ音がでてくるにつれジャズの魅力にひきこまれ、ついには自分達だけでバンド結成を決意!とはいえ楽器はないし、お金もない。バイトをすれば大失敗。なんとか楽器を手に入れて、いざ練習!と思いきや、今度は練習場所もなく、ついにはバンド解散の危機!?しかし、音楽への熱い思いがはちゃめちゃパワーとあいまって、紆余曲折を吹き飛ばし、感動のラストまで一直線!!
(スウィングガールズ公式HPより引用)

少々ご都合主義的な展開も交えつつ、軽快にテンポ良く進む演出で、クライマックスの演奏会シーンまで一気にみせてしまう。爽やかな笑いと感動を随所にちりばめた、良質邦画コメディのお手本のような作品でしたね。
個人的に好きなシーンは、まだ上手くサックスを吹けない主人公の女の子が、田舎の河原でひとり「A列車で行こう」を練習していると、どこからともなくピアノの伴奏が聞こえてきて、気がつくと向こう岸でバンド仲間の男の子がエレピを奏でているというシーン。何だか文字にすると、とてもクサい感じになってしまうけど、青春映画なんだから、こんな演出に感動したっていいじゃないか(笑)

しかし、この映画最大の見所、それはやはり劇場中に響き渡るジャズスタンダードの数々でしょう。それら名曲すべてが、猛特訓を経た出演者本人たち(=スウィングガールズ)による演奏というのが素晴らしい!技術そのものは素人の隠し芸レベルかもしれないけど、明るく楽しく「スウィング」する感じ、それがスクリーンを通じてビンビンと伝わってきて、観ているこちらも思わず足が動いてしまいました♪

swing_girls_link1.jpg


クライマックスの音楽会シーンでスウィングガールズたちによって、演奏されていたのは、
ムーンライト・セレナーデ
メキシカン・フライヤー
シング・シング・シング
の3曲だったかな?違っていたらゴメンなさい。できればアンコールでもう1曲!グレンミラー楽団の「イン・ザ・ムード」などで締めてもらたかったけど、この曲は別のシーンで効果的に使われていたので、まあ良しとしましょう。書いているうちに、だんだんサントラ盤を買いたくなってきた(笑)

それからもう一つ。思わず注目してしまったのが、FurlongBlogさんも激賞していたトロンボーンの眼鏡っ子@本仮屋ユイカ(もとかりやゆいか)さん。今回は、何事につけ引っ込み思案な女の子という役柄でしたが、馬券おやじの自分がみても、「俺が助けてやらなくっちゃ!」(笑)と思わせるほどの好演でした。来春のNHK朝ドラのヒロイン決定とのことですが、高崎を舞台にした馬と牧場のお話らしいので、これはちょっと楽しみ。ドラマの開始まで、何とか北関東競馬が持ちこたえてくれたら、いいのですが・・。

9月 23, 2004 日記・コラム・つぶやき, 音楽 | | コメント (8) | トラックバック (4)

2004/09/22

【写真で回顧】セントライト記念

「いや、まいった。これは強い!」
「むむっ、確かにこれはただ者じゃないですね。驚いた!並の馬があんな競馬をしてたら、藤田の馬に差されてしまうのに」
「菊花賞もこれで決まりかっ?!」
「いや、そうとは限らない。並の馬じゃないから、かえって危ないんです・・・・」

cosmo_bulk_on_vision.jpg日曜日の中山競馬場、3階スタンドA指定席。隣の席の見ず知らずの馬券おやじと私が、コスモバルクのゴールシーンを見ながら、思わず交わした会話である。レコードタイムを記録した走破時計にも唸らされたが、破天荒としか表現しようのないその勝ちっぷりは、まさしく記憶に残る名勝負だった。

再びゴール前へと凱旋してきた五十嵐騎手に向かって、スタンドのあちこちから、思いがけず拍手がわき起こる。2コーナーでかかり気味に先頭に立ったときの戦慄と、無事先頭でゴール板を通過したときの安堵・・・・。コスモバルクの一挙手一投足は、競馬場に集ったすべての観衆の心を揺さぶり続けていたのだ。こんな芸当ができるもの、まさしくこの馬が歴史的名馬たりうる資格を備えているからだろう。

しかし、冒頭の会話で思わずつぶやいてしまったように、菊花賞での楽観はまだ許されない。よもやダービーのような大敗を喫することはないだろうが、「名馬だからこそ」危なっかしい。そんな逆説的な予感も、ゴールと同時に心の中に広がってきたのだ。
予想記事でも指摘した、この馬に関するいくつかの不安材料(距離・折り合い・プレッシャー等)。セントライト記念ではそれらすべてを力でねじ伏せ、克服してしまったかに思えるが、気性の問題ひとつとっても、現状で課題を残している馬である。次走、淀の3000メートルに舞台が替わって今回と同じ戦法をとり得るのか?馬の力を信頼してと言えば聞こえはよいが、能力に頼りきって自らペースを支配するような力任せの競馬になると、その先に伏兵の罠が待っている可能性はないのか?この馬について、考えるべきことは、まだまだ残されていると思う。

■1着 コスモバルク(五十嵐)

cosmo_bulk_09192.jpgはち切れんばかりのトモの肉付きが凄い。3階の高所からパドックを見下ろしても、馬体の充実ぶりは一目瞭然である。前走からマイナス12キロでの出走となったのは、ここに至る調整が順調に進んだ結果とみていいだろう。
随所で闘争心の激しさをアピールする場面もあったが、レース前の体力消耗につながるようなテンションの上昇は、何とか抑えることができたと思う。肉体・精神ともこの状態を維持できるなら、G1戦線でも好走は可能とみたい。

■2着 ホウキパウェーブ(藤田)

hookipa_wave_0919.jpgパドックの印象を一言でまとめるなら、馬体・雰囲気とも「どっしり」とした馬。プラス10キロの馬体重は、成長分としてすべて身になっている印象である。
パドック入場直後の時点では、やや気合い不足か?とも思えたが、周回を重ねるうちにほどよく気合いが乗ってきた。

レースでは、道中から直線手前にかけスパートし、一気に圏内まで取り付く脚力を示している。末脚はしっかりゴールまで持続しており、距離伸びていよいよ真価を発揮してきそうなタイプだ。ただし、上がり34秒台前半以内の決め手を問われる競馬になったとき、どこまで対応できるかは未知数。


■3着 トゥルーリーズン(大西)

true_reason_0919.jpg先行有利の傾向があった馬場に恵まれたとはいっても、コスモバルクを向こうに回し最後までギリギリ粘り通しているのだから、この馬も好走もソコソコ評価に値する。8月の北海道シリーズでは古馬相手に思うような結果を残せなかったが、その分、順調さ・上積みという点で、他馬を一歩リードするアドバンテージがあった。

パドックで特に目立つようなことはなかったが、北海道組、やはり侮れずである。


■5着 エスユーグランド(柴田善)

esyou_ground_0919.jpg馬体重プラス16キロと、見た目に余裕を残した仕上げ。5着という不本意な結果に終わりG1挑戦の夢は絶たれてしまったかもしれないが、ひと叩きした分、上積みは大きそう。
鞍上の柴田善臣騎手は、レース後内枠の分、思うような位置取りでレースができなかったとコメント。

もともと東京コースのような広い馬場に良績が多い馬であり、次走、府中の自己条件に出走してくれば、古馬混合戦でも首位候補として一考したい。


■6着 エアシェイディ(後藤)

air_shady_09192.jpg長期休養明けでも、デビュー当時とほとんど変わぬ馬体重で復帰初戦を迎えた。これは陣営がここを目標に定めきっちり調整をすすめたせいかもしれないし、輸送で馬体を減らしたせいなのかもしれない。格の上では、この相手に混じっても上位の存在だとは思うが、パドックの印象だけで言うと、さほど大物という感じはしない

後藤騎手によれば、馬群に入って闘争心を燃やす馬ということなので、今後、混戦になって決め手を問われるレースになれば、浮上の可能性を警戒しておく必要はある。

9月 22, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (13)

2004/09/21

【回顧】ダービーグランプリ 度肝を抜かれたレコード決着

■レース結果
第19回ダービーグランプリ結果 3歳OP・盛岡・ダ2000


着順馬番馬名       騎手 タイム着差
1 11パーソナルラッシュ安藤勝2:02:8レコード
2 12トップオブワールド四位洋2:04:29馬身
3  5メイショウムネノリ蛯名正2:04:94馬身
4  3トキノコジロー  山田信2:04:9クビ
5  4トーセンブライト 小牧太2:04:24馬身

■こんなレースでした
朝の時点では快晴に恵まれた盛岡競馬場も、しだいに雲行きが怪しくなって、お昼くらいからはパラパラ小雨の舞う空模様。とはいえ、傘の必要を感じるほどの雨量ではなく、馬場発表も良馬場を維持したまま、第10レースダービーグランプリの発走を迎えた。

1番人気に支持されたのは、前走・古馬混合G3エルムSを快勝した後、鞍上を安藤勝己にスイッチして、この大一番に矛を向けてきたJRAのパーソナルラッシュ。単勝オッズは終始2倍前後で推移していたが、岩手競馬の交流重賞にJRAのチャンピオンクラスが参戦すれば、あっという間に元返しの配当になってしまうのが普通・・・・。G1勝ちの勲章のないこの馬に対する岩手の競馬ファンによる評価は、半信半疑といったところだろうか?

