2008/07/20

【アイビスSD】経験値も問われる速力比べ

Niigata_long_straight_at_2008_jul_3夏の新潟名物・直線競馬の重賞競走。施行時期が開幕2日目に移され、今年で3年目を迎えるが、過去2年は、レース直前の驟雨や重馬場が災いし、優勝馬の走破時計も55秒台と低調な水準に終わっていた。だが、今年は土・日を通じ好天に恵まれそうで、パンパンの良馬場を舞台にした掛け値なしのスピード競馬になる。土曜日の500万下(閃光特別)で54秒5のタイムが記録されているのだから、重賞レベルでの決着タイムの目安は、おそらく53秒台中盤。ペース次第では、レコード更新の可能性も十分とみるべきだろう。
このレベルに耐えうる速力を装備した上位候補を見極めるために、出走各馬の持ち時計の比較が欠かせないが、今年のメンバーで直線競馬に出走した経歴をもつ馬は、わずかに5頭を数えるのみ。その最速時計も春競馬の条件戦で記録された54秒台なのだから、これではいささか心許ない。そこで、経験や持ち時計よりも、目下の勢いと軽量の利、さらには枠順の有利・不利のほうに注目が集まり、3歳勢や外枠の恩恵を受ける各馬が上位人気に支持されるという構図になっているようだ。
例えば、前日売り単勝オッズで1番人気の3歳牝馬エイムアットビップ。いかにもスピードに優ったタイプであり、昨年暮れのG1で僅差の3着があるなど実績も申し分ない。だが、この馬とて過去の戦績で経験している千メートル通過の最速ラップは2歳時(ファンタジーS)56秒9。確かに超ハイペースではあるが、それはあくまでコーナー2回のどこかで息が入る展開で記録されたものであり「参考」に過ぎない。果たして、どこまで時計を短縮することができるか?53秒台のスピード競走でラストまで踏ん張りが効くがどうか?それは、「やってみなければわからない」というのが正直なところだろう。

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7月 20, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/07/13

【七夕賞】前走エプソムC組の取捨選択を考える

Tosho_voice_at_epsom_cup_08全国各地の夏競馬を舞台に、芝の重賞5競走で争われる「サマー2000シリーズ」の開幕初戦は、福島名物のハンデ戦「七夕賞」。比較的重い斤量を課される重賞常連の実績馬に、軽ハンデの上がり馬が挑むというレースの興趣は、まさしく夏競馬に相応しい一戦といえるだろう。両者の比較では、重ハンデの実績馬に軍配が上がるケースが多いようだが、「格より調子」が重要と言われる夏競馬のこと。出走馬の実績比較だけでなく、近走のローテーションというファクターにも注意を払っておく必要がある。
そこで、前走レース別の成績を確認してみると、目立っているのが、前走エプソムC(東京芝千八)をステップに参戦してきた馬たちの活躍だ。過去5年で2勝・4連対。3着入賞まで含めるなら、毎年何らかの形で馬券に絡むという実績を残している。今年も、前走エプソムC組は全5頭がエントリー。これらの取捨選択が、レースの行方を占ううえでの重要なポイントになることは、論を待たない。
エプソムCと七夕賞・・・・東京と福島のコース形態や距離・負担重量の条件設定に違いはあれど、ともに最終週の荒れ芝を舞台に施行されるG3重賞である。メンバー構成も似たようなレベルになることが多く、これら両レースの上位馬の顔ぶれが共通していても、確かに驚けない。だが、実際の傾向は少し異なっており、両重賞の上位馬が単純に連動しているというわけではない。

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7月 13, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/07/06

