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2004/05/31

【回顧】日本ダービー 「死闘」を振り返る

凄い競馬だった。1000メートル通過57秒台のハイペース、3~4角の勝負どころでの有力各馬の攻防、直線の死力を尽くした叩き合い・・・・まさに「死闘」とでも表現するほかないような、力と力のぶつかり合い。このほど激しい競馬を目の当たりにできたのは、本当に久しぶりのことだ。

厳しい条件のなか持てる能力を100%発揮して優勝の栄冠を手にしたキングカメハメハはもちろん、これを負かしにいって最後に力尽きたハイアーゲーム、そしてダービーをここまで盛り上げてくれたもう1頭の主役コスモバルクには、惜しみない賞賛を贈りたいと思う。

馬券的にはキングカメハメハに肩入れしていた自分なのだが、コスモバルクも昨秋の百日草特別からずっと注目してきた思い入れのある馬・・・・。直線に入って一杯の脚色になりながら、闘志を剥きだしにして懸命に盛り返してくるバルクの姿を、レースリプレイでみていると、何だか熱いものが胸にこみあげてきます。

1着 キングカメハメハ 安藤勝巳
道中の位置取りそのものは理想的だったが、ハイアーゲームのマークがきつく、4角で早々と先頭に立つ展開になったのは、想定外の出来事ではなかったか。実質的に3~4角あたりからゴールまで末脚を持続させることが要求されるキツイ競馬。それを克服してのレコード勝ちだから、高速馬場のアシストはあったにせよ、見た目の強さは額面通り評価してよい
鞍上の意のままに動ける強みは特筆もので、雄大な馬格からもまだまだ奥がありそう。
秋にはさらなる飛躍が期待できるが、個人的には菊花賞路線よりJCを目標としたローテが良いのではないかと思う。


2着 ハーツクライ   横山典弘
ハイペースを読み切って道中死んだふり。直線坂上から、力尽きる他馬を横目に矢のような伸び脚を披露。終わってみればちゃっかり2着を確保している。
ツルマルボーイなど追込馬に騎乗するとき横典がみせる常套手段なのだが、「カラ馬が走るようなイメージで走らせたかった」というレース後のコメント、なかなか言い得て妙ではある。ただし、本当に強い馬を相手に回すと、この戦法で勝ちきるまでは至難の業だろう。広い馬場、しかも直線平坦の京都コースあたりの適性が高そうだ。


3着 ハイアーゲーム  蛯名正義
好時計勝ちした青葉賞を上回るタイムで走ってはいるが、上がり3Fを比較すると、青葉賞の33.7に対し今回が35.9。強い勝馬を徹底マークし負かしにいった結果が、この数字と3着という着順に表れている。
本来、ゆったりした流れから終いの決め手を生かすのが能力発揮のパターンであるのに、今回はそれと全く異質の競馬試み、それなりの結果を残すことができた。そのこと自体、コスモバルクにまったく歯が立たなかった当時と比較し、この馬が大きく成長してきたことを裏づけるものだ。ただし、血統表から受ける印象ほど晩成タイプというわけではなく、案外、今頃が旬の馬なのかもしれない。


6着 ダイワメジャー  デムーロ
皐月賞当時から8キロ馬体を増やしての出走となったが、けっして太め感はなく、仕上がりそのものは悪くなかったと思う。経験を積むにつれ、パドックの仕草も常識にかかってきた感で、レースに行っての折り合いもマズマズ。今回の結果は、血統から来る「距離の壁」ということで説明がつけられるだろう。


8着 コスモバルク
もう既に多くの競馬ブログで語られ尽くした感があるので、自分が付け加えることはあまりない。結果的には、1週間前に自分が書いた「ダービー展望・コスモバルクの野望」ように、早めスパートの形になったが、五十嵐騎手の意に添うような仕掛けではなかったと思う。母父トウショウボーイの宿命がそのまま着順にあらわれてしまったような、この結果・・・・。仮に、折り合いの不安を露呈することなく道中を進んだにしても、上位に食い込んだ各馬の追撃を振り切るほどの余力は残せなかったかもしれない。
しかし、冒頭に記したように、この馬のたぐいまれなる勝負根性には、人の心を打つ何かがある。残念な結果におわってしまったが、さらなるチャレンジに期待をつなぎたい。

5月 31, 2004 競馬予想・回顧アーカイブ |

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