personal_rush0920.jpg確かに、パドックを黙々と周回するその姿から、大物特有のオーラまでは感じられない。派手なチークピーシズを装着しているが、その一方で、山内家の家紋がついたおなじみのピンクの面子が、この馬の外見上の個性を目立たなくしている。そんなことも、この馬の一見地味な印象の理由になっているのかもしれない。
しかし、返し馬に入ると様相は一変した。スタンド前のダートコースをスピードに乗って真一文字に突っ走っていくフットワーク。素晴らしい!やはり3歳ダート王に一番近い存在なのは、この馬に違いないと直感した。

top_of_world0920.jpg続いて人気を集めていたのが、ユニコーンS・G3の覇者トップオブワールド。前走の敗因=太め残りとみられていただけに、きっちり馬体が絞れた今回は巻き返しが期待できるとみた向きが多かったのだろう。個人的には、春の時点との比較で馬体の成長がひと息か?、という印象を受けたのだが、堅実一途な成績は、2番人気の評価にふさわしいものだ。

トーセンブライトも、盛岡競馬場での出走経験を買われ3番人気と支持を集めていた。以下、メイショウムネノリダイワバンディットとJRA勢が人気上位を独占する。

tokino_kojiro0920.jpg地方勢では、川崎から参戦のトキノコジローが人気の筆頭格(6番人気)に推されている。そのトキノコジロー、パドックでは気合いを表面に出し、鶴首状態で周回を重ねていた。皮膚の薄さが印象に残った馬体は、けっしてJRA勢に見劣とるものではなく、南関東公営に集う馬たちのレベルの高さがうかがえる。JDD(G1)以来の出走になるが、秋の大一番に向け仕上がりに抜かりはなさそうだ。

地元代表・不来方賞の覇者ウエストジーニアスがこれに続き、タカラアジュディは前走の負けすぎが嫌われたか?意外なほど人気がない。

午後4時5分、高らかに岩手G1のファンファーレが鳴る。

場内テレビに映し出されたスタンドは、例年に比べ明らかに空席が目立つようだ。このあたり、JRAによる祝日開催の影響が出たせいだろうか?人口が集中している仙台周辺の競馬ファンの目が、このG1レースに向かわず、みな福島ウインズに出かけているようだと、ちょっと寂しい。

ゲートが開いた。パーソナルラッシュがスカッと好発を決め、ハナを奪う勢いで外枠からどんどん前進していく。一方、その隣の枠でトップオブワールドはもっさりとしたスタート。一歩間違えばこれが致命傷になったところだが、幸いこれよりも外枠で強引に先行しようという馬もいなかったため、徐々に順位を挽回し好位グループの後ろに取り付くことができた。

1コーナーを回った時点でほぼ隊列が固まる。結局、ハナを奪ったのは、内目の枠から小牧騎手に導かれたトーセンブライト。その直後をぴたりとパーソナルラッシュがプレッシャーをかけるようにマークする。以下、メイショウムネノリ、ダイワバンディット、トップオブワールドのJRA各馬がこれに続き、タカラアジュディはラチ沿いに控える形となった。
岩手代表のウインジーニアス、マツリダブロッコらも好位グループの後方に何とかついている。ただし、これはオリンピック男子マラソンの先頭集団の後方に日本人選手がくっついているような感じで、どうも「参加することに意義がある」とでも言いたげな感じである。

2~3馬身置いて、トキノコジローがポツンと先頭集団の後を追走。縦長の馬群のなかでは、ほぼド真ん中の位置どりになるのだが、これより後ろのグループは、最初から勝算のない馬たちばかりなので、事実上この場所が最後尾になるのだろう。

縦長の隊列のまま、レースは勝負どころの3コーナーに差しかかり、ここでパーソナルラッシュが動く。早めに先頭を奪ってトーセンブライトを潰してしまおうという作戦だ。これに呼応してメイショウムネノリも行こうとするが、一気に前を捕らえるほどの勢いは感じられない。むしろ、ターフヴィジョンに大写しになったとき、場内を沸かせたのが、トキノコジローだった。3分3厘の位置から一気にスパートして、外から4・5番手をうかがう態勢で4角を回っていく。タカラアジュディと岩手勢は、このへんからレースについていけなくなり、脱落である。

直線入口で既に2馬身程度のリードを確保していたパーソナルラッシュ。追われるたびに後続との差がグングンひらいていく。まるでアドマイヤドンが圧勝した2年前のJBCみたいだ。こりゃあ強いぞ
問題の2着争い、潰されてしまったトーセンブライトがもがき苦しむなか、メイショウムネノリ・トップオブワールド・トキノコジローの3頭が外からこれに迫る。しかし、パーソナルラッシュとの差がどんどん広がっていくなか、これら2番手グループは、結局どの馬も脚色が同じになってしまった。

後続に9馬身差をつけてゴールしたパーソナルラッシュの走破時計は、なんと2分2秒8メイセイオペラの記録があっさり塗り替えられてしまったことは、驚嘆に値する。ちなみに、この前後のレースから馬場差を推定するかぎり、雨による高速化の影響はほとんど考えなくてよいようだ。まさに自力で叩き出した掛け値なしのレコード決着である。
春の時点では、騎手が押しても引いてもがんとして言うことを聞かない、ズブさばかりが印象に残ったこの馬、今では鞍上の意のままに動ける自在性をすっかり身につけるまでに成長した。チークピーシズ装着の効果絶大といったところだが、本来持てる能力とスピードが全開した今、打倒アドマイヤドンの最右翼にまで上り詰めたと評価していいかもしれない。おそらくは、JBCクラシックで実現するであろう初対決が、俄然楽しみになってきた。

ちなみに、私の馬券は当然パーソナルラッシュから。しかし、直前でトップオブワールドとの組み合わせを消去するという暴挙に出たため、すべて紙くずと化してしまった(苦笑)ああ、せめてトキノコジローが3着に届いていれば、ワイドの的中を引っかけることができたのに・・・・。

9月 21, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (5)

2004/09/20

盛岡は競馬日和!

morioka0920morning.jpgダービーグランプリ当日(9月20日)、盛岡競馬場にやってきました。
前夜の盛岡地方は曇り空に覆われていましたが、今朝はごらんのように素晴らしい秋晴れです。絶好の競馬日和に恵まれましたね。馬場発表は、もちろん良馬場
菅原勲騎手の負傷欠場は残念ですが、熱戦を期待しましょう!!

ダービーグランプリ(G1)
盛岡ダート2000・3歳オープン・定量
◎パーソナルラッシュ
○トーセンブライト
▲メイショウムネノリ


9月 20, 2004 岩手競馬, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (1)

【予想】ダービーグランプリ(G1)

road_to_jbc.jpg日曜日の中央競馬で、新幹線代とホテル代を何とか捻出することができたので、結局、中山から盛岡まで、そのまま遠征することにしました。日本全国を股にかけ、3連休すべて競馬場行き。気分はほとんどヤマノシラギク状態です(笑)ほんと、我ながら何をやってるんだか・・・・。
さて、盛岡駅から一歩外に踏み出してみると、アスファルトの路面がしっとりと濡れそぼっています。どうやら夕方にかけ、少量の雨が降っていたようですね。日曜の盛岡競馬も、午前中は稍重の馬場で行われていたとのこと。月曜の天気は「晴れのち曇り」の予報ですが、ダービーグランプリも稍重程度の馬場コンディションを想定しておいたほうがいいかもしれません。

さて、そのダービーグランプリの予想です。

第19回ダービーグランプリ(GⅠ)3歳OP・定量・盛岡・ダ2000


予想馬番馬名       騎手 所属
  1ウエストジーニアス小林俊水沢
  2スウィープザボード村 上盛岡
 3トキノコジロー  山田信川崎
 4トーセンブライト 小牧太JRA美浦
 5メイショウムネノリ蛯 名JRA美浦
  6キヨシンスパイダー板 垣水沢
 7タカラアジュディ 丸 野名古屋
  8アリアンロッド  南 郷盛岡
  9クリスタルアンバー草 地盛岡
 10クラトリジッコウ 鮫 島佐賀
11パーソナルラッシュ安藤勝JRA栗東
12トップオブワールド四 位JRA栗東
 13ダイワバンディット 北 村JRA美浦
 14マツリダブロッコ 沢 田盛岡

前走エルムステークスでは、チークピーシズ効果?で、春競馬のズブい印象を払拭してみせたパーソナルラッシュ。好位から自力で動くことができ、4角先頭を奪える脚質は魅力で、JDD上位組不在の同世代対決なら、一歩抜け出した存在と言っていいでしょう。

相手は、やはりJRA勢ということになりますが、エルムSで少々だらしない結果に終わったトップオブワールドの取捨が焦点。左回りコースでの実績には一応注目ですが、春の時点でも抜けた存在だったというわけでもなく、トーセンブライトメイショウムネノリあたりとの比較で、さほど差は感じられません。

地方勢も、南関東のチャンピオンクラスの参戦がないのが惜しまれますが、トキノコジロータカラアジュディなら、それなりに強力な布陣と言えます。何が何でもハナに行かなければという馬も見あたらないので、ここは逃げを主張する可能性のあるタカラアジュディのほうを上位に取りました。地元岩手勢ともども、健闘を期待したいと思います。

9月 20, 2004 岩手競馬, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (2) | トラックバック (4)

2004/09/19

【セントライト記念】コスモバルクにも死角はある

ダイワメジャー・ハイアーゲームの出走回避で、コスモバルク一本被りのムードがにわかに濃厚となった菊花賞トライアル・セントライト記念。このエントリを書いている時点で確認した単勝前売オッズは、なんと1.4倍である。この人気集中の構図、おそらく締切直前を迎えるまで、変化することはないだろう。

もちろん、コスモバルクがこれだけの支持を集めるのは、その素晴らしい足跡や、何か人の心を熱くさせるようなレースぶりから、当然と言える。自分自身も、応援している現役馬は?と問わたとき、この馬の名前を即座にあげると思うからだ。あらためて出走馬の顔ぶれを見渡してみても、その実績・能力において、この馬がトップに位置していることに疑いはない。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

