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2004/06/24

【宝塚記念】 「強い世代」と「弱い世代」-タップダンスシチーはニッチな名馬か?

春競馬の総決算であり、現段階での現役最強馬決定戦と位置づけられるG1宝塚記念。今年も各世代を代表するオープン馬たちが顔を揃え、熱戦が期待できそうだ。




Photo:(C)Horses.JP

スポーツ紙では「過去10年、6歳以上の連対馬は皆無」というデータが話題となっているが、ちょっと視点をずらして、「世代間闘争」をキーワードにこのレースを眺めてみるとどうなるだろうか?現役最強馬を生み出すにふさわしい強い世代と、イマイチぱっとしない弱い世代の比較が今回のテーマである。例によって、競馬データベースソフトTARGET FRONTIER JVを使用し、分析してみた。

*宝塚記念の世代別成績(平成15年まで)


年齢同世代ダービー馬出走1着2着勝率連対率
現4歳世代ネオユニヴァース0%0%
現5歳世代タニノギムレット14.3%14.3%
現6歳世代ジャングルポケット11.1%33.3%
現7歳世代アグネスフライト120%0%
現8歳世代アドマイヤベガ1414.3%24.6%

3歳時にネオユニヴァースとサイレントディールが挑戦した現4歳世代の評価は、例数が少ないのでひとまず保留とするが、一見して現7歳世代が「弱い」という印象を受けるデータである。
同様にして、年間グランプリ有馬記念の成績も分析すると、どんな傾向が現れてくるだろうか?

*有馬記念の世代別成績(平成15年まで)


年齢同世代ダービー馬出走1着2着勝率連対率
現4歳世代ネオユニヴァース0%25%
現5歳世代タニノギムレット33.3%33.3%
現6歳世代ジャングルポケット12.5%12.5%
現7歳世代アグネスフライト120%8.3%
現8歳世代アドマイヤベガ166.3%12.5%

12頭が挑戦して連対わずか1頭という現7歳世代の頼りなさは、宝塚記念と同様の傾向を示しているといえる。ちなみに、唯一連対を果たした現7歳馬とは、1昨年ノーマークの大逃げで2着に粘りこんだタップダンスシチーである。

グランプリだけでは、データ数が足りないので、もう少し分析範囲を広げ、芝コースのG1古馬混合戦・距離1600~3200メートルを対象に、世代別の成績を比較してみよう。

*古馬混合G1の世代別成績 芝1600~3200(平成16年安田記念まで)


年齢同世代ダービー馬出走1着2着勝率連対率
現4歳世代ネオユニヴァース323.1%15.6%
現5歳世代タニノギムレット7611.8%15.8%
現6歳世代ジャングルポケット926.5%15.2%
現7歳世代アグネスフライト1224.1%9.0%
現8歳世代アドマイヤベガ13710127.3%16.1%

やはり現7歳が谷間の世代であることを裏づける結果になってしまった。
ちなみに、この世代のG1勝ち馬は、アグネスデジタル3勝、ゼンノエルシド1勝、そしてタップダンスシチーが1勝という内容である。この3頭、確かにG1制覇にふさわしい実績を残しているが、前後の世代と比較すれば、何となく「ニッチな名馬たち」という雰囲気が漂う。同世代のクラシック戦線において中心を占めていたのが、今は亡きエアシャカールやダイタクリーヴァ、トーホウシデンといった顔ぶれだったことを思い起こしてみても、やはりインパクトに欠けるという印象は免れない。

アグネスタキオン、クロフネといった超弩級の名馬を輩出した現6歳世代や、シンボリクリスエスが天下を取った現5歳世代、さらにはG1で勝ちきれなくても2着にはしっかり来ている優等生的な現4歳世代と比べると、どうしても小粒な感じのする現7歳世代。その屋台骨を事実上1頭で支えてきたタップダンスシチーが「現役最強」の称号を賭け、挑む宝塚記念。はたしてどんな結果が待っているのだろうか。

6月 24, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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コメント

山城守さん、こんにちは。
うちのblogにコメントありがとうございました。
最近、競馬系blogの「お気に」が増え、こちらへきちんと挨拶していなかったような気もして、参上つかまつりました。(へりくだって申し上げるのは、日本史が昔好きでして、管理人さんの名前に、やられています・笑)

今後とも宜しくお願いします。
(うちへのコメントにもレスしました。お手隙のときにどうぞ)

投稿: 桂馬 | 2004/06/26 12:58:42

桂馬さん、こんにちは。データ分析をネタに記事を書いている自分にとって、師匠格にあたる方からコメントをいただき、とても光栄です。
ご指摘のとおり、管理人のハンドルは、日本史関係から拝借してきたものです。気持ちとしては、同じ山城守でも、「蝮の斉藤道三」より「直江状の筆者」のつもりなんですけど、これは完全に名前負けですね。サブタイトルの「風流記」も、敬愛する隆慶一郎氏の小説「一夢庵風流記」から、これまた拝借してきました。山城守がいい感じで登場してきます。この小説、漫画にもなりましたね。今後暇をみつけて、米沢に遊びに行ってきます♪

投稿: 山城守 | 2004/06/26 23:17:32

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