【ラジオNIKKEI賞】軽量の恩恵プラスアルファが問われる

Fukushima_summer_series一昨年に負担重量の設定条件が「ハンデ」に改められて以降、54キロ以下の軽量馬が2年連続してワンツー・フィニッシュ。対照的に、55キロ以上のハンデを課せられた実績馬は「0-0-1-6」と苦戦を強いられており、クラシック未出走だった上がり馬有利の傾向が、従来以上に強調されている感がある。
そもそも「格より調子」を重視すべき夏開催の重賞レース。クラシックを目標に目イチに仕上げてきた反動が懸念される実績馬よりも、勢いに乗って参戦してくる上がり馬を狙うのは、セオリーに適っていると言えるだろう。今年も、ハンデ53キロで2戦2勝のダイバーシティが前日売り1番人気に推されるなど、大方の見解は、軽量の上がり馬優勢という傾向の再現を支持しているようだ。
だが、昨年・一昨年のこのレースを思い起こしてみると、当時の馬場状態は、雨で渋化した道悪だったり、ボコボコの荒れ馬場だったりと、時計を要する特殊な条件の下での争いだった。その事実には、改めて注意を払っておく必要がある。すなわち、スピードよりもパワーの優劣が問われる馬場状態になれば、通常の良馬場以上に、軽量の恩恵が上位馬の大きなアドバンテージとして作用していた可能性があるということ。2週前の阪神・マーメイドSの大波乱の結果にも象徴されているように、それもまた競馬のセオリーだ。

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7月 6, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/06/29

【宝塚記念】ドリームレースの夢からさめて

Meisho_samson_2007_jc春競馬のラストを飾るドリームレースと銘打ちながら、毎年のようにフルゲートに達しない出走頭数。エントリーしているのは、もう何度も手合わせをしているお馴染みの顔ぶれ。出馬表をいくら眺めてみても、ドキドキするような高揚感はいっこうに沸き上がってこない・・・・
こうして考えてみると、宝塚記念というのは、古馬G1のなかでも本当に地味な部類に属するレースだと思う。
もちろん、その年々によっては好メンバーが顔を揃え、混戦ムードが演出される場合もあるけれど、3歳牝馬ウオッカの参戦が賑々しく話題を集めた昨年のようなケースは、あくまで例外中の例外。多頭数で本命不在の大混戦よりも、人気を集める実績馬を中心に各馬の戦力図が比較的ハッキリしている今年のようなレースこそ、本来の意味で宝塚記念らしい一戦と言えるのかもしれない。
比較的小頭数のメンバー構成のなかを、人気を背負う実績馬が有無を言わせぬ強い勝ちっぷりを見せる。93年のメジロマックイーンや、96年のマヤノトップガンの勝利した宝塚記念がまさしくそんなレースのお手本だったが、今年のメイショウサムソンも今ではこれら古豪と肩を並べる実績を有する立場になった。春天で苦汁を飲まされた好敵手が宝塚には参戦してこなかったという事情も、上記の古豪2頭の優勝年と共通している。ならば、ここは素直に負けられない一戦と位置づけてもよいのではないだろうか?

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6月 29, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/06/22

【みちのく大賞典】人気の遠征馬、何するものぞ

Michinoku_daishoten今週はJRAの予想エントリをお休みして、岩手競馬・伝統の重賞を展望してみたい。「一條記念みちのく大賞典」は、盛岡春開催のハイライトを飾る古馬の王者決定戦。盛岡・水沢で施行される数々の重賞競走のなかでも最も高い格式を与えられた一戦であり、岩手競馬版の宝塚記念とでもいうべき大レースである。

優勝馬は馬運車にその名を刻まれ、岩手を代表する名馬として長く栄誉が称えられることになる。だが、出走馬の資格は、岩手所属馬に限定されるわけではない。「地方競馬全国交流競走」である以上、他地区からも色気をもった遠征馬がやってくる。

■盛岡10R・一條記念みちのく大賞典 ダート二千
Michinoku_daishoten_entry_hyou

今年も南関東からノムラリューオー、愛知からマチカネモエギの2頭が参戦を表明。前者は岩手のトップジョッキー小林俊彦を、後者はおなじみ名古屋の吉田稔騎手を鞍上に配してきたことからも、この一戦に臨むモチベーションの高さが伝わってくる。特に前者は1か月前にも岩手に遠征して、水沢のシアンモア記念(ダート千六)を制しており、9歳の高齢ながら、ここでも主役候補の筆頭という下馬評が高いようだ。