しかし、そのコスモバルクがセントライト記念を確実に快勝し、菊花賞の舞台に向かうことが出来るか?と問われれば、話はちょっと異なってくる。実績・能力とも抜けた1番人気馬がふとしたことで脚もとをすくわれ、人気集中の構図が一変してしまう・・・・競馬ファンを何年もやっていると、そんなトラウマのような記憶にとらわれてしまうことがあるが、ことにセントライト記念の場合、これまでもそんな場面に数々出くわしてきた思い出があるからだ。

セントライト記念 1番人気馬の成績(過去18年)
3-3-4-8 連対率33.3% 単勝回収値40

古くは、ダービー馬ダイナガリバーが単勝1倍台の人気を裏切り、4着に敗退。これ以降も、リアルバースデー、レオダーバン、エアダブリン、オートマチック、イシノサンデーといった実績馬たちが3着以下の結果に甘んじている。メリーナイスホワイトストーンのように1番人気の支持に応え、春の実績馬が快勝という例も、もちろんあるにはあるのだが・・・・。過去の経験をふまるなら、圧倒的な1番人気馬を前にしても、思考停止に陥ることなく、人気馬の死角についてひと通り検討を加えておくのが、転ばぬ先に杖というものだ。

で、コスモバルクである。
その死角として想定できるのは、以下のファクターになる。
(1)距離不安
(2)折り合い不安
(3)ここで本番出走権を確保することが必須というプレッシャー
(4)外枠

距離不安説については、ダービーの敗因をそこに求めることもできるのかもしれないが、正直やってみなければわからないと言うしかない。むしろ課題は、そのダービーで露呈してしまった折り合い不安だろう。秋の復帰初戦となった北海道優駿でも、スタンド前掛かる仕草をみせていたというから、今回は五十嵐騎手もその点に十分配慮してバルクの手綱を取るはずだ。戦法としては、ダービーの積極策よりも、皐月賞時の差す競馬のイメージか。

ここで問題になってくるのが、(3)(4)のファクターである。開幕からまだ間もない中山芝コースでは、できるだけラチ沿いの位置どりを確保したほうが有利なのだが、各騎手もその事実を意識しているようで、土曜の競馬では、直線内目に馬が殺到しゴチャつく場面がみられた。日曜日もメインの前に芝のレースが計5鞍組まれているが、そのなかでインにこだわった結果、脚を余す有力馬が何頭か出てくる可能性が高い。菊花賞出走権を賭けてエントリーしているコスモバルク陣営にとって、そうしたトラブルだけは何としても避けたいところである。枠順も外目。ならばここは無理せず、コスモバルクの能力を信じて外を回していく、五十嵐騎手は、おそらくそんなレース運びを意識しているのではないか。

コスモバルクがこれまでマークした上がり3ハロンの最速タイムは、皐月賞時の33.8。直線余力を無くしたダービーを度外視すれば、その他の勝利レースでも、上がりタイムはすべで34秒台である。今回も極端なハイペースにならなければ、外を回しながら34秒台の末脚を繰り出すことは可能だろう。

しかし、今回の出走馬でこれと同等の上がり時計を重賞で叩きだした実績を有する馬がいる。ホウキパウェーブだ。この馬は、スパッと切れる決め手がない反面、最後まで衰えることなく末脚の威力を持続できるのが身上である。ハイアーゲームの2着に浮上してきた青葉賞のレースを思い起こしてみても、直線ラチ沿いから、じわじわと伸びてきて、一歩先に抜け出していたシェルゲーム・スウィフトカレントらを結局、負かしてしまった。運良く内目の枠を引いた今回、馬群を捌く技術に長けた藤田騎手の叱咤に応え、インから34秒台前半の末脚を駆使すれば、外から伸びてくるであろうコスモバルクに先着できる可能性も十分ではないか。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

これ以外では、やはり最内枠を引いたエスユーグランドが面白い。能力はありながら、なかなか勝ちきれなかった春シーズンの闘いを思い出せば、今回も他の有力馬に先着を許す可能性もあるが、戦績的にはホウキパウェーブと互角に近い評価を与えることができる。ただし、出走履歴が東京コースに集中しているだけに、右回りコースへの対応に一抹の不安が残るのも事実。

長期休養から復帰するエアシェイディ。ホープフルSで下したマイネルマクロス・マイネルブルックを物差しにするなら、格としてはホウキパウェーブやエスユーグランドよりも上に位置していただけに、仕上がり次第では怖い存在になる。ポイントは、発馬直後。さっと好位を確保し、4~5番手の位置につけて1コーナーを回ることができれば、単勝の可能性も含めて一考しておきたい伏兵ではある。

これ以外の馬では、メジロニコラス・ダークマター・マイネルポロネーズ・スマートストリームあたりまでが、3着候補という意味で馬券の対象に絡んでくる可能性があるとみたい。

結論
心情的にはコスモバルクを応援しつつも、上記に延々と書いた理由から馬券はホウキパウェーブを中心に組み立ててみたい。馬印で表現すると、こんな感じになりました。

◎ホウキパウェーブ
○コスモバルク
△エスユーグランド
△エアシェイディ
注メジロニコラス
注ダークマター
注マイネルポロネーズ
注スマートストリーム

馬券
3連単フォーメーション18点
 1着 4
 2着 13・1・11
 3着 1・2・9・10・11・13・15
 
押さえ馬券に4・13の2頭軸印の各馬に流す3連複を。

9月 19, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (27)

2004/09/18

【回顧】土曜日の中山競馬場では・・・・

ニュース番組などでは、プロ野球のストライキ一色ムードの土曜日でしたが、中山競馬場でも何かと話題の多い1日でしたね。

■堀江社長、中山競馬場に現る?!
プロ野球への新規参入を目指すライブドア社、堀江貴文社長(31)が所有するホリエモン(牡2歳、美・小桧山厩舎)が、18日の中山5R(芝1200メートル)でデビューを果たす。無料の応援ファンクラブは、すでに会員数6400人を突破しており、ライブドア関係者は意気揚がっている(スポーツニッポン 9月18日より引用)

そのホリエモンは、デビュー戦、特に見せ場もないまま、11頭中10着という成績に終わりました(笑)ライブドア関係者は「意気が揚がっていた」とのことですが、肝心のお馬のほうは、中山の急坂で「脚が上がってしまった」ようです。

horiemon0918.jpg実際にパドックで見たホリエモンの写真です。誤解を恐れずいうと、「たいした馬ではない」とみました。今回の結果は、余裕残しの仕上げだったとか、そういう原因によるものではなく、純粋な意味で競走馬としての能力が着順になってあらわれたと言うべきでしょう。これから、調教・レース経験を重ね、ダート適性を試すなど試行錯誤が続くとは思いますが、JRAの未勝利戦を突破できるどうか?現状では微妙なレベルだと思います。

今日は、堀江社長本人も、中山競馬場に現れたようです。パドックで、その他の馬主さんたちに囲まれながら、それらしき人が立って馬を眺めているのに気がつきました。ジャケット姿にノーネクタイ、かなり体格のよい方でしたから、おそらく本人でしょう。
しかし、その堀江社長、6400人も会員を集めるファンクラブを組織するなら、もう少し夢のもてる競走馬を購入してほしかったな。マスコミ的な話題だけが先行している感があって、気の毒だとは思うのですが・・・・。

■管理人の愛馬、デビュー戦4着

citrus_flavor0918race.jpg続く6レースの3歳未勝利戦に出走してきたのが、わが一口愛馬のシトラスフレーバー(牝3歳)。前回の記事にも書いたように、北村宏司騎手を鞍上に迎え、本日が晴れのデビュー戦です。
パドックでしげしげと観察させてもらいましたが、牝馬ながらかなり雄大な馬格の持ち主でしたね。両前脚にバンテージを装着していますが、脚もとに特に不安も感じられず、これなら今後、順調に出走を重ねていくことができそうです。

レースでは、ゲート試験不合格の履歴があるだけに、ゲートの入りとスタートダッシュがカギと思っていましたが、意外にもスンナリと枠におさまり発馬。道中は中団やや後方を折り合いながら進んで、ラストの直線勝負に賭けます。
正直、4コーナーを向いた時点で掲示板は苦しいかな?と思っていたのですが、そこからがこの馬の真骨頂でした。北村騎手のゲキのこたえ急坂をもろともせず、伸びる伸びる!「きたむら、きたむらっ!」と声援する声にも、思わず力が入りました。3着には僅かに及ばず馬券に絡めなかったものの、堂々の4着を確保してのゴールでした。
3歳牝馬のデビュー戦としては上々の滑り出しだったと思うのですが、サウスニアHPのレポートで、北村騎手のコメントを確認してみると、「終始フワフワして」思うような位置を取れず、だいぶ距離ロスをしてしまったとのこと。今回の着順は、そのあたりのキャリアの浅さと、前に行けなかったことが影響したものでしょう。優先出走権が取れなかったので、次走の予定は未定になりましたが、何とか3歳未勝利の番組があるうちに、チャンスをつかみ取ってもらいたいものです。

