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2004/06/07

【回顧】安田記念 雨とアンカツには勝てぬ・・

稍重馬場での決戦となった今年の安田記念は、安藤勝己騎手騎乗のツルマルボーイが悲願のG1初優勝。2着には外から伸びたテレグノシスが入り、馬連31.2倍の中波乱決着となった。

奇しくも、このblogが6月5日に掲載した記事-【展望】安田記念 勝馬の条件-で、決め手評価を「◎」とした馬同士によるワン・ツーフィニッシュとなったわけだが、肝心の自分の馬券はといえば、2頭とも無印の評価・・・・・・。後方待機の差し脚質を嫌い、実績・能力を度外視して、評価を下げたことが完全に裏目に出た格好だ。ううむ、そもそも自分にとって安田記念は、年間のG1を通じて、最も相性が悪いレースなので、始まる前からいやな予感はしていたのだけれど。これは素直に完敗と反省するしかない。

結論から言えば、レース前の激しい降雨で状態急変し、内外の有利不利がほとんどなくなってしまった馬場コンディションが、レースの結果に大きく影響を与えていたと思う。つまり、イン有利のトラックバイアスを前提条件として「グリーンベルト争奪戦」と読んでいた、自分のレース予想のベースが根本から変わってしまったわけで、これではもう手も足も出ない。午前中から降り始めた雨は、天気予報で1時間あたり2ミリ程度の降雨と報じられていたが、実際にはグリーンチャンネルの中継画面にも、大粒の雨がハッキリ映るほどの降雨量になっていた。さすがにJRAも11レースの馬場発表を「稍重」に変更していたが、実際には、限りなく「重」に近いコンディションにまで渋化していたのではないか?

パトロールフィルムでチェックすると、内ラチから6~7頭分くらいの幅で緑鮮やかなグリーンベルトを視認することはできるが、直線各馬の伸びをみるかぎり馬場の内外で、ほとんど差がみられない。ツルマルボーイは坂を上りきってからグリーンベルトの外に持ち出し脚を伸ばしてきたし、テレグノシスに至ってはさらにその外を通っている。
一方、前走で稍重馬場にソツなく対応していたウインラディウスは、渋った馬場にもがき苦しむように着外沈没。この1点を取ってみても、安田記念の馬場が、京王杯当時の稍重以上にタフな状態になっていたことの裏づけになるのではないか?

こんな渋馬場なのに、道中のペースは昨年の良馬場とほとんど変わらぬハイラップ。イン有利・早めに良い位置取りを確保したいという騎手心理からか?外の各馬(特に香港のセルフフリット)が熨斗をつけて先行争いに興じる格好になり、これがまた、直線で差し馬勢の台頭を助ける形となった。

ここまで事前に読めていれば、実績上位の差し馬によるワン・ツー馬券など、たやすくゲットできたはずなのに、気がつくのはいつもレースが終わった後。あとの祭りとは、こんなことを言うのだろう(笑)

1着 ツルマルボーイ 安藤勝己
雨になるといつも新聞で「道悪は割引」などと報じられているが、稍重馬場での連対率50%の実績を残しており、そんなに神経質になる必要はなかった。昨年のJCくらいの極悪馬場でなければ、馬場状態不問のタイプとみてよいのだろう。
道中はじっくり内目、直線馬群がばらけるのを待ってから満を持して決め手を繰り出す安藤勝己騎手の好騎乗が光った。それにしても、目下絶好調のアンカツ、レースの流れを見切る眼力の確かさには恐ろしいものがある。脱帽の一言。

2着 テレグノシス  勝浦正樹
「父トニービン」の一点だけ注目してみても、府中の稍重馬場はどんとこいのクチだろう。坂の上りからグリーンベルトの外側に持ち出したこの馬が、グイグイ駆け上がってくるのを見て、思わずわが目を疑ったが、これは単に私の目のほうが曇っていただけ。

3着 バランスオブゲーム 田中勝春
得意の休み明けを凡走してしまった大阪杯当時は、いかにも仕上がり途上という頼りない印象だったが、今日は気配が一変しており絶好調をアピール。パドックで一番目立っていたといってもいいのではないか?その好調ぶりが逆にアダとなって、向正面行きたがってしまった。3着は健闘の部類も惜しまれるレース内容。道悪は悪くない。

4着 ユートピア     四位洋文
この馬も気配が目立っていた1頭。腹が巻きあがり華奢さだけが目に付いていた近走の頼りなさが解消され、プラス2キロの数字以上に逞しさが感じられた。ブリンカの効果も大きく、終始好位から渋太く上位に食い込んだ。
アドマイヤドン・サイレントディールといったダートの王者クラスがドバイのトラウマに悩まされるようなら、今年のダート戦線の主役に躍り出る可能性も

5着 ローエングリン   横山典弘
ハナには行けなかったが、内で控えたレース内容そのものは悪くない。しかし、戦法を問わずマイルのG1で主役を張れるほどの勢いが感じられなかったのも事実。むしろ、中距離戦線に活躍の場を求めたほうがいいのかもしれない。

13着 ファインモーション 武豊
相変わらず牝馬離れした雄大な馬格。マイナス体重の影響はそれほど感じなかった。
しかし、今日はインで揉まれ込む競馬になって、課題である気性の脆さをあらためて露呈する格好となった。見かけによらず、この娘は臆病者なのだ
思い起こせば一番強かった当時、この娘はいつも外から他をつぶす競馬をしていた。また、牡馬混合戦の有馬記念や毎日王冠になると、武豊がきまって逃げの手に出ていたこと・・・・。
こうした事実は、ファインモーションのウィークポイントが今日のような競馬であることを、いみじくも示唆していたということなのだろう。

14着 ウインラディウス  オリヴァー
本質的に道悪巧者ではない、ということなのだろう。
前走の快勝と今日の凡走のギャップは、こなせる馬場とこなせない馬場の微妙なボーダーラインが、その間に存在していたということでしか、説明がつかない。

教訓 馬場状態の急変はPAT馬券師の泣きどころ。
   雨が降ったら、金額はくれぐれも控えめに・・・・。

6月 7, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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降り頻る雨の中、稍重の馬場状態で行われた今年の安田記念。 鮮やかな差し切り勝ちを収めたのは、これまで中距離戦線で脇役を演じてきたツルマルボーイでした。 名う... 続きを読む

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