一方、これらに対する岩手勢は、大将格のテンショウボスが骨折で参戦を見送り、サイレントエクセル・エアウィードら有力どころも今回は休養明け初戦。そのせいか、今ひとつ意気込みが上がっていないという印象を受ける。地元専門紙(ケイシュウNews)の本命・対抗評価をみても、予想印は他地区からの遠征馬2頭へと集中している。
だが、これら遠征馬2頭は、けっして大回りコースの距離二千という条件でも大歓迎というタイプではない。

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6月 22, 2008 岩手競馬, 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (4)

2008/06/20

オフィサー、帝王賞(JpnⅠ)に挑戦

Officer_going_to_teiohsho上半期のダート戦線を締めくくる大井競馬のG1競走・帝王賞
今年は、6月25日(水)にレースが予定されているが、肝心の大一番まであと1週間を切った段階に至って、JRA勢の有力どころが次々と出走回避を表明。思わぬ番狂わせの結果、どうやら当ブログのひとくち馬オフィサー(6歳・栗東・森厩舎)に「出走可能です!」と、お呼びが掛かっているようだ。
このレースに登録した時点でのオフィサーの出走順位は、JRA所属の登録馬のうち上から数えて8番目。つまり補欠の第3位という順番だった。何事も起こらなければ、まずゲートにたどり着くことさえ許されないポジション。敢えてそれを承知のうえで、陣営がこのビッグレースに登録を済ませていたのは、「エントリーすることに意義がある」というオリンピック精神の発露、もしくは単なる冷やかしと見るのが常識というものだろう。
だが、同馬が主戦場としているJRAのダート短距離路線はオープン馬が過剰気味で、適条件のレースとなれば、常に除外ラッシュとの戦いを覚悟せざるを得ない状況。普段とは少々勝手が違う条件であっても、出走の目がゼロでない限り、僅かな可能性を模索してみようというスタンスは悪くない。当初は函館シリーズ参戦を目標に調整を進めていたオフィサーだが、吉報が届いた以上、大一番に矛先を向けることに迷いはなかった。「正式に目標をこちらに切り替えました」(森厩舎・日高助手~広尾TCメンバーズサイトより引用)と、早くも臨戦態勢は整いつつある。
鞍上にも、福永祐一騎手を配することが早々と発表された。

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6月 20, 2008 ひとくち馬主日記 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2008/06/15

【エプソムC】サンデー系の受難は今年も続くのか

Fast_rock_at_fuchu_s土曜日の朝、岩手・宮城の両県で震度6強を記録した地震には、ほんとうに驚かされた。被害を受けた地域の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
こんな時に不謹慎との誹りを受けそうだが、1ファンとしてやはり気がかりなのは、岩手競馬への影響だ。震源に近い水沢競馬場では、地震当日の土曜日も平常通り場外発売が行われた模様であり、まずは一安心といったところだが、先行きは予断を許さない。開催中の盛岡への競走馬の輸送や、馬券の売上に何らかの影響が及ぶことは必至だろう。水沢に生活拠点を置く厩舎関係者や騎手にとっても、不安のなかでレースを強いられる辛い開催になりそうだ。だが、こんなときだからこそ、被災地の方々を元気づけるような熱戦を期待したい。遠く府中の杜から、エールを送ります。