■3連単100万馬券、炸裂!
ついに出ましたね。中山12レースの3連単の配当が1,020,920円!札幌でも最終レースで1,265,940円の配当が実現。夢の100万馬券が相次いで炸裂ということで、JRAの発売窓口のなかでも、ちょっとソワソワ浮き足立っている職員の人がいるのを目撃しました(笑)実際に、払い戻しをている人を目撃したわけではないのですが(苦笑)
その中山最終レース、10・7・3番人気による決着でした。
私も、フォーメーションで軽く16点×100円の三連単を購入し、様子を見ていたのですが、自分の予想評価では「注-注-△」とヒモ3頭が上位に入った結果がこれ・・・・。いかにも「取れそうで、取れない」馬券という気がします。まあ、◎評価としたカフェヴィンセントが着外に沈んだので、どう転んでもハズレなのですが(苦笑)
実際に競馬場で新マークシードを使用し、3連単をあれこれ試してみると、多点買いで金額に軽重をつけるような買い方は、まず不可能です。
そこで、使いやすくなったと言われるフォーメーション・カードを使い、1点100円の均等買いをしてみたわけですが、それでも自分がいったい何点の馬券を買っているのか、即座に把握するのは難しいですね。3連単を買うなら、PATでTARGETの投票機能などを利用していくのが、結局、一番楽ではないか?という感想を持ちました。
競馬場では、ゴールドラッシュを煽る雰囲気に飲まれず、自分のスタイルを崩さないこと。これが、魔の誘惑からお財布を守るための教訓です。

■ターフィーくん、エスカレータに乗る

turfy50_on_escalator.jpg介添え役2人の誘導で、おっかなびっくりエスカレータに乗っていたターフィー50くん。やっぱり、中に入っている人の視界が、狭いせいでしょうか?かなり危なっかしい印象を受けました(笑)
新潟のような立体感のない競馬場なら、歩いて移動すればいいけど、地下からゴンドラまで6階分を縦に移動する必要がある中山では、なかなか大変そうでした(笑)

9月 18, 2004 ひとくち馬主日記, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (2)

【予想】土曜中山6レース 3歳未勝利戦

プロ野球界では、ライブドアの仙台本拠地構想史上初の選手会スト決定、競馬界ではハルウララの連れ去り騒動など、何かと話題の多い週ですね。これらのトピック、私もあれこれと考えを巡らせてはいるのですが、blogの記事として公開できるほど、キチンと筋道だてた見解を整理できていません。そんなわけで、現時点ではノーコメント・・・・。とりあえず、自分の立場だけ表明しておくと、こんな感じでしょうか。どちらかといえば多数派的な平凡な物の見方です。

 ライブドア仙台進出  堀江社長を支持
 プロ野球ストライキ  選手会の決定を支持
 ハルウララ連れ去り  宗石調教師を支持

さて、3連休の土・日は、両日とも中山競馬場に出勤してくる予定です(笑)
土曜日5レースの新馬戦には、堀江社長のホリエモンも出走してくるようですが、私の個人的メインレースは6レース・3歳未勝利戦
一口愛馬・シトラスフレーバー(写真の馬)が待望のデビュー戦を迎えます。

citrus_flavor0918.jpg 9月18日 中山6R 3歳未勝利 芝1800
 注 1ノースポリシー
 注 2サイズミックスター
   3マイネルチェッカー
 注 4ヤマニントゥドロワ
 ◎ 5エターナルハピネス
 ☆ 6シトラスフレーバー
   7サクラエスポワール
   8ピースオブフリー
 注 9タマモダンディ
  10スタートビット
 △11シャコーリボルバー
  12オンワードディアナ
 ○13ワンダフルボーイ
 注14セットフレイズ
                         注15サクラプリムローズ
                         注16タイキミスティ

メンバー的には、近5走掲示板をはずさず安定した戦績を残しているエターナルハピネスが一歩抜けている感じ。勝ちきれない印象もあるけれど、前走・新潟戦はメンバーの揃った一戦で、3着とはいえ評価に値する内容でした。

人気的には、これにタマモダンディ、サクラプリムローズ、ヤマニントゥドロワ、ワンダフルボーイ、タイキミスティらが2番手グループとして絡んでくる構図でしょう。
しかし、エターナルハピネスを別にすれば、有力各馬にも泣き所はあるようです。

キーワード1 内を通れる馬が断然有利
先週のレースをみるかぎり、芝コースはやはり内目を通って先行した馬が有利。
大外枠のタイキミスティは、前走出負けしているだけに、過信禁物。
サクラプリムローズも、差し脚質だけに、強引に外を回すレースだと、届けぬ危険が大きそう。

キーワード2 馬格が小さい馬は不利
中山芝1800では馬格の小さい馬が苦戦する傾向があります。各馬が内目の位置取りを取ろうとして肉弾戦を繰り広げる結果でしょうか?前走時点で馬体重が420キロを下回っていたサクラプリムローズ、ヤマニントゥドロワ、今回はどうでしょう?

(参考データ)中山芝1800・馬体重別成績(2004年)
 400~419キロ 0-0-1- 4 連対率 0%
 420~439キロ 1-1-0-23 連対率 8%
   ※連対馬2頭は、オースミコスモとヤマニンアラバスタ
 480キロ以上  10-5-5-78 連対率15%

キーワード3 直線の急坂克服がカギ
中舘騎手鞍上で先行粘り込みを狙うタマモダンディ。坂のあるコースでは実績がなく、急坂の克服がカギであると陣営自らがコメントしています。

そんなわけで、唯一の初出走馬ながら、シトラスフレーバーにも掲示板を狙える可能性はあるのではないかと期待しています。まだ8分程度の仕上がりか?と思いますが、直前追い切りでは3頭あわせの最内から終い先着する動きを披露し、推定馬体重が480キロ。鞍上の北村騎手は、先週インゴッド、シャイニンルビーに騎乗し、内目のコースから抜け出す好騎乗をみせています。出遅れなくインの好位を確保できれば、チャンスは広がるでしょう。「出脚そのものは相当速い」という陣営の評価に、ちょっと期待です。

馬券は、シトラスフレーバーの単勝(これは応援馬券)
エターナルハピネス・シトラスフレーバー2頭軸の3連複薄目流しを予定。

ちなみに、日曜日出走を予定していたもう1頭の愛馬=ゴールデンウィル(松山厩舎)は、仕上がり途上のため、今週のデビューを見送り、中山最終週のレースに目標を切り替えました。ううむ、残念。

9月 18, 2004 ひとくち馬主日記, 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/16

爽健美茶より「雨の本」 rain bookをもう一度

爽健美茶のCMに乗ってテレビから流れてくる唱歌「朧月夜」のカバー曲が、あちこちでちょっとした話題を呼んでいるようです。今夜のトリビアの泉の直後にオンエアされていたのは、マライア・キャリーのバージョン。歌詞がついていなくて「うーふぅふ、ううううぅ」(表記が難しい)とハミングしているだけの曲でしたが、ニュース的には中島美嘉バージョンのほうが盛り上がっているみたい。

歌手の中島美嘉(21)が15日に発売する10万枚限定のミニアルバム「朧月夜~祈り」が14日から店頭に並び始め、すでに4万枚以上を売り上げたことが分かった。バイオリニストの葉加瀬太郎(36)がプロデュースし、「爽健美茶」のCMソングで注目された「朧月夜」など7曲入り。発売当日にはさらに売り上げを伸ばすことは確実で、リリース初日に店頭から消える“異常現象”になりそうだ。
(ウェブ報知 9月15日より引用)

ううむ。どうも「限定」というキーワードや、発売当日にソールドアウトの「お宝CD」という話題ばかりが先行していて、ニュースから肝心の曲想までは見えてきませんね。実際に視聴をしてみても、特に強い印象までは感じられず、葉加瀬太郎がごくごく「軽めに」仕上げてみましたという、企画モノ的なノリを思わせる1曲です。
まあ、お茶のCMソングが、あんまりヘヴィなものでも困るとは思いますが。

B0000DJW6I.09.MZZZZZZZ.jpgしかし、あっさり目のお茶だけでは物足りない!もっとコクのある「朧月夜」が聞きたいという方がもしいるなら、ぜひお薦めしたいのが「rain book」によるバージョンです。これは、爽健美茶とはまったく関係なく、既に昨秋リリースされていた1曲。

まずは、黙って公式サイトで視聴をしてもらうと話は早いのですが、朗々と響き渡る伸びやかな女性ヴォーカルが歌う「朧月夜」に、思わず圧倒されることでしょう。たった一声で聴く者のハートをグイと鷲づかみにしてしまうような、インパクト抜群の美声の持ち主は、童謡出身の経歴をもつ異色ヴォーカリスト=山本容子さん
これ以外に視聴できる他2曲も、オリエンタルなアレンジに乗って郷愁を誘う「お家へ帰ろう」、何となくキャロルキングあたりを彷彿とさせるテイストが懐かしい「気づいてる?」となかなか味わいが深く、曲ごとに異なる個性をみせてくれます。

実は、この朧月夜を収録したrain bookのCD(Slow Music)も、店頭から消えかかっているようで、そこそこの大型店で探してみたのですが、既に在庫がみあたりませんでした。これは別に限定版だからという中島・葉加瀬版のような事情ではなく、単にマイナーな商品であること、それから、いったいどのジャンルに分類すべきか?、お店側にとって取り扱いが難しそうな音楽であることにも起因しているのかもしれません。J-POPの棚にも、癒し系音楽(笑)の棚にも置いていない・・・・まさか、童謡のコーナーの片隅にひっそりと置いてあるということはないと思いますが。私も、結局、amazonで購入しました。

さて、このrain book、当blogでは2度目の登場になりますが、定期的にライブの模様がレポートされている、ポレポレライブさんのサイトでまたまた8月の演奏時の写真がアップされていました。ライブのたびにオヤジキラーぶりを発揮しているようで、ほんとうに素晴らしいです(笑)最近は、東京と新潟でのライブ活動(路上ライブもあり!)が中心のようですが、是非、仙台あたりまで活動範囲を広げてもらいたいところ。
レパートリーには、CDに収録されている曲以外にも、かの名曲「風をあつめて」(はっぴぃえんど)などもあるようですが、いったいどんな歌声で聴かせてくれるのでしょうね。

ちなみに、これ以外に朧月夜を取り上げているミュージシャンには、槇原敬之もいます。こちらのほうも、キャラクターから想像されるとおりの歌いっぷりで、爽健美茶よりスカッと爽やか、ノーリーズンですね(笑)

9月 16, 2004 日記・コラム・つぶやき, 音楽 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2004/09/15

そうだ 中山に行こう!

