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2004/07/27

磐越の個性派温泉を行く

新潟競馬場遠征の帰り道に、立ち寄ってみた温泉です。
なかなかの個性派ぞろいだけに、施設や雰囲気で好みの分かれる所もあるとは思うけど、泉質ならどれも1級品!管理人が太鼓判を押します。

■ 咲花温泉 ホテル平左エ門
  新潟県五泉市佐取
  泉質 単純硫黄泉

日曜日に宿泊した「碧水荘」と同じ、咲花温泉の小さな温泉街に位置する旅館。
外から見る建物の佇まいは控えめそのものといった感じで、看板がなければ思わず通り過ぎてしまいそうである。
さて、ここのセールスポイントは、昨年春オープンしたばかりの露天風呂である。母屋の裏手、阿賀野川を間近に見下ろす川べりのそばに、岩風呂と檜風呂が1個づつ作られているようだ。普段は男女入れ替えを行いながら使用されているとのことだが、この日は岩風呂の方に入ることができた。岩に囲まれた湯船は思っていたより大きめのサイズで、7~8人はゆったり入浴できそうな印象である。

heizaemon_roten.jpg

前日に比べれば、だいぶ水かさも減ってきたとはいえ、阿賀野川は依然として茶褐色の濁流状態。そんな川の流れを一望しながら、静かに朝一番の露天風呂をいただく。
エメラルドグリーンの湯から漂ってくるのは、あのはんなりとした硫黄臭だ!露天だけに、温度はちょっとぬるめだが、その分ゆったりと長湯を楽しむことができそう。ううむ、なんと贅沢なひととき!

一方、昔からある内風呂のほうは、半月型の湯船にやはりあの咲花温泉の源泉が贅沢に掛け流されている。浴槽からどんどんオーバーフローし、惜しげもなく風呂場の床をぬらすお湯の量に注目してもらいたい。まさにこれぞ掛け流し!といった感じである。

heizaemon_uchi.jpg

湯船に身を浸すと、目も覚めるようなお湯のフレッシュさが全身を圧倒してくる。朝の閑散とした時間帯に入浴できたのも良かったのだろうが、お湯の鮮度という点なら、名湯ぞろいの咲花温泉のなかでも、この風呂がナンバーワンかもしれない。内風呂からも、大きなガラス窓を通して、阿賀野川の絶景を楽しむことができるのもいい。

露天を別にすれば、施設そのものは決して新しいものではないが、泉質のレベルの高さ、雰囲気の良さという点では、今回紹介する温泉のなかでも、安心して万人にお勧めできる場所だと思う。

■ 新津温泉
  新潟県新津市本町4丁目17-13 
  泉質 含重曹食塩泉

お次は今回紹介する温泉のなかでも、最も好き嫌いが分かれそうな超・個性派温泉
といっても、外見上は、単に老朽化がすすんだ場末の日帰り温泉なのだが・・・・。
整理整頓が行き届かず雑然とした雰囲気を漂わす建物の外観、おばちゃんが店番をしている古ぼけた受付、清潔感のない脱衣所と狭い風呂場・・・・。テレビ番組の大改造!劇的ビフォー・アフターに例えると、完全に「ビフォー系」の施設なのだ。油断していると、今にもリフォームの匠が現れ、すっかり解体されてしまいそうである。

nitsu.jpg

しかしこの温泉、実は全国のマニアから絶大な支持を集める「聖地」という、もう一つの顔をもつ。その理由は、源泉から漂う強力なアブラ臭にあった。
アブラ臭といっても、よくある薬品系や鉱物系の香りとは異なり、浴槽にそのまま灯油を垂らしたような単純明快な油の香りだ。しかも、その臭気は微かに漂ってくるというレベルを遙かに超え、浴室全体に力強く満ちあふれている。ここは凄いと噂にはきいていたものの、百聞は一見に如かず。こんな温泉、ほかにはちょっとないだろう。