さて、東京競馬はいよいよ春開催のフィナーレ。メイン競走にはG3の重賞・エプソムCが組まれている。このレースは、知る人ぞ知るサンデーサイレンス系種牡馬の鬼門というべき一戦だ。
コース改修が施された03年以降、エプソムCに出走したサンデー系産駒の成績を改めて確認してみると「0-0-2-25」。サンデー直子だけでなく、フジキセキやダンスインザダーク産駒のような孫の世代も含め、まだ1頭も連に絡めていないことに改めて驚かされる。
この事実が何を意味しているのか?といえば、まず第1に開催後半・しかも雨の影響を受けることが多い季節ゆえに芝コースの傷みが確実に進行しているということ。そして、そのような馬場コンディションゆえ、毎年のように上がりの速さを要求されない我慢比べのような競馬が繰り返されているということだ。
良馬場で競馬が行われる今年も、果たして昨年までと同様に、サンデー受難の結果が繰り返されるのか?その見極めが、レースの行方を占ううえでの最大のポイントと言えるだろう。

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6月 15, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/08

【安田記念】屋根から考える香港勢の取捨選択

Good_baba_2007グッドババ(好爺爺)アルマダ(好利威)、そして一昨年の覇者ブリッシュラック(牛精福星)。今年も香港から3頭の刺客が襲来し、2か国対抗戦の様相が色濃くなった安田記念だが、これら香港勢の取捨を抜きにして、レースの行方を占うことはできない。身も蓋もなく、いきなり結論から先に書いてしまうが、今年に関しては「取」の選択をすべきというのが、当ブログの下した結論だ。
注目すべきポイントの第1は、前哨戦チャンピオンズマイルの走破時計。このレースで1分33秒台の走破時計を記録し上位入線していた馬なら、近年の安田記念では凡走例が無いという事実だ。今年のレースは、1着のグッドババが1分33秒5、2着アルマダも1分33秒7。2頭が基準をクリアしている。
第2のポイントは、手綱を取る騎手がいったい誰かということ。過去5年の香港馬に関するデータを洗い直してみると、この点については面白い傾向が出ていて、前走からの騎手乗り替わりで安田記念に参戦してきた香港馬はハッキリと「」、前走と同じ騎手を配してきた場合は「」という選択が、正解であることがわかる。

■香港馬 騎手乗り替わり別成績(03年~07年)
 騎手乗り替わりで参戦 0-0-1-6
 前走と同一騎手で参戦 1-0-1-2(うち4着1回)

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6月 8, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (6)

2008/06/01

【日本ダービー】皐月賞組はそんなにダメなのか?

Black_shell_at_nhk_mile_c_08主役不在。そんな頼りない形容こそが相応しく思えた今年の牡馬クラシック戦線も、同世代の頂点を決める大一番を前にして、ようやく有力各馬の勢力図のようなものが浮き彫りになってきたように思える。
ターニングポイントとなったレースは、3月の阪神・芝外回り千八で争われた毎日杯(G3)だ。1着馬の走破時計(1分46秒0)が良馬場を考慮に入れても優秀な水準で、高レベルと評されてきた重賞だったが、このレースの上位2頭が次走で示したパフォーマンスが、何と言っても圧巻だった。勝ち馬ディープスカイは、NHKマイルカップ(JpnⅠ)に矛先を向けると、桁外れの決め手を発揮し後続を圧倒。2着アドマイヤコマンドも、次走の青葉賞であっさりと勝利をおさめ、ダービーの優先出走権を手にしている。毎日杯といえば、失礼ながらクラシックの裏街道という位置づけがお似合いの地味な重賞競走。そこで上位を占めた馬たちが、およそ2ヶ月後のダービーを前にして一躍主役候補として脚光を浴びることになるとは、その時点でいったい誰が予想し得ただろう?
ダート無敗からの挑戦が話題のサクセスブロッケンも含め、どうしても別路線組に注目がが集まりがちになるのは、本来なら主役を張るべき皐月賞組の頼りなさに起因した現象とも言えるのかもしれない。その皐月賞といえば、逃げた馬を後続が捕まえきれぬまま、上位各馬が団子状態でゴールに流れ込んだ単調な展開。勝馬の走破時計も2分1秒台後半と平凡な水準だった。レースを振り返ってみても、各馬ともダービーに向けて巻き返しを期待できそうな材料が乏しく、おまけに勝ったキャプテントゥーレも骨折で戦線離脱を余儀なくされる始末。皐月賞組と別路線組・・・・両者の比較では、どうしても勢いに勝る後者に軍配を上げたくなる。
だが、皐月賞出走組が、3歳春の時点で同世代トップクラスの能力・実績を有する競走馬であるという構図そのものは、例年も今年も変わらない。その事実を軽く見るべきではないだろう。