さあ、あと3日頑張れば、待望の3連休ですね。週間天気予報によれば、この週末は各地とも絶好の天候に恵まれそうで、秋の行楽シーズンもいよいよ真っ盛り。競馬主催者も、JRAは土・日・月の3日連続変則開催、盛岡ではダービーグランプリG1の開催と、盛りだくさんのメニューを用意し、世の馬券オヤジたちの財布を狙っています(苦笑)狙われているとわかっていながら、自分の足が競馬場に足が向ってしまうのは、もはや確実でしょう。こればかりは、どうしようもありません。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

さて、当初この週末のスケジュールは、月曜日の盛岡競馬場遠征を中心に考えていたのですが、ここに来て少々事情が変わってきました。
というのも、遂にわが一口愛馬(サウスニアRH)が、この週末、中山競馬場でデビューを飾れそうな見通しになったのです。しかも、2頭まとめて!デビューといっても、POGで話題になるような2歳馬ではありません。ともに3歳というのが、ちょっと泣かせてくれます(苦笑)

■シトラスフレーバー 牝3歳 高市圭三厩舎 (父ラムタラ)
 9月18日(土)中山6R3歳未勝利(芝1800m)出走予定

■ゴールデンウィル  牡3歳 松山康久厩舎 (父Sadler's Wells)
 9月19日(日)中山6R3歳未勝利(芝2200m)出走予定

かたや、気性の悪さからゲート試験になかなか合格できず、浪人生活の苦汁をなめてきたツッパリ娘。かたや、牧場で釘を踏んづけたり馬房に目をこすりつけたりして生傷が絶えず、デビューの時期を逸した良血のお坊っちゃま。まあ、デキの悪い子ほど可愛いというけど、とにかくよくぞ出走にこぎつけてくれました。
同世代のエリートたちが、クラシック最終関門に向けしのぎを削るG2トライアル戦や、ダート王者を決するG1に出走する当週に、やっとデビューにこぎ着けたというのも何かの因縁でしょう。

そんなわけで、今週末は急きょ予定を変更し、中山競馬場に遠征してきます。

中山遠征のもうひとつの目的は日曜日のメイン=セントライト記念(G2)を目撃すること。注目はもちろん、菊の大舞台に向け、ここが正念場のコスモバルクです。
五十嵐騎手には、後々語り継がれるような凄いレースで、是非、春の鬱憤を晴らしてもらいたいもの。
日曜夕方時点で体力・財力に余裕が残っていれば、翌日の盛岡にも参戦しますが、冷静になって考えると、テレトラック三本木あたりで、おとなしく観戦していることになりそうですね・・・・。

9月 15, 2004 ひとくち馬主日記, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/14

【重賞回顧】マイネルモルゲン・オペラシチーには引き続き注目を

■京成杯オータムハンデ G3 中山・芝1600
前半3F35.7は、このレース過去10年のなかでも最も遅いペース。スピードの出る開幕馬場であったことを考慮すれば、超スローペースといってもいいだろう。それを見越して自らハナを奪いに行ったのがマイネルモルゲン。一瞬暴走か?とも思ったが、これは後藤騎手の作戦のうちだった。先頭に立つと、ラストまで11秒台のラップにまとめ、後続の決め手を完封してみせる。前半のスローが影響し、決着時計そのものは平凡にみえるが、レース内容は着差以上に強かったという印象である。

そのマイネルモルゲン。パドック映像をみるかぎり、プラス10キロの馬体重でもまったく太め感は感じられず、むしろ、しっかりと「身が入った」印象を受けた。特にトモのあたりの充実ぶりが素晴らしい。心配された気性のほうも、終始落ち着き払った態度で不安はなさそう。ここにきて、馬体・気性とも「ひと皮向けた感」がある。
Photo:(C)Horses.JP
(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

自分の予想記事のなかでは、「休養明けのローテで連対を果たしたのはG1級の実績馬か、軽量伏兵馬の逃げ残りの3例のみ」とコメントしたが、今年に関しては、マイネルモルゲンが「G1級の実績馬」に該当している可能性さえ感じてしまうと言ったら、誉めすぎかな?この後、マイルCSを目標にしたローテを歩んでいくのだろうが、気性面の成長がはっきりした今なら、逃げ・差し自在の脚質が大きな武器となる。現時点で通用の素地は十分と判断したい

2着シャイニンルビーは、近走の成績から軽視していたが、最内枠の利を生かした北村騎手の好騎乗で直線鋭い決め手を発揮。終わってから気がついたことだけど、この馬も有利といわれる北海道組からの参戦であった。

3着マイネルソロモン。パドック映像をみるかぎり、新潟シリーズ当時の状態は維持されていたと思うが、大幅な上積みまでは感じられず。小頭数・先行有利を意識して普段より前の位置取りでレースを運ぼうという意図はうかがえたものの、道中・直線ともスムーズに捌けなかったのが痛かった。G3なら勝てる力はあるのだが、脚質的に不確実性が伴うだけに、単勝では狙いづらいタイプ

クイーンSの好走を評価して、自分が本命に推したニシノムーンライト。道中はマイネルソロモンをマークして外から巧く立ち回っていたが、結局、直線伸びを欠き着外に沈んでしまった。上がり33秒台の決め手が問われるレースになると、このあたりが精一杯なのかもしれない。北海道からの転戦でも馬体はギリギリ維持されていたので、今後、牝馬同士の争いになれば、まだ台頭の余地はあるとみたい。

■朝日チャレンジカップ G3 阪神・芝2000
これレースも、異常と言えるほどのスローペース。実質的に直線の決め手だけが問われる内容で、サンデーサイレンス産駒のワンツー決着になったのも、終わってみれば当然の結果という印象だ。
自分が本命に推したオペラシチー。直線では何だかモタモタしていた印象ばかりが残るけど、デビュー後の過去3走では上がり34秒台の決め手を問われた経験がなかったので、まさにキャリアの浅さという弱点が露呈した形となった。
とはいえ、レース後、佐藤哲三騎手は「悲観すべき内容ではない」とコメント。直線よーんドンの競馬になってしまえば、サンデー産駒にはかなわないかもしれないが、今回の敗戦も糧にして、本番に向けた手応えをそれなりに感じているということだろうか。
確かに3連勝の内容を思い起こせば、決してここで見限れる馬ではなく、大舞台での巻き返しを一考しておきたい。ここ数年の菊花賞では、一時のスローペース症候群的なレースが影を潜め、本来の意味でのスタミナ比べの様相が強くなっている。もし、ヒシミラクルが勝った年のような展開になれば、怖い伏兵として台頭してくるのは、こんな馬かもしれないのだ。

■セントウルS G3 阪神・芝1200
馬券を買わずに観戦していたが、例年に比べ、メンバー・レース内容ともインパクトに乏しい印象。この結果が、本番のスプリンターズSに直結するかといわれても、ちょっとイメージがわいてこない。
ゴールデンキャストは、夏場を使い込まれていた順調度と、枠順・展開、鞍上強化が奏功したということだろう。
サニングデールは、59キロを背負った休み明けでよく追い込んでいるという見方もできるが、高速決着が予想される本番の舞台で、時計勝負に実績のないこの馬がどこまでやれるか?もちろん上位の1角であることは否定しないけど、一本被りの人気になるようなら、疑ってかかりたい存在だ。
いずれにせよ、少々層が薄くなっている感のある古馬スプリント路線。スプリンターズSでは、先行力のある別路線組に注目してみたいと思う。

9月 14, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (15)

2004/09/12

【京成杯オータムH】決定打を欠いて混戦ムードか

過去の戦績を対象としたデータ分析の手法からみると、京成杯オータムハンデには、狙い目の鉄則とも言うべき決定的ジンクスが存在している。「前走との比較で斤量が増えている馬」を狙っていけばよいということだ。中山・芝1600の条件で施行された過去9回分(02年は新潟開催)のレース結果を対象に、該当データを集計すると、こんな感じである。

Photo:(C)Horses.JP
(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

前走から斤量増の馬 
 3-2-2-4  連対率45.4% 単勝回収値191 複勝回収値145
比較的小幅な斤量増(+1~1.5kg)の場合 
 2-1-2-1  連対率50.0% 単勝回収値288 複勝回収値218

なるほど、近走メキメキと力をつけ実績を伸ばしている馬ならば、ハンデ戦のここはそれなりの斤量を課せられることになる。そんな上り調子の馬が勢いに任せて、ハンデの負担をはねのけ好走するというのが、このレースの基本的な骨格なのだろう。

しかし、そんな視点で今年の出走表を眺めてみると、とても困ったことになっている。前走から斤量が増えている馬が1頭もいないのだ(苦笑)秋競馬初戦のG3というのに、関屋記念や北九州記念あたりと比べてみても、正直、かなり手薄なメンバー構成・・・・。僅か9頭だての小頭数ではあるが、波乱のムード漂う一戦といえそうだ。

さて、前述の斤量ファクターを除けば、決定打といえそうなデータ・ジンクスもなく、過去の傾向と対策から、上位馬に共通するパターンを類推することは難しい。
強いて言えば、以下の傾向がヒントになるだろうか。