ところが、そんな臭いをかぎながらお湯に浸かっていると、だんだんと気分も和らいでくるのだから不思議なもの。うっすらと白濁した泉質そのものは、ツルツルとした滑らかな浴感で、肌に心地よい。柔らかな、とろみのある入り心地とでも表現すればいいんかな?
そうこうしている間にも、地元の人々が入れ替わり立ち替わり入ってくるので、ひとり長湯を楽しむわけにはいかなかったが、夏の昼下がりに浴びる湯上がりの扇風機が、また気持ちのいいこと!そんなレトロな風情も含めてどこか懐かしく、なせか憎めない、愛すべき温泉というのが、自分の率直な印象である。


■ 東北原温泉
  福島県郡山市片平町庚垣原14
  泉質 単純泉

さて、自宅に向けて磐越自動車道を飛ばしている間も、新津温泉のアブラ臭が身体にまとまりついて離れない(笑)。それはそれで悪くないのだが、温泉放牧から日常生活に復帰する前に、ちょっとさっぱりしていこうというわけで、寄り道してみたのが、郡山市西部の田園地帯にあるこの温泉。以前訪れたとき、とても静かで柔らかな浴感に好印象をもっていたので、それに味をしめての再訪である。

tohokuhara2.jpg

到着してみると、駐車場には妙に多数の車が並んでいる。そんなに繁盛している温泉という印象はなかったので、何かイベントでもあるのかなと思って入場すると、広間で地元のじいちゃん・ばあちゃんたちが盛大にカラオケ大会を催しているところであった。
これには正直、ちょっと参ったなとも思ったが、こちらは通りすがりのよそ者。文句もいわず、そのまま黙って浴室に直行するばかりである。

しかし、風呂場に一歩足を踏み入れてみると、そこには静かな静かな世界が広がっていた。浴室全体に薄く漂う湯煙。控えめなサイズの浴槽にとろとろと掛け流されている源泉。ぬるめのお湯の中でそっと広がってくる気泡。咲花の硫黄臭や新津のアブラ臭のように、個性を主張してくるタイプのお湯ではないが、その分、人の気持ちを落ち着かせる何かがある。気がつくとカラオケの音も、ずいぶん遠くに感じられるようになっていた。あ、そろそろ夕暮れ時が近いんだな・・・・。

tohokuhara.jpg

ところで、この温泉の名前、何と読んだらいいか、わかりますか?
「ひがし・きたはら」温泉なのか?「とうほく・はら」温泉なのか?最近までわからなかったのだが、調べてみると「とうほくはら」温泉というのが、どうやら正解のようである。何だか東北を代表する大温泉のように気宇壮大な名前だが、実際は野に咲く花のように慎ましい温泉です。名は体を表すとばかりは言えないようだ。

7月 27, 2004 みちのく温泉 |

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コメント

私もひなびた雰囲気の温泉が大好きです。
温泉を中心にその土地の世界感が広がり、
よそものとして足を踏み込んだときの非日常感がたまりません。
だから日本には温泉場の数だけ小宇宙があるような感じがします。
競馬で当たったときの温泉は最高ですが、
外れて気分が落ちこんでいるときの温泉もなかなかです。家にいたら気分が沈むだけです。
ただ、レースの前のそわそわしているときには温泉はあまり向かないようです。

投稿: 助川助三 | 2004/07/28 12:15:02

助川助三さん、こんにちは。
鄙びた温泉の小宇宙・・・・言い得て妙ですね。
静かな温泉でくつろいでいると、まるでそこだけ時間が止まったような錯覚にとらわれるときがあります。現実世界と切り離された時空間だからこそ、身も心も芯からリラックスできるのでしょう。
個人的には、大規模なセンター系温泉や健康ランドの類も、けっして嫌いではありませんが、さすがにそんな場所になると小宇宙は存在していないようです(笑)
競馬場は小宇宙というより、大人の遊園地だと思っています。ちょっとお金がかかりすぎる遊園地ですが(笑)

投稿: 山城守 | 2004/07/29 0:41:34

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