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6月 1, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2008/05/25

【オークス】桜花賞凡走から巻き返せる条件とは?

Black_emblem_at_oka_shoウオッカダイワスカーレット、そしてベッラレイア。世代を牽引する強い牝馬が次々と現れ、豊作の印象が強かった昨年の3歳世代とは対照的に、今年は牝馬クラシック第2弾の時季を迎えても、いまだに主役候補が不在。依然として、混戦ムードの解消される気配が見えない。桜花賞は、3連単700万円の超・高額配当が飛び出す大波乱。上位人に支持されていたトライアル上位組が揃って凡走する一方で、単勝2桁人気の伏兵が3頭も掲示板に載るという不可解な結果に終わった。だが、その着順は能力よりも、展開やコース取りによるマギレを色濃く反映した感があり、距離が八百メートルも伸びるオークスで、そのまま参考にできるとは思えない。
とはいえ、過去10年のレースを振り返ってみれば、前走・桜花賞出走組は、オークスでも7頭の優勝馬と8頭の2着馬を輩出している。何だかんだ言っても、頭から桜花賞組を無視したオークスの予想というのもあり得ないだろう。前走・桜花賞組の取捨選択。それが、オークス予想の最重要ポイントであることは、今も昔も変わらない。
厄介なのは、前走・桜花賞上位組だけではなく、凡走組の巻き返しにも警戒を怠れないということだ。過去10年のオークス上位馬には、桜花賞で掲示板を外していながら、府中の二千四百で突如として復活を遂げ、波乱の立役者になった気まぐれな牝馬が少なからず存在している。最近では06年のフサイチパンドラ(桜花賞14着→オークス2着)がその典型例。もう少し前の時代に遡ってみれば、ダイワエルシエーロ(桜花賞7着→オークス1着)やスマイルトゥモロー(桜花賞6着→オークス1着)の名を、歴代優勝馬のなかに見つけることができる。

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5月 25, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (3) | トラックバック (3)

2008/05/18

【ヴィクトリアM】天才・武豊に死角あり

Take_yutaka_with_faridat最近、職場の宴席で「JRAのG1レースで儲ける秘訣」というのが、ちょっと話題になったことがある。話題を持ち出した某氏曰く、「1番人気の武豊を蹴飛ばして買う」というのがその秘訣らしい。いかにも穴党らしいシンプルな馬券術なのだが、なかなかどうして、これが効果テキメンなのだそうだ。
そう言われてみると、当ブログ管理人も、最近のG1レースでは武豊騎手との相性があまりよくない。この1年間、ブログで公開したJRA・G1(Jpn1を含む)の予想エントリのうち、武豊騎乗馬を本命にしたことが6回あったが、その成績は「1-0-0-5」と目を覆うばかりの惨状を呈している。絶望的な相性の悪さには天を仰ぐばかりだが、自分の馬券を紙くずに変えたこれら6頭の本命馬は、当時いずれも1~2番人気に支持されるのが当然と思われていた実力馬ばかり。それぞれに敗因があるとはいえ、3着にすら食い込めず敗退しているようでは、昨年の秋天当時、武騎手が優勝インタビューで飛ばしたジョーク「国民の信頼に応える」も悪い冗談だったように思えてくる。どうやらこの問題、単に相性の善し悪しだけで片付けてよいことではなさそうだ。