(1)休み明けの出走は減点材料
 10週間以上の休み明け 1-2-2-12 
 連対率17.6% 単勝回収値22 複勝回収値99

休養明けのローテで連対を果たしたのは、G1級の実績馬(ジェニュイン・サクラチトセオー)か、軽量伏兵馬の逃げ残り(シベリアンホーク)の3例のみ。実績よりも、夏競馬を使われてきた順調度を重視すべきレースだろう。
ただし、同様の傾向と対策が有効とみていた土曜日の朝日CCでは、オペラシチーを本命指名し失敗したばかりなので、一概にこのジンクスには頼り切れないという気も・・・。

(2)前走・北海道組が優位
 前走 札幌・函館組  4-3-3-14 連対率29%
 前走 新潟組      3-3-3-37 連対率13%
 前走・小倉組      0-0-1-9  連対例なし
 前走・中央4場組    1-1-2-15 連対率10%
 
夏場を順調に使われている組のなかでは、やはりレベルが高いと言われる北海道組が一応優勢といえそうだ。距離的には、芝1500メートル以上からの参戦馬がよいだろう。
 前走・札幌・函館 芝1500以上 4-2-3-6 連対率40%

(3)先行前残りの展開に注意
かつては、サクラチトセオーやクラウンシチーなどの追込馬が後方から一気に差しきり勝ちを決めていた印象が強いが、芝コースの高速化が進んだと言われる近3年(新潟開催の02年を含む)に限って言うと、いずれも前残り気味の決着。連対馬の位置取りはすべて、道中3番手以内のポジションを確保していた。

そんなポイントをふまえて、今年の出走馬の有力どころについて、あらためて評価を試みてみたい。

マイネルソロモン 56キロ(前走から増減なし)
新潟シリーズで披露した鋭い決め手は、確かにここでも上位と言えるだろう。苦手の道悪の心配がないことも好材料である。
ただし、関屋記念で3着に終わったのは、道中の位置取りが後過ぎたため。厩舎サイドは今回も「後ろから終いの脚を生かす」戦法を意識しているようだが、前の馬が止まらない開幕馬場で終始外を回すような安全運転だと、差して届かずの不安も・・・・
1番人気でも、単勝候補には推しづらいと思う。

マイネルモルゲン 56キロ(前走から2キロ減)
安田記念でも着差ほど、負けていないのは事実。中山マイル戦の実績も申し分ない。
ただし、休み明けの出走となる今回は、気性面でどこまで成長しているかがポイント。
小頭数で緩めのペースが予想されるなか、カッカした気性が暴発しなければよいのだが。

マイネルゼスト  53キロ(前走から4キロ減)
3歳から唯一の挑戦。同世代オープン2勝の実績を残し、ムーヴオブサンデーやフサイチホクトセイあたりを完封した実績があるので、軽視はできないだろう。だだし、休養前の葵ステークスでは、差す競馬への脚質転換が奏功した感があり、今回も道中は控える策だろうから、前残りの展開を想定すると評価は微妙になる。父ミスプロ系と中山マイル戦の相性もひと息(今年の単勝回収値13)

ニシノムーンライト 53キロ(前走から2キロ減)
前走クイーンSでは直線を向くまで終始好位を確保し、見所十分の走り。ゴール前失速気味だったのは、やはり距離が1ハロン長かったせいではないか。牝馬とはいえ、前走・北海道組のなかでは、この馬が筆頭格の評価になる。昨年も夏から秋に向け調子を上げ、4連勝を飾ったことは記憶に新しく、心強い材料だ。
前々走NSTオープンでのマイネルソロモンとの比較では、斤量差が1キロ有利になる分、逆転の可能性十分。

メジャーカフェ   53キロ(前走から4キロ減)
前走はメンバーが揃っていた函館芝1200を快勝。ハンデ4キロ減の恩恵は大きく、久々の重賞挑戦となるここでもそれなりに通用しそう。道中の位置取りも好位をとれそうだが、その場合、直線どこまで決め手を繰り出せるかが課題になる。

ミデオンビット   55キロ(前走から3キロ減)
近走、大敗が続きいささか精細を欠いている印象があるが、今回は単騎先行できそうなメンバーに恵まれた。元々芝の高速決着は大歓迎のタイプ。北海道当時の太めが解消してくれば、岡部騎手の手綱に導かれ、馬券の対象に残る可能性はけして少なくない。


結論
マイネルモルゲンが暴発して乱ペースにでもならなければ、やはり前残りの決着が濃厚だろう。北海道からの輸送で大幅に馬体が減っていないことを条件に、本命は◎ニシノムーンライト。江田照男騎手の「マジック」は、やはり中山コースでこそ、その本領を発揮する。

◎ニシノムーンライト
○メジャーカフェ
▲ミデオンビット
△マイネルソロモン
△マイネルモルゲン
注マイネルゼスト

<追記>
ヤマニンアラバスタの降着の一件、この記事を書き上げてから気がつきました。そんなわけですから、江田騎手のマジック云々の表現にけっして他意はありません(汗)
しかし、来週から騎乗停止となると、内心燃えるものはあるでしょう。そのあたりには大いに期待です。

それからあちこちの競馬blogを巡回しているうちに、マイネルモルゲンが気になりだしたので、印を注から△に変更しました。

9月 12, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (1) | トラックバック (23)

2004/09/11

【朝日チャレンジC】順調度と走破時計に注目すれば◎オペラシチー

土曜日は休日出勤の予定が入ってしまい、馬券を買えるかどうかわからない・・・・そんなわけで、秋競馬初戦の重賞ですが、思いっきり手抜き予想です。
データは、阪神競馬場で施行された過去8年分のレースから。

傾向と対策1 実績よりも順調度重視
 10週間以上の休養明けの出走馬の戦績 1-0-0-17
 半年以上の休養明けの出走馬の戦績   0-0-0-7
 (唯一の勝馬は96年のマーベラスサンデー。
   6月末に施行されていた札幌記念G3からの参戦だった)

夏競馬の余韻が色濃く残るこの時期。ここから始動する実績馬よりも、夏を順調に使われてきた組が優勢であることを裏づけるデータである。春競馬以来の参戦となる組は、基本的に評価を割り引いて考えることがセオリーといえる。

1年半の休養をはさんでここに出走してきた皐月賞馬ノーリーズンは、データ上消しの評価とせざるを得ない。武豊騎乗のスズカマンボも、日本ダービー以来15週の間隔が開いており、過大評価まではしづらいところ。

傾向と対策2 時計勝負!
過去8年のうち7年が2分を切るタイムでの決着。最近2年に限定すると、勝馬はいずれも1分58秒台前半の走破時計をマークしており、開幕週にふさわしい高速決着が続いている。
阪神競馬場では、先週の日曜以降降雨の記録がないことから、今年も良好な馬場コンディションのもとでのレースになる。仮にスローペースでも、1分59秒を切るタイムは当然想定しておくべきだろう。

このファクターから、扱いが微妙になってくるのがメジロマントル。単騎先行できそうな顔ぶれに恵まれたが、芝路線に転戦してから2000メートルで2分を切る決着に対応した履歴がなく、七夕賞・朱鷺Sの走破時計も平凡。高速決着にどこまで対応できるか、一抹の不安が残ると言わざるを得ない。

以上の傾向と対策から、結局、本命に推せるのはオペラシチー1頭のみとなった。
芝の中距離戦線では、まだ底を見せていない感があり、初の重賞挑戦となる今回もノンストップで通過の公算が高いだろう。

もう1頭条件をクリアするのが、追込馬サイライズシャーク。しかし、さすがにこちらは狙い辛い。昨年は武豊を鞍上に迎え1番人気の支持を集めたものの、結果は4着。馬群に入れず外を回して行かざるを得ない脚質のウィークポイントが阪神芝2000コースで露呈した形だけに、今年も掲示板以上の着順を期待するのはどんなものか。

一応の結論

◎オペラシチー
○スズカマンボ
▲メジロマントル
注サンライズシャーク 紛れたときの3着まで?

ねらいは◎の単勝。ただし、購入するかどうかはオッズ次第ということになりそう。
2着馬の予想に自信がもてないので、3連単購入は見送りかな?

9月 11, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (4) | トラックバック (21)

2004/09/10

ノンセクションリンクを追加しました

bp_logo.gif
以前から、MyblogListによるリンク集を利用していましたが、今回、競馬以外の様々なジャンルで興味深い記事を掲載しているblogを対象に、BlogPeopleによる新たなリンク集を作成・追加してみました。
名付けて「ノンセクションblog

ノンセクションというのは、和製英語らしいのですが、「枠が限定されていないこと」を意味する言葉。そんなわけで、競馬の枠にとらわれることなく、自分の興味のおもむくまま、面白いと感じたblogをこれからどんどん登録していきたいと思います。
記念すべき初回に、リンク登録させていただいたのは、以下のblogの皆さまです。

大西 宏のマーケティング・エッセンスさん
 ジャンル=ビジネス・社会全般
 とても有名なサイトです。政治経済からビジネス・日々の暮らしまで守備範囲も広く、切れ味鋭いコラムと共感できる正論が満載です。
毎度のことながら、思わず頷かされてしまいます。

Superfecta!さん
 ジャンル=??
 ハズレ馬券おやじの対極に位置するおしゃれなセンスがキラリ。ときには、こんな趣味の良いサイトをのぞいてみるのも、いいでしょう。ちょっとレトロなムードが漂っているのも、良い隠し味になっていますね。

nonnnonnnohibiさん
 ジャンル=??
 まったり系でしょうか?ちょっと掴みどころがない、謎のblogです。
 だけど、思わず和んでしまいます。読書記録がとても良いのです。
 
Jalan Straight View通信さん
 ジャンル=音楽
 井上陽水とスティーヴィー・ワンダーがメインディッシュ。
 感性としては、管理人と非常に近い何かを感じているフェイバリットサイトです。

クラシック映画館さん
 ジャンル=映画
 元「永遠のセルマ・リッター」さん。
 マニアックな映画批評に関しては、おそらくこのサイトの右に出る人はいないでしょう。

日曜日の静寂=maru-tetsu lifeさん
 ジャンル=デジカメ・グルメ
 「東京競馬場の鉄人」さんのblog。
 どこに行くにもデジカメ持参!というそのスタイルは「そのまま、そのままっ!!」にも、多大な影響を与え続けています。

むらのblogさん
 ジャンル=温泉
 みちのくレース、みちのく温泉がメインということで「そのまま、そのままっ!!」と趣味・嗜好がほとんど一致しているサイト。カジノ系スパムに苦しんでいるようですが、なんとか頑張ってほしいもの。
 
アブラな人のBlogさん
 ジャンル=音楽・温泉
 私が温泉巡りの指針として大いに参考にしている偉大なサイト=熊谷温泉さんが始めたblog。実はソウル・ミュージックのマニアックなコレクターだったのですね♪

赤木高太郎公式サイトさん
 ジャンル=競馬
 競馬以外のリンクといっておきながら、このサイトを取り上げたのは掟破りかな?
 とはいえ、レースの最前線に立っている当事者の発言を、こうして読むことができるのはとても喜ばしいことです。
 
ちなみに、従来から表示しているMyblogListのほうは、競馬リンク集として、引き続き充実させていくつもりです。

9月 10, 2004 ウェブログ・ココログ関連 | | コメント (8) | トラックバック (0)

2004/09/08

ダービーグランプリ(G1)の登録馬

岩手競馬やNARの公式サイトでは、まだ正式発表されていないようですが、秋競馬最初のG1レース・ダービーグランプリ(9月20日)の登録馬が出揃ったようです。「えるえるさいず」さんのHPに掲載されていた登録馬の一覧を転載させていただきました。
Photo:(C)Horses.JP(この画像の無断転載・複製はご遠慮ください)

各地区からの出走馬のレベル比較を行ううえで、一応の指標となるよう、週刊競馬ブック8月15日号に掲載された全日本合同フリーハンデの数値も引用し、表に付け加えてみました。

ダービーグランプリG1 盛岡ダート2000


馬名       性齢所属・厩舎 フリーハンデ
ダイワバンディット牡3美浦・増沢 M105
トップオブワールド牡3栗東・藤岡 M108
トーセンブライト 牡3栗東・湯窪 M100
パーソナルラッシュ牡3栗東・山内 M104
メイショウムネノリ牡3美浦・小島 M106
トキノコジロー  牡3川崎・長谷川I106
セトノシェーバー 牡3愛知・角田 
タカラアジュディ 牡3愛知・角田 I106
ヨシノイチバンボシ牡3愛知・錦見 
クラトリジッコウ 牡3佐賀・九日 
ウエストジーニアス牡3岩手・佐藤 
マツリダブロッコ 牡3岩手・城地 M90
チュウオーソール 牡3岩手・小西 
クリスタルアンバー牡3岩手・城地 

JRAからは、JDD(G1)1~2着のカフェオリンポス、アクイレジアの名が見えないのが残念ですが、ユニコーンS(G3)上位組を中心に5頭が出走を予定。
春競馬終了時点のフリーハンデをみるかぎり、トップオブワールドがその最上位に位置していますが、現時点の力関係では、やはり古馬混合のG3エルムステークスを快勝したパーソナルラッシュが中心でしょうか。
とはいえ、昨年のJRA上位組(ユートピア・ビッグウルフ)が、春の時点でフリーハンデ117~118の評価を与えられていたことを思い起こせば、今年のJRA勢はやや小粒なメンバー構成と言えるのかもしれません。

一方、地方馬に目を転じると、ハイレベルと言われる南関東勢上位組(アジュディミツオー、ベルモントストーム、キョウエイプライドら)の名前も見えません。
大将格は、JDDで3着争いの一角に食い込んだトキノコジローと、名古屋優駿(G2)でメテオバーストを下した実績をもつタカラアジュディ。そのタカラアジュディ、好調ならメイショウムネノリとほぼ互角の評価になるのですが、秋初戦の金沢サラブレッドCCを凡走しているのが気がかりな材料ですね・・・・。とはいえ、昨年の3着馬ミツアキタービン(笠松)も、春時点のフリーハンデは103程度の評価に過ぎなかったので、今年の地方馬上位陣が能力を出し切れば、上位進出の可能性もあると言えそうです。

地元・岩手勢からは、3歳世代のトップに位置するシャンハイジャパンが不出走
これに変わって、ウエストジーニアスマツリダブロッコら不来方賞上位組がチャレンジします。しかし、マツリダブロッコが中央遠征したときの戦績を考慮すると、今年はちょっと厳しそうな雰囲気です。地の利を生かして、頑張ってほしいのですが。

岩手競馬の参考レースの成績は、以下のとおりです。

不来方賞>3歳・盛岡2000m
1着:ウエストジーニアス(菅原勲)2.10.0
2着:マツリダブロッコ (南郷) 2身1/2
3着:エスエヌハヤテ  (板垣) 4身

岩鷲賞> 3歳・盛岡1400m
1着:シャンハイジャパン(草地) 1:25:9
2着:マツリダブロッコ (南郷) 6身
3着:ウエストジーニアス(菅原勲)クビ

9月 8, 2004 岩手競馬 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/05

【新潟2歳S】例年に比べ小粒なメンバーかも

2歳重賞の予想(特に夏開催時)というのは難しい。キャリアの浅い馬同士の争いになるので、各馬に関するデータの蓄積量が決定的に不足しているし、能力・適性にもとづく予想を組み立てようにも、それらのファクターを正確に把握することなどできないからだ。
まして、明日の新潟は降水確率50%の雨予想。高速決着のイメージが強い新潟の芝コースといえど、夏開催を通じて使い込まれた後なので、ある程度の渋化は避けられないと見ておく必要がある。

不確定要素だらけの一戦なので、まったく自信はないけど、新潟リニューアル以降の3年分(01年は距離1400メートルで施行)のデータを眺めてみると、おぼろげに浮かぶ傾向と対策はこんな感じだろうか。

(1)時計・指数上位をとりあえず信頼
(2)特にダリア賞1着馬は好走傾向あり
   (02年3着マルロス、03年1着ダイワバンディット)
(3)前走・小倉からの転戦組に好走例なし (0-0-0-3)

ううむ、いずれも決定打というには、どこか物足りないファクター・・・・

ともあれ、今年の出馬表を眺めてみると、時計的にはダリア賞の勝馬マイネルレコルトが他を一歩リードしている印象だ。TARGETの前走補正タイムが90。この馬に関しては、一応、例年の上位陣と遜色ないレベルにあると判断できるだろう。

しかし、これ以外の人気馬に関しては、いずれも強調材料に欠ける
小倉から転戦してくるエイシンハッピー(補正タイム84)1頭を除けば、前走で記録された補正タイムがいずれも80弱の水準。例年85前後の指数を有する馬たちが上位を争ってきたことをふまえれば、正直、物足りない水準である。

有力どころの1角・ショウナンパントルなどは、前半10F63.5の超スローペースで33秒フラットの上がりを駆使して勝ち上がっているだけに、指数が伸びないことに関して情状酌量の余地はあるかもしれない。しかし、過去にこのパターンで人気を集めていたタイムウィルテル(初戦新潟芝1600を上がり33.4で快勝。本番で4着)とどこかイメージが重なり、オッズほどの信頼は置けないという気がする。
そんな感じで、今年の上位人気馬について、過去の出走馬とイメージをだぶらせてみるとこんな感じになるだろうか。

マイネルレコルト  ダリア賞勝馬・時計上位
 過去の類似馬 ダイワバンディット(03年1着)マルロス(02年3着)
インティライミ   小倉芝1800勝ち
 過去の類似馬 マイネルベナード(03年4着)
ショウナンパントル 新潟芝1600勝ち・上がり時計優秀
 過去の類似馬 タイムウィルテル(02年4着)
エイシンハッピー  小倉芝1200勝ち
 過去の類似馬 ホーマンアピール?(02年8着)
アイルラヴァゲイン 新潟芝1400(稍重)勝ち
 過去の類似馬 トラストセレビー?(02年15着)
フェリシア     新潟芝1400勝ち・決め手有り
 過去の類似馬 クリスタルヴィオレ?(03年5着)

やはり、マイネルレコルトを別にすれば、今年の人気上位馬、例年だと本番で善戦レベルの馬たちという気がしてならない。

結論
各馬の道悪適性という最も重要なファクターがブラックボックスなので、馬券の勝負は禁物ではあるが、一応本命はマイネルレコルト。前走不良馬場の芝1800を勝ってきた点を評価し、関西馬インティライミを相手候補とみたい。

これらの組み合わせを軸にして、上記の人気各馬と、新潟マイル戦と相性のよいノーザンダンサーを父・母父にもつケージーカチドキ・タマヒカルあたりまでヒモに加え、小額の3連複で様子を眺めることにする。

9月 5, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ | | コメント (0) | トラックバック (29)

2004/09/04

買ってしまった・・・・(^o^;)

modern_dance02.jpg8月22日の記事で紹介したサウスニアの「会員限定特別募集」、本日午前、募集が開始されました。迷いましたが、結局、誘惑には勝てず・・・・。
1口だけ投資してしまいました。