1987年のデビュー以来、20年以上の長きにわたり天才騎手の名をほしいままにして、中央競馬のトップに君臨してきた武豊も、来年には不惑を迎えるお年頃。全盛時との比較で身体能力に衰えが無いといえば、やはり嘘になるだろう。05年の年末には、ディープインパクトという最良のパートナーが引退。そして昨年になると、アドマイヤ軍団との訣別や関西競馬界におけるエージェントたちの勢力図の変動など、不都合な話題もちらほらと聞こえるようになってきた。
とはいえ天才は死なず。今シーズンも既に60勝以上をマークし、全国リーディング首位の座をがっちりキープしている。表面的な数字を見ている限り、武豊は、まだまだ競馬ファンの信頼を裏切っているとは思えない。
そこで、もう少しデータを掘り下げ、武豊騎手が騎乗したJRA・芝の重賞競走で、07年以降それ以前の3年間(04~06年)における戦いぶりを比較してみることにした。両期間の脚質別・戦績比較データである。

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5月 18, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2008/05/13

【愛馬追悼】悲しい別れは突然に

Scepteredセプタード(当ブログひとくち出資馬)
父  Dubai Destination
母父 Nashwan
栗東・平田修厩舎 広尾TC所属
通算成績0-1-0-6
5月11日京都第1レース
9着で入線後、故障により予後不良
(写真は広尾TC公式サイトより転載しました)

日曜京都・朝イチのダート未勝利戦。待望の初勝利をめざしエントリーしていた愛馬が9着に敗退したというレース結果は、この日の朝、東京競馬場に出かける時点で知っていたし、鞍上の小牧太騎手が負傷しそれ以降のレースで乗り替わっていたことも、場内アナウンスで何度か耳にしていた。しかし、実際のレース映像を目のあたりにしたのは、日曜の夜、自宅にたどりついてからのこと。
左前球節部の開放もしくは粉砕骨折発症による予後不良・・・・・。直線で力尽き、後退を強いられたとはいえ、それでも先頭から9番目にゴール板を駆け抜けた愛馬が、その直後にまさか生命にかかわる程のアクシデントに見舞われるとは、全く思いも寄らない出来事だった。率直にいうなら、悲しいというより、今でも信じられない思いで天を仰ぐばかりである。
ゴール後、転倒した愛馬から投げ出され負傷した小牧騎手によるなら、同馬に異変が生じたのは、ゴールの手前で既に手応えを失ってからのこと。直線入口で内・外の両馬から挟まれる格好になり、一瞬身体を捻るような不自然な体勢を強いられたことは映像でも確認できるが、どうやらそれが直接の原因ということでもないようだ。

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5月 13, 2008 ひとくち馬主日記 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2008/05/11

【NHKマイルC】雨にぬれても虚心坦懐

Pink_cameo_the_winner_of_last_year何か時季的な理由でもあるのか?それとも、誰かの日頃の行いのせいか?春の3歳マイル王決定戦は、とにかく雨に縁の深い一戦である。
写真は、昨年のNHKマイル当時のパドック風景から。この数分後にあっと驚く大波乱の主役を演じることになるピンクカメオの背景には、一斉に傘の花が咲き乱れている。思い起こせば昨年のレースばかりでなく、一昨年も雨空の下での中波乱決着。そして今年も、前日朝から五月雨が降り続き、府中の芝は既に土曜の午後から稍重まで渋化している。天気予報によるなら、残念ながらこの雨は日曜夕方まで降りやみそうもない。1時間1ミリ程度の雨量自体は大したものでなくとも、パンパンの良馬場でのスピード決着は望み薄と覚悟すべきだろう。
これで3年連続して雨のなかでのレース。ならば、過去2年の競馬から何かヒントを探せないものかとも考えてみたが、どうやらその試みも無駄骨に終わってしまいそうである。馬場の内目が断然有利な状態で各馬のコース取りの巧拙が明暗を分けた06年。残り200メートルの地点でまだ後方に位置していた追込馬が大外から猛然とゴボウ抜きを決めた07年。同じコースの同じような馬場状態で行われたレースとは、とても思えない対照的な決着であり、2つのレースの間に何か共通項のようなものは見いだせなかった。

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2008/05/04

【天皇賞・春】夢のつづきを、見に行こう。

Hokuto_sultan_2007_winter_2貴方にとって最も印象に残る最強馬とはどの馬か?競馬ファン100人に訊けば、それこそ100通りの回答が返ってきても不思議ではない、そんな質問を受けたとき、当ブログ管理人なら、迷わずその名を挙げる1頭のサラブレッドがいる。天皇賞馬・メジロマックイーン。91年、92年と春の盾2連覇の偉業を成し遂げた芦毛の怪物である。

長丁場で要求される無類のスタミナと中距離戦での俊敏なスピード。それらを絶妙のバランスで兼ね備え、勝利はすべて他馬を寄せつけぬ横綱相撲。明け6歳(現年齢表記では5歳)当時、トウカイテイオーとの世紀の対決に沸いた春天では、4角で外から迫った好敵手を一瞬にして突き放し、最強馬にふさわしい圧倒的貫禄を誇示してみせた。悠々と、涼しい顔で淀のゴール板を駆け抜けていったこの名優に対して「どんなもんだいメジロマックイーン!どんなもんだいと言ったところ!」と連呼し、惜しみない賞賛を贈った杉本清アナの名実況とともに、今でも強く印象に残るシーンである。

祖父メジロアサマ父メジロティターン、そして名優マックイーンへと受け継がれていった芦毛の父子3代天皇賞制覇の伝説。競馬歴10年以上を数えるちょっとしたオールドファンなら誰でも、伝説の継承者・4代目の登場という「」を心に描いたことがあるはずだ。だが、06年には種牡馬マックィーンもこの世を去って、JRAに在籍する現役産駒も僅かな頭数を残すばかりとなっている。今となっては、芦毛伝説継承の夢が現実になることなど、望むべくもないと思われた。
しかし、誰もが諦めかけていた時、夢の続きは静かにその幕を開ける。芦毛のマックイーン産駒・ホクトスルタン。数少ない伝説継承の有資格者が、春の天皇賞挑戦に名乗りを上げてきたのだ。

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5月 4, 2008 08年競馬予想・回顧 | | コメント (4) | トラックバック (3)

2008/04/28

【フローラS回顧】本日の主演女優は・・・・

いや本当のことをいうと、これほどまでに人気があるとは思っていなかったんですよ。
フローラSに出走してきた白毛のお姫様ユキチャン
午後から初夏の陽気に恵まれた東京競馬場。第10レースの本馬場入場が終了した後、窓口で馬券を購入し、何気にパドックの方向を振り返ってみると、既にものすごい人だかりが集結しており、まるでG1レース直前のような熱気がムンムン。パドックを囲むほとんどすべての人たちが、レースそっちのけで、ユキチャンの登場を今や遅しと待ち望んでいるムードでした。そして、本日の主演女優がパドックに純白な馬体を現すと、場内からは何とも言えない感嘆のため息があふれます。「本当に真っ白なんだ・・・・

Yuki_chan_at_flora_stakes

その一挙手一投足に視線が注がれ、場内の各所から一斉にカメラの放列が向けられるなか、主演女優は落ちついて周回を繰り返していきます。おそらく、これほどファンの注目を一身に集めたサラブレッドの登場は、あのディープインパクト以来といっても過言ではないでしょう。奇しくも、ユキチャンをエスコートする騎手の勝負服は、父クロフネ・母シラユキヒメから受け継がれた黒・青袖・黄鋸歯形のデザイン。七冠を制した希代の名馬と同じ装いが、ファンの期待をさらに盛り上げる効果もあったと思います。

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4月 28, 2008 日記・コラム・つぶやき, 08年競馬予想・回顧 | | コメント (2) | トラックバック (0)