 ■モダンダンス'02
 2002年6月1日生 牡馬 鹿毛
 北海道・白老産 
 入厩予定/栗東・角居厩舎

 父Fusaichi Pegasus 母モダンダンス 母の父Nureyev

2歳の遅生まれながら550kgを超えるという馬体重や、パンフレット写真で見る馬体からは、ヒシアケボノのようなタイプという印象を受けます。どちらかといえば、スピード型?ダート短距離戦が活躍の舞台になるのかもしれません。
現在、ファンタストクラブで調教中とのことですが、「目標は2歳デビュー」とクラブも公言しているので、晩成馬の多いサウスニア軍団のなかでは、比較的早い時期から楽しめそうです。

それにしても、これまで4頭に出資しながら、いまだ全馬未出走というダメ馬主の自分。現在、3歳馬2頭がデビューに向けて入厩中ですが、まだまだ楽観は禁物・・・・。
ひょっとして、今回出資したこの馬が一番先にデビューを飾ることになるのかもしれません(笑)

9月 4, 2004 ひとくち馬主日記 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/02

二岐温泉・大丸あすなろ荘 18歳未満入場不可にしてほしい

福島県は奥会津、地図でみるとほとんど栃木県との県境(ただし道は通じていない)の山奥にひっそり佇む秘湯である。宿の経営者はなんと「日本秘湯を守る会」の会長さん。かの名著「温泉教授の温泉ゼミナール」の著者である松田忠徳氏も、絶賛を惜しまない名旅館として知らている。

daimaru_3.jpg■二岐温泉・大丸あすなろ荘
 福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉
 泉質 単純温泉
/カルシウム硫酸塩泉

お風呂のほうは、露天付大浴場×2、渓流露天風呂×2、江戸時代に造られたという岩風呂×1の合計5つのお風呂を擁するが、すべて源泉掛け流し

どうですか?スペックだけみれば、温泉ファンとして100点満点をあげたくなる素晴らしさでしょう。

◆渓流露天風呂(男性用)
daimaru_2.jpg二岐川の渓流がドウドウと目の前を流れている。露天風呂から、河原へ降りていくことも可能であり、自然環境と一体となったロケーションは確かに素晴らしい。
浴槽を囲む岩の間を通して源泉が掛け流されており、湯温はぬるめ。単純温泉らしく特別な浴感はないが、その分ゆっくりと長湯を楽しむことができそう。

だたし、ちょっと残念だったのは、露天風呂に遊びに来ていたファミリーの子供たちが、川遊びに興じた後、風呂に戻ってきて「おしっこ、おしっこ!」と騒ぎ出したこと(苦笑)。さすがに、お父さんたちはたしなめていたけど、一緒に入っている者としては、やっぱり落ち着かない。まあ、都会では得難い環境なので、子供ならずとも開放的な気分になるのは理解できるが・・・・。こういう温泉は、やはり大人の楽しみとして、静かにまったり過ごすべきところだと思う。「18歳未満入場不可にしてくれ!」といったら、わがままだろうか?

◆自噴泉岩風呂(混浴)
daimaru_4.jpg江戸時代につくられた最も古いお風呂がこれだ。一歩足を踏み入れると、開放的な渓流露天とは対照的に、まるで洞窟のなかに入っていくような、ひんやりとしたムードに包まれる。浴槽の底は、ムキだしの岩盤だ。その岩盤の2箇所ほどにちょっと深い穴があいていて、そこからカルシウム-硫酸塩泉の源泉がふつふつと自噴してくるというのが特徴らしい。

それでは!ということで穴の中にちょっと足を入れて試してみたけど、お湯が湧き出してくるという触感までは伝わらなかった。自噴なので、どんどん湧いてくるときと、ひと休みしているときがあるということなのかな?
無色透明無臭のお湯はちょっと熱めで、写真手前のホースから温度調整用?に水がちょろちょろと流されていました。

◆大浴場(男性用内風呂+露天)
daimaru_1.jpg写真を見てもわかるとおり、前記2つの個性的な温泉と比べると、外見上最も凡庸な造りのお風呂である。ガラス窓の外には露天風呂も併設されているが、渓流からはかなり離れた場所に位置しているので、特に開放感のようなものは感じられない。しかし、浴感というポイントだけで比較するなら、意外にもこの内湯が一番気持ちよかった

岩造りの湯口からこんこんと掛け流されてくる源泉が、浴槽の縁から静かにオーバーフローしていく様を眺めていると、身も心もほんとうにまったりとした気分に浸される。松田忠徳氏の言葉を借りれば「名宿の気品漂う湯殿」。うむ、なるほどねえ・・・・。
人気は渓流露天や岩風呂に集中するだけに、「穴」として推奨したい一湯である。

今回は立ち寄りでトライしてみたが、ほんとうは宿泊して満喫すべきお宿だろう。
日帰りで利用する場合は、受付時間が11:00~14:30が短いので、注意してください。

9月 2, 2004 みちのく温泉 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/01

越後長野温泉 ちょっといい感じの一軒宿

rankei_1.jpg競馬が終われば、温泉だっ!
幸い、月曜日に休みが取れたので、今回も新潟県から福島県へ、日頃なかなか立ち寄れない名湯歩きの旅を楽しんできました。

 ■ 越後長野温泉 嵐渓荘
  新潟県南蒲原郡下田村
  泉質 ナトリウム-塩化物冷鉱泉(食塩泉)

今回のお目当ては、新潟にあるのになぜか長野温泉と呼ばれる、山に囲まれた一軒宿。「日本秘湯を守る会」会員の宿なのだが、全国的にはまだまだ知られていないダークホース的「秘湯」である。

というか、新潟県出身の自分も、つい最近まで知らなかったくらいだから、これはほんとに無名となのだ・・・・(汗)
しかし、この嵐渓荘。いろんな温泉サイトで下調べをしてみると、なかなか評判がよろしい。「渓流と吊り橋、水車の宿」「知る人ぞ知る秘湯」「料理に大満足」と魅力的なキーワードが心をくすぐる。Eメールでの予約も可能か・・・・そんなわけで、今回は「1泊2食フルコース付き」で楽しませてもらうことにした。出費はちょっと痛いけど、ここはせっかくの夏休み、もう「清水ジャンプ」の進境である。

北陸自動車道・三条燕ICから、山に向かって車を飛ばすこと約40分。地図で見るとかなり山間部に分け入っていく印象なのだが、実際には路面もよく整備され、快適なドライブを楽しむことができた。宿に到着する頃には日もとっぷり暮れており、ライトアップされた渓流と看板を目印に、無事、駐車場に到着である。

昭和初めの料亭を移築したという木造本館の建物は、さすがに歴史的な貫禄を感じさせてくれるもの。写真は朝に撮影したものだが、山間の暗闇のなかでぼんやりと灯りが点るその風情も、旅の気分を盛りあげてくれるようで、なんだか嬉しくなってくる。
さて、この宿のコンセプトを何よりも雄弁に物語ってるのが、ホームページに掲げられた「ご利用上の注意」である。(以下、嵐渓荘HPから引用)

rankei_2.jpg 田舎の一軒宿です。
 夏は暑いし、冬は大雪です。
 夏の川にはアブもいます。
 近くにスキー場はないです。
 携帯電話一部圏外です。
 新聞配達の遅延ときどき。
 ラーメン処なし。
 BARあります。
 わがまま通らぬ面もあり。

 けれど何度も訪れる方の
 いらっしゃる、好きな方には
 切ないくらいに最高のお宿
 なのかもしれません。

確かに、その看板に偽りはなかった。とりあえず、周囲には何もない
露天風呂には夜でもアブが飛来したし、携帯電話は完全に圏外(笑)。モバイルのネット接続など、どう転んでも無理な環境である。
何もないことを楽しむ。それがこの宿の最大のセールス・ポイントなのだが、実はそれだけではなかった。「切ないくらいに最高のお宿」と自負するだけあって、隅々まで行き届いた宿の気配り、これがほんとに素晴らしいのである。

たとえば食事は、地元で採れる山菜や川魚をふんだんに使った献立だ。新鮮な素材の味わい・・・・といえば聞こえはいいが、一歩間違えるとただの野暮ったい田舎料理になってしまうところだ。だが、ここの料理はまったく印象が違った。さりげなく(かつ大胆に)人の手が加えられ、素材のエグミを丁寧に取り除いた工夫の跡が感じされるのだ。わらびの煮付けひとつをとっても、ちょっと他では味わえないような、洗練された印象の一品に変身している。これには、ちょっと驚いた。

rankei_3.jpgもちろん、温泉も良いです
長年使い込まれ、温泉成分がしっかりと付着した大浴場も、最近作られた露天風呂付きの「山の湯」も、口に含むと芳醇な塩の味が感じられる本格的な食塩泉である。
循環方式も一部取り入れているようだが、そんなハンデを背負っているとは感じさせない。お湯の鮮度は、フレッシュそのものだ。真夜中にひとりで山の湯(写真の浴槽)に浸かっていると、本来無臭のお湯なのに、ほんのりと「塩の香」が立ちのぼってくるかのような雰囲気に包まれてくる。
けっして湧出量に恵まれているわけではない鉱泉なのだが、お湯を大切にし、泉質の良さを最大限引き出そうという設計上の配慮と日々の丁寧な管理が、功を奏しているのだろう。

ちなみに、この嵐渓荘。NHKのドラマ「川、いつか海へ」のロケにも使われた旅館のようです。三谷幸喜が脚本で、西田敏行が主演していた回。ロビーの隅にひっそりと写真が掛けられていたので、はじめてそれと気がついた。
普通だったら、フロントの上に出演者のサイン色紙がずらりと飾られるところなのだが、このあたりの控えめな演出が、また、ちょっといい感じである。
機会をみつけて、是非再訪してみよう。

9月 1, 2004 みちのく温泉 | | コメント (0) | トラックバック (0)